41 / 45
第41話 ダンジョン踏破者
しおりを挟む
「セバス。あれから帝国側に動きはあったか?」
「いえ、街における態度も提供されたダンジョンに対してもこれといった動きはありません。先日、王国側の人間と街中で衝突しそうになりましたが、これに関しては騎士ギルドが双方の諍いをおさえ、事なきを得ました」
「そうか」
セバスからの報告を聞いて、私室で頷くオレ。
あれから忍びに襲われ、彼らを解放してから帝国側にこれといった動きはない。
帝国側には最初にオレが創造した洞窟のダンジョンを共有として渡し、新たに生み出した二番目の砦型ダンジョンには王国側の人達へと提供した。
下手に同じダンジョンを共有させれば、また王国と帝国とでいらぬ争いが起きかねないため、そのための配慮である。
カテリーナさんもそのことについては了承してくれて、むしろ真新しいダンジョンの権利を自分達に譲っていいのですかと驚いた様子であったが、むしろ先日まで探求させていたダンジョンからの移動なので、こちらこそ申し訳ない感じであった。
「しかし、帝国の目的がわからないな……。本当にオレ達の街とダンジョンを共有したいだけなのか……それともそれを口実に何かをする気なのか……」
「まあ、間違いなくただの共有ではないでしょう。それが証拠にあの忍び連中のこともあります。それになにより奴らはトオル様が持っていた『神の通貨』を知っていました。ということはすでに帝国側はトオル様が持つ『神の通過』が狙いの一つなのでしょう」
確かにセバスの言うとおりだ。
ということは、今はおとなしくしていてもまたいつあの忍び連中のような奴らがオレの持つ『神の通貨』を狙うともしれない。
一応、あれから念を入れて館の一角に倉庫を作って、その中に現在オレが持っている『神の通貨』を保管した。
ちなみに倉庫も百円を投資して作った特別製のものなので、まずオレ以外には触れないし、中に入ることも不可能にした。さすがに百円はやりすぎかとも思ったが今後のことを思えば念には念を入れておいた方がいい。
「ご主人様、大変ですー!」
そんなことを思っていると慌てた様子でケルちゃんが扉を開いて現れる。
「どうしたんだ、ケルちゃん?」
珍しく息を切らしたケルちゃんであったが、次の瞬間、彼女の口から飛び出したのは驚くべきセリフであった。
「そ、それが……ダンジョン九階層を攻略中のクラトスさん達が大怪我をしたんです!!」
「な、なに!?」
◇ ◇ ◇
「クラトス、無事か!?」
「りょ、領主様……」
ケルちゃんからの報告を受けたオレは急いでギルドにある教会ギルドへと向かった。そこは教会という名を冠しているが、いわゆる僧侶や回復魔術に関する研究を行うギルドであり、負傷者の手当もここが行っている。
そして、そんな教会ギルドの一室。病院のような部屋のベッドに倒れるクラトス含む“暁の剣”のメンバー達が休んでいた。
「面目ありません、領主様……。こんな無様な失態をするなんて」
「いや、オレに対して謝る必要なんかない。むしろ無事で安心したよ」
倒れたままベッドで力なく笑うクラトスであったが、すでに傷のほとんどは治療されたようであり、見た目にはそれほどの大怪我はない様子であった。とはいえ、彼らを看ている看護師からは「しばらくは絶対安静」ですとの忠告を受けていた。
「それで何があったんだ? 九階層で大怪我をしたというが、ボスにやられたのか?」
問いかけながらもオレはどこか腑に落ちなかった。
確かにダンジョンには危険な罠や強力なボスなどを配置していたが、それでも命の危機になるほど凶悪な罠やボスは配置しないようにしていた。
ボスにしても戦っている相手が戦闘不能になれば、その時点で攻撃をやめて、ダンジョン側も冒険者が倒れればその時点で入口に戻すようにしているため、ここまでの大怪我になるとは思えない。
「それが……よくわからないんです。ボスとは戦っていたんですが、でもオレ達が攻撃を受けたのは後ろからで、その瞬間気を失って……気づいたらここで治療を受けていて……」
「え?」
後ろから攻撃? それは一体どういうことだ?
