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第10話 助っ人を作ろう
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「ゴブゴブ!」
「ゴブ!」
「ゴブブッ!」
扉越しにゴブリン達が次々と二階にある部屋を調べているのが聞こえる。
まずい。オレのいる部屋にたどり着くのもすぐだ。
こ、このままでは殺される!?
慌てたオレは再び財布を手に取り、お金を取り出す。
落ち着け。落ち着けオレ。
オレにはこの『神の通貨』がある。
さっきは慌てていたため、使えもしない武器を生み出したが、冷静に考えれば、この状況を打開する方法はいくらでもあるはず。
それを生み出すんだ。
だが、廊下を走り回るゴブリン達の足音がオレの判断を乱し、恐怖を駆り立てる。
震える体をなんとか収めようとするが、その瞬間、オレのいる部屋の扉がガチャガチャと音を立てる。
「!?」
や、やばい。見つかった!?
オレがそう思うより早く、ゴブリン達が「ゴブー!」と叫び声を上げると、オレのいる部屋の扉を壊そうと武器を振り下ろし、扉をドンドン破壊していく。
ま、まずい!? もう時間がない!?
慌てたオレは思わず千円札を取り出し、祈るようにそれを握る。
ああー、もうー! なんでもいいー!!
あいつらを倒せるような何か! いや、魔物でもいい! オレを守ってくれる何かを出してくれーッ!!
その想いのままオレは千円札を放り投げる。
瞬間、ゴブリン達が扉を破壊し中へ入ると同時にそれは現れた。
「――!?」
「ゴブっ!?」
眩い閃光。目も眩むような光を部屋を覆い、それが収まると一人の見知らぬ少女がオレとゴブリン達との間に立っていた。
「ふんっ」
年の頃は恐らく十四、五。身長はオレより低く、ゴブリン達よりは高い。おそらくは年齢相応の身長だろう。ただし、胸はやたらと大きかった。
黒髪の長い髪をツインテールで結んでおり、身なりの良さそうな制服を身に纏っている。少しゴスロリっぽいデザインであったが、それが少女の見た目によく似合っていた。
だが、その中で最も気になったのは頭から生えた獣の耳と、スカートなら覗く黒い尻尾であった。
あれはひょっとして……犬の耳と尻尾なのか?
そうオレが考えていると少女はゴブリン達を見下すように鼻を鳴らす。
「お前達、下等な魔物の分際で私のご主人様に危害を加えようなんて、いい度胸じゃないの」
「ご、ゴブっ!?」
少女の吐いたセリフを理解しているのか明らかにゴブリン達が慌てたように下がりだす。
いや、違う。先程から少女の周囲に黒いオーラのようなものが見える。
この世界のことをまだよく知らないオレであったが、それは明らかに超常的な何かであり、見ているだけのオレですら寒気を覚えるほどの何かだった。
「覚悟しなさい。下等種族とは言え、一片の肉片も残さず燃やし尽くしてあげる」
見ると少女の右手からは通常ではありえない黒い炎が吹き出しており、それを見るやいなやゴブリン達が顔を真っ青にして叫びだす。
「ご、ゴブー!!」
そのまま来た道を反転し廊下に逃げようとするが、それより早く少女の腕にまとっていた炎がゴブリン達の背中に放たれる。
「逃がさないわよ! 地獄の業火に焼かれて消えろーッ!!」
「ゴブううううううううううううううッ!!」
その絶叫と共にゴブリン達の体は文字通り蒸発し、消え失せた。
「ふぅ……。ご主人様! 大丈夫でしたか!?」
「あ、ああ、大丈夫……だよ」
振り返りこちらの安否を気遣う少女であったが、彼女の背後には先ほどの炎により消失した扉と壁があり、その向こう側からは気持ちのいい青空が広がっていた。
残り通貨:12621円
【創造物】
豪邸×1
村×1
野菜畑×1
りんごの樹×1
魚達がいる川×1
動物達の森×1
聖剣×1
謎の少女×1
「ゴブ!」
「ゴブブッ!」
扉越しにゴブリン達が次々と二階にある部屋を調べているのが聞こえる。
まずい。オレのいる部屋にたどり着くのもすぐだ。
こ、このままでは殺される!?
