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第3章
14.
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ユリアにはモンクレア城の書庫を漁りに行ってくると告げたら、さほど疑問は持たれなかった。
「一緒に行きたいけど、帰ってきたばっかりだから」
仕事が溜まっている、と残念そうに言われた。
夜は絶対に出歩かないこと、と念を押されて送り出される。
ベンに、モンクレアだけど一緒に行くか聞くと、二つ返事でついてきてくれた。
モンクレアにはベンと二人、馬で出かけた。身軽に馬が使えるようになったのはかなり便利だった。
城には話を通してくれていて、ベンと二人で客間に泊まる。何度か泊まりに来ているので、管理人とも気心が知れている。ベンと来るのは初めてだったが、快適に過ごせた。
時折シャルムが訪ねてきて進捗を話し合う。
ルイスは書庫でそのまま調査に没頭した。ベンは日中出掛けて行き、いつも夜には帰ってくる。屋敷にいるときとさほど変わらない生活だった。
そうして二週間程度経った頃、シャルムから一報が届いた。
『ゲオルグ、失踪――』
「え、どこから?何で?」
唐突すぎて疑問しか浮かばない。
「こちらの失態です。調査を気取られたようで……しばらく身を隠すつもりかと」
失態。シャルムが静かに言う。
言い方からするとおそらく彼自身の失敗ではないのだろうが。まださほど踏み込んだ調査内容でもないのに。公爵家の影は優秀だと思っていたから意外だ。
本格的に商会を整理したりしたわけではないから、しばらく雲隠れしてやり過ごそうとしている、といった印象だと言う。
「まあ、でも……隠れるってことは、やましいことがあるってわかったってことで」
ある意味そこは収穫である。
限りなくあやしい、からほぼクロ、に認識を改める。
「その切り替えの良さは、公爵様によく似てますね」
「似るもなにも、何の繋がりもないから」
シャルムは時々おかしなことを言う。
シャルムの教え方は今回の調査にとどまらず、影の使い方や影がどう存在するものなのか、といった、ルイスには関係ないであろうことまで教えてくれる。
面白いのであれこれ聞きながらも、シャルムは教え好きなのかなと思っていた。そうして時々、こういうおかしなことを言う。
今日はもう一人、モンクレア支部の統括だという人も一緒に来ていた。
名前は言わず、オーナーと呼べと言われた。モンクレアに着いてすぐ、シャルムが連れてきて紹介してくれた人だ。基本的にはシャルムとオーナーで調査を進めていた。
盛りを過ぎたのではないかと思わせる年の男だったが、だらしなく乱れたままの薄茶色の髪を簡単に紐でくくり、妙な色気と怪しげな雰囲気がある。娼館のオーナーをしていると聞いて妙に納得した。
情報もさぞかし集まることだろう。
調査は基本的にはシャルムとそのオーナーとで行なっている。
「どれくらい隠れるかな」
「一年は見た方がいいだろう」
オーナーが答えて、シャルムも頷いた。ゲオルグをある程度分析している二人がそう言うのなら、当たっているのだろう。
一年。
ルイスは天を仰いだ。座っていた椅子が軋む音がする。
冬から始めて、今は初夏。もうすぐ半年になる。
半年の期間コツコツとひたすら書類と睨み合い、ここまできたというのに。
ゲオルグという糸口を失ったら、次に何から手を伸ばしたらいいのやら。
「一度、公爵様にご報告に戻りますか」
意気消沈したルイスを気遣うようにシャルムが尋ねる。
「そうだね……」
そうは言っても、昨日報告に行って帰ってきたところだ。
初夏になりモンクレアの湿気が日に日に増している。城のすぐそばを流れる川から立ち上る白い湯気で朝は視界が不良になる。
ルイスは少し湿って柔らかくなった書類をパタパタと扇ぎ、風をおこして涼んだ。しばらく目を閉じて考える。
この蒸し暑さがひどくなる前に、一度公爵邸へ戻って休むか。
休むとしたら、いつまで……。
「完全に姿を消したわけではない。指示は相変わらず出しているし、商会長不在は特に公にしていない」
沈黙が長かったからか、オーナーもそう言って補足した。
「でも、次に気取られてその僅かな手がかりを断ち切られたら、もう二度と追えない」
「一年待つのが嫌なら、賭けに出るという方法もあるという話だよ」
オーナーは飄々と提案した。決めていいと言うことだろう。
「賭けに……」
ゲオルグの姿が思い出される。ちょろちょろと動き回って、覗いただけで素早く身を隠す….昔よく遊んだ池にいた魚みたいだ。捕まえたければ、餌で釣るしかない。
ふと、ルイスは扇いでいた手を止めた。
「うん。賭けに、出てみようか」
ルイスの目に光が宿ったようで、シャルムは居住まいを正した。
「続行、ということですか」
「ううん」
ルイスは立ち上がって自分を指差した。
「囮作戦」
「いいね」
「危険です」
二人の声が重なった。
ルイスの意図を正確に読み取っている。こういう勘の良さは流石だなと思った。
「なにも、このままぶつかるわけではなくて」
「ではどのようにするのか、公爵様にご相談してください」
おそらくヘルマンは、いいとは言わないだろう。直感的にそう思った。
ルイスが危険に晒されるようなことは許さない。護衛をつけたとしても、リスクがあるならあえてその選択は取らないはずだ。一年待てと言うだろう。
王都でベンと二人ガフマン商会を訪ねた件で、フェルナンドがその日かなり絞られたと聞いた。あの時ヘルマンに相談していたら止められていたのだろう。
「例えばどうするつもりなんだ?」
「それは、知恵を貸してほしいけど。公爵様にお世話になってるのは隠した方がいいかなって」
「そうだな。……何とか生き延びて、最近手がかりを掴んだという風がいいだろう」
「それで、何か知らないか教えてほしい、と藁にもすがる思いで訪ねてきた……とか。なんで元執事だと分かったんだってならないかな」
「名前を変えてないから大丈夫だろう。かつてファルト伯爵の執事長であったことは、知る人は知っているはずだ」
「何で名前を変えなかったんだろ」
「名を変えるなら顔も変えて完璧にしないと、却って疑いを呼ぶことになる。証拠がないなら開き直ったら方が上手くいく」
「へえ……」
「そうだな。せっかくここにいるんだから、流れ着いて男娼になったことにすればいい。未成年だから非正規の店のどこか籍を用意する。そこで貴族の客に形見を見られて、それはファルト家のものだ、と」
「近頃嗅ぎ回っていたのはその貴族に調べてもらったから、と言うつもりですか」
「いいな、それ」
「私は反対です」
提案しておいてシャルムはまだ反対らしい。
「シャルムはうまくいかないと思う?」
「成功の如何ではなく。公爵様の許可なく行うという点が。伝言を残しおびき寄せるところまでは構いません。しかし、貴方が直接出向かれる必要は」
「報告はちゃんとするよ。毎週報告する、って約束だから」
次の報告までに終わらせて、ちゃんと言えばいい。
「そもそも、顔が割れてますよね」
「確かに。一回勝負だね。初めにコンタクト取るのは店員だから大丈夫。ゲオルグが出てきて気づくまでが勝負」
「代わりを立てようにも、十三歳の影はさすがにいないからなあ」
「未成年ならいます。その者にさせましょう」
「貴族に見えないだろ」
「オーナー、いい加減にしてください。公爵様に今度こそ消されますよ」
今回、名前を出すということは、少々の危険を冒すのとは訳が違う。
それこそファルト伯爵の後継がいると知れたら。場合によってはユリアにも辿り着く。何がどう動いて危険が及ぶかわからない。
――ヘルマンの逆鱗だ。
オーナーは薄寒いものを感じた。
「怖いこと言うなよ。――大丈夫だって。うまくいく気がする」
「シャルム、お願い、協力して。シャルムが教えてくれたじゃん。影は自分で考えて成果を上げるんだって」
「それと、これとは……」
「危険なことはしない。顔をみて、ちょっと質問して帰ってくるだけ。帰ってきたら僕はモンクレアを去る」
シャルムは頭を抱えた。
「本当に……なぜこんなにそっくりなんでしょう」
オーナーがルイスにこっそり教えてくれる。
「あいつ、ちょうどルイスくらいの時の公爵様についてたんだよ」
全然似てないと思うが。
シャルムが実は押しに弱いことも知っている。
「じゃあ、細かいことを決めよう。あまり時間はないよね。商会の本店に顔を出しに行くことを思えば」
「そうだな。明日には向かったほうがいい」
三人は急いで計画を練った。
電光石火の勢いと言ってもいいかも知れない。
大まかな計画を立てただけで、シャルムとオーナーによって瞬く間に準備が整えられ、ルイスはベンと共にガーラン伯爵領へ向けて出発した。
今回は家族のふりではなく、生活に困った幸の薄い孤児、と言う設定をベンに説明する。
「幸が薄いってどんなだ」
「なんだろ。いまにも倒れそうな感じ?」
改めて聞かれるとわからない。
シャルムがどこからともなく地方貴族の一筆を用意してくれた。
比較的くたびれた服を着て、髪は寝起きのまま整えずに顔を隠し、所々破れたケープをかぶって商会本部へ突撃したのは、モンクレアを発った翌日の夜だった。
馬を飛ばしてたどり着いたから、本当に髪の毛が乱れていた。
貴族の手紙を持っていけば無碍にはされない。
「商会長ゲオルグ・シャンベンさんに会いたいんです」
窓口の店員にぼそぼそとそう告げ、宿で待つ事、しばらく。
翌日の昼にはガフマン商会の使いと名乗る人が訪ねてきた。
「一緒に行きたいけど、帰ってきたばっかりだから」
仕事が溜まっている、と残念そうに言われた。
夜は絶対に出歩かないこと、と念を押されて送り出される。
ベンに、モンクレアだけど一緒に行くか聞くと、二つ返事でついてきてくれた。
モンクレアにはベンと二人、馬で出かけた。身軽に馬が使えるようになったのはかなり便利だった。
城には話を通してくれていて、ベンと二人で客間に泊まる。何度か泊まりに来ているので、管理人とも気心が知れている。ベンと来るのは初めてだったが、快適に過ごせた。
時折シャルムが訪ねてきて進捗を話し合う。
ルイスは書庫でそのまま調査に没頭した。ベンは日中出掛けて行き、いつも夜には帰ってくる。屋敷にいるときとさほど変わらない生活だった。
そうして二週間程度経った頃、シャルムから一報が届いた。
『ゲオルグ、失踪――』
「え、どこから?何で?」
唐突すぎて疑問しか浮かばない。
「こちらの失態です。調査を気取られたようで……しばらく身を隠すつもりかと」
失態。シャルムが静かに言う。
言い方からするとおそらく彼自身の失敗ではないのだろうが。まださほど踏み込んだ調査内容でもないのに。公爵家の影は優秀だと思っていたから意外だ。
本格的に商会を整理したりしたわけではないから、しばらく雲隠れしてやり過ごそうとしている、といった印象だと言う。
「まあ、でも……隠れるってことは、やましいことがあるってわかったってことで」
ある意味そこは収穫である。
限りなくあやしい、からほぼクロ、に認識を改める。
「その切り替えの良さは、公爵様によく似てますね」
「似るもなにも、何の繋がりもないから」
シャルムは時々おかしなことを言う。
シャルムの教え方は今回の調査にとどまらず、影の使い方や影がどう存在するものなのか、といった、ルイスには関係ないであろうことまで教えてくれる。
面白いのであれこれ聞きながらも、シャルムは教え好きなのかなと思っていた。そうして時々、こういうおかしなことを言う。
今日はもう一人、モンクレア支部の統括だという人も一緒に来ていた。
名前は言わず、オーナーと呼べと言われた。モンクレアに着いてすぐ、シャルムが連れてきて紹介してくれた人だ。基本的にはシャルムとオーナーで調査を進めていた。
盛りを過ぎたのではないかと思わせる年の男だったが、だらしなく乱れたままの薄茶色の髪を簡単に紐でくくり、妙な色気と怪しげな雰囲気がある。娼館のオーナーをしていると聞いて妙に納得した。
情報もさぞかし集まることだろう。
調査は基本的にはシャルムとそのオーナーとで行なっている。
「どれくらい隠れるかな」
「一年は見た方がいいだろう」
オーナーが答えて、シャルムも頷いた。ゲオルグをある程度分析している二人がそう言うのなら、当たっているのだろう。
一年。
ルイスは天を仰いだ。座っていた椅子が軋む音がする。
冬から始めて、今は初夏。もうすぐ半年になる。
半年の期間コツコツとひたすら書類と睨み合い、ここまできたというのに。
ゲオルグという糸口を失ったら、次に何から手を伸ばしたらいいのやら。
「一度、公爵様にご報告に戻りますか」
意気消沈したルイスを気遣うようにシャルムが尋ねる。
「そうだね……」
そうは言っても、昨日報告に行って帰ってきたところだ。
初夏になりモンクレアの湿気が日に日に増している。城のすぐそばを流れる川から立ち上る白い湯気で朝は視界が不良になる。
ルイスは少し湿って柔らかくなった書類をパタパタと扇ぎ、風をおこして涼んだ。しばらく目を閉じて考える。
この蒸し暑さがひどくなる前に、一度公爵邸へ戻って休むか。
休むとしたら、いつまで……。
「完全に姿を消したわけではない。指示は相変わらず出しているし、商会長不在は特に公にしていない」
沈黙が長かったからか、オーナーもそう言って補足した。
「でも、次に気取られてその僅かな手がかりを断ち切られたら、もう二度と追えない」
「一年待つのが嫌なら、賭けに出るという方法もあるという話だよ」
オーナーは飄々と提案した。決めていいと言うことだろう。
「賭けに……」
ゲオルグの姿が思い出される。ちょろちょろと動き回って、覗いただけで素早く身を隠す….昔よく遊んだ池にいた魚みたいだ。捕まえたければ、餌で釣るしかない。
ふと、ルイスは扇いでいた手を止めた。
「うん。賭けに、出てみようか」
ルイスの目に光が宿ったようで、シャルムは居住まいを正した。
「続行、ということですか」
「ううん」
ルイスは立ち上がって自分を指差した。
「囮作戦」
「いいね」
「危険です」
二人の声が重なった。
ルイスの意図を正確に読み取っている。こういう勘の良さは流石だなと思った。
「なにも、このままぶつかるわけではなくて」
「ではどのようにするのか、公爵様にご相談してください」
おそらくヘルマンは、いいとは言わないだろう。直感的にそう思った。
ルイスが危険に晒されるようなことは許さない。護衛をつけたとしても、リスクがあるならあえてその選択は取らないはずだ。一年待てと言うだろう。
王都でベンと二人ガフマン商会を訪ねた件で、フェルナンドがその日かなり絞られたと聞いた。あの時ヘルマンに相談していたら止められていたのだろう。
「例えばどうするつもりなんだ?」
「それは、知恵を貸してほしいけど。公爵様にお世話になってるのは隠した方がいいかなって」
「そうだな。……何とか生き延びて、最近手がかりを掴んだという風がいいだろう」
「それで、何か知らないか教えてほしい、と藁にもすがる思いで訪ねてきた……とか。なんで元執事だと分かったんだってならないかな」
「名前を変えてないから大丈夫だろう。かつてファルト伯爵の執事長であったことは、知る人は知っているはずだ」
「何で名前を変えなかったんだろ」
「名を変えるなら顔も変えて完璧にしないと、却って疑いを呼ぶことになる。証拠がないなら開き直ったら方が上手くいく」
「へえ……」
「そうだな。せっかくここにいるんだから、流れ着いて男娼になったことにすればいい。未成年だから非正規の店のどこか籍を用意する。そこで貴族の客に形見を見られて、それはファルト家のものだ、と」
「近頃嗅ぎ回っていたのはその貴族に調べてもらったから、と言うつもりですか」
「いいな、それ」
「私は反対です」
提案しておいてシャルムはまだ反対らしい。
「シャルムはうまくいかないと思う?」
「成功の如何ではなく。公爵様の許可なく行うという点が。伝言を残しおびき寄せるところまでは構いません。しかし、貴方が直接出向かれる必要は」
「報告はちゃんとするよ。毎週報告する、って約束だから」
次の報告までに終わらせて、ちゃんと言えばいい。
「そもそも、顔が割れてますよね」
「確かに。一回勝負だね。初めにコンタクト取るのは店員だから大丈夫。ゲオルグが出てきて気づくまでが勝負」
「代わりを立てようにも、十三歳の影はさすがにいないからなあ」
「未成年ならいます。その者にさせましょう」
「貴族に見えないだろ」
「オーナー、いい加減にしてください。公爵様に今度こそ消されますよ」
今回、名前を出すということは、少々の危険を冒すのとは訳が違う。
それこそファルト伯爵の後継がいると知れたら。場合によってはユリアにも辿り着く。何がどう動いて危険が及ぶかわからない。
――ヘルマンの逆鱗だ。
オーナーは薄寒いものを感じた。
「怖いこと言うなよ。――大丈夫だって。うまくいく気がする」
「シャルム、お願い、協力して。シャルムが教えてくれたじゃん。影は自分で考えて成果を上げるんだって」
「それと、これとは……」
「危険なことはしない。顔をみて、ちょっと質問して帰ってくるだけ。帰ってきたら僕はモンクレアを去る」
シャルムは頭を抱えた。
「本当に……なぜこんなにそっくりなんでしょう」
オーナーがルイスにこっそり教えてくれる。
「あいつ、ちょうどルイスくらいの時の公爵様についてたんだよ」
全然似てないと思うが。
シャルムが実は押しに弱いことも知っている。
「じゃあ、細かいことを決めよう。あまり時間はないよね。商会の本店に顔を出しに行くことを思えば」
「そうだな。明日には向かったほうがいい」
三人は急いで計画を練った。
電光石火の勢いと言ってもいいかも知れない。
大まかな計画を立てただけで、シャルムとオーナーによって瞬く間に準備が整えられ、ルイスはベンと共にガーラン伯爵領へ向けて出発した。
今回は家族のふりではなく、生活に困った幸の薄い孤児、と言う設定をベンに説明する。
「幸が薄いってどんなだ」
「なんだろ。いまにも倒れそうな感じ?」
改めて聞かれるとわからない。
シャルムがどこからともなく地方貴族の一筆を用意してくれた。
比較的くたびれた服を着て、髪は寝起きのまま整えずに顔を隠し、所々破れたケープをかぶって商会本部へ突撃したのは、モンクレアを発った翌日の夜だった。
馬を飛ばしてたどり着いたから、本当に髪の毛が乱れていた。
貴族の手紙を持っていけば無碍にはされない。
「商会長ゲオルグ・シャンベンさんに会いたいんです」
窓口の店員にぼそぼそとそう告げ、宿で待つ事、しばらく。
翌日の昼にはガフマン商会の使いと名乗る人が訪ねてきた。
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