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第3話
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ムキムキ計画とは三座歳三がムキムキになる計画である!
「です!」
「わーすごいフワッとしてるね」
日曜日。駅の近くの喫茶店で美少年とお茶してる俺。
周りから見たらどう見えるんだろう。ミルクティーを飲みながら考える。
叔父さんと姪っ子かな。あ、甥っ子か。
変な関係に見えなきゃいいか。
「そして!ムキムキになったら久沢さんと付き合います!」
「声が大きい!ってかムキムキになったら付き合うの!?」
「付き合ってくれないんですか!?」
ムキムキと付き合うのかぁ。付き合うなら今のままの方が良いなぁ、可愛いから。
「ま、まぁ付き合う付き合わないは置いといて」
「置いとかないでくださいよぉ」
アイスティーをブクブクさせながら三座君が言う。
「止めなさい、お行儀悪い!」
「はーい」
マジどういう関係なんだろう、俺たち。
「久沢さんはミルクティーなんですね」
「ん、まぁね」
「砂糖も入れましたよね、いっぱい」
「甘いの好きだから」
「可愛い」
ここで頬がほんのり赤い満面の笑み。
「ブッ!?は!?可愛い!?あ、俺おじさんだよ!?」
「そうなんですよねぇ、不思議ですよね」
おじさんは否定してくれないんだね・・・・いや、まぁ、おじさんだけどさ。
「これが惚れたら何でも可愛く見えるってやつですね」
「知らないよ・・・」
君は常に可愛いけどな!
「委員長と総君もこうなのかなぁ」
「クラスの人?」
「はい、友達です。その2人付き合ってるんですよ」
「・・・えっとその、それは・・・」
「? あ、あ~男同士ですよ」
「・・・結構いるの?その」
「ん~僕が知ってるの委員長たちくらいですけど、半々くらいはいるかもです」
今はもう半々なのか!え~世間ではジェンダーがとか結構騒いでるけどそんなに進んでるのかぁ。
「で!ムキムキ計画なんですけど!」
「! はい!」
「またジムに通おうかと思ってまして!」
「良いじゃないかな」
「そこで問題が!邪魔が入るんです、それで前はジムに行けなかったんです」
「邪魔??」
「トシちゃん親衛隊です」
「トシちゃん・・・親衛隊・・・!?田原俊彦!?」
「誰ですか??」
「ジェネレーションギャップ!!」
「トシちゃん親衛隊はその、自分で言うのも何ですが、僕のファン達です」
「君はジャニーズなの??」
「いえ一般人です。ジャニーズで好きなのはSixTONES」
「すとーんず、聞いた事はあるかな」
「あとで僕のインスタ教えるので見てください、めっちゃ語ってます。そしていいねを」
「その子達はムキムキなの??ボディービルダー的な」
「いえ、それはそれ。これはこれなので」
えっとアレだ!あの、えーと!アレアレ!思い出せ!あ~推し活ってやつかな!
「それはまた今度時間をたっぷり使ってお話しいたします」
お、何か怖い約束が勝手に出来たぞ
「それでこれか入会しに行こうと思うのですが、親衛隊の妨害が入るのでそれを止めて欲しいのです!」
要するにトシちゃん親衛隊とは三座歳三をムキムキにしたくない、可愛いままいてください!可愛いまま愛でさせてくださいの隊なのだそうだ。
おじさんJKとかに1ミクロンでも触れたら速攻捕まるよ、俺で大丈夫??
「です!」
「わーすごいフワッとしてるね」
日曜日。駅の近くの喫茶店で美少年とお茶してる俺。
周りから見たらどう見えるんだろう。ミルクティーを飲みながら考える。
叔父さんと姪っ子かな。あ、甥っ子か。
変な関係に見えなきゃいいか。
「そして!ムキムキになったら久沢さんと付き合います!」
「声が大きい!ってかムキムキになったら付き合うの!?」
「付き合ってくれないんですか!?」
ムキムキと付き合うのかぁ。付き合うなら今のままの方が良いなぁ、可愛いから。
「ま、まぁ付き合う付き合わないは置いといて」
「置いとかないでくださいよぉ」
アイスティーをブクブクさせながら三座君が言う。
「止めなさい、お行儀悪い!」
「はーい」
マジどういう関係なんだろう、俺たち。
「久沢さんはミルクティーなんですね」
「ん、まぁね」
「砂糖も入れましたよね、いっぱい」
「甘いの好きだから」
「可愛い」
ここで頬がほんのり赤い満面の笑み。
「ブッ!?は!?可愛い!?あ、俺おじさんだよ!?」
「そうなんですよねぇ、不思議ですよね」
おじさんは否定してくれないんだね・・・・いや、まぁ、おじさんだけどさ。
「これが惚れたら何でも可愛く見えるってやつですね」
「知らないよ・・・」
君は常に可愛いけどな!
「委員長と総君もこうなのかなぁ」
「クラスの人?」
「はい、友達です。その2人付き合ってるんですよ」
「・・・えっとその、それは・・・」
「? あ、あ~男同士ですよ」
「・・・結構いるの?その」
「ん~僕が知ってるの委員長たちくらいですけど、半々くらいはいるかもです」
今はもう半々なのか!え~世間ではジェンダーがとか結構騒いでるけどそんなに進んでるのかぁ。
「で!ムキムキ計画なんですけど!」
「! はい!」
「またジムに通おうかと思ってまして!」
「良いじゃないかな」
「そこで問題が!邪魔が入るんです、それで前はジムに行けなかったんです」
「邪魔??」
「トシちゃん親衛隊です」
「トシちゃん・・・親衛隊・・・!?田原俊彦!?」
「誰ですか??」
「ジェネレーションギャップ!!」
「トシちゃん親衛隊はその、自分で言うのも何ですが、僕のファン達です」
「君はジャニーズなの??」
「いえ一般人です。ジャニーズで好きなのはSixTONES」
「すとーんず、聞いた事はあるかな」
「あとで僕のインスタ教えるので見てください、めっちゃ語ってます。そしていいねを」
「その子達はムキムキなの??ボディービルダー的な」
「いえ、それはそれ。これはこれなので」
えっとアレだ!あの、えーと!アレアレ!思い出せ!あ~推し活ってやつかな!
「それはまた今度時間をたっぷり使ってお話しいたします」
お、何か怖い約束が勝手に出来たぞ
「それでこれか入会しに行こうと思うのですが、親衛隊の妨害が入るのでそれを止めて欲しいのです!」
要するにトシちゃん親衛隊とは三座歳三をムキムキにしたくない、可愛いままいてください!可愛いまま愛でさせてくださいの隊なのだそうだ。
おじさんJKとかに1ミクロンでも触れたら速攻捕まるよ、俺で大丈夫??
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