あたたかな鳥籠を君に、優しい口づけをあなたに

サイ

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第2章

4.旧市街へ

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 補佐官としての任命書をヘルマンから受け取り、ユリアは正式な補佐官となった。
 その任命書を何度も見つめ、仕事をして、また見つめて……。
 仕事が手につかないほど嬉しかった。
 仕事の内容としては、今までとそれほど変わらない。仕事量は以前より少し増えた。
 任される仕事が増えることも嬉しく思いつつ働いて、数週間。
「旧市街、ですか……」
「そう。モンクレア市、通称旧市街」
 ヘルマンの執務室で、フェルナンドが初補佐官の仕事だよ、と資料一式を渡してくれた。
「同じヴェッターホーン地区だからここから馬車で半日くらいかな。そんなに遠くないんだけど」
 場所は知っていた。今まで携わることはなかったが。
「昔はヴェッターホーンの執政はそこで行われてたんだ。八十年くらい前かな。今でもそれなりに栄えてはいるんだけど」
 歴史的市街地である。
「最近老朽化が激しくてね。大規模な改修が必要かと思うんだけど、来年の予算に組むから今のうちから見てきてほしいんだよね」
 来年度の予算は概ね秋までには道筋をつける。それに間に合うようにということだ。
「僕にできるでしょうか……」
 改修に必要な費用の相場も、どういうところに改修が必要かも分からない。専門的なところは建築家に見てもらうにしても、最終的に判断を下せるかどうか。
「大丈夫!モンクレアに詳しい人が同行するから」
 そう言って、フェルナンドはヘルマンを指す。
「え、ご主人様とですか」
「そうだよ。実はヘルマン様は結構長いことモンクレアで過ごしてたんだ。一時期、休みの度に行ってましたよね」
「まあ……な」
 少し歯切れの悪い返答だった。
 何かあるのか、と思ったが、疑問に思う前にヘルマンが続けた。
「モンクレアの屋敷は、一応泊まれるように管理人を置いている。そこに数日滞在して辺りを視察すればいいだろう」
「そうだね。一週間くらいいたらいいよ。ルイ君は任せて」
「は、はい。ありがとうございます」
 またしてもヘルマン自ら同行して教えてくれるらしい。なんだか申し訳ないが、他の補佐官と長期滞在するのも、まだ自信がない。
 久しぶりのヘルマンとの視察である。
 ユリアは不安より楽しみが大きくなるのを感じた。



 ヴェッターホーンの公爵邸を朝のうちに出て、モンクレアには夕方に到着した。
 馬車の窓から見た景色にユリアは開いた口が塞がらなかった。
 夕陽を背に佇むモンクレア市街地。それはまるで巨大な要塞だった。
 背が高く長い城壁が街全体を取り囲み、斜面を登るような道に整然と街並みが見える。そのどれも歴史ある石造りの建物で、坂を登り切った上に見えるのは、紛れもない城だった。
「どうした、ユリア」
 景色を見て固まったユリアにヘルマンが声をかける。
「ご主人様……お城ですよ」
「ああ、そうだな」
「え、公爵邸って、もとはお城だったんですか?」
「ああ。大昔、ヴェッターホーンは独立した一つの国だったからな」
「えっ……知りませんでした」
「何百年も前の話だし、その国の末裔も今はもうない。かなり詳しく歴史を研究しなければ知らない者も多い」
「へえ……」
 城をみると、急にヘルマンが王族という気がしてきた。
 ヘルマンが城に住んでいても違和感が――全く、ない。
「お屋敷よりも立派に見えますが……なぜ執政を今のヴェッターホーン市へ移したんでしょう」
 八十年前。何かあったという記憶はないが……。
「――泊まってみればわかる」
 そう言われ、ユリアはかなり長い間考え込んだ。
「まさか……」
 少し青さめたようなユリアにヘルマンはどうした、と声をかける。
