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第1章
27.距離
手元の書類を見て、ユリアは本日何度目かのため息をついた。
ヘルマンの執務室である。
部屋の主は、今はいない。
今だけではない。ここ数日ほとんど執務室にヘルマンは来ていなかった。少なくともユリアがいるときには見かけなかった。
「フェルナンド様……」
ユリアからの書類を受け取り確認をしながら、フェルナンドは返事をする。
「んー?どうしたの」
「ご主人様は今日はどちらに」
「えー。そう言えば帰ってこないね。さっきまでいたんだけど」
それを聞いてユリアは更に気持ちが沈んだ。
同じ屋敷にいて、ほとんど顔を合わせないなんてことがあるんだろうか。
これはきっと……避けられいる。
ユリアがあまりに険しい表情で書類を睨んでいるから、フェルナンドが分からないところがあった?と聞いたくらいだ。
「僕……向こうで仕事しますね」
もしヘルマンが自分を避けるために執務室に来られないなら、それは大変だ。ヘルマンの仕事を滞らせるわけにはいかない。
ユリアは補佐官室の方で仕事をするようになった。
避けられる心当たりは……どれかわからない。
考えてみれば当然かもしれない。こんな手のかかる面倒な子供、煩わしいと思われても仕方ない。
今回の騒動でどれほど迷惑をかけたか。
それを思うと、ユリアは手が止まった。
いや、実はもっと前からかなり迷惑はかけている。もしかしてもっと前から不敬と言える態度に辟易していたんじゃないだろうか。
練習をしてくれるというヘルマンに甘えて、人慣れの練習をしてもらったことだろうか。
それとも、執務室で作業をしすぎてうっとうしいと思われていたのだろうか。
そういえば、リベイア地方の視察で溺れて迷惑をかけた。視察中も何もわかっていないから質問ばかりで煩わしかったかもしれない。
ルイスと二人そろってお祭りでもお世話になってしまったし。
何より。記憶はかなり曖昧だが、事件の後、しばらく意識が混濁していた時にはかなり世話をしてもらったような気がする。ヘルマン以外を受け付けなかったせいでかけた迷惑は、本当に計り知れない。
それなのに、最後には抱きしめてだなんて……。
ユリアは激しい自己嫌悪に陥っていた。
もう、机に突っ伏して、起き上がる気力もない。
「ユリア……?」
バートが気を使って声をかけてくれた。
「なあ、調子悪いんならもう帰れよ」
「いえ……そうじゃないんです」
のろのろと作業を再開するものの、全く頭は働かなかった。
いつもやる気に満ちているユリアにしては異常事態である。
「いや、また倒れたらどうすんだよ。ヘルマン様から、くれぐれもユリアに仕事させすぎるなって言われてんだからさ」
バートからすれば、そんな配慮をされて大事にされてるんだから、と言いたかったのだろう。
今のユリアには衝撃の一言だった。
仕事を、させすぎるな……。
――失望させたんだ。
ユリアはその気づきに愕然とした。
自分にはもう、任せられないのだろう。
無理もない。あんなに精神的に不安定で手のかかる子どもに仕事を任せるなんて思えるはずがない。
「ユリア君ー」
呼ばれて入り口の方を見ると、ヒリスだった。
「お仕事中に、ごめんね?一緒にお昼食べない?」
ヒリスはあれから、毎日一度は仕事場を訪れてくれる。今日もいつもの調子でやってきてくれた。
ユリアは返事をして、急いで手元の書類を片付けた。
食堂でそれぞれご飯を食べながらヒリスはじっとユリアの顔を見た。
「ちょっと顔色が、あまりよくないね」
「そうですか?」
「ご飯は相変わらず少しだけど、食べれてはいるようだね」
「はい」
「夜は眠れてる?」
「寝てますよ」
嘘ではない。全く寝ていないわけではない。
「まあね、まだ病み上がりだからね。仕事も再開して疲れが出てるのかな?」
「いえ……仕事は、全然です。以前の半分もしてませんから」
自分で言っていて、さっきのことを思い出す。
暗い顔になってヒリスが首を傾げた。
「何かあったの?」
「――いいえ。もっとちゃんとしたいのに、なかなか……難しくて」
はあ、とため息が漏れる。
「まだスタートしたところでしょ。そんなに焦らなくても」
「はい……」
なかなかの落ち込みようである。
「仕事をセーブしてるからもどかしいの?それとも、思ったように仕事ができないから?」
「――両方です」
「なるほどね。考えがまとまらない?」
仕事がどうして勧められないか。ユリアの方が知りたい。
単に自分の能力不足だとも思うけど。それでももう少し以前はできていたように思うのに。
「――わかりません。ご主人様が」
ヘルマンが、なんだろう。
自分は何を言おうとしていたんだったか。
その先が続かなくてユリアは黙り込んでしまった。
