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スピンオフ
お見合い
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
という効果音がまるで聞こえてきそうな気がする。
なぜなら俺の目の前にいるのが、かの竜王メルギデスだからだ。
「ケインよ。お主、ラミアと子作りするつもりはあるのか?」
「ラミアはいつでもOKです!」
「ラミアたんには聞いてない!」
俺はメルギデスの前に正座している。
「子作りっていっても俺はまだこんな年ですから……」
「それは一時的に成長魔法で……」
「ラミアたんは黙ってなさい! というのもケインよ。もう耳に入ってるとは思うが、ラミアたんに、お見合いの話がきていての」
「ラミアは嫌です、お見合いなんて! この身も心もすべてご主人様のものです!」
「だからラミアたんは黙ってなさいって! 今回のお見合いは冥王ハデスの三男坊。血筋として申し分ない。暗黒竜と冥王の血筋じゃ。今からでもどんな最強の息子が誕生するか楽しみじゃわい」
「最強はご主人様です! 冥王の三男坊ごとき!」
「ラミアたんは知らんじゃろうがな。冥族の強さを。ケインよ、直ぐにラミアたんと子作りするつもりがないなら、ラミアたんにお見合いを受けるように説得しろ!」
そんな無茶な。本人が嫌がってるのに。
だが相手は最強の竜王。無下に断ることもできない。
そうだな……。
「あの、ラミアお見合い、受けてみるだけでも受けてみたら?」
「そんなご主人様……私が他の男のものになってもいいというのですか?」
ラミアは涙目になる。
「いや、そういうわけじゃ……」
「ラミアはご主人様のものです! もし今晩夜伽の相手をしろと命じられるなら、それは望むところです!」
ふんすー、と鼻息荒くラミアは宣言する。
「ケイン」
「はい」
「なんとかしろ」
「…………」
俺は知恵を巡らす。
竜王の顔を立てて、それでいてラミアを傷つけない方法がないか。
「俺がお見合いの席に同席するでは……もちろん、ラミアが俺のことを好きなことは内緒で。止むえず、親戚の子供の面倒を見る体で」
「お見合いの席に子供を同席など聞いたがことが……」
「あら、いいじゃあありませんか。ケイン君が同席してくれるんだったら、ラミアもお見合いを了承するのでは? どう、ラミア?」
ラミアの母のフィレンが横から入ってくた。
「それだったら……」
ラミアは不承不承といった感じで頷く。
「だが、お前、それじゃ我が国のメンツが……」
「そのくだらないメンツでラミアは、お見合いを強要されてるんですよ。それぐらい譲歩してもよろしくては?」
「ぐぬぬ」
竜王メルギデスもフィレンには強くいえないようで、口をつぐんでいる。
パンっとフィレンを手を叩く。
「それじゃあ、そうしましょう。ケイン君、当日はよろしくね」
「はい、わかりました」
こうして俺はラミアと冥王の子息とのお見合いに同席することとなった。
冥界のとある闘技場の中心。
そこにテーブルと椅子が用意され、お見合いが開催されている。
そう開催されているのだ。その表現がしっくりくる。
何しろ闘技場の観客席には満員の聴衆が集まり、お見合いの一挙一投足が注目されているからだ。
何やら冥界の王族の数百年ぶりのお見合いで大騒ぎとなり、一大イベントとなっているようだ。
だからといってわざわざ公衆の面前で、お見合いをさせる必要はないと思うが。
闘技場の貴賓室では冥王とその妻がお見合いの様子を注視している。
「冥王ハデスが三男デルメルだ。よろしく」
「竜王メルギデスが長女ラミアです。よろしくお願いします」
ラミアは化粧をバッチリ決めて黒のドレスに見を包んでる。
ピッチリとしたドレスで、美しいボディラインがあらわとなっている。
「それで……貴殿の膝の上のそれはなんだ?」
「こちらは私の甥っ子のケインです。丁度、世話する手がなくなりまして止むえず。気にせずに進めてください」
「そうか……」
デルメルは俺を鋭い目つきで一瞥した後は気にする様子はなかった。
「それではまず……お前の裸が見たい」
「はい?」
ラミアは首かしげる。
こいつは一体何をいきなりいい出すんだ?
