90 / 101
第5章 地下都市編
第90話 別れ
しおりを挟む
バティストが自身に向けられたその殺意を感知して身構えたその瞬間。
彼女の目の前には自身の胸から手を生やした、鮮血で濡れたエストールの手刀を生やしたシドの顔があった。
「あ……あ……あ…………」
現実を認めたくないという思い、その光景が衝撃的すぎて受け止めきれないという思い。
そういった思いが言葉にならない喘ぎとしてバティストの口から漏れ出た。
シドの胸を貫いたその手刀が勢い良く指し抜かれるとシドはその場に膝をつく。
地面には手刀から飛び散った鮮血が点線となり、シドの周りに半円を作っている。
「最後は自ら死にに来るとはなあ! よっぽどその小娘が大切だと見える。だが無駄な事だぞ、シド。そいつもすぐにお前の元に送ってやるんだからなあ。ふふふふふ、あはははははは……」
エストールは苦しそうに何かを我慢して、少しの間、プルプルと自身の腹を抱えて震えたかと思うと自らの奥底から湧き上がってきているのであろう、その愉悦が爆発した。
「ヒャアアアアアアッハハハハハハハッーーーアアアッ!」
その笑い声はこの世のすべての邪悪が込められているかのような響きをもってその無限とも思えるようなその空間に木霊した。
バティストはそんな笑い声を上げているエストールに対してまるで宇宙人を見るかのような、心底理解できない生物だといった目線を送る。
何が面白いのだろうか?
シドとは曲がりなりにも時を共にしてきた中なのだろう?
彼が歪んでいる事は分かるがその歪みが強すぎて最早バティストではその真意を測る事はできなかった。
だが、こんなクズ野郎の事はどうでもいいのだ。
今、大事なのは――
「なんで言ってくれなかったの? 一緒に戦ったのに……」
「二人仲良く早々にくたばってもしょうが無いだろ。…………全く、泣くんじゃないよ」
一人で戦っていたのか。
決して勝利する事はできないその戦いを。
自ら咎を負い、悪者になる事によって私の事を守ってくれていたなんて……。
バティストの頬には大粒の涙が次々と流れ落ちる。
「いやだ! 死なないで! もっと一緒にいて!」
「やれやれ、最後の最後に駄々をこねるのかい。しょうが無いねえ。立派にレジスタントやってたじゃないか、あんたは私の誇りだよ」
シドは愛おしそうにバティストのその紫の短髪の頭を優しく撫でる。
この仕草は幼いバティストが駄々をこねた時に、甘えた時にシドがよくしてくれた仕草だった。
当時の温かい思い出が胸を過る。
それによって益々、別れが、別離が、天国への旅立ちを見守る事がつらくなる。
「ごめんなさい、酷いこといっで。ずっとありがどう。いままでぞだででぐれで。ありがどう、ありがどう……」
「バティスト、女は度胸だよ。胸を張って堂々と生きな。あんたは私の娘なんだからね」
シドの命の灯火が風前のものになっている事をバティストは知覚した。
あれほど力強かった生命の兆しが驚くほど弱くなっている。
強かったシド。彼女が弱音を吐いた所はほとんど見たことがない。
だが……バティストからしたらシドには弱音を吐いて欲しかった。
自分を頼って欲しかった。
孤児になった所を、自死を選ぼうとした自分を拾ってくれて……。
返しきれない恩を少しでも返したかったから。
このまま天国へと昇天してしまったら彼女から受けた恩を何も返す事ができない!
「いやだぁ、いがないで。まだ、なにもがえぜでないぃいいッ!!」
「……あんたがそう思ってるだけで…………いっぱい返してもらってるよ…………どれだけ……あんたの存在に救われたか…………」
シドのその目の光、手の力、全身を支える力、いずれもどんどん弱くなっていっている。
いよいよ別れのその瞬間が近づいている事を肌感覚としてバティストは知覚する。
シドのその一挙一投足に集中する。何か言い残した事はないか?
彼女に伝えるべき事は? 懺悔すべき事は?
このままを別れを迎えて良いのか?