ヒリスは次の台詞を待ってくれていたが、結局、二人が食べ終わるまで言葉は出てこなかった。
食器を片付けて、ルイスのことなど他愛もない話をしながら、またねと言って別れる。
ヒリスの背中を見送って、ユリアは今日何度目になるかもわからないため息をついた。
その日も何とか仕事をして、寮に帰って、ルイスと食事をとって、いつも通りベッドに入って。
「おやすみ、リア」
ルイスが言うのに、お休み、と返す。
温かくて柔らかいルイスを腕に抱きながら、ユリアはゆっくりと目を閉じた。
しばらくして、ルイスの穏やかな寝息が聞こえる。
どれくらいそうしていただろうか。その寝息に引き込まれるように寝てしまえたらいいのに、と思いながら、目を閉じて、ルイスの呼吸と合わせてみる。
眠るのにとても努力が必要なのは、以前はいつもそうだったから。こうしてやり過ごしていた。
闇の中で目を閉じていると、つい嫌な記憶ばかりが呼び起こされて。
時折それは、現実と混ざってくるのではないかという底知れない恐怖になって襲い掛かってきた。
夢を見るのも怖い。このまま寝たら絶対に悪夢を見るだろう。
必死で腕の中のルイスのぬくもりに集中する。いつもそうだった。この温かさを抱いていれば、ルイスと二人、生きていると実感できるから。
そんな心地よさに手を伸ばそうとして――。
『――俺とあそぼうぜ、ユリア』
ふいに、男の声が聞こえる。激しい拒絶反応で一気に目が覚めた。そして間髪入れすせり上がってくる吐き気に、ユリアは慌ててトイレへ駆け込んだ。
今日も失敗した。
寝入りがうまくいかないと、夢うつつのはじめに、自分を犯そうとした誰かの声が聞こえて、急激に奈落の外へ突き落されるような感覚になる。すぐに覚醒できたらまだましで、このまま悪夢を見てしまったら、目覚めてからずっと震えが止まらないし動けなくなる。
真っ暗な中で一通り吐いてしまってから、顔を洗い、ベッドへと戻った。起こしてしまわなかったかと心配するが、ルイスは動いていない。
ほっとして、椅子に腰かける。上着を手繰り寄せてから、寒さに体を縮めた。膝を抱えて、どうしようかな、と考える。
目は冴えてしまって眠れそうにない。
まだ夜は長かった。
灯りをつけて勉強でもするか……でもそんな気力もわかない。
しばらくぼうっとして、自分の身体を抱き寄せるようにした。ユリアは必死で思い出そうとしていた。
あの日、夜の庭でのヘルマンのぬくもりを――。
ヘルマンの執務室である。
部屋の主は、今はいない。
今だけではない。ここ数日ほとんど執務室にヘルマンは来ていなかった。少なくともユリアがいるときには見かけなかった。
「フェルナンド様……」
ユリアからの書類を受け取り確認をしながら、フェルナンドは返事をする。
「んー?どうしたの」
「ご主人様は今日はどちらに」
「えー。そう言えば帰ってこないね。さっきまでいたんだけど」
それを聞いてユリアは更に気持ちが沈んだ。
同じ屋敷にいて、ほとんど顔を合わせないなんてことがあるんだろうか。
これはきっと……避けられいる。
ユリアがあまりに険しい表情で書類を睨んでいるから、フェルナンドが分からないところがあった?と聞いたくらいだ。
「僕……向こうで仕事しますね」
もしヘルマンが自分を避けるために執務室に来られないなら、それは大変だ。ヘルマンの仕事を滞らせるわけにはいかない。
ユリアは補佐官室の方で仕事をするようになった。
避けられる心当たりは……どれかわからない。
考えてみれば当然かもしれない。こんな手のかかる面倒な子供、煩わしいと思われても仕方ない。
今回の騒動でどれほど迷惑をかけたか。
それを思うと、ユリアは手が止まった。
いや、実はもっと前からかなり迷惑はかけている。もしかしてもっと前から不敬と言える態度に辟易していたんじゃないだろうか。
練習をしてくれるというヘルマンに甘えて、人慣れの練習をしてもらったことだろうか。
それとも、執務室で作業をしすぎてうっとうしいと思われていたのだろうか。
そういえば、リベイア地方の視察で溺れて迷惑をかけた。視察中も何もわかっていないから質問ばかりで煩わしかったかもしれない。
ルイスと二人そろってお祭りでもお世話になってしまったし。
何より。記憶はかなり曖昧だが、事件の後、しばらく意識が混濁していた時にはかなり世話をしてもらったような気がする。ヘルマン以外を受け付けなかったせいでかけた迷惑は、本当に計り知れない。
それなのに、最後には抱きしめてだなんて……。
ユリアは激しい自己嫌悪に陥っていた。
もう、机に突っ伏して、起き上がる気力もない。
「ユリア……?」
バートが気を使って声をかけてくれた。
「なあ、調子悪いんならもう帰れよ」
「いえ……そうじゃないんです」
のろのろと作業を再開するものの、全く頭は働かなかった。
