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マティアス
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「イヴ、副騎士団長に聞いて…アイツが貧困街の人達を閉じ込めたんだ」
「副騎士団長?騎士団にそんな役職の人物はいないよ」
「そんな事ない、マティアスって」
またイヴがとぼけるから、後ろを振り返ってちゃんと目を見て話したかった。
でも、イヴの顔を見ると目を見開いて驚いて固まっていた。
イヴがマティアスを知らない筈はない、だって長く一緒にやっていた仲間だ。
なのにイヴは「……知らない」と言っていた。
戸惑った顔は知っていると言っているようだった。
でも俺の唇に人差し指で触れて話せなくなった。
「他の奴の名前は呼ばないでよ、俺の名前だけ言って」
「…うっ」
「ユーリ」
唇に触れていた指が耳に触れて、くすぐられる。
くすぐりに弱くてすぐにギブアップしてイヴの体にしがみつく。
イヴに背中を撫でられて「夕飯にしようか」と笑っていた。
元のイヴに戻ったが、俺はまだ貧困街の事を納得していない。
俺が閉じ込められていた間、いったい外でなにが起きていたんだ?
それに隔離されていないなら、リラは何故俺と一緒に死のうとしたんだ?
死ぬ事しかここから出れないと思ったからじゃないのか?
今日の夕飯は俺が疲れているからとイヴが作ってくれた。
俺より助けてくれたイヴの方が疲れていると思うんだけど…
食事は美味しかった、でも俺は上の空だった。
イヴはそんな俺をずっと見つめていた。
食器を片付けている時、カウンターから身を乗り出してイヴは口を開いた。
「気になってユーリの心が俺のところに戻って来ないなら、納得するまで見せてあげる」
「…え、それって」
「ただし、中には入らない…外からでも貧困街の様子が分かるよ」
イヴは嫌々だけど、俺のために一緒に行ってくれると言ってくれた。
イヴの言っている事も気になるし、正直イヴがいた方が安心だ。
イヴにも仕事があるから、イヴの都合のいい時間で行く事にした。
騎士団長の仕事は、事務作業や見回りや街中にある結界などを調べたり忙しい。
見回りの時なら、大丈夫だと言ってその時に一度家に帰るらしい。
さすがに二度手間だから、俺が外に出て待つと言うとイヴの顔が怖く感じた。
無表情で、静かに「それはダメ」と言われた。
「俺が外にいた方が早くないか?」
「ユーリを迎えにいく、それ以外はダメ」
理由を言ってくれないが、固い意志を感じる。
イヴに連れて行ってもらえる事を考えると何も言えない。
イヴに合わせるって言ったし、イヴが手間に感じないなら俺はただ家で待つしかない。
「分かった」と頷くと、イヴは俺の頬に触れて微笑んでいた。
「副騎士団長?騎士団にそんな役職の人物はいないよ」
「そんな事ない、マティアスって」
またイヴがとぼけるから、後ろを振り返ってちゃんと目を見て話したかった。
でも、イヴの顔を見ると目を見開いて驚いて固まっていた。
イヴがマティアスを知らない筈はない、だって長く一緒にやっていた仲間だ。
なのにイヴは「……知らない」と言っていた。
戸惑った顔は知っていると言っているようだった。
でも俺の唇に人差し指で触れて話せなくなった。
「他の奴の名前は呼ばないでよ、俺の名前だけ言って」
「…うっ」
「ユーリ」
唇に触れていた指が耳に触れて、くすぐられる。
くすぐりに弱くてすぐにギブアップしてイヴの体にしがみつく。
イヴに背中を撫でられて「夕飯にしようか」と笑っていた。
元のイヴに戻ったが、俺はまだ貧困街の事を納得していない。
俺が閉じ込められていた間、いったい外でなにが起きていたんだ?
それに隔離されていないなら、リラは何故俺と一緒に死のうとしたんだ?
死ぬ事しかここから出れないと思ったからじゃないのか?
今日の夕飯は俺が疲れているからとイヴが作ってくれた。
俺より助けてくれたイヴの方が疲れていると思うんだけど…
食事は美味しかった、でも俺は上の空だった。
イヴはそんな俺をずっと見つめていた。
食器を片付けている時、カウンターから身を乗り出してイヴは口を開いた。
「気になってユーリの心が俺のところに戻って来ないなら、納得するまで見せてあげる」
「…え、それって」
「ただし、中には入らない…外からでも貧困街の様子が分かるよ」
イヴは嫌々だけど、俺のために一緒に行ってくれると言ってくれた。
イヴの言っている事も気になるし、正直イヴがいた方が安心だ。
イヴにも仕事があるから、イヴの都合のいい時間で行く事にした。
騎士団長の仕事は、事務作業や見回りや街中にある結界などを調べたり忙しい。
見回りの時なら、大丈夫だと言ってその時に一度家に帰るらしい。
さすがに二度手間だから、俺が外に出て待つと言うとイヴの顔が怖く感じた。
無表情で、静かに「それはダメ」と言われた。
「俺が外にいた方が早くないか?」
「ユーリを迎えにいく、それ以外はダメ」
理由を言ってくれないが、固い意志を感じる。
イヴに連れて行ってもらえる事を考えると何も言えない。
イヴに合わせるって言ったし、イヴが手間に感じないなら俺はただ家で待つしかない。
「分かった」と頷くと、イヴは俺の頬に触れて微笑んでいた。
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