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街への道中、カレンからこの世界の常識を学んだ。
俺は常識人だからこの世界で好き勝手振る舞うつもりはない。
ルールを守るためにはまずはルールを知らないといけない。
カレンを助けて都合が良かった。
「あの…私のおっぱい揉みます?」
そう言われては揉まないわけにはいかない。
「んっ、気持ちいいです…」
カレンがこう言うのならこれがこの世界の常識なのだろう。
変な気もするけど日本の常識が通じると考えるほうが頭がいかれてやがる。
この世界にはこの世界の常識があって当たり前だ。
「それでギルドの現状ですけど」
カレンから聞いた冒険者ギルドの内情はブラック企業そのものだった。
そんな組織は俺が潰してやる。
それがこの世界を救うことになるのだから。
きっとそれが俺の使命なのだろう。
俺がこの世界を救うためにリョーに殺されたのだと思う。
「くそっ、クソニート風情が」
思い出すと怒りがこみあげてくる。
「大丈夫?おっぱい揉む?それとも舐める?」
俺はリンの乳首を舐めることで精神を落ち着かせた。
やはりリンはいいな。
俺のために気を遣うところがいい。
おっぱいが大きいところはもっといい。
早くいろいろとやりたいところだ。
「そういえばカレン、この世界では避妊はどうしているんだ?」
「そういったポーションがありますけど高いですよ」
「そうか」
買うまでリンとはおあずけか?
どうにかすることはできないだろうか?
…俺は魔法を使える。
ファイアーボールが使えたのはなぜだ?
俺が使えると思ったからか?
なら避妊魔法だって使えるのではないか?
だが効果があるかどうやって判断する?
出来てしまってからでは遅い。
「そうか、他の人で試してみればいいんだ」
「何を試すの?」
「避妊魔法だ」
「そんな魔法があったの?」
「俺のオリジナルかもしれない。だから効果があるのかまだ分からないんだ」
「そうだったの…。まだ二人だけの生活を過ごしたいし、出来ちゃうのはちょっと困るわね」
「そうだな」
そこでカレンが口出ししてくる。
「それなら娼館で試してみてはいかがでしょうか?望まない妊娠を防げるなら歓迎されると思いますよ」
つまり俺に娼婦を抱けというのか。
リンという存在がありながら浮気を推奨するなんて酷い女だな。
それがカレンという女なのか。
「いいだろう。後で試してやる」
効果があるのかカレンで確かめてやろう。
他人で人体実験させようとするなんて酷い女には当然の行為だ。
俺が正してやらないとな。
だがここでしてしまっては街に着くのが遅れてしまう。
だからそのうちにしておく。
「見えました。あそこがヒガシティの街です」
比嘉さんが作った街なのか?
俺たち以外にも転移や転生や召喚された人がいてもおかしくはないからな。
俺が街を作ればユータブルクか?
いまいちだな。
そんなことを考えている間に入場の列は進み、俺たちの番になった。
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