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第34話 帝国兵との交渉
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「と、取り返すって、一体どのようにですか!?」
「それはまあ、色々と」
驚くカテリーナさんにオレは曖昧に答える。
一応、ケルちゃん達に頼めば力づくという手段も取れるだろうが、オレとしてはそれは最終手段にしたい。
それにオレの考えが正しければ、ダンジョン自体を取り返すのは比較的楽にすむ。
だが、そのためにもカテリーナさん達の了承が必要だ。
「それでどうしますか? カテリーナさん達にその気があるのなら、ダンジョンを取り返すのを手伝いますか」
「…………」
再び尋ねるオレにカテリーナさんとケインが顔を合わせ、静かに考え込む。
だが、すぐにケインがカテリーナさんの背中を押すと、それに促されるように彼女はオレに対し頭を下げる。
「ぜひお願いいたします。どうか、私達が見つけたダンジョンを取り戻してもらえないでしょうか」
「任せてください」
頭を下げる彼女の肩に手を置き、オレは背後にいるケルちゃん達に視線を送り、それを受けケルちゃん達も「了解です。ご主人様!」と気持ちのいい返事をしてくれた。
◇ ◇ ◇
「あそこが我々の見つけたダンジョン……。そして、その前にテントを張っているのが帝国兵達です……」
そう言ってケインが指した先にあるのは真っ白な天高くそびえ立った塔。
周囲を切り立った山に囲まれており、この奥深くまで進まなければ見つけられない塔であった。
オレとケルちゃん、それにセバスとガーネットを連れて、ケインに案内してもらい、その目的のダンジョンへと向かった。
そこでは塔の前に複数のテントが張ってあり、塔の周辺には全身を鎧で包んだ騎士達がまるで重要地点のようにダンジョンを警備していた。
「あれが帝国兵か……」
傍目には重要地点を守る騎士の姿そのものであるが、ケインが見つけたダンジョンを横取りしたというのなら、それは許されるものではない。
そんなことを思いながら観察しているとテントの中から小太りの男がなにやら偉そうな態度で塔を守る騎士に近づき、小言を言い始めた。
「あいつは……! 奴があの騎士団をまとめる団長ブルズンです!」
「あいつが騎士団長……?」
ぱっと見、とてもあの騎士達を束ねる団長には見えなかった。
背も低く、鎧はおろか剣すら携えておらず、失礼ながらただの素人のおっさんにしか見えない。
「あいつは帝国の貴族の生まれで、その地位を利用して騎士団の団長になった男です。自分では決して戦わず、疲弊した敵や相手が得た戦火を部隊を連れて横からかすめ取る。そのような卑劣な男なのです……ッ」
なるほど、つまりはハイエナか。
しかも、自分では実力がないから、そうした荒事は部下や他の連中に任せているのか。
いかにも小物という印象であり、目の前の騎士達に意味もなく絡んでいる様子を見ると、前に勤めていたブラック会社の上司を思い出し、すごい嫌な記憶がよみがえってくる。個人的にあいつとは絶対に仲良くしたくないな……。
「それじゃあ、ま、早速交渉に行くとするか」
「了解いたしました。トオル様」
「ですね!」
「え! ちょ、皆さん!?」
立ち上がり、そのまま帝国兵のいる塔へ向かうオレ達にケインは慌てるように後をついてきた。
◇ ◇ ◇
「全く、まだこの塔の攻略は終わらんのか? 五階層くらいすぐに突破せんか!」
「そ、そうは言われましてもブルズン様……。ダンジョンの攻略には年単位が必要です。いかに中継地点でも、そこまで攻略するには最低半年は待たないと……」
「そんなに待っておれんわ! 全く、早く中継地点に旗を立てねば、我々がこのダンジョンを独占できぬだろう! ふんっ、役立たず共め。これなら本国からレベル三十以上の英雄を何人か連れてくるのだったな……ん?」
部下からの報告に苛立った様子で背中を向けるブルズン。
その瞬間、彼に近づくオレ達の姿に気がついた。
「なんだ、貴様らは。どこの者だ? ん、おや? よく見ればそこにいるのは……ケイン殿ではありませんか。いやぁ、お久しぶりですなぁ」
「くっ」
オレ達の中にケインの姿を確認するとブルズンはその顔を愉快そうに歪め笑う。
