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第2章
1.十八歳
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今年の夏は涼夏だった。
動けば汗ばむものの、窓を開けて風を通せば比較的涼しい風が入ってくる。
過ごしやすいこの夏。もうすぐユリアは十八になる。
ついに成人を迎えるのである。
「早いものだねえ。十四歳の時に来て、三年半。昨日のことのようだよ……あの可愛かったユリア君が、もう、すっかり大人に……」
しんみりとフェルナンドが語るので、ちょっと恥ずかしくなる。
いつもの執務室での、アフタヌーンティータイムである。
いつのまにかヘルマンとフェルナンドに、ユリアが加わるのが定番のメンバーになった。
フェルナンドは近頃はミント系のフレーバーを入れた紅茶を好んで入れていた。ちょっと大人の味でユリアは苦手だった。それをちびちびと飲んでいたら、コツン、とテーブルに瓶が置かれる。いつのまにかヘルマンが仕事の手を止めて来ていた。
「これは……?」
「蜂蜜だ。入れると飲みやすくなる」
「ありがとうございます……」
苦手だとお見通しだったようだ。
長椅子に掛けていたユリアの横に座ったので小声で聞いてみる。
「わかりましたか……?」
ヘルマンは口の端を少し上げて微かに笑った。
「飲み方が違う」
そう言って瓶からスプーンで一すくい、ユリアのカップに入れてくれた。
フェルナンドがヘルマンの前にもカップを置き、自分も対面に座る。
この座り方も定位置となっている。
ヘルマンが一人で座るのが普通だと思うが、フェルナンドも特に何も言わない。
「成人式。どうしましょうねえ」
「――いえ、僕はそういうのは」
「たしかに、ガヤガヤやると言うのも違う気がするね。やっぱりうちでディナーしない?」
「でも……」
ポールマン邸にはことあるごとに誘ってもらっていた。しかしこの春めでたくサンドラ夫人は男子を出産し、今は忙しい時期である。
「ディナーなら、ここでしたらいい」
「ああ!いいですね。シェフも張り切るんじゃないですか。ヘルマン様引きこもりだから」
「いえ、そんな……!公爵邸で、恐れ多いです」
ヘルマンと共に夕食を食べたことは今までもある。でもそれは、時々ヘルマンと過ごす二人の時間で、仕事の延長のように簡単に済ませる形だからこそで。
お祝いのディナーとなると正式なものだろうし、公爵家が、客としてユリアをもてなすということになってしまう。
平民を招くことなんて異例なんじゃないか。
「おかしくないよ。補佐官になるんだし」
「そうだな。あまりかしこまらず、簡単に済ませよう。ルイスも一緒に」
「そうしましょう。シェフがこの前、ラツェルカのシャンパン仕入れたって言ってました」
「それはお前が飲みたいんだな」
「何言ってるんですか、ヘルマン様!成人のお祝いですよ!いいお酒を出さないでどうするんですか」
「――シェフには自分で伝えておけ。他に何か、食べたいものはあるか?あと、誰かを招待するか」
ユリアは考えてみたが、特に思い当たることはなかった。
散々お世話になったヒリスは、春の社交シーズンの時にヘルマンと共に首都へ帰ってしまった。ユリアがこうして元気に復帰できたのはヒリスのおかげだ。近くにいたら成人のお礼を伝えたい人だ。
「おまかせでお願いします」
「わかった」
ヘルマンはそう言ってカップのお茶を飲んだ。ミントも平気らしい。
「誕生日が過ぎたら、正式に任命書出すね。いやあ、楽しみだなあ」
フェルナンドが本当に喜んでくれているのが、ユリアも嬉しい。
「まあ仕事は今までと急には変わらないからね。視察が増えるくらいかな。自分の裁量であれこれ決めるから、現場に足を運ぶことも増えると思うよ。でもまあ、追々ね。あとは勤務時間が長くなるけど」
ユリアは頷いた。他の先輩たちを見ているから、何となく想像はつく。
「やっぱり一番大きいのはあれだよね。コレが――約、二倍!」
「わあー……え、本当ですか」
フェルナンドが指で輪っかを作った。給金ということだろう。
「ふふふ、そうだよ。補佐官の仕事っていうのはそれくらいもらえちゃうんだよー。ルイ君一人くらい中央のアカデミーにも入れれちゃうよ」