「だから性的興奮度合いを確かめる為に裸をだな……」
「お断りします! しかもこんな公衆の面前で!」
ラミアは怒気をはらんだ声で告げる。
デルメルは全く悪気がないように見える。
冥界とはこんなものなのだろうか?
「拒否することは許さん! 冥界では女は男に絶対服従だ。婚前ではあるがお前には事前の教育が必要そうだな」
デルメルは立ち上がる。
本気かこいつは?
観衆は盛り上がるばかりで、誰も非難の声を上げる様子がない。
冥界とはこんなクソなところなのか。
「興奮するようなら、ついでに身体の相性も確かめてやる」
「私に触るな!」
「くっくっく……いいぞ、抵抗しろ。抵抗されればされるだけ俺は興奮する」
「おい、いい加減にしろ、このゲス野郎」
俺は我慢できなくなった。
「なに? ……おいクソガキ。今のお前がいったのか?」
「他に誰がいるんだよ、クソ野郎」
「冥王の王族への侮辱。万死に値するぞぉ!! 後から後悔するんじゃないぞぁ!!!」
「ケイン様はこうみても、かつて魔術王といわれた最強の魔術師が転生した御方。後悔するのはお前の方だ!」
「なんだと!? …………ふん、だが所詮は人間よ!」
「ラミア、下がってろ」
「でも……」
「いいから下がってろ!」
「はい……」
俺は宙に浮きながらデルメルと対峙する。
戦闘になることがわかった観客たちから大歓声をあがる。
「貴様その魔力の質から人間だな? まさか人間如きにそんな口をたたかれるとはな……。貴様を殺した後は人間界に降り立って、しっかり我らが冥族の恐ろしさを知らしめる必要があるようだ」
「冥族というだけで随分と偉そうだな」
「人間界が魔素濃度を1とすると魔界はその10倍、冥界はその100倍を超える。この魔素濃度はそこに住むものの魔力に直結する。単純に我ら冥族は貴様ら人間の100倍の魔力があるということだ。貴様も魔術師の端くれなら、これがどういう意味を持つかわかるだろう?」
魔素濃度が高いことは、冥界に入ってきたときから気づいていたことだった。
まるで身体にまとわりつくようにも感じる濃密な魔素だ。
魔術適正の低い人間であれば、冥界に来るだけで命を落としてもおかしくない。
それほどの魔素濃度だ。
「どれ、少し違いを見せてやろう」
デルメルは魔法の詠唱をはじめる。
すると闘技場の上空に10余りの魔法陣が一斉に出現する。
「どうだ、魔法のパラレル発動だ。魔力の少ない貴様ら人間にはとても真似ができまい。じゃあな、クソガキ」
魔法陣から一斉に別々の魔法が俺に放たれる。
俺は咄嗟にバリア魔法を発動する。
凄まじい衝撃と爆発が発生する。
だが俺はバリアに守られ無傷だ。
「なっ!? 今のを防ぐだと? 中々やるようだな……」
「魔素濃度が高いというのは中々便利だぞ。俺が冥界にきてから、ずっとしていたことがあってな」
「…………?」
「ほら、上空を見てみろ」
「……なんだあれは?」
闘技場の上空に黒色の太陽ともいうべき巨大な魔力球が出現していた。
観客からもどよめきが走る。
「魔素から魔力に変換したんだよ」
「馬鹿な、そんなことできるわけが……」
「できるんだよ、かつて魔術王とまで呼ばれた俺ならな! くらえ!!」
漆黒の魔力球はデルメルに迫る。
「ゔぉおおおおおおおおお!!!!」
デルメルはなんとかそれを回避しようと頑張るが――
「あばばばばばばばばあばばばばばッ!!!!」
魔力球の中に囚われたデルメルは連続小爆発される。
魔力球は爆発の度に徐々に小さくなり、最終的に魔力球が消え去ると、プシューという音をたててデルメルは地面に落ちる。
地面に落ちたデルメルはピクリともしない。
だがまだ息はあるようだった。流石、冥王の子息しぶとい。
「ご主人様!」
ラミアが俺を抱き寄せる。
そしてその顔を愛おしそうにすりつける。
「すまなかったな、嫌な思いをさせて」
「そんな……ご主人様に守ってもらえてラミアは幸せです」