一方のケインは、やはりいい気分をするわけはなく、地図を奪われた時の事を思い出してか、その顔に怒りの感情を乗せる。
「これは一体なんのご用でしょうか? お連れの方々は……見ない人達ですが、ひょっとして助っ人かなにかですかぁ?」
挑発するような態度のブルズンに対し、ケインが前に出ようとするのをオレは静かに制止させる。
「オレはトオルという名前で無平原に新たに出来た街ホープの領主をしている者です」
「ほお、あの平原に街ですと? 聞いたことがないですな」
「まあ、最近出来た街ですのでそちらが知らないのも無理はありません」
こちらを訝しむ態度のブルズンに対し、セバスがそう答える。
が、それに大した興味はなく、ブルズンは冷ややかな目でオレ達を見据える。
「それでそのちっぽけな街の領主様が何用で?」
「単刀直入に言います。あなた方はこのダンジョンをこちらのケインさんから無理やり奪ったと聞きました。それを返して頂けませんか?」
オレの直球な頼みに対し、一瞬ブルズン含む帝国兵達は呆気に取られ、ついで腹を抱えて大笑いをする。
「これはこれは、面白いことをいいますな。トオル殿、と言いましたか? 仮に我々がそちらのケイン殿からこのダンジョンを奪ったとして、その証拠がどこにあります? それにこうしたダンジョンは早い者勝ち。すでに中を占領している我々の者です」
「くっ!」
ブルズンの発言に思わず身を乗り出しそうになるケイン。
だが、今回ばかりはオレもその気持ちが分かり、思わずカッとなりそうなところを寸前で抑える。
「ケインさんが言うには地図はあなた達に盗られたと。しかし、ケインさんの案内でオレ達はここまで来れました。確かにこれでは証拠は薄いかもしれません。あなた達の言う通り、先に入った方に権利もあるかもしれません。ですが、どうでしょうか? ここはお互いに共有ということはできませんか?」
「ほお?」
オレの提案に対しブルズンは興味深そうな顔を向ける。
「あなた達帝国と王国との仲は聞いています。決していい関係ではないと。ですが、こうしたダンジョンの占有まで争っていてはキリがないでしょう。むしろ、ダンジョンはお互いの国に利益をもたらすもの。ならば、それを独占するのではなく共有する。そうすれば相互に生まれる関係もあるはずですし、ダンジョンの攻略も容易になるのでは? 今ある互いのダンジョンの共有は無理でも、せめてこのダンジョンだけでも帝国、王国ともに共有しませんか? そのためならオレやオレの街も協力いたします」
「ふむ」
正直、ケインからしてみれば、それは不服な提案ではあるだろう。
だが、もしもこれで帝国側がその条件を受け入れてくれるのなら、今後の王国と帝国の和平条約なり、よりよい関係を築ける第一歩になるかもしれない。
そう思い提案したオレの案であったが、
「申し訳ありませんが、その案には従えません。これは我が帝国のもの。そちらの薄汚い王国市民に指一本触れさせるわけにはいきません」
「なっ!」
案の定というべきだろうか、ブルズンはその提案をアッサリ拒絶した。
そして、それに思わずというべきであろうかケインが一歩前に出てブルズンの胸ぐらを掴む。
「貴様……! 我々から横取りしたダンジョンを占拠して、よくもそのような――がッ!」
だが、その瞬間、ブルズンの隣にいた兵がケインの頭を柄で殴ると、そのままブルズンがケインの体を突き飛ばし、唾を吐きかける。
「薄汚い王国兵だ! 高貴なる私に触れるなと言っただろう! ええい、穢らわしい! 貴様ら下賤の民共の話などこれ以上、聞いておれん。おい、そこの薄汚い自称領主。さっさとそのゴミを連れて消えろ。さもないと我ら帝国にあだなす敵として処分するぞ」
ブルズンの宣告に彼の周囲にいた兵士達が武器を構える。
オレは倒れたケインに手を伸ばし、彼の体を起こすと、そのまま静かにブルズンを睨みつける。
「……どうあってもダンジョンを返す気はない、と」
「当たり前だ。これは我々だけのもの。貴様ら薄汚い市民が触れていいものではない」
「……よく分かりました」
ブルズンの断言にオレも覚悟を決める。
そんなオレの態度に左右にいたケルちゃん、セバス、ガーネット達が構えるが、その必要はないとオレは静かに手を下ろす。
こんな小物相手にケルちゃん達を使う必要はない。
使うのは――この通貨一枚で十分。