それはかなり嬉しいお知らせだった。
貯蓄はしているが、これからどんどんとお金がかかる。ルイスの将来の選択肢をもっと広げてやりたい。
「私としては、ルイ君にも是非うちの補佐官や執政官になって欲しいんだけどね」
ユリアはこれには笑って返した。
ルイスはまだ六歳である。
この前聞いたら、将来の夢は海賊と言っていた。きっと何か本を読んだんだろう。海軍か漁師の間違いかもしれない。
とにかくまだまだ現実味がない。
「ルイ君は賢いから、養子に欲しかったのにな」
「フェデリがいるだろう」
ヘルマンが間に入ってくれる。フェデリ君。ポールマン家の可愛い男の子だ。
「誕生日まで日がない。シェフに伝えてきたらどうだ?お前はどうせ希望の料理があるんだろう」
「え、私が決めていいんですか?じゃあちょっと行ってきますね」
そう言うとフェルナンドはぐい、とお茶を優雅に飲み干し、さっさと出ていってしまった。
やれやれと言ってヘルマンはカップを置く。カタリ、と綺麗な陶器の音が響いた。
二人きりになるとヘルマンはすぐにユリアの手に自分の手を重ねた。
「ユリア、誕生日の希望は本当に何もないのか?」
繋がれた手に少しドキドキしながらユリアは首を振った。
「ないです。ご主人様に祝っていただけるだけで嬉しいです」
「そう言われると……」
ヘルマンはユリアの手を取って、そっと自分の唇に近づけた。ちゅ、とキスをして、ユリアの顔が真っ赤に染まっているのを見ると楽しそうに笑った。
「困ったな。贈りたいものが多過ぎて」
「なにもいりませんよ!」
ルイスの誕生日にも立派な鞄をもらった。ルイスはそれを持って毎日学校へ通っている。
同時にここへきて三年のお祝い、とユリアには靴を買ってくれた。それも靴職人を呼んで。ユリアはオーダーの靴を履くのは本当に久しぶりだった。上質な革靴で、どれだけ歩いても疲れないんじゃないかという仕上がりだ。
「――あ、でも、できれば……」
ユリアはふと思いついてヘルマンを見上げた。
ヘルマンはユリアの言葉を待ってくれている.
「あの、一緒に……過ごしたいです」
ヘルマンが一瞬止まって、そっと目を細めた。
「仕事じゃなくて、こうやって、二人で……」
「ユリア」
名を呼ばれ、ふわりと抱きしめられる。
「ご主人様……だ、誰か来たらびっくりしてしまいます」
「私も共に過ごしたい」
ヘルマンの低い声で耳元で囁くように言われ、少ししてから離れて行く。
ユリアはまた顔が真っ赤になっているような気がして、視線を落とした。
あれから。――思いを通じ合ってから、ヘルマンは二人きりになるたびにこうしてユリアに触れてくれる。ユリアはそれがたまらなく嬉しかった。
触れられるとまだドキドキと慣れないが、それも心地いい胸の高鳴りだった。
冬は体力の回復に専念し、休みながら少しずつ仕事をするといった生活で、あまりヘルマンと二人きりにはなれなかった。
春になるとヘルマンは王宮で社交活動をせねばならず、領地にはいなかった。
夏になってようやく、こうしてゆっくりできるようになったのである。
手をつなぎ、抱き合うと、今までの落ち着けるようなふれあいと違って、ヘルマンから確かな熱を感じる。
それがユリアにはたまらなく恥ずかしく、同時に嬉しくもあった。
ユリアの特に赤くなっている目元を撫でるように一度触れてから、ヘルマンはゆっくりと離れた。
「名残惜しいな。ずっと触れていたいのに」
「仕事に……なりませんよ」
ユリアはたまらなくなってまたお茶を飲んだ。
そんなユリアの髪を、乱れているから、とヘルマンが結い直してくれる。そろそろ切ろうかと思っていたが、ヘルマンが、手入れをする楽しみがなくなるからもう少し伸ばしたらどうか、と言い、今では肩の少し下まで伸びていた。
こうしてユリアの髪や手を手入れするのがヘルマンは好きなようだった。
仕事の合間に少しずつお世話をしてくれる。ほぼ毎日何かしらの世話を焼いてくれて、ユリアはそのたびに充足感に浸っていた。
「できた」
ヘルマンが結った髪を撫でてくれる。
「ありがとうございます」
ユリアは飲み終わった食器を片付けた。
「まだゆっくりしたらいい」
ヘルマンはそう言ってくれたが、それ以上ヘルマンの横に座っていると仕事をしたくなくなる気がする。熱を覚ますためにも、片付けてきます、と言いユリアは部屋を出ていった。