これにて一件落着。
となればいいのだが、観客たちはまだ興奮したままでこのままで帰して貰えそうにない。
殺せー、生きて返すなー、なんて物騒な声援も一部上げられている。
「静まれ!」
貴賓室から空中に浮いて冥王ハデスが出てくる。
「強きものが偉いのが我が冥界のルール。ラミアはデルメルを拒否し、その連れのケインがその力を示した! この結果に意義があるものは闘技場に名乗りでろ!」
観客たちは途端静まりかえって、シーンとなる。
「無粋な息子ですまなかったな。強さを追求する余り、動物園のような環境で育てたのが悪かったか……メルギデスによろしくいっておいてくれ」
「かしこまりました」
ラミアが一礼すると、それで俺たちは闘技場を後にした。
「そうか、ダメだったか……」
お見合い結果の報告にメルギデスは残念そうにする。
「私とご主人様の絆は誰にも切れません! 私のご主人様への愛は更に深まりました!」
「ぐぬぬぬぬぬ……」
「もうあなた、ラミアとケイン君の仲、もう認めてあげてもいいじゃないですか?」
「……認めん……認めんぞ! わしゃは認めんぞーーーーーッ!!!」
竜王メルギデスの絶叫が竜王城に響き渡っていった。
====================
新作を連載開始しました。(2022/11/4)
よければこちらもお願いします!
魔王様は転生して追放される。今更戻ってきて欲しいといわれても、もう俺の昔の隷属たちは離してくれない。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/980968044/481690134
(ページ下部にもリンクがあります)
という効果音がまるで聞こえてきそうな気がする。
なぜなら俺の目の前にいるのが、かの竜王メルギデスだからだ。
「ケインよ。お主、ラミアと子作りするつもりはあるのか?」
「ラミアはいつでもOKです!」
「ラミアたんには聞いてない!」
俺はメルギデスの前に正座している。
「子作りっていっても俺はまだこんな年ですから……」
「それは一時的に成長魔法で……」
「ラミアたんは黙ってなさい! というのもケインよ。もう耳に入ってるとは思うが、ラミアたんに、お見合いの話がきていての」
「ラミアは嫌です、お見合いなんて! この身も心もすべてご主人様のものです!」
「だからラミアたんは黙ってなさいって! 今回のお見合いは冥王ハデスの三男坊。血筋として申し分ない。暗黒竜と冥王の血筋じゃ。今からでもどんな最強の息子が誕生するか楽しみじゃわい」
「最強はご主人様です! 冥王の三男坊ごとき!」
「ラミアたんは知らんじゃろうがな。冥族の強さを。ケインよ、直ぐにラミアたんと子作りするつもりがないなら、ラミアたんにお見合いを受けるように説得しろ!」
そんな無茶な。本人が嫌がってるのに。
だが相手は最強の竜王。無下に断ることもできない。
そうだな……。
「あの、ラミアお見合い、受けてみるだけでも受けてみたら?」
「そんなご主人様……私が他の男のものになってもいいというのですか?」
ラミアは涙目になる。
「いや、そういうわけじゃ……」
「ラミアはご主人様のものです! もし今晩夜伽の相手をしろと命じられるなら、それは望むところです!」
ふんすー、と鼻息荒くラミアは宣言する。
「ケイン」
「はい」
「なんとかしろ」
「…………」
俺は知恵を巡らす。
竜王の顔を立てて、それでいてラミアを傷つけない方法がないか。
「俺がお見合いの席に同席するでは……もちろん、ラミアが俺のことを好きなことは内緒で。止むえず、親戚の子供の面倒を見る体で」
「お見合いの席に子供を同席など聞いたがことが……」
「あら、いいじゃあありませんか。ケイン君が同席してくれるんだったら、ラミアもお見合いを了承するのでは? どう、ラミア?」
ラミアの母のフィレンが横から入ってくた。
「それだったら……」