「ゆ、幽霊……ですか」
 一呼吸置いて、笑われる。
「――違うんですか」
「寒いんだ」
 思いがけない理由にユリアは拍子抜けする。
「え、それだけで?」
「私はそう聞いているが。祖父の代の話だからな。ひょっとしたらあるのかもしれないが」
 くくく、とまた笑われてユリアはむっとした。
「そんな顔をするな。今は夏だから涼しいくらいだが、湿気はひどいし、冬は暖房をいくら炊いても底冷えする。昔からの城だからな」
「そんなに不便なのに、ご主人様はよく来てたんですね」
「………………」
 ヘルマンが少し沈黙した。
「ところでユリア。私のことはいつまでその呼び方なんだ?」
「え?」
 突然の話題転換である。
「補佐官になったのだから、お前も名前で呼べばいい」
「え、そ、それは……なんだか畏れ多いです」
「お前は若いし、そう呼んでいると侍従に間違われそうだな」
「そうでしょうか……」
 ヘルマンはそれでも好きにしたらいい、と付け加えた。
 やがて馬車は城門をくぐり、城への大通りを上がっていった。




 外から見ると石造りの立派な城だったが、門をくくれば中は屋敷とそれほど変わらなかった。壁が壁紙ではなくて石でできているくらいだが、それも巨大な絨毯やタペストリーがかけられていて、そこまで物々しい雰囲気はない。
 老朽箇所を調べるのに部屋の数を聞いてみたが、ヘルマンも把握しきれていないらしい。
 隠し通路などもある関係から、昔からの専属建築家が見て回るから、その結果を聞いて判断すればいいという。
 それまでは市街の視察や城内の人事などを見て回る。
 とにかく今日は到着した日なので、何もせずに休むことになった。
 モンクレアの市街地の特徴などを聞きながら二人で簡単な夕食を取った後、それぞれの部屋へ別れた。半日とはいえ、馬車の移動はやはり疲れる。
 食後にベッドに横になっていると、ヘルマンが尋ねてきた。ヘルマンの寝室とは少し近い部屋だから気軽に行き来できる。
「疲れたか」
 ベッドに横になっていたユリアにヘルマンは近づいて声をかけた。起き上がろうとしたのをそのままいろ、と言われたのだ。
「リベイアへ行った時ほどではないですが。――お尻が痛いです」
「そうだろうな。――実はこの城には昔からの風呂場がある」
「お城に、お風呂場ですか?」
「と言っても、昔のものなので蒸し風呂だ。夏だからちょうどいいだろう」
 水がもっと貴重だった時代には、貴族の風呂と言えば蒸し風呂だった。床下で火を焚いて蒸気で満たした部屋に入るのある。
「行こう」
 お風呂と言われてびっくりしたが、昔のお風呂というのにも興味津々だった。
 連れて行かれた部屋はそれほど大きくはないが、普通の屋敷の浴室くらいはあった。窓もない岩壁の部屋が、ドアを開けるとむわっと蒸気に満たされている。
「それほど温度は高くしていない」
「何か……いい匂いがします」
「薬草だな」
「すごい。――こんなの初めてです」
 草の様な、すっきりとした香りが充満している。嗅いでいるだけ疲れが取れそうだ。
 服は蒸し風呂のための薄い衣服に着替えて、二人で中に入った。中にはちゃんと椅子などが置かれている。そこに対面で腰掛ける。
 入った時には少し熱いような気もしたが、しばらくいるとそうでもない。外より少し高温かな、といった程度だ。
「すごい設備ですね」
「まあ、一応旧王宮だからな。使えないものも多いが。厨房の設備なんかは遺産の様なものもある」
「へえ。見てみたいです」
「明日一通り案内しよう」
 そんな会話をしながらしばらくいると、うっすらと汗ばんでくる。じっとしていても汗が出るが、嫌な暑さではなかった。薬草の効果かもしれない。
 今更だが、ただの平民でいれば、いや普通の貴族でいても、経験することのない貴重な体験である。
「ご主人様、ありがとうございます」
「気に入ったのなら、よかった」
 ヘルマンは手招きして、ユリアを長椅子に座らせた。こんなに蒸気が充満しているのにふわりとしたクッションが置かれている。――掃除が大変そうだ、とつい考えてしまった。
「横になりなさい。髪を洗う」
「えっ!いえ、そんな!」
 突然の申し出に、言われるまま横になろうとしていたところをびっくりして起き上がる。
 見れば、なるほど、横になった先に髪を洗うための設備がそろっていた。
「あ、これ、髪を洗う台なんですね」
「王宮だからな。昔はここで王族が蒸し風呂に入り、従僕に髪を洗わせていたんだろう」
 そんな話を聞くとますます恐れ多い。
「そ、それなら、僕がやります」
「――それもいいが、今日は私がやる。いいから、ほら。昔の王族のように、足から洗ってほしいのならそうするが」
 ユリアは驚きのあまり声を失った。
 足を触らせるなど、とんでもない。主人の足に触れるのはこの上ない忠誠の証である。
 ヘルマンにそんなことをさせたらもう一生顔も見れない気がする。
「ユリア」
 ヘルマンのその声には、逆らえない。
 ユリアは意を決して横になった。
 ふわりと瞼にヘルマンの温かい手が触れる。
「恥ずかしいなら目を閉じていなさい」
 言われた通りに目を閉じる。お腹の上で組んだ手にぐっと力が入ってしまう。
 石の台の上に頭を置き、髪を優しく撫でながら取られる。ちゃぷん、と水音がしてそっと髪にお湯がかけられた。温かくて気持ちよくて、ユリアは体から一気に力が抜けるのを感じた。
 ヘルマンにされているというのがはじめは落ち着かなかったが、ゆっくりと優しく、撫でるように髪を洗われ、頭を撫でられているようで。ユリアはいつの間にかうとうととしていた。
 気づいたらタオルで頭を拭かれていた。
「起きたか」
 ユリアが突然目を開けたので、ヘルマンがくすくすと笑う。
 ユリアは咄嗟に起き上がって、口元を拭った。
「僕……寝てましたよね」
「そのようだな」
「いびきとか、よだれとか出してませんでしたか」
 ヘルマンはとうとう声を上げて笑った。
「ご主人様……」
「大丈夫だ、綺麗な寝顔だった」
 口づけしたくなるのを必死で我慢していたんだ、と言われる。
 ユリアは両手で顔を覆った。蒸し風呂のせいで熱いのか、赤面しているのか、どちらかわからない。
「恥ずかしい……」
 いっそそうして起こしてほしかったかもしれない。
 髪を拭いていた手を止め、ヘルマンはユリアの両手を取った。すかさず現れた唇に軽く口づける。
 近づいて、触れて、離れて行くヘルマンの唇は珍しく汗で濡れていた。少ししょっぱいような味がする。それがヘルマンの汗なのか自分の汗なのかはわからないが。
 ――もっと、と思ってしまう。
 もっと味わいたい。そんな触れるだけの口づけではとても足りない。
「ご主人様」
 ヘルマンはユリアの手を離しユリアを抱き寄せた。
 お互いに長く蒸し風呂にいたせいで衣服はすっかりと濡れている。衣服の濡れる不快な感触も、ヘルマンとくっつくと気にならない。むしろ、もっとぎゅっと近づきたくて。
 ユリアはヘルマンの体に抱き着いた。
 ヘルマンが身じろぎする。
 心配になって見上げると、ヘルマンは少し困ったような顔で見下ろしていた。その額からぽたりと汗が落ち、ユリアの頬を伝った。それをヘルマンが拭い取る。
 ユリアは思わずその手に触れて、拭われた汗をヘルマンの指ごと舐め取ってしまった。
「――ユ、リア」
 ヘルマンの耐えるような声に慌てて放す。
「すみません。くすぐったかったですか」
「そうではなく――」
 ヘルマンはユリアの顔ごとすっぽりと自分の胸に抱き込んだ。これ以上悪戯をさせないように。
「――どこまで私を試しているんだろう」
 低い声が体に直接響いてくる。
 身をよじろうとしたが、ヘルマンはそれを許さなかった。
「ご主人様……だめですか」
 ヘルマンが許さなければ顔を見ることもできない。心なしか頼りない声が出た。
「そんな風に言うな」
 ヘルマンの抱擁が和らぐ。ユリアはヘルマンの顔を再び見上げた。
「ご主人様……」
 いつもは汗をかくどころか、暑そうにしているところも見たことがなかった。そのヘルマンが汗をかいて見下ろしている。その顔を見ると、もっと触れたくてたまらなくなった。
 ユリアは思い切ってヘルマンの首に手を回し、よじ登るようにして顔の位置を合わせた。
 そうすると必然的に、ヘルマンの膝に乗るような形になる。密着が増した喜びで、今はそんなことも気にならなかった。ひきつけられるようにしてユリアの方から唇を寄せていた。
 ヘルマンが動かないので、ユリアは恐る恐る舌を差し込んだ。
 甘く痺れる感覚を思い出して勇気を得る。夢中になってユリアはヘルマンの舌を探して絡めた。ヘルマンもゆっくりとそれに応じてくれる。
「ん、ふ……」
 この前より息ができるようになった。そうすると自然と声が漏れてしまう。声と共にくちゅ、と水音も響く。
 熱い舌が絡まり合って、興奮を高めてゆく。ユリアは必死になってヘルマンの動きに応じた。
「ユリア……」
 口付けの合間に熱く名を呼ばれると一層興奮する。
「ご主人様、うまく、できません……」
 ヘルマンが舌を入れてくれないから。息も絶え絶えにそんな泣き言を言うユリアにヘルマンはごくりと喉を鳴らす。
 ユリアがさらに口付けをしようとしたのと、ヘルマンがユリアの頭を掴むのが同時だった。
 頭に手を回され、逃れられないようにして深く口づけをされる。急に襲われた苦しさと、その後を追いかけるようにくる充足感にユリアは首に回す手を強めた。
「う、ん……んぁ」
 鼻に掛かった声が出る。ヘルマンの舌の動きに合わせて、応じたいと思うのに、ただただ翻弄されて、逃れられず、されるがままになるしかない。
 苦しいのに、抱きしめられて、強く抑えられて。ヘルマンにそうされているということが、たまらなく嬉しい。
 ひとしきり舌を絡ませあってから、そっとヘルマンが離れて行く。
 ユリアの顔はとろんと緩み、涙も滲んでいた。
 はあ、と長いため息をついて、ヘルマンはユリアの肩に項垂れた。ユリアも力が抜けてそのままヘルマンにもたれかかる。
「――――――っ」
 ふと、密着が深すぎて。しっかりと抱き合ったせいで、お互いの昂ったものがそれぞれに存在感を増していたことにハッと気づく。
 ユリアが慌てて腰を引こうとして、それをヘルマンの力強い腕が抱き留めた。
「急に動くな」
 ぐっと力を入れて寄せられて、ユリアはますます焦った。
 抱擁を強くすると、お互いのものが、密着して、それと良くわかる。服が濡れているから尚更だ。
「ご、ご主人、様……」
「ああ」
「――ふ、あ、ぁぁ」
 ヘルマンはユリアの腰を自分に押し付けるように引き寄せる。お互いのものが、布越しで擦り合わされるようになりユリアは声を上げた。
 ヘルマンの青い瞳がじっとユリアに注がれている。
 見られると余計、ユリアは金縛りにあったかのように動けなくなる。動けないのに、昂りをもったそれは、ずくりとたまらない感覚を呼び、じっとしていられないようなもどかしさを感じる。
「ユリア」
 名前を呼ばれ、ユリアはぞくりと身を震わせた。
 汗が頬から首筋に流れて行く。それをヘルマンの舌が這うように舐め取った。
「はぅっ……あ、ん」
 そのまま首筋を吸われ、頭がぼうっとしてくる。
 たまらなくなって、ユリアの方が腰を揺らし、少し押し付けるように動く。そうするとまた快感が駆け上った。
「んん……う、ぅ……ご主人様……、ぁあ――」
 もどかしくて、つらくて、ユリアの目に涙が浮かんできた。
「大丈夫だ。ユリア、私を見なさい。――触っていいか?」
 優しいヘルマンの声。ユリアは恐る恐る頷いた。
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