動けば汗ばむものの、窓を開けて風を通せば比較的涼しい風が入ってくる。
過ごしやすいこの夏。もうすぐユリアは十八になる。
ついに成人を迎えるのである。
「早いものだねえ。十四歳の時に来て、三年半。昨日のことのようだよ……あの可愛かったユリア君が、もう、すっかり大人に……」
しんみりとフェルナンドが語るので、ちょっと恥ずかしくなる。
いつもの執務室での、アフタヌーンティータイムである。
いつのまにかヘルマンとフェルナンドに、ユリアが加わるのが定番のメンバーになった。
フェルナンドは近頃はミント系のフレーバーを入れた紅茶を好んで入れていた。ちょっと大人の味でユリアは苦手だった。それをちびちびと飲んでいたら、コツン、とテーブルに瓶が置かれる。いつのまにかヘルマンが仕事の手を止めて来ていた。
「これは……?」
「蜂蜜だ。入れると飲みやすくなる」
「ありがとうございます……」
苦手だとお見通しだったようだ。
長椅子に掛けていたユリアの横に座ったので小声で聞いてみる。
「わかりましたか……?」
ヘルマンは口の端を少し上げて微かに笑った。
「飲み方が違う」
そう言って瓶からスプーンで一すくい、ユリアのカップに入れてくれた。
フェルナンドがヘルマンの前にもカップを置き、自分も対面に座る。
この座り方も定位置となっている。
ヘルマンが一人で座るのが普通だと思うが、フェルナンドも特に何も言わない。
「成人式。どうしましょうねえ」
「――いえ、僕はそういうのは」
「たしかに、ガヤガヤやると言うのも違う気がするね。やっぱりうちでディナーしない?」
「でも……」
ポールマン邸にはことあるごとに誘ってもらっていた。しかしこの春めでたくサンドラ夫人は男子を出産し、今は忙しい時期である。
「ディナーなら、ここでしたらいい」
「ああ!いいですね。シェフも張り切るんじゃないですか。ヘルマン様引きこもりだから」
「いえ、そんな……!公爵邸で、恐れ多いです」
ヘルマンと共に夕食を食べたことは今までもある。でもそれは、時々ヘルマンと過ごす二人の時間で、仕事の延長のように簡単に済ませる形だからこそで。
お祝いのディナーとなると正式なものだろうし、公爵家が、客としてユリアをもてなすということになってしまう。
平民を招くことなんて異例なんじゃないか。
「おかしくないよ。補佐官になるんだし」
「そうだな。あまりかしこまらず、簡単に済ませよう。ルイスも一緒に」
「そうしましょう。シェフがこの前、ラツェルカのシャンパン仕入れたって言ってました」
「それはお前が飲みたいんだな」
「何言ってるんですか、ヘルマン様!成人のお祝いですよ!いいお酒を出さないでどうするんですか」
「――シェフには自分で伝えておけ。他に何か、食べたいものはあるか?あと、誰かを招待するか」
ユリアは考えてみたが、特に思い当たることはなかった。
散々お世話になったヒリスは、春の社交シーズンの時にヘルマンと共に首都へ帰ってしまった。ユリアがこうして元気に復帰できたのはヒリスのおかげだ。近くにいたら成人のお礼を伝えたい人だ。
「おまかせでお願いします」
「わかった」
ヘルマンはそう言ってカップのお茶を飲んだ。ミントも平気らしい。
「誕生日が過ぎたら、正式に任命書出すね。いやあ、楽しみだなあ」
フェルナンドが本当に喜んでくれているのが、ユリアも嬉しい。
「まあ仕事は今までと急には変わらないからね。視察が増えるくらいかな。自分の裁量であれこれ決めるから、現場に足を運ぶことも増えると思うよ。でもまあ、追々ね。あとは勤務時間が長くなるけど」
ユリアは頷いた。他の先輩たちを見ているから、何となく想像はつく。
「やっぱり一番大きいのはあれだよね。コレが――約、二倍!」
「わあー……え、本当ですか」
フェルナンドが指で輪っかを作った。給金ということだろう。
「ふふふ、そうだよ。補佐官の仕事っていうのはそれくらいもらえちゃうんだよー。ルイ君一人くらい中央のアカデミーにも入れれちゃうよ」
それはかなり嬉しいお知らせだった。
貯蓄はしているが、これからどんどんとお金がかかる。ルイスの将来の選択肢をもっと広げてやりたい。