ラミアは不承不承といった感じで頷く。
「だが、お前、それじゃ我が国のメンツが……」
「そのくだらないメンツでラミアは、お見合いを強要されてるんですよ。それぐらい譲歩してもよろしくては?」
「ぐぬぬ」
竜王メルギデスもフィレンには強くいえないようで、口をつぐんでいる。
パンっとフィレンを手を叩く。
「それじゃあ、そうしましょう。ケイン君、当日はよろしくね」
「はい、わかりました」
こうして俺はラミアと冥王の子息とのお見合いに同席することとなった。
冥界のとある闘技場の中心。
そこにテーブルと椅子が用意され、お見合いが開催されている。
そう開催されているのだ。その表現がしっくりくる。
何しろ闘技場の観客席には満員の聴衆が集まり、お見合いの一挙一投足が注目されているからだ。
何やら冥界の王族の数百年ぶりのお見合いで大騒ぎとなり、一大イベントとなっているようだ。
だからといってわざわざ公衆の面前で、お見合いをさせる必要はないと思うが。
闘技場の貴賓室では冥王とその妻がお見合いの様子を注視している。
「冥王ハデスが三男デルメルだ。よろしく」
「竜王メルギデスが長女ラミアです。よろしくお願いします」
ラミアは化粧をバッチリ決めて黒のドレスに見を包んでる。
ピッチリとしたドレスで、美しいボディラインがあらわとなっている。
「それで……貴殿の膝の上のそれはなんだ?」
「こちらは私の甥っ子のケインです。丁度、世話する手がなくなりまして止むえず。気にせずに進めてください」
「そうか……」
デルメルは俺を鋭い目つきで一瞥した後は気にする様子はなかった。
「それではまず……お前の裸が見たい」
「はい?」
ラミアは首かしげる。
こいつは一体何をいきなりいい出すんだ?
「だから性的興奮度合いを確かめる為に裸をだな……」
「お断りします! しかもこんな公衆の面前で!」
ラミアは怒気をはらんだ声で告げる。
デルメルは全く悪気がないように見える。
冥界とはこんなものなのだろうか?
「拒否することは許さん! 冥界では女は男に絶対服従だ。婚前ではあるがお前には事前の教育が必要そうだな」
デルメルは立ち上がる。
本気かこいつは?
観衆は盛り上がるばかりで、誰も非難の声を上げる様子がない。
冥界とはこんなクソなところなのか。
「興奮するようなら、ついでに身体の相性も確かめてやる」
「私に触るな!」
「くっくっく……いいぞ、抵抗しろ。抵抗されればされるだけ俺は興奮する」
「おい、いい加減にしろ、このゲス野郎」
俺は我慢できなくなった。
「なに? ……おいクソガキ。今のお前がいったのか?」
「他に誰がいるんだよ、クソ野郎」
「冥王の王族への侮辱。万死に値するぞぉ!! 後から後悔するんじゃないぞぁ!!!」
「ケイン様はこうみても、かつて魔術王といわれた最強の魔術師が転生した御方。後悔するのはお前の方だ!」
「なんだと!? …………ふん、だが所詮は人間よ!」
「ラミア、下がってろ」
「でも……」
「いいから下がってろ!」
「はい……」
俺は宙に浮きながらデルメルと対峙する。
戦闘になることがわかった観客たちから大歓声をあがる。
「貴様その魔力の質から人間だな? まさか人間如きにそんな口をたたかれるとはな……。貴様を殺した後は人間界に降り立って、しっかり我らが冥族の恐ろしさを知らしめる必要があるようだ」
「冥族というだけで随分と偉そうだな」
「人間界が魔素濃度を1とすると魔界はその10倍、冥界はその100倍を超える。この魔素濃度はそこに住むものの魔力に直結する。単純に我ら冥族は貴様ら人間の100倍の魔力があるということだ。貴様も魔術師の端くれなら、これがどういう意味を持つかわかるだろう?」
魔素濃度が高いことは、冥界に入ってきたときから気づいていたことだった。
まるで身体にまとわりつくようにも感じる濃密な魔素だ。