オレは静かにポケットに入れておいた百円玉を取り出し、それを天高く放り投げた。
「それはまあ、色々と」
驚くカテリーナさんにオレは曖昧に答える。
一応、ケルちゃん達に頼めば力づくという手段も取れるだろうが、オレとしてはそれは最終手段にしたい。
それにオレの考えが正しければ、ダンジョン自体を取り返すのは比較的楽にすむ。
だが、そのためにもカテリーナさん達の了承が必要だ。
「それでどうしますか? カテリーナさん達にその気があるのなら、ダンジョンを取り返すのを手伝いますか」
「…………」
再び尋ねるオレにカテリーナさんとケインが顔を合わせ、静かに考え込む。
だが、すぐにケインがカテリーナさんの背中を押すと、それに促されるように彼女はオレに対し頭を下げる。
「ぜひお願いいたします。どうか、私達が見つけたダンジョンを取り戻してもらえないでしょうか」
「任せてください」
頭を下げる彼女の肩に手を置き、オレは背後にいるケルちゃん達に視線を送り、それを受けケルちゃん達も「了解です。ご主人様!」と気持ちのいい返事をしてくれた。
◇ ◇ ◇
「あそこが我々の見つけたダンジョン……。そして、その前にテントを張っているのが帝国兵達です……」
そう言ってケインが指した先にあるのは真っ白な天高くそびえ立った塔。
周囲を切り立った山に囲まれており、この奥深くまで進まなければ見つけられない塔であった。
オレとケルちゃん、それにセバスとガーネットを連れて、ケインに案内してもらい、その目的のダンジョンへと向かった。
そこでは塔の前に複数のテントが張ってあり、塔の周辺には全身を鎧で包んだ騎士達がまるで重要地点のようにダンジョンを警備していた。
「あれが帝国兵か……」
傍目には重要地点を守る騎士の姿そのものであるが、ケインが見つけたダンジョンを横取りしたというのなら、それは許されるものではない。
そんなことを思いながら観察しているとテントの中から小太りの男がなにやら偉そうな態度で塔を守る騎士に近づき、小言を言い始めた。
「あいつは……! 奴があの騎士団をまとめる団長ブルズンです!」
「あいつが騎士団長……?」
ぱっと見、とてもあの騎士達を束ねる団長には見えなかった。
背も低く、鎧はおろか剣すら携えておらず、失礼ながらただの素人のおっさんにしか見えない。
「あいつは帝国の貴族の生まれで、その地位を利用して騎士団の団長になった男です。自分では決して戦わず、疲弊した敵や相手が得た戦火を部隊を連れて横からかすめ取る。そのような卑劣な男なのです……ッ」
なるほど、つまりはハイエナか。
しかも、自分では実力がないから、そうした荒事は部下や他の連中に任せているのか。
いかにも小物という印象であり、目の前の騎士達に意味もなく絡んでいる様子を見ると、前に勤めていたブラック会社の上司を思い出し、すごい嫌な記憶がよみがえってくる。個人的にあいつとは絶対に仲良くしたくないな……。
「それじゃあ、ま、早速交渉に行くとするか」
「了解いたしました。トオル様」
「ですね!」
「え! ちょ、皆さん!?」
立ち上がり、そのまま帝国兵のいる塔へ向かうオレ達にケインは慌てるように後をついてきた。
◇ ◇ ◇
「全く、まだこの塔の攻略は終わらんのか? 五階層くらいすぐに突破せんか!」
「そ、そうは言われましてもブルズン様……。ダンジョンの攻略には年単位が必要です。いかに中継地点でも、そこまで攻略するには最低半年は待たないと……」
「そんなに待っておれんわ! 全く、早く中継地点に旗を立てねば、我々がこのダンジョンを独占できぬだろう! ふんっ、役立たず共め。これなら本国からレベル三十以上の英雄を何人か連れてくるのだったな……ん?」
部下からの報告に苛立った様子で背中を向けるブルズン。
その瞬間、彼に近づくオレ達の姿に気がついた。
「なんだ、貴様らは。どこの者だ? ん、おや? よく見ればそこにいるのは……ケイン殿ではありませんか。いやぁ、お久しぶりですなぁ」
「くっ」
オレ達の中にケインの姿を確認するとブルズンはその顔を愉快そうに歪め笑う。
一方のケインは、やはりいい気分をするわけはなく、地図を奪われた時の事を思い出してか、その顔に怒りの感情を乗せる。
「これは一体なんのご用でしょうか? お連れの方々は……見ない人達ですが、ひょっとして助っ人かなにかですかぁ?」
