異世界転生してハーレム作れる能力を手に入れたのに男しかいない世界だった

藤いろ

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第72話(最終話)・エピローグ

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「マスター!!」 
「我が君ー!!」 
「天使ー!!」 
「ご主人様ー!!」 
!! 
俺は全力で振り返る! 
何で!?何でいるの!?何でその名で呼ぶの!? 
だって魔法は解除したんだよ!?なら俺の事を好きなわけないのに! 
何で!? 
「マスター!大好きです!」 
「我が君!俺に黙って行くなんて許さねえ!!」 
「天使!ああ!天使!」 
「ご主人様ーーー!!」 
4人が叫んでる! 
「み、皆んな・・・何で・・・」 
「クロちゃん、マニュアルはちゃんと読んだ方がええで」 
マニュアル??何から読み飛ばしが?? 
俺はすぐにマニュアルを開く! 
最初から読んでいくと最後方に小さく何か書いてある! 
※能力解除後、その恋心が残る場合がある。 
それは能力がかかってる間にかけられた者の気持ちが本物になった場合。 
その場合能力の効果は失われるが恋心だけが残る。 
何だこれ!?何だこの書き方!雑な詐欺の書き方じゃないか! 
しかも別に良くない!前より面倒くさくしてないかこれ!? 
つまり、元に戻っても俺の事が好きって事。 
えー!よく分からん!! 
てゆうかこの場合シンドバッドさんとアラジンさんはどうなるんだ!? 
「マスター!俺も一緒に!」 
「俺もだぜ!我が君!」 
「天使!」 
「ご主人様ボクもー!」 
「ま!待って!着いてこないで!」 
俺はこちらに走ってこようとする4人を止める。 
「俺は!あなた達が思うような人じゃないし能力せいなんだ!だから!」 
「全部分かってますマスター」 
「え?」 
「我が君の能力の事は分かってる。シンドバッドの野郎から聞いてな」 
「とはいえ記憶も残ってますし」 
「しかしすごい能力だよねー」 
「じゃあどうして?」 
「確かに私達の記憶、気持ちには矛盾があります。がそれは普通の事ですよ」 
普通? 
「人を急に好きになるなんて能力がなくてもある事でしょご主人様」 
「ただそれだけなんだよ。でこの気持ちをどうするかは俺達が決める」 
「俺達は俺達で決めたんです。決して能力のせいじゃない。純粋にマスターが好きだからです」 
「皆んな・・・・」 
でも。 
「皆んなの気持ちは分かったしすごく嬉しい!けど、付いてくるのは止めて欲しい。これは俺が成長する為にも必要だから。・・・・また戻ってくるから!皆んながお、俺の事を・・・!好きでいてくれるなら!まっ待ってて欲しい!絶対戻ってくるから!」 
「マスター。分かりました」 
「我が君にそこまで言われちゃあな」 
「天使が言われるのであれば」 
「ご主人様に従うよ」 
「ありがとう・・・・本当にありがとう!」 
また涙が出てくる。涙ってどうやったら枯れるんだよ。 
「あ、アラジンさん」 
「何でしょう天使?」 
俺はアラジンにだけ聞こえるように近くによる。 
「シンドバッドさんとはどうするんですか?」 
「あーそれはこれからちゃんと話し合います」 
少し困った顔のアラジンさん。レアだ。 
「しかし!天使がいるのにどちらともとは・・・!」 
「俺は二股でも大丈夫ですよ」 
「!そ、それは!?」 
「じゃあ行ってきます」 
俺は再び王宮に背を向けて今度は走り出す。 
「マスター気をつけて!」 
「絶対戻ってきてくれよ!俺の元へ!」 
「天使!その言葉忘れないでくださいね!」 
「ご主人様ー!大好きー!!」 
皆んなの声はいつまでも響いていてくれた。

「で、クロちゃん。次はどこ行くん?」 
「えーと身体を鍛えたいなぁとか思ってるだよね。体力ないと辛いし」
「おーそれならちょうどええ都市があるで」
「え、どこ??」

俺は皆んな言葉を胸に次の都市へ向かう。
まだまだやる事はいっぱいでやりたい事もいっぱいで
この能力の事も能力をくれた神様の事も分からない事だらけだ。
今も頭に残る”魔王をたおしてね“の言葉。
この世界に魔王がいるのか?
居てもおかしくない世界なのは理解してる。
何も分からないに等しい。自分の名前さえも分からない。
この先の事も分からないけど。
それでも性別を超えて好きを教えてもらった。
心が満たされている。
俺はこの世界に来て良かったと思える様にしたい。
いやしよう!
俺達は砂漠の道を歩く。
次の都市へ向けて。

第一部・グランド編 完 
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