問いは次々と頭に想起されるが焦りと悲しみの感情が先立ち、かけるべき言葉が見つからない。
「ああ…………いい人生だった………………願わくばこの娘に……幸……あらんことを……」
その言葉を最後にシドはその瞳を閉じた。
するとその途端にズッシリとバティストの腕にシドの体の重みが増したようにのしかかる。
まるで魂が抜けた事によって、その軽やかさを失ったかのように。
「…………シド? ……シド? …………シドーーーーーーッ!!」
バティストの悲痛なその魂の叫びは虚しくも、周囲に無限に広がるその空間に吸収されていく。
死と無音とがその空間を支配し、しばらくの時が経過した後――
パチパチパチパチ
シドとバティストの様子を無表情に眺めながら、拍手をするエストールの姿。
「おめでとう! シドはここに長年の生の苦しみから解放された!」
芝居じみた様子で両手を掲げ、天を仰ぎながら台本のセリフを読み上げるかの如くそのセリフを吐き出す。
そして――仰ぎ見ていた天から視線をバティストに移すと――その顔面には隠しきれない愉悦がにじみ出ていた。
「残念でならない、かのような偉大でかつ、善良なる友人をこの手で殺めてしまった事を!」
「……黙れ」
心にもない事をベラベラと。
「ん? どうした? 何か怒っているのか? なんならお前も奴の元に送ってやろうか?」
エストールにとってはすべてが遊びで、今、自身にしているこの煽りもまた、一つの遊びに過ぎないのだ、という事は彼女、バティスト自身もよく分かっていた。
そして戦えば勝てない事も。1%の勝ち目もない事も。
まぐれすら起こる余地がない程の実力差である事も分かっていた。
だが……いや、だからこそなのかもしれない。
彼女は戦う事を決心する。戦って……死ぬ事を。
「やってやるッ!!」
バティストは腰からレーザーソードを抜きさり、それをもってエストールに斬りかかる。
斬れた! と思った時にはそれは残像で――という現象が、何度も何度も、何度も再現する。
完全に遊ばれているのが分かった。
やろうと思えばシドのようにすぐにでも息の根を止められるだろう。
心をへし折りたいのだろう。
諦念を抱かせたいのだろう。
からかいたいのだろう。
煽りたいのだろう。
こちらが怒りを感じれば、それに対して愉悦を感じるような歪んだ奴だ。
グシャァっという自分の鼻が潰れる音を聞く。
その攻撃はあまりにも疾すぎて完全にバティストの意識、知覚の範囲外からの攻撃であった。
「まだ、ランスが来るまで時間があるだろう。それまでは遊んでやる。さあ、命乞いしてもいいぞ? ほら、俺の足を舐めろ。頭を垂れ、懇願しろ」
バティストは潰された鼻から吹き出す鼻血を手で拭う。
拭った手の甲は鮮血で真っ赤に染まっていた。
血を目撃する事によって供給されていたアドレナリンが減少して戦意が挫かれる事は多いが――最早、死を覚悟している彼女には――それはその決心と覚悟とが揺らぐ要素とはなりえなかった。
「誰がぁッ!!」
唸りを上げながらまたエストールに向っていく。
彼女またエストールの残像を斬りつけ、次は脇腹をへし折られ。
苦痛に顔を歪めながら左手で斬りつけると、今度はその左腕を粉砕され。
余りの痛みに身動きが取れないでいると右足に強烈な蹴りを食らい、最後には生まれたての仔馬のように立っているのもつらい状態となった。
そこにダメ押しのように顔面を殴打され、意識が飛びそうになる。
だが彼女の瞳の奥底で燃え上がる炎は、戦う意思は1ミリも揺らいではいない。
「ほら、強情をはらず。ほらッ! ほらッ! 俺の足を舐めるだけでその苦痛から、死の恐怖から解放されるんだぞ!」
「ゔぅうう……………誰が…………絶対に…………」
すでに意識が朦朧となりながら、レーザーソードも落としてしまったその右腕からフラフラのパンチを繰り出す。
そのパンチはまるで子供同士の喧嘩で繰り出されるかのようなパンチだった。
「うひひひひひ、見たか!? ヒルデガルド、今の攻撃を! ひひひ、それではゴブリンですら倒せんぞ小娘! あああ、殺したいいいいッ!!! だけど我慢だあああ!!! お前はランスの目の前で殺してやるぅううう!!!」
耳障りなエストールのその笑い声と宣言とを耳にしながら、霞む視界の先で漆黒の次元口が開く様を目撃する。
その次元口からランスが出てくるのを確認する。
次元口はまるで何も最初から何もなかったかのように虚空へと消えさった。
