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第61話 絶対的虚無の輪
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『絶対的虚無の輪!』
俺が唱えた瞬間、周囲の空気が異様なまでに静まり返る。
まるで時間が止まったかのような感覚に包まれ、視界に現れたのは漆黒の円――『絶対的虚無の輪』だ。
その輪は、ただの魔法とは次元の異なる威圧感を持って静かにヌートヌーンに向かって浮遊している。
円の内側はどんな光も吸い込み、色も音も奪い去る完璧な虚無。
周囲の空気さえ引き寄せられるかのように、輪の端に向かって吸い込まれていく。
ヌートヌーンの巨大な一つ目が輪に気づいたように、一瞬ぎょろりと焦点がそちらに向けられる。
しかし、それが最後の反応だった。
絶対的な強者故の驕りだろう。
ヌートヌーンは回避行動をとらなかった。
『絶対的虚無の輪』がヌートヌーンの体に触れた瞬間、触れた部分から黒い霧が立ち上がり、肉塊が徐々に消え去っていく。
「ヴゥギャアアアーーーーー!!!」
ヌートヌーンはこの世のものとは言えないような悲鳴を上げる。
そして、長くねじれた腕も、細い脚も、まるで存在そのものが吸い込まれるように、完全に消滅していく。
ヌートヌーンの一つ目が驚愕と恐怖を宿しながらも、その目の光は虚無の輪に飲み込まれるとともに消え去った。
まるでヌートヌーンという存在が初めからそこにいなかったかのように、全てが消失した静寂が辺りを包む。
「な……何をした!? まさか、信じられないヌートヌーンを一瞬で消し去るなんて……」
始祖が驚愕の表情で呟く。
お遊びだと言って余裕感たっぷりだった二人の赤ん坊の顔に、初めての警戒が浮かび上がる。
「まさか……人間のくせに、僕たちの特別な力に近づいている? セーイチといい、なんなんだお前らは!」
もう一人が少し距離を取るようにふわりと浮かび上がり、俺とセーイチを見据えた。
「いや、これはおかしいよ! 君たち人間がこんな力を持っているはずがない……!」
その目には憤りと疑念の色が混ざっていた。
「じゃあ、ここでケリをつけようぜ。人間様が上か、魔族風情が上かはっきりとな!」
セーイチは剣を肩に担ぎなら煽るように言う。
「……舐めるなよ人間如きが!」
「そうだ! 僕らはいわば魔族よりもさらに上位の存在。言わば…………神の子だぁあああ!!」
始祖二人が秘めていた魔力を爆発させる。
すると辺りの魔力に空間が歪みだす。
二人は眉間にしわをよせ、その表情は完全にあどけない赤ん坊のものではなくなっていた。
「ここじゃ思いっきりやれないだろうから、場所を変えてやるよ!」
「後で言い訳ができないようになぁ!!」
始祖がそういった瞬間、地面が消え――――
足元から無重力の感覚に襲われたかと思うと、視界が一瞬で闇に包まれた。
次に視界が戻った時、俺とセーイチは薄暗い、不気味な空間に立っていた。
そこは荒れ果てた場所で、遠くにはいくつもの焼け焦げた大地が広がり、ところどころから青白い炎が立ち上っている。
どこから何者かの悲鳴や怒号のような声が聞こえてくる。
「……随分と歓迎されてるな」
セーイチが辺りを見回しながら、苦笑いを浮かべながら皮肉混じりに呟いた。
空には不気味な赤黒い雲が渦を巻き、雷のような閃光が時折その闇を切り裂いていた。
その場所はどこかunknown0578と出会った場所と似ていた。
「ここは魔界の中でも更に地下世界の滅界の狭間だ。ここは少し特殊な空間で、魔界とも地上世界とも半次元異なる場所にある。ここで暴れても魔界にも、地上世界に影響がでることはない。だから、いくらでも暴れてくれても構わないよ」
「僕たちもここなら世界を壊す心配なしにいくらでも暴れられるしね。きゃはははは」
「きゃはは、久しぶりだよね、思う存分暴れるのって。楽しみー」
始祖は先程のヌートヌーンよりも当然強いだろう。
ということは手加減無用だ。
終焉回廊で鍛えた力を存分に振るってやる!