「それってひょっとして……魔物じゃなく、背後にいた誰か……別の冒険者に攻撃されたってこと?」
戸惑いながら呟くケルちゃん。そして、それに答えたのは意外な人物であった。
「そちらの少女の言う通りだ。彼らを攻撃したのは帝国から派遣された最強のギルド『漆黒の翼』と呼ばれる冒険者ギルドだ」
「!? 誰だ!」
振り向くと、そこにいたのは全身を黒ずくめで覆った小柄な少女がいた。
「君は、あの時の……!」
「ご主人に夜這いをかけた忍び!?」
彼女の姿を見るやいなやケルちゃんが警戒するようにオレの前に出る。しかし、忍びの少女はそれには反応することなく、顔を隠していた黒頭巾を取る。
そこから現れたのは黒髪の美少女。綺麗というよりもかわいい系であり、やや童顔のため年齢は詳しい分からないが、オレや下手するとケルちゃんより年下なイメージを抱いた。
「……私の名はカエデ。先日は寝込みを襲い、申し訳なかったホープの領主よ」
そう言ってカエデと名乗った少女は静かに膝を折り、オレへの謝罪をする。
その素直な態度に逆にこちらの方が毒気を抜かれてしまう。
「いや、そのことはもう気にしなくてもいいよ。それより君がさっき言った『漆黒の翼』についてなんだけど……」
オレがそう問いかけるとカエデは静かに頷き、先ほどの続きを口にする。
「『漆黒の翼』は帝国が抱える最強のギルドだ。話によれば彼らは帝国内にあるダンジョンを完全踏破したという噂がある」
「ダンジョンの完全踏破!?」
その事実にさすがにオレを含むこの場の全員が驚く。
まさか、すでにダンジョンを完全攻略している人物がいたとは……しかもそれが帝国に。だが、それが事実だとすると少し厄介なことになりそうだ。
「私も詳しくは分からないが、ダンジョンを完全にクリアした者にはそのダンジョンが持つある加護を授かるという。これは中継地点を抑えた者がそのダンジョンの入場を制限できるようなものだが、完全攻略者はそうしたダンジョンからの恩恵をダンジョンから出た後も手にすることが出来るらしい」
「ダンジョンの恩恵を外でも……」
カエデからの説明にオレは思わず冷や汗を流す。
ダンジョンの性能についてはオレが誰よりも理解しているつもりだ。そこにある貴重品、マジックアイテム、更には魔物を含むあらゆる機能。
そうしたある種、超常現象の塊でもあるダンジョンを攻略することにより得られる恩恵。
おそらく、それこそがダンジョンと呼ばれる機構の真の価値。
オレ自身、ダンジョンを作った製作者ではあるが、そのダンジョンを完全に攻略した者にどんな恩恵が与えられるのかまでは理解出来ていない。
だが、敵にその恩恵を受けたギルドがいるというのは厄介だ。
そして、そのギルド『漆黒の翼』なる連中が後ろからとはいえ、クラトス達を倒したのも道理かもしれない。
もしかしたらオレが抱えるメイド、セバスチャン達よりも強いのかもしれないという不安も襲いかかる。
「連中が出てきたということはホープの領主。お前が持つダンジョンを完全に奪うつもりなのだろう」
そんなオレの不安を煽るようにカエデが断言する。
だが、彼女の言うことは正しい。その連中でならオレが作ったダンジョンを完全攻略するのも時間の問題かも知れない。
しかも、すでにクラトス達が攻略していた九階層に現れていたのなら、すでに最終階層である十階層に到達しているかもしれない。
となると、そいつらにダンジョンを攻略されれば、ダンジョンの支配権もそいつらに移り、ダンジョン攻略に与えられる加護とやらも奪われるかもしれない。
元々ダンジョンは誰のものでもないという理論はあるのだが、あのダンジョンはあくまでもオレの街ホープの発展のために作ったもの。
確かに帝国連中にも共有を許したが、しかしこのままダンジョンを攻略され奪われるのは……。
思わぬ展開にどうするべきかと悩むオレに目の前に立つ忍びの少女カエデが告げる。
「ホープの領主よ。悩む必要はない。確かに共有は許したかもしれないが、あのダンジョンはお前がお前の街のために生み出したものであろう。ならば、それをみすみす第三者に攻略されるのを黙って見ていることはない」
「え?」
カエデの発言に顔を上げると、そこにはいつの間にいたのか彼女の背後に無数の影、たくさんの忍び達の姿があった。