魔術適正の低い人間であれば、冥界に来るだけで命を落としてもおかしくない。
それほどの魔素濃度だ。
「どれ、少し違いを見せてやろう」
デルメルは魔法の詠唱をはじめる。
すると闘技場の上空に10余りの魔法陣が一斉に出現する。
「どうだ、魔法のパラレル発動だ。魔力の少ない貴様ら人間にはとても真似ができまい。じゃあな、クソガキ」
魔法陣から一斉に別々の魔法が俺に放たれる。
俺は咄嗟にバリア魔法を発動する。
凄まじい衝撃と爆発が発生する。
だが俺はバリアに守られ無傷だ。
「なっ!? 今のを防ぐだと? 中々やるようだな……」
「魔素濃度が高いというのは中々便利だぞ。俺が冥界にきてから、ずっとしていたことがあってな」
「…………?」
「ほら、上空を見てみろ」
「……なんだあれは?」
闘技場の上空に黒色の太陽ともいうべき巨大な魔力球が出現していた。
観客からもどよめきが走る。
「魔素から魔力に変換したんだよ」
「馬鹿な、そんなことできるわけが……」
「できるんだよ、かつて魔術王とまで呼ばれた俺ならな! くらえ!!」
漆黒の魔力球はデルメルに迫る。
「ゔぉおおおおおおおおお!!!!」
デルメルはなんとかそれを回避しようと頑張るが――
「あばばばばばばばばあばばばばばッ!!!!」
魔力球の中に囚われたデルメルは連続小爆発される。
魔力球は爆発の度に徐々に小さくなり、最終的に魔力球が消え去ると、プシューという音をたててデルメルは地面に落ちる。
地面に落ちたデルメルはピクリともしない。
だがまだ息はあるようだった。流石、冥王の子息しぶとい。
「ご主人様!」
ラミアが俺を抱き寄せる。
そしてその顔を愛おしそうにすりつける。
「すまなかったな、嫌な思いをさせて」
「そんな……ご主人様に守ってもらえてラミアは幸せです」
これにて一件落着。
となればいいのだが、観客たちはまだ興奮したままでこのままで帰して貰えそうにない。
殺せー、生きて返すなー、なんて物騒な声援も一部上げられている。
「静まれ!」
貴賓室から空中に浮いて冥王ハデスが出てくる。
「強きものが偉いのが我が冥界のルール。ラミアはデルメルを拒否し、その連れのケインがその力を示した! この結果に意義があるものは闘技場に名乗りでろ!」
観客たちは途端静まりかえって、シーンとなる。
「無粋な息子ですまなかったな。強さを追求する余り、動物園のような環境で育てたのが悪かったか……メルギデスによろしくいっておいてくれ」
「かしこまりました」
ラミアが一礼すると、それで俺たちは闘技場を後にした。
「そうか、ダメだったか……」
お見合い結果の報告にメルギデスは残念そうにする。
「私とご主人様の絆は誰にも切れません! 私のご主人様への愛は更に深まりました!」
「ぐぬぬぬぬぬ……」
「もうあなた、ラミアとケイン君の仲、もう認めてあげてもいいじゃないですか?」
「……認めん……認めんぞ! わしゃは認めんぞーーーーーッ!!!」
竜王メルギデスの絶叫が竜王城に響き渡っていった。
====================
新作を連載開始しました。(2022/11/4)
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魔王様は転生して追放される。今更戻ってきて欲しいといわれても、もう俺の昔の隷属たちは離してくれない。
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一気に読みました。
続き無いのですか?よみたいです
お願いしま(>人<;)
面白そうだったのでチェック………
完結したので 一気読みしましたーヽ(*´▽)ノ♪ 面白かった♡
が 誤字脱字等があったのは 報告した方いいのかな? ←とりあえず 脳内変換でやり過ごす(笑
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