「じゃあかかっておいでよ。遊んであげるから」
「勝負がついても殺したりしないから安心して。君たち性能良さそうだから魔王と同じように、僕たちの遊び道具にしてあげるからさ」
余裕そうに言う始祖たちは隙だらけだった。
先手必勝――
俺は、その言葉が終わるか終わらないか、いなかで――
一瞬で剣を抜き去り、左側にいた始祖を横薙ぎに払った。
始祖は全く反応できてない。剣に確かな手応えを感じる。
振り返ると始祖は綺麗に上下真っ二つになっていた。
よし!
――と思ったのも束の間。
「今の僕の硬さを切断できるとは、なかなかいい剣だね。じゃあもう少し硬くしようか」
始祖はまるでアメーバのように体がくっついて傷が治癒される。
「気持ち悪るっ」
「気持ち悪いとは失礼だな。生命体としてより優れた形状にマザーがしてくれたのにさ」
まるでターミ◯ータ◯2に出てくる敵みたいだ。
右側ではセーイチの方も戦闘がはじまっていた。
「あれぇ? 君は口ほどはないね。僕に傷一つつけられないじゃん!」
セーイチも始祖に対して剣で刻んでいるが、その体には傷一つついていない。
「なるほど、想像以上だな」
セーイチから軽口は消えて、額に冷や汗をかいていた。
「じゃあ、もう諦める?」
「いや、ちょっとずるさせてもらうわ」
セーイチはそう言ってニヤリと笑うと、懐から何かサイコロのようなものを取り出す。
そしてそれを宙に投げた。
「それチートダイスだ! 今日はどんなチートが当たるかな?」
するとサイコロは宙で回転して、3の面が上になった状態で止まった。
その次には俺たちの目の前のスクリーンが表示されて動画が流されはじめる。
と同時に金縛り状態にあったように体は一切動かなくなった。
「えっ、なにこれ?」
体が動かないのは始祖も例外ではないようだった。
顔をこおばらせて焦りの色を見せている。
そんな俺たちを一切お構いなしに動画は先へ先へと進んでいった。
俺が唱えた瞬間、周囲の空気が異様なまでに静まり返る。
まるで時間が止まったかのような感覚に包まれ、視界に現れたのは漆黒の円――『絶対的虚無の輪』だ。
その輪は、ただの魔法とは次元の異なる威圧感を持って静かにヌートヌーンに向かって浮遊している。
円の内側はどんな光も吸い込み、色も音も奪い去る完璧な虚無。
周囲の空気さえ引き寄せられるかのように、輪の端に向かって吸い込まれていく。
ヌートヌーンの巨大な一つ目が輪に気づいたように、一瞬ぎょろりと焦点がそちらに向けられる。
しかし、それが最後の反応だった。
絶対的な強者故の驕りだろう。
ヌートヌーンは回避行動をとらなかった。
『絶対的虚無の輪』がヌートヌーンの体に触れた瞬間、触れた部分から黒い霧が立ち上がり、肉塊が徐々に消え去っていく。
「ヴゥギャアアアーーーーー!!!」
ヌートヌーンはこの世のものとは言えないような悲鳴を上げる。
そして、長くねじれた腕も、細い脚も、まるで存在そのものが吸い込まれるように、完全に消滅していく。
ヌートヌーンの一つ目が驚愕と恐怖を宿しながらも、その目の光は虚無の輪に飲み込まれるとともに消え去った。
まるでヌートヌーンという存在が初めからそこにいなかったかのように、全てが消失した静寂が辺りを包む。
「な……何をした!? まさか、信じられないヌートヌーンを一瞬で消し去るなんて……」
始祖が驚愕の表情で呟く。
お遊びだと言って余裕感たっぷりだった二人の赤ん坊の顔に、初めての警戒が浮かび上がる。
「まさか……人間のくせに、僕たちの特別な力に近づいている? セーイチといい、なんなんだお前らは!」
もう一人が少し距離を取るようにふわりと浮かび上がり、俺とセーイチを見据えた。
「いや、これはおかしいよ! 君たち人間がこんな力を持っているはずがない……!」