挑発するような態度のブルズンに対し、ケインが前に出ようとするのをオレは静かに制止させる。
「オレはトオルという名前で無平原に新たに出来た街ホープの領主をしている者です」
「ほお、あの平原に街ですと? 聞いたことがないですな」
「まあ、最近出来た街ですのでそちらが知らないのも無理はありません」
こちらを訝しむ態度のブルズンに対し、セバスがそう答える。
が、それに大した興味はなく、ブルズンは冷ややかな目でオレ達を見据える。
「それでそのちっぽけな街の領主様が何用で?」
「単刀直入に言います。あなた方はこのダンジョンをこちらのケインさんから無理やり奪ったと聞きました。それを返して頂けませんか?」
オレの直球な頼みに対し、一瞬ブルズン含む帝国兵達は呆気に取られ、ついで腹を抱えて大笑いをする。
「これはこれは、面白いことをいいますな。トオル殿、と言いましたか? 仮に我々がそちらのケイン殿からこのダンジョンを奪ったとして、その証拠がどこにあります? それにこうしたダンジョンは早い者勝ち。すでに中を占領している我々の者です」
「くっ!」
ブルズンの発言に思わず身を乗り出しそうになるケイン。
だが、今回ばかりはオレもその気持ちが分かり、思わずカッとなりそうなところを寸前で抑える。
「ケインさんが言うには地図はあなた達に盗られたと。しかし、ケインさんの案内でオレ達はここまで来れました。確かにこれでは証拠は薄いかもしれません。あなた達の言う通り、先に入った方に権利もあるかもしれません。ですが、どうでしょうか? ここはお互いに共有ということはできませんか?」
「ほお?」
オレの提案に対しブルズンは興味深そうな顔を向ける。
「あなた達帝国と王国との仲は聞いています。決していい関係ではないと。ですが、こうしたダンジョンの占有まで争っていてはキリがないでしょう。むしろ、ダンジョンはお互いの国に利益をもたらすもの。ならば、それを独占するのではなく共有する。そうすれば相互に生まれる関係もあるはずですし、ダンジョンの攻略も容易になるのでは? 今ある互いのダンジョンの共有は無理でも、せめてこのダンジョンだけでも帝国、王国ともに共有しませんか? そのためならオレやオレの街も協力いたします」
「ふむ」
正直、ケインからしてみれば、それは不服な提案ではあるだろう。
だが、もしもこれで帝国側がその条件を受け入れてくれるのなら、今後の王国と帝国の和平条約なり、よりよい関係を築ける第一歩になるかもしれない。
そう思い提案したオレの案であったが、
「申し訳ありませんが、その案には従えません。これは我が帝国のもの。そちらの薄汚い王国市民に指一本触れさせるわけにはいきません」
「なっ!」
案の定というべきだろうか、ブルズンはその提案をアッサリ拒絶した。
そして、それに思わずというべきであろうかケインが一歩前に出てブルズンの胸ぐらを掴む。
「貴様……! 我々から横取りしたダンジョンを占拠して、よくもそのような――がッ!」
だが、その瞬間、ブルズンの隣にいた兵がケインの頭を柄で殴ると、そのままブルズンがケインの体を突き飛ばし、唾を吐きかける。
「薄汚い王国兵だ! 高貴なる私に触れるなと言っただろう! ええい、穢らわしい! 貴様ら下賤の民共の話などこれ以上、聞いておれん。おい、そこの薄汚い自称領主。さっさとそのゴミを連れて消えろ。さもないと我ら帝国にあだなす敵として処分するぞ」
ブルズンの宣告に彼の周囲にいた兵士達が武器を構える。
オレは倒れたケインに手を伸ばし、彼の体を起こすと、そのまま静かにブルズンを睨みつける。
「……どうあってもダンジョンを返す気はない、と」
「当たり前だ。これは我々だけのもの。貴様ら薄汚い市民が触れていいものではない」
「……よく分かりました」
ブルズンの断言にオレも覚悟を決める。
そんなオレの態度に左右にいたケルちゃん、セバス、ガーネット達が構えるが、その必要はないとオレは静かに手を下ろす。
こんな小物相手にケルちゃん達を使う必要はない。
使うのは――この通貨一枚で十分。
オレは静かにポケットに入れておいた百円玉を取り出し、それを天高く放り投げた。
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