ランスのその姿を知覚した瞬間にバティストの中で張り詰めていたものが一気に緩み、意識が飛びそうになって倒れそうになった所で――
瞬時に自分の所まで移動してきたランスによってその体を支えられる。
ああ、涙が……ランスへの安心と親愛の甘えなのだろうか、またはそれを心の奥底で求めていたのだろうか、その瞳からまた溢れ出す。
「大丈夫か?」
ランスのその言葉にバティストは首を横に振り、シドの亡骸へとその視線を向け――
「…………ランス…………助けて…………」
「…………」
涙が溢れ出る瞳から真っ直ぐな視線をランスの視線と同期させる。
自身ができなかった事。ランスだったらできるかもしれない事。
一度限りで身体を重ねた関係、それが何かしらの影響を及ぼしたかどうかは分からない。
しかし通じ合う何かを……バティストだけかもしれないが、その何かをランスに感じているからこその期待。
ランスはそんなバティストを抱きかかえて後方へ歩みを進めるとそこに優しく下ろす。
そして、エストールの方へ向き合い、バティストに背を向けると――
「当たり前だッ!!」
怒りと気合いと強い意思とを込めた咆哮をエストールの縄張りのその無限空間に向けて放った。
彼女の目の前には自身の胸から手を生やした、鮮血で濡れたエストールの手刀を生やしたシドの顔があった。
「あ……あ……あ…………」
現実を認めたくないという思い、その光景が衝撃的すぎて受け止めきれないという思い。
そういった思いが言葉にならない喘ぎとしてバティストの口から漏れ出た。
シドの胸を貫いたその手刀が勢い良く指し抜かれるとシドはその場に膝をつく。
地面には手刀から飛び散った鮮血が点線となり、シドの周りに半円を作っている。
「最後は自ら死にに来るとはなあ! よっぽどその小娘が大切だと見える。だが無駄な事だぞ、シド。そいつもすぐにお前の元に送ってやるんだからなあ。ふふふふふ、あはははははは……」
エストールは苦しそうに何かを我慢して、少しの間、プルプルと自身の腹を抱えて震えたかと思うと自らの奥底から湧き上がってきているのであろう、その愉悦が爆発した。
「ヒャアアアアアアッハハハハハハハッーーーアアアッ!」
その笑い声はこの世のすべての邪悪が込められているかのような響きをもってその無限とも思えるようなその空間に木霊した。
バティストはそんな笑い声を上げているエストールに対してまるで宇宙人を見るかのような、心底理解できない生物だといった目線を送る。
何が面白いのだろうか?
シドとは曲がりなりにも時を共にしてきた中なのだろう?
彼が歪んでいる事は分かるがその歪みが強すぎて最早バティストではその真意を測る事はできなかった。
だが、こんなクズ野郎の事はどうでもいいのだ。
今、大事なのは――
「なんで言ってくれなかったの? 一緒に戦ったのに……」
「二人仲良く早々にくたばってもしょうが無いだろ。…………全く、泣くんじゃないよ」
一人で戦っていたのか。
決して勝利する事はできないその戦いを。
自ら咎を負い、悪者になる事によって私の事を守ってくれていたなんて……。
バティストの頬には大粒の涙が次々と流れ落ちる。
「いやだ! 死なないで! もっと一緒にいて!」
「やれやれ、最後の最後に駄々をこねるのかい。しょうが無いねえ。立派にレジスタントやってたじゃないか、あんたは私の誇りだよ」
シドは愛おしそうにバティストのその紫の短髪の頭を優しく撫でる。
この仕草は幼いバティストが駄々をこねた時に、甘えた時にシドがよくしてくれた仕草だった。
当時の温かい思い出が胸を過る。
それによって益々、別れが、別離が、天国への旅立ちを見守る事がつらくなる。
「ごめんなさい、酷いこといっで。ずっとありがどう。いままでぞだででぐれで。ありがどう、ありがどう……」
「バティスト、女は度胸だよ。胸を張って堂々と生きな。あんたは私の娘なんだからね」
シドの命の灯火が風前のものになっている事をバティストは知覚した。
あれほど力強かった生命の兆しが驚くほど弱くなっている。
強かったシド。彼女が弱音を吐いた所はほとんど見たことがない。
だが……バティストからしたらシドには弱音を吐いて欲しかった。
自分を頼って欲しかった。
孤児になった所を、自死を選ぼうとした自分を拾ってくれて……。
返しきれない恩を少しでも返したかったから。
このまま天国へと昇天してしまったら彼女から受けた恩を何も返す事ができない!