その目には憤りと疑念の色が混ざっていた。
「じゃあ、ここでケリをつけようぜ。人間様が上か、魔族風情が上かはっきりとな!」
セーイチは剣を肩に担ぎなら煽るように言う。
「……舐めるなよ人間如きが!」
「そうだ! 僕らはいわば魔族よりもさらに上位の存在。言わば…………神の子だぁあああ!!」
始祖二人が秘めていた魔力を爆発させる。
すると辺りの魔力に空間が歪みだす。
二人は眉間にしわをよせ、その表情は完全にあどけない赤ん坊のものではなくなっていた。
「ここじゃ思いっきりやれないだろうから、場所を変えてやるよ!」
「後で言い訳ができないようになぁ!!」
始祖がそういった瞬間、地面が消え――――
足元から無重力の感覚に襲われたかと思うと、視界が一瞬で闇に包まれた。
次に視界が戻った時、俺とセーイチは薄暗い、不気味な空間に立っていた。
そこは荒れ果てた場所で、遠くにはいくつもの焼け焦げた大地が広がり、ところどころから青白い炎が立ち上っている。
どこから何者かの悲鳴や怒号のような声が聞こえてくる。
「……随分と歓迎されてるな」
セーイチが辺りを見回しながら、苦笑いを浮かべながら皮肉混じりに呟いた。
空には不気味な赤黒い雲が渦を巻き、雷のような閃光が時折その闇を切り裂いていた。
その場所はどこかunknown0578と出会った場所と似ていた。
「ここは魔界の中でも更に地下世界の滅界の狭間だ。ここは少し特殊な空間で、魔界とも地上世界とも半次元異なる場所にある。ここで暴れても魔界にも、地上世界に影響がでることはない。だから、いくらでも暴れてくれても構わないよ」
「僕たちもここなら世界を壊す心配なしにいくらでも暴れられるしね。きゃはははは」
「きゃはは、久しぶりだよね、思う存分暴れるのって。楽しみー」
始祖は先程のヌートヌーンよりも当然強いだろう。
ということは手加減無用だ。
終焉回廊で鍛えた力を存分に振るってやる!
「じゃあかかっておいでよ。遊んであげるから」
「勝負がついても殺したりしないから安心して。君たち性能良さそうだから魔王と同じように、僕たちの遊び道具にしてあげるからさ」
余裕そうに言う始祖たちは隙だらけだった。
先手必勝――
俺は、その言葉が終わるか終わらないか、いなかで――
一瞬で剣を抜き去り、左側にいた始祖を横薙ぎに払った。
始祖は全く反応できてない。剣に確かな手応えを感じる。
振り返ると始祖は綺麗に上下真っ二つになっていた。
よし!
――と思ったのも束の間。
「今の僕の硬さを切断できるとは、なかなかいい剣だね。じゃあもう少し硬くしようか」
始祖はまるでアメーバのように体がくっついて傷が治癒される。
「気持ち悪るっ」
「気持ち悪いとは失礼だな。生命体としてより優れた形状にマザーがしてくれたのにさ」
まるでターミ◯ータ◯2に出てくる敵みたいだ。
右側ではセーイチの方も戦闘がはじまっていた。
「あれぇ? 君は口ほどはないね。僕に傷一つつけられないじゃん!」
セーイチも始祖に対して剣で刻んでいるが、その体には傷一つついていない。
「なるほど、想像以上だな」
セーイチから軽口は消えて、額に冷や汗をかいていた。
「じゃあ、もう諦める?」
「いや、ちょっとずるさせてもらうわ」
セーイチはそう言ってニヤリと笑うと、懐から何かサイコロのようなものを取り出す。
そしてそれを宙に投げた。
「それチートダイスだ! 今日はどんなチートが当たるかな?」
するとサイコロは宙で回転して、3の面が上になった状態で止まった。
その次には俺たちの目の前のスクリーンが表示されて動画が流されはじめる。
と同時に金縛り状態にあったように体は一切動かなくなった。
「えっ、なにこれ?」
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