異世界転移したんだけど周りが全員過保護なホモだった件

メル

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権力系ホモ★グリス王国編

無神経ってどうすればいいの?叩けば治る?

 
 
「かくかくしかじか」
「……その、初任給? 俺にプレゼントする為に、宝石を買って? 魔石を作って? ペンダントに? コージくんが直接?」
「はい」
「え? いやいや。渡したくないんだけど」

禍々しく光る赤黒い魔石をギュッと握って、リイサスさんがソファに寝転がる。
あらら、と思って顔を覗き込めば、そこには頬っぺたを膨らませて拗ねる24歳児がいるだけだった。
……え、冷静に考えると凄いな………。あのリイサスさんが拗ねてる……。

「だってコージくんが俺に! 初めてのプレゼントだぞ!? 俺の為に作ったものを、なんで俺が譲らなきゃ!」
「リイサス、君の気持ちはよく分かる。しかし今は一刻の猶予もない。その魔石に、アウルムの街の人々の生活と金鉱山が掛かっているのだ。魔石ならまた作って貰えば良いだろう?」
「じゃあルークもその猫のネクタイ、一緒に捨てろよ」
「それとこれとは話が別だ」
「クソが!!」

説得にかかったルークさんの頭を、リイサスさんがバシンと叩いた。
いや、うん。ルークさんも酷いな。また買ってあげるから、一緒にネクタイも捨ててあげれば良いのに。

デカい体を丸めてペンダントを守るリイサスさんに、俺は屈んで顔を覗き込む。
リイサスさんは俺にイケメンを利用した『イケメン攻撃』を仕掛けてセッセに持ち込もうとするから、俺も自分の可愛い(って皆は言う)この顔を利用して、説得してやろう!……という算段だ。

「リイサスさーん」
「……ヤだ」
「お願いですよぅ」
「…………ヤだ」
「今から魔石を作るってなると、数時間は掛かっちゃうんですよぅ」
「…………………でも、ヤだ」
「リイサスさぁん……」
「………………………でも」
「なら、こうしろ」

両手をギュッと握ったおねだりポーズ。だけど薄い唇をツンと尖らせたリイサスさんは、中々言うことを聞いてくれない。
さっきまでの、アウルムの街の被害について苦心していた様子が嘘みたいだ。
恐るべき俺のプレゼントパワー。我ながら怖い……。自分の魅力がおかしいのか、リイサスさんの執着っぷりがおかしいのか。いや、どう考えてもリイサスさんの執着だな。
俺が悪いのか? いいや、悪くない……。

そうやって駄々っ子リイサスさんに苦戦していると、俺に加勢したガレが、素晴らしい提案をしてくれた。

「おいリイサス。お前は今すぐ魔石をアウルムの街まで持って行け」
「イヤだっつってんだろ。これはコージくんが俺のために作ってくれたんだから、俺のだ」
「そうだ。それで良い。お前は魔石を貸しに行くだけだ」
「………貸す?」
「所有権はお前にある。割高の使用料を1日ごとに取り続け、その間に代わりの魔石を探させりゃあ上等だ」
「………………」
「これなら、魔石はお前のものであり続ける。更に言えば、個人で所有する魔石の入手ルートを尋ねられた時、大切な奴から貰ったという事実をふんわり匂わせることも出来る。上まで話が広まれば、大切な奴っつぅのがコージだって分かる奴には分かるだろう。コージの話だと、空間転移魔法のこと、国王や宰相は既に知ってるんだろ?」

お? お、おぉ~、見事な妥協案。さっすがガレ!
リイサスさんの願いも叶えて、お金も巻き上げて、自慢も出来る一石三鳥! これならリイサスさんも異論ないだろ!

リイサスさんもガレの案に納得したのか、ソファからむくりと起き上がった。レア中のレア、駄々っ子タイムはもう終わりらしい。

「……まぁ、それなら」
「うむ。そう決まったならすぐに行きたまえ。今も我がオーディアンギルドの冒険者達がアウルムの街で戦っている。ついでにポーションも持って行ってあげなさい」
「…………あぁ。……コージくんは、これから?」
「あと20分くらいしたら、またお城に戻ります。何かあったらお手紙くださいね。いつでも帰って来ますから!」
「……じゃあ20分後に出発するね」
「………。そっかぁ」

俺の服の袖をギュッと握って、リイサスさんがそう言った。あと20分だし、まぁこのくらいは良いでしょう。準備もあるだろうからね。
それよりも、俺はワーナーさんに構いたい! ワーナーさん久しぶり~!!

「うぅ、コージぃ~!」
「ワーナーさぁん!!」

はぐりんちょ。すりすりぎゅ~っ!

ワーナーさんの良い香りのするコック服に抱き付いて、ワーナーさんのたくましい腕に抱き返される。
ギルドの運営管理や利益のことを考えず、ただただ美味しいものを作ってきたワーナーさんの側は、やっぱり安心するんだよな。打算とか絶対無いって信じられるからね!
いや、ルークさんやガレも、俺のこと打算的に利用しようとは思ってないんだろうけど?
ワーナーさんの圧倒的『陽』感が好きなんだよなぁ……。兄貴~って感じで!

「会いたかったぜ~!!」
「俺もぉ~!!」

ぎゅう……

団子みたいにピッタリミッチリくっついた俺とワーナーさん。そんな俺らと、平然とアウルムの街について話してるルークさんとリイサスさんとガレを見て、ヴァロが首を傾げた。

「……? 【アルカ十字団】の幹部は非常に嫉妬深いと聞いていたのですが、彼は例外なのですか?」
「ん? どういうことですかな?」
「コージと引っ付き虫になってる料理人の彼です。先ほど、リイサス・ラックがコージとキスしていた時は、ギルドマスターも盗賊頭も忌々しげにリイサス・ラックを睨んでいたと思うのですが、料理人の彼にはそのような視線は向けないので、疑問に感じまして」
「あー………」

ヴァロの質問に、ルークさんとガレが顔を見合わせて、すぐ悩むように天井を見上げた。答えにくい質問なのかな。でも、ヴァロの疑問ももっともだ。言われてみればそうだし、俺も気になる。
確かに最近、みんなからワーナーさんに向けられる嫉妬が、少なくなってた気がするんだ。俺が誰かとイチャイチャしてたら、息をするように邪魔するみんなが、ワーナーさんの時だけは邪魔してこない。最初の頃、ワーナーさんとバチバチに睨み合って、クビにまでしようとしていたルークさんもだ。
嫉妬してないのか、何か理由があって邪魔するのを我慢してるのか……。

「うぅん、何と言えば……」
「彼はライバル視するまでもないと?」
「え。ギルマス達、俺のことそんな風に思ってたのか……?」
「いや、待てワーナー。違うんだ」

ショックを受けたような顔で、赤毛の眉をハの字に歪めるワーナーさん。そんな悲しい顔をしてほしくなくて、俺がギッとルークさんを見ると、ルークさんは慌ててヴァロの仮説を否定した。
それに続いて、ガレが目線だけワーナーさんに向けて言う。

「お前には飯があるだろ。お前の飯は美味い。ぶっちゃけ、ウチの団員はお前の飯に惚れてんだよ。コージとお前の仲を邪魔して、飯の質を下げられるような真似は絶対にゴメンだからな」
「うむ。ガレ・プリストファーの言う通りだ。ワーナー、君はコージくんと不埒な接触をしていない。だから我々は見逃している」

あー…。あー、なるほど! 俺が未だにワーナーさんとキスもセッセもしてないから、まぁいいよって見逃してくれてるのね!
ワーナーさんが慎重派だから、俺に手出し出来てないだけなんだけれど、それなら納得だな!
……でもなぁ。俺、ワーナーさんとセッセしたい訳じゃないしなぁ。望まれれば? まぁ? OKしてあげても良いけど?
今のワーナーさんの進め具合を見るに、あと数年は掛かるかなぁ。