「私としては、ルイ君にも是非うちの補佐官や執政官になって欲しいんだけどね」
ユリアはこれには笑って返した。
ルイスはまだ六歳である。
この前聞いたら、将来の夢は海賊と言っていた。きっと何か本を読んだんだろう。海軍か漁師の間違いかもしれない。
とにかくまだまだ現実味がない。
「ルイ君は賢いから、養子に欲しかったのにな」
「フェデリがいるだろう」
ヘルマンが間に入ってくれる。フェデリ君。ポールマン家の可愛い男の子だ。
「誕生日まで日がない。シェフに伝えてきたらどうだ?お前はどうせ希望の料理があるんだろう」
「え、私が決めていいんですか?じゃあちょっと行ってきますね」
そう言うとフェルナンドはぐい、とお茶を優雅に飲み干し、さっさと出ていってしまった。
やれやれと言ってヘルマンはカップを置く。カタリ、と綺麗な陶器の音が響いた。
二人きりになるとヘルマンはすぐにユリアの手に自分の手を重ねた。
「ユリア、誕生日の希望は本当に何もないのか?」
繋がれた手に少しドキドキしながらユリアは首を振った。
「ないです。ご主人様に祝っていただけるだけで嬉しいです」
「そう言われると……」
ヘルマンはユリアの手を取って、そっと自分の唇に近づけた。ちゅ、とキスをして、ユリアの顔が真っ赤に染まっているのを見ると楽しそうに笑った。
「困ったな。贈りたいものが多過ぎて」
「なにもいりませんよ!」
ルイスの誕生日にも立派な鞄をもらった。ルイスはそれを持って毎日学校へ通っている。
同時にここへきて三年のお祝い、とユリアには靴を買ってくれた。それも靴職人を呼んで。ユリアはオーダーの靴を履くのは本当に久しぶりだった。上質な革靴で、どれだけ歩いても疲れないんじゃないかという仕上がりだ。
「――あ、でも、できれば……」
ユリアはふと思いついてヘルマンを見上げた。
ヘルマンはユリアの言葉を待ってくれている.
「あの、一緒に……過ごしたいです」
ヘルマンが一瞬止まって、そっと目を細めた。
「仕事じゃなくて、こうやって、二人で……」
「ユリア」
名を呼ばれ、ふわりと抱きしめられる。
「ご主人様……だ、誰か来たらびっくりしてしまいます」
「私も共に過ごしたい」
ヘルマンの低い声で耳元で囁くように言われ、少ししてから離れて行く。
ユリアはまた顔が真っ赤になっているような気がして、視線を落とした。
あれから。――思いを通じ合ってから、ヘルマンは二人きりになるたびにこうしてユリアに触れてくれる。ユリアはそれがたまらなく嬉しかった。
触れられるとまだドキドキと慣れないが、それも心地いい胸の高鳴りだった。
冬は体力の回復に専念し、休みながら少しずつ仕事をするといった生活で、あまりヘルマンと二人きりにはなれなかった。
春になるとヘルマンは王宮で社交活動をせねばならず、領地にはいなかった。
夏になってようやく、こうしてゆっくりできるようになったのである。
手をつなぎ、抱き合うと、今までの落ち着けるようなふれあいと違って、ヘルマンから確かな熱を感じる。
それがユリアにはたまらなく恥ずかしく、同時に嬉しくもあった。
ユリアの特に赤くなっている目元を撫でるように一度触れてから、ヘルマンはゆっくりと離れた。
「名残惜しいな。ずっと触れていたいのに」
「仕事に……なりませんよ」
ユリアはたまらなくなってまたお茶を飲んだ。
そんなユリアの髪を、乱れているから、とヘルマンが結い直してくれる。そろそろ切ろうかと思っていたが、ヘルマンが、手入れをする楽しみがなくなるからもう少し伸ばしたらどうか、と言い、今では肩の少し下まで伸びていた。
こうしてユリアの髪や手を手入れするのがヘルマンは好きなようだった。
仕事の合間に少しずつお世話をしてくれる。ほぼ毎日何かしらの世話を焼いてくれて、ユリアはそのたびに充足感に浸っていた。
「できた」
ヘルマンが結った髪を撫でてくれる。
「ありがとうございます」
ユリアは飲み終わった食器を片付けた。
「まだゆっくりしたらいい」
ヘルマンはそう言ってくれたが、それ以上ヘルマンの横に座っていると仕事をしたくなくなる気がする。熱を覚ますためにも、片付けてきます、と言いユリアは部屋を出ていった。
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