慌てたオレは再び財布を手に取り、お金を取り出す。
落ち着け。落ち着けオレ。
オレにはこの『神の通貨』がある。
さっきは慌てていたため、使えもしない武器を生み出したが、冷静に考えれば、この状況を打開する方法はいくらでもあるはず。
それを生み出すんだ。
だが、廊下を走り回るゴブリン達の足音がオレの判断を乱し、恐怖を駆り立てる。
震える体をなんとか収めようとするが、その瞬間、オレのいる部屋の扉がガチャガチャと音を立てる。
「!?」
や、やばい。見つかった!?
オレがそう思うより早く、ゴブリン達が「ゴブー!」と叫び声を上げると、オレのいる部屋の扉を壊そうと武器を振り下ろし、扉をドンドン破壊していく。
ま、まずい!? もう時間がない!?
慌てたオレは思わず千円札を取り出し、祈るようにそれを握る。
ああー、もうー! なんでもいいー!!
あいつらを倒せるような何か! いや、魔物でもいい! オレを守ってくれる何かを出してくれーッ!!
その想いのままオレは千円札を放り投げる。
瞬間、ゴブリン達が扉を破壊し中へ入ると同時にそれは現れた。
「――!?」
「ゴブっ!?」
眩い閃光。目も眩むような光を部屋を覆い、それが収まると一人の見知らぬ少女がオレとゴブリン達との間に立っていた。
「ふんっ」
年の頃は恐らく十四、五。身長はオレより低く、ゴブリン達よりは高い。おそらくは年齢相応の身長だろう。ただし、胸はやたらと大きかった。
黒髪の長い髪をツインテールで結んでおり、身なりの良さそうな制服を身に纏っている。少しゴスロリっぽいデザインであったが、それが少女の見た目によく似合っていた。
だが、その中で最も気になったのは頭から生えた獣の耳と、スカートなら覗く黒い尻尾であった。
あれはひょっとして……犬の耳と尻尾なのか?
そうオレが考えていると少女はゴブリン達を見下すように鼻を鳴らす。
「お前達、下等な魔物の分際で私のご主人様に危害を加えようなんて、いい度胸じゃないの」
「ご、ゴブっ!?」
少女の吐いたセリフを理解しているのか明らかにゴブリン達が慌てたように下がりだす。
いや、違う。先程から少女の周囲に黒いオーラのようなものが見える。
この世界のことをまだよく知らないオレであったが、それは明らかに超常的な何かであり、見ているだけのオレですら寒気を覚えるほどの何かだった。
「覚悟しなさい。下等種族とは言え、一片の肉片も残さず燃やし尽くしてあげる」
見ると少女の右手からは通常ではありえない黒い炎が吹き出しており、それを見るやいなやゴブリン達が顔を真っ青にして叫びだす。
「ご、ゴブー!!」
そのまま来た道を反転し廊下に逃げようとするが、それより早く少女の腕にまとっていた炎がゴブリン達の背中に放たれる。
「逃がさないわよ! 地獄の業火に焼かれて消えろーッ!!」
「ゴブううううううううううううううッ!!」
その絶叫と共にゴブリン達の体は文字通り蒸発し、消え失せた。
「ふぅ……。ご主人様! 大丈夫でしたか!?」
「あ、ああ、大丈夫……だよ」
振り返りこちらの安否を気遣う少女であったが、彼女の背後には先ほどの炎により消失した扉と壁があり、その向こう側からは気持ちのいい青空が広がっていた。
残り通貨:12621円
【創造物】
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村×1
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