「…………? 不埒なことをしてないというのは、彼はコージの恋愛対象外という?」
「え゛っ。こ、コージ、俺のこと、男として見てないのか……?」
「ウソウソウソウソ!! ちょっとヴァロ、ワーナーさん泣かせんなよ!」
「すまないね。どうしても疑問に思ってしまって。昔からこういう性格なんだ。疑問に思ったことはすぐに理解しないと気が済まないんだよ。……あぁ、ところで彼が【アルカ十字団】幹部にいる理由と、その必要性は? ただの料理人だろう?」
「追い討ちかけんな!」

ひっど。ビックリした 。ヴァロ超酷い! しかも今の一連の質問、意地悪じゃなくて本当に疑問に思って聞いてきてるのが1番ヤバい! 無意識に傷付ける天才か?

「必要性とかないの! 俺がワーナーさん好きだから側にいてもらうの!」
「…? コージが好きな人は、みんな無条件で幹部入りかい? それは少し無防備なんじゃないかな……」
「うぐぐ……!」

せ、正論~! 正論なだけに腹立つ~!! 何も言い返せねぇ~!!
だってさ、ワーナーさんが【アルカ十字団】の幹部になったのだって、なんか成り行きみたいなところあったし? 幹部の理由を合理的に説明しろって言われても困るんだよ!

「見たところ、料理の腕が良いという以外に突出した点は無さそうだけど……」
「料理バカで悪かったな………」
「料理なら王室料理長もいるだろう? ディアドラ・ロドリゲス料理長も、コージを気に入っているようだし。彼でなくても良いんじゃないかな」
「ヴァロさ、よく腹黒とか性悪って言われない?」

えー……。ビックリ通り越して逆にスゲェよ。悪意なく本人の目の前で『この人ホントに必要?』って聞けんの、色んな意味で怖い。え、怖くない?
ヴァロの人間性って一体……。あ、半分魔女の血か。いやでも、それって人格に関係あんのかな。単にヴァロがヤベー奴な気もする。

一方、初対面のヴァロに超絶失礼なことをぶちかまされたワーナーさん、顔がムギャッてなってる。言い返したいけど言い返せないっぽい。
そういう時は殴ると良いよ! あ、俺手伝おうか!? その気取ったメガネ、吹っ飛ばしてやれ!
……と思ったら、ルークさんが熊耳をピコピコ動かして、ヴァロに声を掛けた。

「魔導師団長殿」
「はい?」
「ワーナーは南の大規模ドワーフ村村長の息子です。身分はハッキリと分かっていますし、コージくんを満足させるだけのスキルがあります。何よりコージくんが大変懐いている。特に問題はないかと」
「おや。南の大規模……というと、ゴロンロード村ですか。ほぉ、あの気難しい魔工学ばかりドワーフ族から料理人が。しかも村長の子息が……」

ヴァロが右手を口元に持ってきて、顎をスリってしながらワーナーさんをジィと見る。見詰められたワーナーさんは、たじたじで俺をギュッと抱き締めた。

そう、ワーナーさんはドワーフの中でもかなり特殊だ。
本来、ドワーフ族は魔法と工学が融合した、武器とか鎧とか家とか橋とか城とかを作る、魔工学っていう分野に特化していて、鍛冶屋や建築屋が多いんだ。職人にならなかったドワーフは、鉱夫として働いていたりする。
つまり、ドワーフは魔工学に関わる仕事に就くのが一般的。ドワーフの村長ともなると、それはそれは立派な職人さんだったんだろう。
それで、ドワーフ職人っていうのは大体が世襲なんだ。子供は成人するまで魔工学を学び、15歳になると親の元で修行を開始する。それが当たり前で、反発なんて出来ない。例えるなら、歌舞伎役者かな?
そんな中、『料理人になりたい!』って村長の息子が言い出した。それがワーナーさん。
当然、バッシングの嵐だったそうだ。親戚一族から猛反対を受けたワーナーさんは、村長であるお父さんを一発ぶん殴って、村を飛び出して来ちゃったらしい。
そうして拾われたのが、ここオーディアンギルド。料理学校には行ってないらしいし、本当に料理の才能があったってことだな。

うんうん、中々にワイルドな人生だよな! そういう生き方、ちょっと憧れちゃうぜ!



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