「お前の生み出したダンジョンだ。他国に攻略されるのを仕方なしと傍観するのは潔しとは言わぬ。我らも協力する。お前が持つ戦力で己がダンジョンを完全攻略せよ。ホープの領主よ」
「いえ、街における態度も提供されたダンジョンに対してもこれといった動きはありません。先日、王国側の人間と街中で衝突しそうになりましたが、これに関しては騎士ギルドが双方の諍いをおさえ、事なきを得ました」
「そうか」
セバスからの報告を聞いて、私室で頷くオレ。
あれから忍びに襲われ、彼らを解放してから帝国側にこれといった動きはない。
帝国側には最初にオレが創造した洞窟のダンジョンを共有として渡し、新たに生み出した二番目の砦型ダンジョンには王国側の人達へと提供した。
下手に同じダンジョンを共有させれば、また王国と帝国とでいらぬ争いが起きかねないため、そのための配慮である。
カテリーナさんもそのことについては了承してくれて、むしろ真新しいダンジョンの権利を自分達に譲っていいのですかと驚いた様子であったが、むしろ先日まで探求させていたダンジョンからの移動なので、こちらこそ申し訳ない感じであった。
「しかし、帝国の目的がわからないな……。本当にオレ達の街とダンジョンを共有したいだけなのか……それともそれを口実に何かをする気なのか……」
「まあ、間違いなくただの共有ではないでしょう。それが証拠にあの忍び連中のこともあります。それになにより奴らはトオル様が持っていた『神の通貨』を知っていました。ということはすでに帝国側はトオル様が持つ『神の通過』が狙いの一つなのでしょう」
確かにセバスの言うとおりだ。
ということは、今はおとなしくしていてもまたいつあの忍び連中のような奴らがオレの持つ『神の通貨』を狙うともしれない。
一応、あれから念を入れて館の一角に倉庫を作って、その中に現在オレが持っている『神の通貨』を保管した。
ちなみに倉庫も百円を投資して作った特別製のものなので、まずオレ以外には触れないし、中に入ることも不可能にした。さすがに百円はやりすぎかとも思ったが今後のことを思えば念には念を入れておいた方がいい。
「ご主人様、大変ですー!」
そんなことを思っていると慌てた様子でケルちゃんが扉を開いて現れる。
「どうしたんだ、ケルちゃん?」
珍しく息を切らしたケルちゃんであったが、次の瞬間、彼女の口から飛び出したのは驚くべきセリフであった。
「そ、それが……ダンジョン九階層を攻略中のクラトスさん達が大怪我をしたんです!!」
「な、なに!?」
◇ ◇ ◇
「クラトス、無事か!?」
「りょ、領主様……」
ケルちゃんからの報告を受けたオレは急いでギルドにある教会ギルドへと向かった。そこは教会という名を冠しているが、いわゆる僧侶や回復魔術に関する研究を行うギルドであり、負傷者の手当もここが行っている。
そして、そんな教会ギルドの一室。病院のような部屋のベッドに倒れるクラトス含む“暁の剣”のメンバー達が休んでいた。
「面目ありません、領主様……。こんな無様な失態をするなんて」
「いや、オレに対して謝る必要なんかない。むしろ無事で安心したよ」
倒れたままベッドで力なく笑うクラトスであったが、すでに傷のほとんどは治療されたようであり、見た目にはそれほどの大怪我はない様子であった。とはいえ、彼らを看ている看護師からは「しばらくは絶対安静」ですとの忠告を受けていた。
「それで何があったんだ? 九階層で大怪我をしたというが、ボスにやられたのか?」
問いかけながらもオレはどこか腑に落ちなかった。
確かにダンジョンには危険な罠や強力なボスなどを配置していたが、それでも命の危機になるほど凶悪な罠やボスは配置しないようにしていた。
ボスにしても戦っている相手が戦闘不能になれば、その時点で攻撃をやめて、ダンジョン側も冒険者が倒れればその時点で入口に戻すようにしているため、ここまでの大怪我になるとは思えない。
「それが……よくわからないんです。ボスとは戦っていたんですが、でもオレ達が攻撃を受けたのは後ろからで、その瞬間気を失って……気づいたらここで治療を受けていて……」
「え?」
後ろから攻撃? それは一体どういうことだ?
「それってひょっとして……魔物じゃなく、背後にいた誰か……別の冒険者に攻撃されたってこと?」
戸惑いながら呟くケルちゃん。そして、それに答えたのは意外な人物であった。
「そちらの少女の言う通りだ。彼らを攻撃したのは帝国から派遣された最強のギルド『漆黒の翼』と呼ばれる冒険者ギルドだ」
「!? 誰だ!」
振り向くと、そこにいたのは全身を黒ずくめで覆った小柄な少女がいた。
「君は、あの時の……!」
「ご主人に夜這いをかけた忍び!?」
彼女の姿を見るやいなやケルちゃんが警戒するようにオレの前に出る。しかし、忍びの少女はそれには反応することなく、顔を隠していた黒頭巾を取る。
そこから現れたのは黒髪の美少女。綺麗というよりもかわいい系であり、やや童顔のため年齢は詳しい分からないが、オレや下手するとケルちゃんより年下なイメージを抱いた。
「……私の名はカエデ。先日は寝込みを襲い、申し訳なかったホープの領主よ」
そう言ってカエデと名乗った少女は静かに膝を折り、オレへの謝罪をする。
その素直な態度に逆にこちらの方が毒気を抜かれてしまう。
「いや、そのことはもう気にしなくてもいいよ。それより君がさっき言った『漆黒の翼』についてなんだけど……」
オレがそう問いかけるとカエデは静かに頷き、先ほどの続きを口にする。
「『漆黒の翼』は帝国が抱える最強のギルドだ。話によれば彼らは帝国内にあるダンジョンを完全踏破したという噂がある」
「ダンジョンの完全踏破!?」
その事実にさすがにオレを含むこの場の全員が驚く。
まさか、すでにダンジョンを完全攻略している人物がいたとは……しかもそれが帝国に。だが、それが事実だとすると少し厄介なことになりそうだ。
「私も詳しくは分からないが、ダンジョンを完全にクリアした者にはそのダンジョンが持つある加護を授かるという。これは中継地点を抑えた者がそのダンジョンの入場を制限できるようなものだが、完全攻略者はそうしたダンジョンからの恩恵をダンジョンから出た後も手にすることが出来るらしい」
「ダンジョンの恩恵を外でも……」
カエデからの説明にオレは思わず冷や汗を流す。
ダンジョンの性能についてはオレが誰よりも理解しているつもりだ。そこにある貴重品、マジックアイテム、更には魔物を含むあらゆる機能。
そうしたある種、超常現象の塊でもあるダンジョンを攻略することにより得られる恩恵。
おそらく、それこそがダンジョンと呼ばれる機構の真の価値。
オレ自身、ダンジョンを作った製作者ではあるが、そのダンジョンを完全に攻略した者にどんな恩恵が与えられるのかまでは理解出来ていない。
だが、敵にその恩恵を受けたギルドがいるというのは厄介だ。
そして、そのギルド『漆黒の翼』なる連中が後ろからとはいえ、クラトス達を倒したのも道理かもしれない。
もしかしたらオレが抱えるメイド、セバスチャン達よりも強いのかもしれないという不安も襲いかかる。
「連中が出てきたということはホープの領主。お前が持つダンジョンを完全に奪うつもりなのだろう」
そんなオレの不安を煽るようにカエデが断言する。
だが、彼女の言うことは正しい。その連中でならオレが作ったダンジョンを完全攻略するのも時間の問題かも知れない。
しかも、すでにクラトス達が攻略していた九階層に現れていたのなら、すでに最終階層である十階層に到達しているかもしれない。
となると、そいつらにダンジョンを攻略されれば、ダンジョンの支配権もそいつらに移り、ダンジョン攻略に与えられる加護とやらも奪われるかもしれない。
元々ダンジョンは誰のものでもないという理論はあるのだが、あのダンジョンはあくまでもオレの街ホープの発展のために作ったもの。
確かに帝国連中にも共有を許したが、しかしこのままダンジョンを攻略され奪われるのは……。
思わぬ展開にどうするべきかと悩むオレに目の前に立つ忍びの少女カエデが告げる。
「ホープの領主よ。悩む必要はない。確かに共有は許したかもしれないが、あのダンジョンはお前がお前の街のために生み出したものであろう。ならば、それをみすみす第三者に攻略されるのを黙って見ていることはない」
「え?」
カエデの発言に顔を上げると、そこにはいつの間にいたのか彼女の背後に無数の影、たくさんの忍び達の姿があった。
「お前の生み出したダンジョンだ。他国に攻略されるのを仕方なしと傍観するのは潔しとは言わぬ。我らも協力する。お前が持つ戦力で己がダンジョンを完全攻略せよ。ホープの領主よ」
0
あなたにおすすめの小説
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
誰からも食べられずに捨てられたおからクッキーは異世界転生して肥満令嬢を幸福へ導く!
ariya
ファンタジー
誰にも食べられずゴミ箱に捨てられた「おからクッキー」は、異世界で150kgの絶望令嬢・ロザリンドと出会う。
転生チートを武器に、88kgの減量を導く!
婚約破棄され「豚令嬢」と罵られたロザリンドは、
クッキーの叱咤と分裂で空腹を乗り越え、
薔薇のように美しく咲き変わる。
舞踏会での王太子へのスカッとする一撃、
父との涙の再会、
そして最後の別れ――
「僕を食べてくれて、ありがとう」
捨てられた一枚が紡いだ、奇跡のダイエット革命!
※カクヨム・小説家になろうでも同時掲載中
※表紙イラストはAIに作成していただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる