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第3章
22.
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ルイスは本格的に貴族としての教育を受ける事になった。
ヘルマンは家庭教師を数人雇い、ルイスにつけてくれた。それでも忙しくなると言うことはなく、かなり自由な時間が多い。
歯抜け状態の部分を埋めるような作業で、急ぐ必要はないと言われた。
貴族としての基礎教育で抜けていたものの中でも、乗馬や剣術は楽しかった。ベンとの遊びの中に手合わせや遠乗りが加わる。
「いい顔してんな」
ベンにもそう言われるほど、ルイスは毎日が楽しかった。
相変わらず夜は一人で寝るのは難しかったし、嫌な夢を見て頭痛に悩まされる時もある。しかし将来の見通しについては、少し、本当にほんの少しではあるが思い描くようになった。
ヘルマンの出張には基本的に同行し、顔を広めつつユリアと共に色々教わった。それも楽しい。
対外的にはユリアを父、ヘルマンを義父と呼んだ。そう言う度、家族になったようだった。
フェルナンドは息子を取られたようだ、とぼやいていたが、
「ルイ君が当主になってくれるなら、私ずっと主席補佐官でいられるよ」
と言ってヘルマンに睨まれていた。
後継者として毎日用意された衣服を着て、磨かれた靴を履くのにも慣れた頃。
春が来て、予定通り、一同は首都へ向かった。
戴冠式に先駆けて侯爵位叙爵が行われた。
ルイスはそこでヘルマンの後継者として並びながら、ユリアが謁見するのを見守った。
皇帝陛下はどこかヘルマンと似た面持ちで、噂通り、体格の良い美丈夫がそのまま年を重ねた、といった様相だった。
しかしそれよりも、ルイスはユリアに釘付けだった。
玉座に一番近い席でヘルマンと共にいるから、ユリアの横顔までよく見えた。
シャンデリアに照らされると金髪がいつもよりキラキラと輝く。黒に金糸の刺繍の衣装を身につけ、群青の飾り紐がゆらゆらと揺れる。
煌びやかなお城の中でユリアを見ると、もう本当に王子様にしか見えなかった。
荘厳な謁見の場にも物怖じすることなく、ユリアは悠然と歩き、爵位を授与されていた。
皇帝から言葉をかけられてもにこやかに返答し、その後はヘルマンとルイスに向かって手を振るほどの余裕がある。
謁見に立ち会った数名の高位貴族から感嘆の息がいくつも漏れている。
儀礼が終わると祝辞が述べられ、それに対してもユリアは丁寧に対応している。
「――王国の宝を失うところだった」
ユリアばかり見ていたので人が近づいたのにも気づかなかった。
先ほどまで玉座の横に立っていた皇太子がいつの間にかヘルマンの横に立っていた。
いつの間にか皇帝が退席し、歓談の場になっている。
皇太子はヘルマンにとって従兄弟に当たる。細身で、色白く、ヘルマンとはあまり似ていなかった。
黒に近い茶色い髪に、優しげな青い瞳をしている。
「ヘルマン、よく守り育ててくれたな」
「私の宝だ」
ヘルマンが短く答え、皇太子は破顔した。
「相変わらずだな」
皇太子がルイスの方を向いた。
「やあ、初めまして。君がルイスだね」
「お初にお目にかかります」
ルイスは貴族の礼を取った。
「楽にしてくれ。君がヘルマンの息子なら、私にとっては従甥だ。叔父さんと呼んでくれ」
ルイスはヘルマンを見た。ヘルマンは呆れたように肩を竦める。
「公の場でなければ好きに呼べばいい」
公の場以外で会話することなどないと思うが。
「聞いたよ。君がファルト家の一連の事を、つまびらかにしたと。まったく、その歳で。舌を巻くね」
「……義父の導きがありましたので」
「いやいや。ヘルマンはそんな生易しい男じゃないだろう」
皇太子はふむ、とルイスの姿を見つめた。
「これは……社交界がざわつきそうだな。ルイス、気をつけないといけないね」
「ウィリアム」
ヘルマンがたしなめるように言うので皇太子はそこでやめた。
「ファルト侯爵と同様にして守るのは無理だろう?――とにかく、素晴らしいよ。よく頑張ったね。君が公爵位を継ぐなら、これからは頻繁に顔を合わせるだろうし、手を取り合って歩む事になるだろう。心強く思うよ」
「はい」
「戴冠式には王子も参加する。同年だし、仲良くしてやってくれ」
そう言って皇太子はユリアの方へ行き、祝いの言葉を言っているようだった。ユリアが照れたように笑っている。
短い会話が終わりユリアがこちらへ来る。
胸に金銀の勲章が飾られていた。
「お待たせ」
軽い感じで帰って来て、ルイスは顔が緩んだ。
「リア、緊張しなかったの?」
「うん。陛下の顔が、ちょっとご主人様に似てたからかな」
「すごいね。きらきらして、王子様みたいだったよ」
ユリアはくすくすと笑った。
「本物の王子様がいるお城で、ルイスってば」
「ほんとに、かっこ良かった」
「ルイスもね。また背が伸びた?」
背は伸びているが、近頃剣術を始めたせいで姿勢が正されたせいもある。上体の筋肉もついて来て、正装が更に華やいで見える。
「皇太子には何か言われたか」
「お祝いのお言葉をいただきました。あと、ご主人様を。その……よろしく、と」
声が小さくなる。
ヘルマンは楽しそうに笑った。
「なんと答えたんだ」
「はいって言うしかないですよね」
ユリアは恥ずかしそうに言った。
「王室公認の仲だね」
「ルイス」
揶揄うのはやめて、と言うのがおかしくて、ルイスは笑顔が溢れた。
戴冠式の日。
式典は教会で、荘厳な雰囲気で執り行われる。そこは座っているだけでいいので、ただ歴史の一場面を見ているように楽しんで参加できた。
その後パレード、演説、そしてパーティーである。
パレードには、ルイスは王位継承順位が二位に上がったヘルマンと共に馬車に乗る事になった。
人混みは苦手だから嫌だと言ったが、退屈だから付き合ってくれとヘルマンに言われると、断れなかった。
街を一周するだけなのに一時間もかかり、戻る頃にはもうくたくただった。
そこから着替えて、夜のパーティーである。
まだ子供なので長居はしなくていいと言われたが、初めの方は参加しないといけない。
ルイスのお披露目も兼ねているのである。
今日だけで着替えるのは四回目だ。
疲れた、と項垂れるルイスを、ユリアがよしよしと抱きしめて慰めてくれた。
「これが終わったらゆっくりできるから、頑張ろうね」
「うん……」
「ほら、ベン君も来てくれてるよ」
近頃ベンは精神安定剤のような扱いをされている。
ベンは相変わらずふらふらとしながら仕事もしているので、何をしているのかいないことが多かったが、パレードが終わって一旦屋敷に戻るとベンも帰って来ていた。
準備を終えて部屋に集まるとベンも来た。
「おお、髪が光ってる」
「そう、なんか振り掛けられた」
光でキラキラ反射する粉をかけられた。
「苦手なんだよね」
首都では毎日出掛けているから、毎日髪をセットされて、窮屈な服を着ている。公爵領では髪は癖毛のまま軽く梳くだけで済ませているから、連日の装いはかなり窮屈だ。
「今日が終わればしばらく休めるだろ」
「お風呂に入って、四十八時間寝たい」
「体が軋むぞ」
言われて笑っていると、フェルナンドがベンを手招きした。一緒に行ってみると騎士の衣装を持っている。
「なんすか、これ」
「ヘルマン様が、今日は人が多いから騎士のフリしてベン君も参加したらどうかって」
「え、ありなの?それ」
「うん。パーティーで子供に保護者がわりに大人をつけるのは良くあるよ」
「ベンは大人でもないし保護者にもなり得ないと思う」
「お前ね」
「見た目わかんないから大丈夫だよ。――今日のパーティーはとにかく人が多いから。ルイ君疲れると思うんだよね」
付き添いだけなら普通の騎士をつける。
ルイスの負担を考えて、気心の知れたベンをつけてくれるのだろう。
ありがたい。
ベンがいれば緊張もいくらかやわらぐし、何かと手伝ってくれるから絶対に、楽だ。
あれこれ取って来てもらったり、疲れたらうまいこと使おう。
「何考えてるかわかるぞ」
文句を言いながらもベンは着替えに行ってくれた。
ヘルマンは家庭教師を数人雇い、ルイスにつけてくれた。それでも忙しくなると言うことはなく、かなり自由な時間が多い。
歯抜け状態の部分を埋めるような作業で、急ぐ必要はないと言われた。
貴族としての基礎教育で抜けていたものの中でも、乗馬や剣術は楽しかった。ベンとの遊びの中に手合わせや遠乗りが加わる。
「いい顔してんな」
ベンにもそう言われるほど、ルイスは毎日が楽しかった。
相変わらず夜は一人で寝るのは難しかったし、嫌な夢を見て頭痛に悩まされる時もある。しかし将来の見通しについては、少し、本当にほんの少しではあるが思い描くようになった。
ヘルマンの出張には基本的に同行し、顔を広めつつユリアと共に色々教わった。それも楽しい。
対外的にはユリアを父、ヘルマンを義父と呼んだ。そう言う度、家族になったようだった。
フェルナンドは息子を取られたようだ、とぼやいていたが、
「ルイ君が当主になってくれるなら、私ずっと主席補佐官でいられるよ」
と言ってヘルマンに睨まれていた。
後継者として毎日用意された衣服を着て、磨かれた靴を履くのにも慣れた頃。
春が来て、予定通り、一同は首都へ向かった。
戴冠式に先駆けて侯爵位叙爵が行われた。
ルイスはそこでヘルマンの後継者として並びながら、ユリアが謁見するのを見守った。
皇帝陛下はどこかヘルマンと似た面持ちで、噂通り、体格の良い美丈夫がそのまま年を重ねた、といった様相だった。
しかしそれよりも、ルイスはユリアに釘付けだった。
玉座に一番近い席でヘルマンと共にいるから、ユリアの横顔までよく見えた。
シャンデリアに照らされると金髪がいつもよりキラキラと輝く。黒に金糸の刺繍の衣装を身につけ、群青の飾り紐がゆらゆらと揺れる。
煌びやかなお城の中でユリアを見ると、もう本当に王子様にしか見えなかった。
荘厳な謁見の場にも物怖じすることなく、ユリアは悠然と歩き、爵位を授与されていた。
皇帝から言葉をかけられてもにこやかに返答し、その後はヘルマンとルイスに向かって手を振るほどの余裕がある。
謁見に立ち会った数名の高位貴族から感嘆の息がいくつも漏れている。
儀礼が終わると祝辞が述べられ、それに対してもユリアは丁寧に対応している。
「――王国の宝を失うところだった」
ユリアばかり見ていたので人が近づいたのにも気づかなかった。
先ほどまで玉座の横に立っていた皇太子がいつの間にかヘルマンの横に立っていた。
いつの間にか皇帝が退席し、歓談の場になっている。
皇太子はヘルマンにとって従兄弟に当たる。細身で、色白く、ヘルマンとはあまり似ていなかった。
黒に近い茶色い髪に、優しげな青い瞳をしている。
「ヘルマン、よく守り育ててくれたな」
「私の宝だ」
ヘルマンが短く答え、皇太子は破顔した。
「相変わらずだな」
皇太子がルイスの方を向いた。
「やあ、初めまして。君がルイスだね」
「お初にお目にかかります」
ルイスは貴族の礼を取った。
「楽にしてくれ。君がヘルマンの息子なら、私にとっては従甥だ。叔父さんと呼んでくれ」
ルイスはヘルマンを見た。ヘルマンは呆れたように肩を竦める。
「公の場でなければ好きに呼べばいい」
公の場以外で会話することなどないと思うが。
「聞いたよ。君がファルト家の一連の事を、つまびらかにしたと。まったく、その歳で。舌を巻くね」
「……義父の導きがありましたので」
「いやいや。ヘルマンはそんな生易しい男じゃないだろう」
皇太子はふむ、とルイスの姿を見つめた。
「これは……社交界がざわつきそうだな。ルイス、気をつけないといけないね」
「ウィリアム」
ヘルマンがたしなめるように言うので皇太子はそこでやめた。
「ファルト侯爵と同様にして守るのは無理だろう?――とにかく、素晴らしいよ。よく頑張ったね。君が公爵位を継ぐなら、これからは頻繁に顔を合わせるだろうし、手を取り合って歩む事になるだろう。心強く思うよ」
「はい」
「戴冠式には王子も参加する。同年だし、仲良くしてやってくれ」
そう言って皇太子はユリアの方へ行き、祝いの言葉を言っているようだった。ユリアが照れたように笑っている。
短い会話が終わりユリアがこちらへ来る。
胸に金銀の勲章が飾られていた。
「お待たせ」
軽い感じで帰って来て、ルイスは顔が緩んだ。
「リア、緊張しなかったの?」
「うん。陛下の顔が、ちょっとご主人様に似てたからかな」
「すごいね。きらきらして、王子様みたいだったよ」
ユリアはくすくすと笑った。
「本物の王子様がいるお城で、ルイスってば」
「ほんとに、かっこ良かった」
「ルイスもね。また背が伸びた?」
背は伸びているが、近頃剣術を始めたせいで姿勢が正されたせいもある。上体の筋肉もついて来て、正装が更に華やいで見える。
「皇太子には何か言われたか」
「お祝いのお言葉をいただきました。あと、ご主人様を。その……よろしく、と」
声が小さくなる。
ヘルマンは楽しそうに笑った。
「なんと答えたんだ」
「はいって言うしかないですよね」
ユリアは恥ずかしそうに言った。
「王室公認の仲だね」
「ルイス」
揶揄うのはやめて、と言うのがおかしくて、ルイスは笑顔が溢れた。
戴冠式の日。
式典は教会で、荘厳な雰囲気で執り行われる。そこは座っているだけでいいので、ただ歴史の一場面を見ているように楽しんで参加できた。
その後パレード、演説、そしてパーティーである。
パレードには、ルイスは王位継承順位が二位に上がったヘルマンと共に馬車に乗る事になった。
人混みは苦手だから嫌だと言ったが、退屈だから付き合ってくれとヘルマンに言われると、断れなかった。
街を一周するだけなのに一時間もかかり、戻る頃にはもうくたくただった。
そこから着替えて、夜のパーティーである。
まだ子供なので長居はしなくていいと言われたが、初めの方は参加しないといけない。
ルイスのお披露目も兼ねているのである。
今日だけで着替えるのは四回目だ。
疲れた、と項垂れるルイスを、ユリアがよしよしと抱きしめて慰めてくれた。
「これが終わったらゆっくりできるから、頑張ろうね」
「うん……」
「ほら、ベン君も来てくれてるよ」
近頃ベンは精神安定剤のような扱いをされている。
ベンは相変わらずふらふらとしながら仕事もしているので、何をしているのかいないことが多かったが、パレードが終わって一旦屋敷に戻るとベンも帰って来ていた。
準備を終えて部屋に集まるとベンも来た。
「おお、髪が光ってる」
「そう、なんか振り掛けられた」
光でキラキラ反射する粉をかけられた。
「苦手なんだよね」
首都では毎日出掛けているから、毎日髪をセットされて、窮屈な服を着ている。公爵領では髪は癖毛のまま軽く梳くだけで済ませているから、連日の装いはかなり窮屈だ。
「今日が終わればしばらく休めるだろ」
「お風呂に入って、四十八時間寝たい」
「体が軋むぞ」
言われて笑っていると、フェルナンドがベンを手招きした。一緒に行ってみると騎士の衣装を持っている。
「なんすか、これ」
「ヘルマン様が、今日は人が多いから騎士のフリしてベン君も参加したらどうかって」
「え、ありなの?それ」
「うん。パーティーで子供に保護者がわりに大人をつけるのは良くあるよ」
「ベンは大人でもないし保護者にもなり得ないと思う」
「お前ね」
「見た目わかんないから大丈夫だよ。――今日のパーティーはとにかく人が多いから。ルイ君疲れると思うんだよね」
付き添いだけなら普通の騎士をつける。
ルイスの負担を考えて、気心の知れたベンをつけてくれるのだろう。
ありがたい。
ベンがいれば緊張もいくらかやわらぐし、何かと手伝ってくれるから絶対に、楽だ。
あれこれ取って来てもらったり、疲れたらうまいこと使おう。
「何考えてるかわかるぞ」
文句を言いながらもベンは着替えに行ってくれた。
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