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「俺は料理なんてできない。リンもできない。カレンはどうだ?」
「申し訳ありません。私も料理はできません」
「役立たずだな…」
困ったことに俺たちは誰も料理ができなかった。
せっかく家が手に入ったのだから誰か手料理くらい出来ればよかったのにな。
「仕方ない、適当な店で食べるとするか」
近所の店を把握するのも必要だからな。

「いらっしゃーい」
汚い店は年増女が一人で切り盛りしているようだ。
「ここでは何を出しているんだ?」
「パンとシチューです」
「では人数分頼む」
「はーい」
接客態度がなってないな。
こんな文化の世界に期待するほうが間違いだけどな。
「どんな味かな?楽しみ」
「あまり期待できそうにありませんけどね」
カレンの意見に賛成だ。
だが汚い店のほうが美味いという場合もあるからな。
食べてみれば答えは分かる。
「どうぞー」
そして運ばれてきたパンとシチュー。
「ふむ…」
硬くなったパンと水のように薄いシチュー。
「不味いな」
一口で不味さを実感できた。
「ちょっと美味しくないわね」
「え?そうですか?こんなものかと」
どうやらこの世界の人間とは味覚なのか期待する水準なのか知らないが違うようだ。
カレンはこれで文句を言わないならギルドの職員用に食事を提供させるのも悪くないな。
「おい、店主」
「バーバラよ」
「おい、バーバラ。こんな店辞めて俺のギルドで飯を作れよ」
「いいわよ。でも高くつくわよ?」
生意気だな。
「いいだろう」
俺はお取り寄せ魔法で手に入れた媚薬をバーバラに飲ませた。
「何だい?これ、体が熱くなって…」
バーバラが胸と股間に手を伸ばし自らを慰める。
「欲しい、ユータ様が欲しい…」
発情して俺を見つめてくるが俺は抱きたいとは思えなかった。
「私もユータが欲しい」
「あ、あの、私も、よろしければ」
リンとカレンが欲しがっているなら仕方ないな。
「これでも使ってろ」
俺はお取り寄せ魔法でディルドをバーバラに渡した。
「ああんっ!すごいっ!」
やれやれ、ディルドで満足できるとは幸せな奴だな。
「ねえ、ユータ。私は?」
「仕方ないな」
リンが欲しそうに見つめていたのでディルドよりも大きな俺のビッグサイズをぶちこんでやる。
「あんっ、気持ちいいっ!ユータ最高!」
「羨ましいです…」
カレンに見せつけるようにリンに膣内射精した。
それでもリンがおかわりを欲しがったのでデザートとして俺を味わってもらった。
まあ下の口だと細かい味何てわからないだろうけどな。
「でもすごく気持ち良かったわ。さすがユータね」
まあ当然だけどな。

俺が終わった頃、バーバラもやっと一区切りついたようだ。
「よろしくお願いします。ついでにこれ、貰っていいですか?」
「構わない。それよりも頼んだぞ」
「わかりました」
こうして俺は料理担当の人材を得た。
「この店はどうする?」
「ユータ様に差し上げます」
「そうか」
人がいないなら何もできないな。
後で活用できないか考えるとしよう。
ともかく、また一歩前進できたな。
「さすがユータね」
「まあな」
職員を増やしてギルドを本格的に稼働させたいな。
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