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第4話
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「で、そのトシちゃん親衛隊ってのは何人くらいいるの??」
「正確な数は分かりません。要注意人物なら10人ちょいくらいかなぁ」
親衛隊怖い!確かに俺の若い頃のアイドルの親衛隊も怖かったなぁ、軍隊みたいで。
「大丈夫ですよ、久沢さんが僕を守ってくれますから!」
「それ俺が大丈夫じゃない!」
そんな話をしながら俺たちは店を出て、ジムに向かう。
実際どうしようかな、女子高生相手にどう足止めすりゃ良いんだ?触れるのもアウトだし、口でも負ける自信あるし、即通報もありそうだ、そしたらどう言い訳してもおっさんと女子高生だったら女子高生の100%勝ちだし、社会的にも死ぬ・・・・。
「冗談ですよ?久沢さんに全部任せて自分だけとか考えてないですよ」
めっちゃオロオロして三座君が俺の顔を覗き込んでくる。
「そんなに顔に出てた?」
「サービス残業毎日で死にたいってくらいの顔でした」
「それはいつもの顔だ」
「無理はしないでください」
オロオロした顔も可愛い。こりゃあ親衛隊の気持ちも分からんでもないなぁ。ムキムキになったら顔も変わるだろうし、この白い綺麗な透き通る肌も日サロ行って黒くなるんだろうし。・・・・嫌だな。
「実際今までは何をされたの??」
「とにかくジムに入会させないをさせられましたね。今みたいにジムに向かうと絶対邪魔してきます」
「オイオイ兄ちゃん!可愛い顔してどこ行くの~?」
と話をしていると、変なアロハシャツの不良!?に絡まれた!やべぇ!
「ま・さ・か!ジム!何てのに行こうとしてるじゃないないだろうなぁ~」
ん?ジム??
「平助・・・邪魔だよ」
「あー!やっぱりジム行くんだ!ダメだからなー!」
「あの、三座君の知り合い?」
「親衛隊の一人です。まぁコイツは気にしないで大丈夫です」
「気にしろヨォ~!気にしてよ~!こんなに大好きなのに~!あ、でもその見下した目も最高❤️」
何だこのアロハシャツ!違う意味で怖い!
「行きましょう、久沢さん」
「ダメだって~、ジムはダメだって~ムキムキダメだって~!」
三座君の手を掴み行かせないようにするアロハシャツの男。
「オイ、君その手離して!」
とっさに掴まれてる三座君の手を掴み身体ごと引き寄せ抱き抱える形になる。
「えっと、トシちゃんのお兄・・・お父様ですか??」
何故今言い直した?
「え!?いや私は・・・」
「僕の大切な人だ」
抱きしめられた形で三座君が言う。
それを聞いて雷に打たれたような顔のしてアロハシャツ君が三座君に聞く。
「た!暇な時!」
「それは退屈」
「運動する授業!」
「それは体育」
昭和のコントかな??
「た!た!た!た!た~~~~!?」
その場で膝をつき崩れ落ちるアロハシャツの男。
「ありがとうございます、久沢さん」
「あ、いえいえ~っと!ごめん!」
抱きしめてた三座君を引き離す。
おぉっとずっと抱きしめてた!
「アレ、もう離れるんですか?」
「当たり前だろ!」
「久沢さんの心臓の音心地良かったのに」
小悪魔のようにクスッと笑う三座君。
俺はその顔を見て耳まで真っ赤になる。
俺は心臓が痛いよ。
そんな高校生の青春(今の高校生はしないかな?)をしてる時、近くのスタバではこんな会話があったらしい。
「ええ、平助先輩はいつも通り失敗しました。あの人ホンマ学習しませんねぇ。・・・ええ、ええ、ハイ、敬助サンの言った通りおじさんが一人いますね。・・・・はい、じゃあそう動きますわ。じゃあまた連絡します。」
「正確な数は分かりません。要注意人物なら10人ちょいくらいかなぁ」
親衛隊怖い!確かに俺の若い頃のアイドルの親衛隊も怖かったなぁ、軍隊みたいで。
「大丈夫ですよ、久沢さんが僕を守ってくれますから!」
「それ俺が大丈夫じゃない!」
そんな話をしながら俺たちは店を出て、ジムに向かう。
実際どうしようかな、女子高生相手にどう足止めすりゃ良いんだ?触れるのもアウトだし、口でも負ける自信あるし、即通報もありそうだ、そしたらどう言い訳してもおっさんと女子高生だったら女子高生の100%勝ちだし、社会的にも死ぬ・・・・。
「冗談ですよ?久沢さんに全部任せて自分だけとか考えてないですよ」
めっちゃオロオロして三座君が俺の顔を覗き込んでくる。
「そんなに顔に出てた?」
「サービス残業毎日で死にたいってくらいの顔でした」
「それはいつもの顔だ」
「無理はしないでください」
オロオロした顔も可愛い。こりゃあ親衛隊の気持ちも分からんでもないなぁ。ムキムキになったら顔も変わるだろうし、この白い綺麗な透き通る肌も日サロ行って黒くなるんだろうし。・・・・嫌だな。
「実際今までは何をされたの??」
「とにかくジムに入会させないをさせられましたね。今みたいにジムに向かうと絶対邪魔してきます」
「オイオイ兄ちゃん!可愛い顔してどこ行くの~?」
と話をしていると、変なアロハシャツの不良!?に絡まれた!やべぇ!
「ま・さ・か!ジム!何てのに行こうとしてるじゃないないだろうなぁ~」
ん?ジム??
「平助・・・邪魔だよ」
「あー!やっぱりジム行くんだ!ダメだからなー!」
「あの、三座君の知り合い?」
「親衛隊の一人です。まぁコイツは気にしないで大丈夫です」
「気にしろヨォ~!気にしてよ~!こんなに大好きなのに~!あ、でもその見下した目も最高❤️」
何だこのアロハシャツ!違う意味で怖い!
「行きましょう、久沢さん」
「ダメだって~、ジムはダメだって~ムキムキダメだって~!」
三座君の手を掴み行かせないようにするアロハシャツの男。
「オイ、君その手離して!」
とっさに掴まれてる三座君の手を掴み身体ごと引き寄せ抱き抱える形になる。
「えっと、トシちゃんのお兄・・・お父様ですか??」
何故今言い直した?
「え!?いや私は・・・」
「僕の大切な人だ」
抱きしめられた形で三座君が言う。
それを聞いて雷に打たれたような顔のしてアロハシャツ君が三座君に聞く。
「た!暇な時!」
「それは退屈」
「運動する授業!」
「それは体育」
昭和のコントかな??
「た!た!た!た!た~~~~!?」
その場で膝をつき崩れ落ちるアロハシャツの男。
「ありがとうございます、久沢さん」
「あ、いえいえ~っと!ごめん!」
抱きしめてた三座君を引き離す。
おぉっとずっと抱きしめてた!
「アレ、もう離れるんですか?」
「当たり前だろ!」
「久沢さんの心臓の音心地良かったのに」
小悪魔のようにクスッと笑う三座君。
俺はその顔を見て耳まで真っ赤になる。
俺は心臓が痛いよ。
そんな高校生の青春(今の高校生はしないかな?)をしてる時、近くのスタバではこんな会話があったらしい。
「ええ、平助先輩はいつも通り失敗しました。あの人ホンマ学習しませんねぇ。・・・ええ、ええ、ハイ、敬助サンの言った通りおじさんが一人いますね。・・・・はい、じゃあそう動きますわ。じゃあまた連絡します。」
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