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まあまあ悪くない城ができた。
次は使用人だな。
いくら立派な城でも働く人がいなければただの建物でしかない。
まあ魔法で全部解決できるけど使用人がいたほうが見栄えがいいだろう?
それに住民の雇用対策も兼ねている。
俺のハーレム要員も兼ねているから効率的だな。
まあそれくらい誰でも思いつくから褒められるようなことではないけどな。
「よし、メイドの募集だ」
「メイドのコスプレならいくらだってするわよ?」
「ユータ様が望むのでしたらわたしもメイド服を着ます」
「ユータ様、メイドは裸エプロンでよろしいのでは?」
「メイドをまとめるメイド長も必要ですわね」
「そうだな、これはフランソワーズに任せる。俺の性奴隷にふさわしいメイドを集めろよ?」
「もちろんですわ、ユータ様」
まあフランソワーズは領主の娘だからメイドを扱うのには慣れているだろう。
「雇用を増やすことでユータパンツの街も潤うだろう。だがそれだけでは不十分だ」
まさかメイドを1000人も雇うわけにはいかないからな。
若くて美人で俺に従順で何でも命令をきくような人材がそんなにいるとは思えない。
クローン魔法で増やしても体も顔も同じだからなぁ…。
「ダンジョンに手を入れよう。ユータパンツの街にふさわしいダンジョンにするぞ」
「さすがユータね」
「さすがです、ユータ様」
「さすがはご主人様です」
「さすがですわ、ユータ様」
まあ初心者から中級者くらいが挑める難易度にしよう。
上級者向けを作っても愚民が死ぬだけだからな。
今後増える人口を支えるには食料が必要だ。
「肉になる魔物を増やす。それとシチューの湖もたくさん設置する。それとレアドロップで自爆魔法の巻物を用意する」
強敵相手でも道連れにできる必殺の魔法が誰でも使える。
まあ上手く活用してほしい。
「シチューに見せかけたシチュースライムの湖も設置する。あいつらシチューを食べてばかりだから逆に食べられてもいいだろう」
病みつき成分だけでシチューに依存するような奴はシチュースライムに吸収されて永遠にシチューとして生きればいい。
「これは戦争だ。シチューを食べるか食べられるかだ」
「さすがユータね。シチューの気持ちを理解しているのね」
「さすがです、ユータ様。シチューへのご慈悲、感激しました」
「さすがはご主人様です。私へはご主人様のミルクをお願いします」
「さすがですわ、ユータ様。民の幸せを考える立派な指導者ですわ」
「まあな」
ダンジョン横の武器防具屋でスプーンとパンツも売るぞ。
「まだまだ食料生産が足りないな」
魔法で育成速度を増やすと作りすぎてしまうから自重しよう。
楽すると愚民は堕落するからな。
「街の外にリンゴの木を植えるぞ。ついでにイノシシとか熊を生成して食料にしよう」
もちろんリンゴは短期間で育つよう品種改良したものだ。
イノシシも熊も繁殖力を強化しておいた。
リンゴが欲しいなら命懸けで採取すればいい。
「リンゴの収穫は自由にすればいい。布令で出しておいてくれ。そうだな、ユータ様リンゴ園という名称にしよう」
イノシシは肉にもなるので狩れるなら狩ればいい。
熊も肉になるだろう。
まあ餌にされるのは自己責任だからな。
リンゴを狙って集団で戦うように工夫できる知能があれば愚民だって戦力になるかもしれない。
「しまった、また働き過ぎだ。まったく俺はダメだな…」
「そんなことないわ。ユータはみんなのためにがんばる優しい人だわ」
「ユータ様を癒すのはわたしの役目です。裸エプロンでもパンスト破りでも好きに申しつけください」
「私を鞭打ってストレス解消しますか?それとも私が鞭打って差し上げましょうか?」
「ユータ様には酒池肉林が必要ですわ。盛大に祭りを行いましょう」
みんなの優しさが嬉しい。
でも俺は鞭打ったり鞭打たれて喜ぶような性癖はないぞ?
ロレイエにはあとで鞭打ちの刑だな。
はっ、これはロレイエなりの俺に構ってもらうための作戦なのかもしれない。
ロレイエ以外を鞭打つプレイで見て興奮するがいい。
相手の作戦に乗ったようでその上を行けば俺の勝ちだ。
「俺がユータだ!」
まあロレイエの努力は認めてやろう。
俺は器が大きいしナニとは言わないがデカい男だからな。
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