15 / 46
15 初心を忘れることなかれ
しおりを挟む
「刑部姫。さすがに昨日のあれは言いすぎだよ。今日も一応アシスタントに行くけどさ、昨日みたいなきつい言い方はしないでくれよ」
「ううむ、肝に銘じておこう。しかし、あやつの部屋に行ったとしても果たして奴がわらわ達を入れてくれるだろうか……」
「それだよなぁ……」
翌日。佳祐と刑部姫は南雲のマンションへと向かっていた。
追い出されたとはいえ、佳祐達は担当から南雲のアシスタントのヘルプに行くよう頼まれていた。
無論、それをしないことには佳祐には報酬が支払えず、そうなると彼の収入はなく、最悪今いるマンションを出て行くこととなる。
当然そうなればそのマンションに住み着いている刑部姫とも会えなくなり、共に漫画家を目指す夢は潰える。
昨日の南雲のセリフではないが、夢を叶えるためにはまず最低限暮らしていくためのお金が必要であり、そのためにも今やっているヘルプの仕事は完遂しなければならない。
それは刑部姫も理解しているため、昨日のことを反省しながら、共に南雲の部屋の前に行き、ベルを鳴らす。
「な、南雲ー。今日もアシスタントに来たけれど開けてくれるかなー?」
当然扉の向こうから反応はない。
それを見かねて隣にいた刑部姫も声をかける。
「あー、そのー、南雲とやら、昨日は言いすぎた。あれからお主の漫画を見直してみたが、やはり間延びして……ではなかった。あ、あれはあれでよいと思うぞ。お主の言うとおり溜めが長いほど、それが面白くなる際はより面白さを感じるじゃろう。読者もきっと「次こそは次こそは」と思いながら本も買ってくれるぞ、うむうむ」
そう言ってフォローになっているのかなっていないのか、そのようなことを告げるが、やはり扉の向こうからの反応はない。
やはり今日も仕事はできないのかと諦めかけたその瞬間、
「それ読者は半分惰性で買ってるってことだろう。言っちゃなんだが褒めてるようには聞こえないぞ」
突然扉が開き、その向こうから昨日と変わらない表情の南雲が姿を現した。
彼の姿を見るやいなや佳祐と刑部姫は驚き、目を丸くさせた。
「な、南雲、いたのか?」
「はあ? 当たり前だろう。ここはオレの部屋だぞ。居て当たり前だろう」
「いや、そりゃそうだけど……」
てっきりだんまりを決め込むものかと佳祐は思ったが、それはあえて口にせずそのまま飲み込む。
そんな佳祐を不審そうな顔で見つめた後、南雲は隣にいる刑部姫へと視線を移す。
「う、うむ。昨日ぶりじゃな、南雲とやら。い、いやぁ、昨日はちと言いすぎたのぉ。すまぬすまぬ。じ、じゃが、お主の漫画はそこそこ面白いぞ。これは事実じゃ」
そこそこというあたり余計なことを言うなと隣に立つ佳祐が視線を送るが、それに気付いた様子もなく南雲は目の前の刑部姫を凝視する。
「……入れ」
「へ?」
一言、そう呟くと南雲は扉を開けたまま、部屋の奥へと向かう。
二人は慌てた様子で扉の中に入り、南雲が向かった仕事部屋へと向かう。
するとそこには昨日追い出されたアシスタント達が勢ぞろいしており、それぞれ机に向かって必死に作業している姿があった。
「ほれ」
「? なんじゃ、これは?」
すると突然南雲は机に置いてあった原稿を刑部姫と佳祐に渡す。
昨日、自分達が手伝っていた原稿の続きだろうかと渡されたその原稿を見るが、そこにあったのは予想外のものであった。
「!? お、おい! 南雲、この原稿って!?」
「ああ、そのまさかだ」
原稿を手に慌てる佳祐を尻目に南雲は机に置いてあった描きかけの原稿に手を付ける。
「昨日全部描き直した。そこのちんちくりん。今ある原稿にセリフも付け足してるから、それをちょっと見てみな」
南雲のセリフに佳祐は隣に立つ刑部姫を見る。
だが、すでに彼女は手渡されたいくつかの原稿を文字通り凝視するほど見つめており、時折前のページに戻っては何度も熟読している。
やがて、渡された分の原稿を読み終えると、刑部姫はひと呼吸した後、その原稿を置いて一言告げる。
「……面白い」
それは昨日、彼女が南雲の漫画に対し言った感想と真逆の一言であった。
そして、それを証明するように彼女は続ける。
「この漫画……というかこの原稿の話、これまでの間延びした部分を一気に解消しておる。それまで進まなかった話が進んで、この先の展開に気になる。これは最初の頃のお主の漫画『あやかしロマンス』を読んでいたのと同じ感想じゃ。先が気になってしょうがない。この次の展開一体どうなるのじゃ!?」
「ああ、それなら今描いてるのですぐに判明するよ。ちなみに、次の話ではその話も一気に畳み掛けて終わらせる予定だ」
「なっ!?」
南雲のその一言に刑部姫ではなく、佳祐が驚く。
彼も刑部姫が持っていた原稿を読み、その展開の面白さとスピーディさに驚いたが、それ以上に今の展開を次で畳み掛けるという発言に驚愕した。
なぜなら、それは今の盛り上がっているクライマックスの部分を事実上、次と終わらせるということ。
せっかく今の流れで盛り上がっているのだから、もっと続けるべきだと昨日、南雲が言っていた手法が佳祐の頭によぎっていた。
だが、それを否定するように今、目の前で原稿を描いている南雲は告げた。
「オレはアニメ化だ、看板作品だって言われて、それを理由に話を長く続けようと間延びした展開ばかり描いていた。けれどそれはオレが今の漫画をずっと描き続けるためでも、生活のためでもない。……そっちのちんちくりんに言われたとおりだよ。オレは自分が考えているネタやアイディアが切れるのが怖かったんだ。正直、今オレの頭の中にあるこの先に『あやかしロマンス』の盛り上がる展開なんて、一つしかない。そいつを次の話で使えばあとは白紙。なんにも展開が浮かばねぇ。けど、それがなんだって言うんだよ」
言いながら南雲は目の前の原稿にペンを走らせる。
その背中は燃えるような情熱が見えた。
「そんなこと連載始めた当初は何回もやっていたことだよ。人気取るために今ある最大のネタやアイディアをぶつける。毎月毎月、それを何度も続けて本気の漫画を描いてたんだ。だからオレの漫画は面白かった。だからオレの漫画はトップになった。アニメにもなった」
言いながら南雲は原稿を描きながら、出来た端からそれをアシスタント達に配っていた。
「なのに、それをやめちまって言い訳ばっかり上手くなって描くのを止めてたんだよ。そっちのちんちくりんに言われるまでもなくファンレターとかでも散々似たようなの言われてたよ。「最近のあやかしロマンスはつまらない」「昔がよかった」「いつまで引き伸ばしてんだ」ってな。オレはそれらに対して「うるせーバーカ。漫画も知らない素人が大口叩くな」ってイキってたよ。ったく、だせぇな、イキってたのどっちだよ。そうだよ、オレの作品はアニメになるんだ。漫画を描き始めた頃からの夢。その夢が叶うのに今のオレがこんなだせぇ漫画描いててどうする。だからやめた。ネタが切れたのなら、新しいネタが思いつくまで自分を追い詰める。追い詰めて追い詰めて、そうやってアイディアを出すのが漫画家なんだ。オレは漫画家だ! 自分が納得する作品を掲載してこその人気漫画なんだよ!」
そう告げると同時に南雲は書き終わった原稿を刑部姫達に突きつける。
「つーわけだ。これは別にお前に言われたから描き直したわけじゃない。オレがオレの漫画がつまらないと思ったから描き直したんだ。分かったら、さっさと仕事にかかれ。言っとくが手を抜くなよ。今月のオレの漫画はマジでこれまでにない盛り上がりを見せるんだからな」
そう断言する南雲を前に佳祐と刑部姫は互いに顔を見合わせた後、二人共笑顔を浮かべて頷く。
「勿論!」
「うむ! これほど面白い作品ならば、その手伝いを本気でするのはやぶさかではない! ドンドン仕上げるがよい!」
二人の返答に南雲は「当たり前だ」と返し、二人もまた原稿に取り掛かるのであった。
「ううむ、肝に銘じておこう。しかし、あやつの部屋に行ったとしても果たして奴がわらわ達を入れてくれるだろうか……」
「それだよなぁ……」
翌日。佳祐と刑部姫は南雲のマンションへと向かっていた。
追い出されたとはいえ、佳祐達は担当から南雲のアシスタントのヘルプに行くよう頼まれていた。
無論、それをしないことには佳祐には報酬が支払えず、そうなると彼の収入はなく、最悪今いるマンションを出て行くこととなる。
当然そうなればそのマンションに住み着いている刑部姫とも会えなくなり、共に漫画家を目指す夢は潰える。
昨日の南雲のセリフではないが、夢を叶えるためにはまず最低限暮らしていくためのお金が必要であり、そのためにも今やっているヘルプの仕事は完遂しなければならない。
それは刑部姫も理解しているため、昨日のことを反省しながら、共に南雲の部屋の前に行き、ベルを鳴らす。
「な、南雲ー。今日もアシスタントに来たけれど開けてくれるかなー?」
当然扉の向こうから反応はない。
それを見かねて隣にいた刑部姫も声をかける。
「あー、そのー、南雲とやら、昨日は言いすぎた。あれからお主の漫画を見直してみたが、やはり間延びして……ではなかった。あ、あれはあれでよいと思うぞ。お主の言うとおり溜めが長いほど、それが面白くなる際はより面白さを感じるじゃろう。読者もきっと「次こそは次こそは」と思いながら本も買ってくれるぞ、うむうむ」
そう言ってフォローになっているのかなっていないのか、そのようなことを告げるが、やはり扉の向こうからの反応はない。
やはり今日も仕事はできないのかと諦めかけたその瞬間、
「それ読者は半分惰性で買ってるってことだろう。言っちゃなんだが褒めてるようには聞こえないぞ」
突然扉が開き、その向こうから昨日と変わらない表情の南雲が姿を現した。
彼の姿を見るやいなや佳祐と刑部姫は驚き、目を丸くさせた。
「な、南雲、いたのか?」
「はあ? 当たり前だろう。ここはオレの部屋だぞ。居て当たり前だろう」
「いや、そりゃそうだけど……」
てっきりだんまりを決め込むものかと佳祐は思ったが、それはあえて口にせずそのまま飲み込む。
そんな佳祐を不審そうな顔で見つめた後、南雲は隣にいる刑部姫へと視線を移す。
「う、うむ。昨日ぶりじゃな、南雲とやら。い、いやぁ、昨日はちと言いすぎたのぉ。すまぬすまぬ。じ、じゃが、お主の漫画はそこそこ面白いぞ。これは事実じゃ」
そこそこというあたり余計なことを言うなと隣に立つ佳祐が視線を送るが、それに気付いた様子もなく南雲は目の前の刑部姫を凝視する。
「……入れ」
「へ?」
一言、そう呟くと南雲は扉を開けたまま、部屋の奥へと向かう。
二人は慌てた様子で扉の中に入り、南雲が向かった仕事部屋へと向かう。
するとそこには昨日追い出されたアシスタント達が勢ぞろいしており、それぞれ机に向かって必死に作業している姿があった。
「ほれ」
「? なんじゃ、これは?」
すると突然南雲は机に置いてあった原稿を刑部姫と佳祐に渡す。
昨日、自分達が手伝っていた原稿の続きだろうかと渡されたその原稿を見るが、そこにあったのは予想外のものであった。
「!? お、おい! 南雲、この原稿って!?」
「ああ、そのまさかだ」
原稿を手に慌てる佳祐を尻目に南雲は机に置いてあった描きかけの原稿に手を付ける。
「昨日全部描き直した。そこのちんちくりん。今ある原稿にセリフも付け足してるから、それをちょっと見てみな」
南雲のセリフに佳祐は隣に立つ刑部姫を見る。
だが、すでに彼女は手渡されたいくつかの原稿を文字通り凝視するほど見つめており、時折前のページに戻っては何度も熟読している。
やがて、渡された分の原稿を読み終えると、刑部姫はひと呼吸した後、その原稿を置いて一言告げる。
「……面白い」
それは昨日、彼女が南雲の漫画に対し言った感想と真逆の一言であった。
そして、それを証明するように彼女は続ける。
「この漫画……というかこの原稿の話、これまでの間延びした部分を一気に解消しておる。それまで進まなかった話が進んで、この先の展開に気になる。これは最初の頃のお主の漫画『あやかしロマンス』を読んでいたのと同じ感想じゃ。先が気になってしょうがない。この次の展開一体どうなるのじゃ!?」
「ああ、それなら今描いてるのですぐに判明するよ。ちなみに、次の話ではその話も一気に畳み掛けて終わらせる予定だ」
「なっ!?」
南雲のその一言に刑部姫ではなく、佳祐が驚く。
彼も刑部姫が持っていた原稿を読み、その展開の面白さとスピーディさに驚いたが、それ以上に今の展開を次で畳み掛けるという発言に驚愕した。
なぜなら、それは今の盛り上がっているクライマックスの部分を事実上、次と終わらせるということ。
せっかく今の流れで盛り上がっているのだから、もっと続けるべきだと昨日、南雲が言っていた手法が佳祐の頭によぎっていた。
だが、それを否定するように今、目の前で原稿を描いている南雲は告げた。
「オレはアニメ化だ、看板作品だって言われて、それを理由に話を長く続けようと間延びした展開ばかり描いていた。けれどそれはオレが今の漫画をずっと描き続けるためでも、生活のためでもない。……そっちのちんちくりんに言われたとおりだよ。オレは自分が考えているネタやアイディアが切れるのが怖かったんだ。正直、今オレの頭の中にあるこの先に『あやかしロマンス』の盛り上がる展開なんて、一つしかない。そいつを次の話で使えばあとは白紙。なんにも展開が浮かばねぇ。けど、それがなんだって言うんだよ」
言いながら南雲は目の前の原稿にペンを走らせる。
その背中は燃えるような情熱が見えた。
「そんなこと連載始めた当初は何回もやっていたことだよ。人気取るために今ある最大のネタやアイディアをぶつける。毎月毎月、それを何度も続けて本気の漫画を描いてたんだ。だからオレの漫画は面白かった。だからオレの漫画はトップになった。アニメにもなった」
言いながら南雲は原稿を描きながら、出来た端からそれをアシスタント達に配っていた。
「なのに、それをやめちまって言い訳ばっかり上手くなって描くのを止めてたんだよ。そっちのちんちくりんに言われるまでもなくファンレターとかでも散々似たようなの言われてたよ。「最近のあやかしロマンスはつまらない」「昔がよかった」「いつまで引き伸ばしてんだ」ってな。オレはそれらに対して「うるせーバーカ。漫画も知らない素人が大口叩くな」ってイキってたよ。ったく、だせぇな、イキってたのどっちだよ。そうだよ、オレの作品はアニメになるんだ。漫画を描き始めた頃からの夢。その夢が叶うのに今のオレがこんなだせぇ漫画描いててどうする。だからやめた。ネタが切れたのなら、新しいネタが思いつくまで自分を追い詰める。追い詰めて追い詰めて、そうやってアイディアを出すのが漫画家なんだ。オレは漫画家だ! 自分が納得する作品を掲載してこその人気漫画なんだよ!」
そう告げると同時に南雲は書き終わった原稿を刑部姫達に突きつける。
「つーわけだ。これは別にお前に言われたから描き直したわけじゃない。オレがオレの漫画がつまらないと思ったから描き直したんだ。分かったら、さっさと仕事にかかれ。言っとくが手を抜くなよ。今月のオレの漫画はマジでこれまでにない盛り上がりを見せるんだからな」
そう断言する南雲を前に佳祐と刑部姫は互いに顔を見合わせた後、二人共笑顔を浮かべて頷く。
「勿論!」
「うむ! これほど面白い作品ならば、その手伝いを本気でするのはやぶさかではない! ドンドン仕上げるがよい!」
二人の返答に南雲は「当たり前だ」と返し、二人もまた原稿に取り掛かるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる