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はじめに

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 まず、初めに

“過眠症” と言う言葉を聞いたことがありますか?

 過眠症とは、不眠症が寝付けないと言う症状に対して、日中いかなる時(テスト中や、運転中、会議中、商談中、食事中)であっても自分の意思ではどうすることもできないほどの強烈な眠気に襲われ眠りについてしまう症状を言います。

 起きていられない。つまりテストも受けられない。仕事もできない⋯⋯お話しする事も⋯⋯なにも⋯⋯

 過眠症にもいろいろありますが、本作では私が患っている

“特発性過眠症”

 に、ついて体験談を元にお話ししていきたいと思います。

通称 『居眠り病』『怠け病』 

とも、言われるこの病気

 ほとんど知られていないが為に、偏見や誹謗中傷を受けることが多々あります。

 私が過去に言われた言葉を一つ紹介させてください。
 当時の上司に病気の事を伝えた時に返ってきた言葉です。

『そんな都合のいい病気聞いた事がない。眠くなる事を病気だと言い出したら全員病気だ!眠いのはお前だけじゃない!甘えた事を言うな!子供じゃないんだから、自分で対策しろっ!』

です。
 これは、私に限ったことではありません。
 この病気を患っている方は皆、同じ様な経験をしています。

 だから知って欲しいのです。

 そして、本作をきっかけに、偏見や暴言、誤解や差別を減らし、一雫でも多くの涙を無くしていきたい。
 一人でも多くの子供たちが泣かなくてもいい未来にしていきたいです。

 本作に触れ、もし少しでも心動くものがあったらどうか力を貸してください。

 たくさんの方たちに、どうか届きますように⋯⋯。


 本作は、説明文にならない様ストーリー仕立てで、私の体験談を元にしたフィクションにて製作しています。

 主人公の経験や頑張りを見守ってくれたら嬉しいです。

 特発性過眠症患者の日常を、作品を通して疑似体験していただき少しでも知って頂けたら嬉しいです。

 そして、同じ様な症状が出ている方が周りにいないか、今一度見渡して頂けたら幸いです。

    それでは、ご案内いたします。


 この作品は、小説家になろう カクヨム ノベルアッププラスにも掲載しています。
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