いつもやる気に満ちているユリアにしては異常事態である。
「いや、また倒れたらどうすんだよ。ヘルマン様から、くれぐれもユリアに仕事させすぎるなって言われてんだからさ」
バートからすれば、そんな配慮をされて大事にされてるんだから、と言いたかったのだろう。
今のユリアには衝撃の一言だった。
仕事を、させすぎるな……。
――失望させたんだ。
ユリアはその気づきに愕然とした。
自分にはもう、任せられないのだろう。
無理もない。あんなに精神的に不安定で手のかかる子どもに仕事を任せるなんて思えるはずがない。
「ユリア君ー」
呼ばれて入り口の方を見ると、ヒリスだった。
「お仕事中に、ごめんね?一緒にお昼食べない?」
ヒリスはあれから、毎日一度は仕事場を訪れてくれる。今日もいつもの調子でやってきてくれた。
ユリアは返事をして、急いで手元の書類を片付けた。
食堂でそれぞれご飯を食べながらヒリスはじっとユリアの顔を見た。
「ちょっと顔色が、あまりよくないね」
「そうですか?」
「ご飯は相変わらず少しだけど、食べれてはいるようだね」
「はい」
「夜は眠れてる?」
「寝てますよ」
嘘ではない。全く寝ていないわけではない。
「まあね、まだ病み上がりだからね。仕事も再開して疲れが出てるのかな?」
「いえ……仕事は、全然です。以前の半分もしてませんから」
自分で言っていて、さっきのことを思い出す。
暗い顔になってヒリスが首を傾げた。
「何かあったの?」
「――いいえ。もっとちゃんとしたいのに、なかなか……難しくて」
はあ、とため息が漏れる。
「まだスタートしたところでしょ。そんなに焦らなくても」
「はい……」
なかなかの落ち込みようである。
「仕事をセーブしてるからもどかしいの?それとも、思ったように仕事ができないから?」
「――両方です」
「なるほどね。考えがまとまらない?」
仕事がどうして勧められないか。ユリアの方が知りたい。
単に自分の能力不足だとも思うけど。それでももう少し以前はできていたように思うのに。
「――わかりません。ご主人様が」
ヘルマンが、なんだろう。
自分は何を言おうとしていたんだったか。
その先が続かなくてユリアは黙り込んでしまった。
ヒリスは次の台詞を待ってくれていたが、結局、二人が食べ終わるまで言葉は出てこなかった。
食器を片付けて、ルイスのことなど他愛もない話をしながら、またねと言って別れる。
ヒリスの背中を見送って、ユリアは今日何度目になるかもわからないため息をついた。
その日も何とか仕事をして、寮に帰って、ルイスと食事をとって、いつも通りベッドに入って。
「おやすみ、リア」
ルイスが言うのに、お休み、と返す。
温かくて柔らかいルイスを腕に抱きながら、ユリアはゆっくりと目を閉じた。
しばらくして、ルイスの穏やかな寝息が聞こえる。
どれくらいそうしていただろうか。その寝息に引き込まれるように寝てしまえたらいいのに、と思いながら、目を閉じて、ルイスの呼吸と合わせてみる。
眠るのにとても努力が必要なのは、以前はいつもそうだったから。こうしてやり過ごしていた。
闇の中で目を閉じていると、つい嫌な記憶ばかりが呼び起こされて。
時折それは、現実と混ざってくるのではないかという底知れない恐怖になって襲い掛かってきた。
夢を見るのも怖い。このまま寝たら絶対に悪夢を見るだろう。
必死で腕の中のルイスのぬくもりに集中する。いつもそうだった。この温かさを抱いていれば、ルイスと二人、生きていると実感できるから。
そんな心地よさに手を伸ばそうとして――。
『――俺とあそぼうぜ、ユリア』
ふいに、男の声が聞こえる。激しい拒絶反応で一気に目が覚めた。そして間髪入れすせり上がってくる吐き気に、ユリアは慌ててトイレへ駆け込んだ。
今日も失敗した。
寝入りがうまくいかないと、夢うつつのはじめに、自分を犯そうとした誰かの声が聞こえて、急激に奈落の外へ突き落されるような感覚になる。すぐに覚醒できたらまだましで、このまま悪夢を見てしまったら、目覚めてからずっと震えが止まらないし動けなくなる。
真っ暗な中で一通り吐いてしまってから、顔を洗い、ベッドへと戻った。起こしてしまわなかったかと心配するが、ルイスは動いていない。
ほっとして、椅子に腰かける。上着を手繰り寄せてから、寒さに体を縮めた。膝を抱えて、どうしようかな、と考える。
目は冴えてしまって眠れそうにない。
まだ夜は長かった。
灯りをつけて勉強でもするか……でもそんな気力もわかない。
しばらくぼうっとして、自分の身体を抱き寄せるようにした。ユリアは必死で思い出そうとしていた。
あの日、夜の庭でのヘルマンのぬくもりを――。
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