「いやだぁ、いがないで。まだ、なにもがえぜでないぃいいッ!!」
「……あんたがそう思ってるだけで…………いっぱい返してもらってるよ…………どれだけ……あんたの存在に救われたか…………」
シドのその目の光、手の力、全身を支える力、いずれもどんどん弱くなっていっている。
いよいよ別れのその瞬間が近づいている事を肌感覚としてバティストは知覚する。
シドのその一挙一投足に集中する。何か言い残した事はないか?
彼女に伝えるべき事は? 懺悔すべき事は?
このままを別れを迎えて良いのか?
問いは次々と頭に想起されるが焦りと悲しみの感情が先立ち、かけるべき言葉が見つからない。
「ああ…………いい人生だった………………願わくばこの娘に……幸……あらんことを……」
その言葉を最後にシドはその瞳を閉じた。
するとその途端にズッシリとバティストの腕にシドの体の重みが増したようにのしかかる。
まるで魂が抜けた事によって、その軽やかさを失ったかのように。
「…………シド? ……シド? …………シドーーーーーーッ!!」
バティストの悲痛なその魂の叫びは虚しくも、周囲に無限に広がるその空間に吸収されていく。
死と無音とがその空間を支配し、しばらくの時が経過した後――
パチパチパチパチ
シドとバティストの様子を無表情に眺めながら、拍手をするエストールの姿。
「おめでとう! シドはここに長年の生の苦しみから解放された!」
芝居じみた様子で両手を掲げ、天を仰ぎながら台本のセリフを読み上げるかの如くそのセリフを吐き出す。
そして――仰ぎ見ていた天から視線をバティストに移すと――その顔面には隠しきれない愉悦がにじみ出ていた。
「残念でならない、かのような偉大でかつ、善良なる友人をこの手で殺めてしまった事を!」
「……黙れ」
心にもない事をベラベラと。
「ん? どうした? 何か怒っているのか? なんならお前も奴の元に送ってやろうか?」
エストールにとってはすべてが遊びで、今、自身にしているこの煽りもまた、一つの遊びに過ぎないのだ、という事は彼女、バティスト自身もよく分かっていた。
そして戦えば勝てない事も。1%の勝ち目もない事も。
まぐれすら起こる余地がない程の実力差である事も分かっていた。
だが……いや、だからこそなのかもしれない。
彼女は戦う事を決心する。戦って……死ぬ事を。
「やってやるッ!!」
バティストは腰からレーザーソードを抜きさり、それをもってエストールに斬りかかる。
斬れた! と思った時にはそれは残像で――という現象が、何度も何度も、何度も再現する。
完全に遊ばれているのが分かった。
やろうと思えばシドのようにすぐにでも息の根を止められるだろう。
心をへし折りたいのだろう。
諦念を抱かせたいのだろう。
からかいたいのだろう。
煽りたいのだろう。
こちらが怒りを感じれば、それに対して愉悦を感じるような歪んだ奴だ。
グシャァっという自分の鼻が潰れる音を聞く。
その攻撃はあまりにも疾すぎて完全にバティストの意識、知覚の範囲外からの攻撃であった。
「まだ、ランスが来るまで時間があるだろう。それまでは遊んでやる。さあ、命乞いしてもいいぞ? ほら、俺の足を舐めろ。頭を垂れ、懇願しろ」
バティストは潰された鼻から吹き出す鼻血を手で拭う。
拭った手の甲は鮮血で真っ赤に染まっていた。
血を目撃する事によって供給されていたアドレナリンが減少して戦意が挫かれる事は多いが――最早、死を覚悟している彼女には――それはその決心と覚悟とが揺らぐ要素とはなりえなかった。
「誰がぁッ!!」
唸りを上げながらまたエストールに向っていく。
彼女またエストールの残像を斬りつけ、次は脇腹をへし折られ。
苦痛に顔を歪めながら左手で斬りつけると、今度はその左腕を粉砕され。
余りの痛みに身動きが取れないでいると右足に強烈な蹴りを食らい、最後には生まれたての仔馬のように立っているのもつらい状態となった。
そこにダメ押しのように顔面を殴打され、意識が飛びそうになる。
だが彼女の瞳の奥底で燃え上がる炎は、戦う意思は1ミリも揺らいではいない。
「ほら、強情をはらず。ほらッ! ほらッ! 俺の足を舐めるだけでその苦痛から、死の恐怖から解放されるんだぞ!」
「ゔぅうう……………誰が…………絶対に…………」
すでに意識が朦朧となりながら、レーザーソードも落としてしまったその右腕からフラフラのパンチを繰り出す。
そのパンチはまるで子供同士の喧嘩で繰り出されるかのようなパンチだった。
「うひひひひひ、見たか!? ヒルデガルド、今の攻撃を! ひひひ、それではゴブリンですら倒せんぞ小娘! あああ、殺したいいいいッ!!! だけど我慢だあああ!!! お前はランスの目の前で殺してやるぅううう!!!」
耳障りなエストールのその笑い声と宣言とを耳にしながら、霞む視界の先で漆黒の次元口が開く様を目撃する。
その次元口からランスが出てくるのを確認する。
次元口はまるで何も最初から何もなかったかのように虚空へと消えさった。
ランスのその姿を知覚した瞬間にバティストの中で張り詰めていたものが一気に緩み、意識が飛びそうになって倒れそうになった所で――
瞬時に自分の所まで移動してきたランスによってその体を支えられる。
ああ、涙が……ランスへの安心と親愛の甘えなのだろうか、またはそれを心の奥底で求めていたのだろうか、その瞳からまた溢れ出す。
「大丈夫か?」
ランスのその言葉にバティストは首を横に振り、シドの亡骸へとその視線を向け――
「…………ランス…………助けて…………」
「…………」
涙が溢れ出る瞳から真っ直ぐな視線をランスの視線と同期させる。
自身ができなかった事。ランスだったらできるかもしれない事。
一度限りで身体を重ねた関係、それが何かしらの影響を及ぼしたかどうかは分からない。
しかし通じ合う何かを……バティストだけかもしれないが、その何かをランスに感じているからこその期待。
ランスはそんなバティストを抱きかかえて後方へ歩みを進めるとそこに優しく下ろす。
そして、エストールの方へ向き合い、バティストに背を向けると――
「当たり前だッ!!」
怒りと気合いと強い意思とを込めた咆哮をエストールの縄張りのその無限空間に向けて放った。
0
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
追放された最強ヒーラーは、美少女令嬢たちとハーレム生活を送る ~公爵令嬢も義妹も幼馴染も俺のことを大好きらしいので一緒の風呂に入ります~
軽井広@北欧美少女 書籍化!
ファンタジー
白魔道師のクリスは、宮廷魔導師団の副団長として、王国の戦争での勝利に貢献してきた。だが、国王の非道な行いに批判的なクリスは、反逆の疑いをかけられ宮廷を追放されてしまう。
そんなクリスに与えられた国からの新たな命令は、逃亡した美少女公爵令嬢を捕らえ、処刑することだった。彼女は敵国との内通を疑われ、王太子との婚約を破棄されていた。だが、無実を訴える公爵令嬢のことを信じ、彼女を助けることに決めるクリス。
クリスは国のためではなく、自分のため、そして自分を頼る少女のために、自らの力を使うことにした。やがて、同じような境遇の少女たちを助け、クリスは彼女たちと暮らすことになる。
一方、クリスのいなくなった王国軍は、隣国との戦争に負けはじめた……。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる