命の対価

桜庭 葉菜

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文化祭 1

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 あれから1週間、俺たちは毎日学校に行った。

 午前中は文化祭の準備をし、午後はサッカー部の練習。

 登校してくる生徒も日を増すごとに増えていった。

 文化祭の3日前からは部活が休みになり、全生徒が必ず登校することに決まっている。

 そして当日までクラス全員で文化祭の準備にあたった。

 そんなあわただしい生活を続け、今日は文化祭2日目。

 昨日の文化祭1日目はそれなりに楽しんだ。

 サッカー部のみんなとも結構騒げて、一般の人はいない、校内の人たちだけでも随分と楽しめた。

 でも文化祭の本命はやっぱり2日目の今日の方だ。

 大体の出し物などは一般の人も来る今日に予定されているため、昨日の校内のみでは文化祭としてのやることは少なく、基本的にサッカー部でバカ騒ぎしているだけだった。

 もちろん、それもいつもは滅多にできないことだから、とてもいい時間を過ごすことができた。

 今日の午後は3人で文化祭を満喫しようということで、朝から入念に計画を練っていた。

 それから俺と雅也は午前中の自分たちの担当を無事に乗り切り、待ちに待った時間がようやく来る。

「さて、まずは昼ごはんからだな」

 そう言って雅也がパンフレットを開く。

「やっぱ2年2組のカレーだよな~」

 あらかじめマークのしてある雅也のパンフレットを確認する。

「じゃあそこ行こう、混んでないといいけど」

 さっきまで焼きそばのいい匂いの中で働いていた俺は、もう空腹の限界。

「じゃあカレー食べに行くか」

 一旦必要のなくなったパンフレットをしまう雅也を置いて、裕貴はノリノリで階段を我先にと降りていく。

 俺は雅也待ちながら、それでも空腹に完全には逆らえず、裕貴の後を追いかけた。

 ちょうどお昼時なのもあり、お目当の教室の前には列ができていた。

「待ってる間にこの後行く場所整理するか」

「だったら売り切れる前にタピオカ飲みに行こうぜ」

 雅也の言葉に裕貴がすぐ返事をする。

「そうだなー、時間的にその次は軽音部かな」

 この調子なら予定通りに上手いこと回れそうだ。

 軽く話しているうちに教室に入ることができた。

 案外、回転率がいいらしい。

 俺たちは同い年の女子ウェイトレスに4人掛けの席へと案内された。

 3人とも席に着いたところで別の女子が紙コップに入った水を人数分持ってくる。

 もはや普通のレストランさながらの動きだ。

 そして慣れた手つきで水の入った紙コップが机に置かれる。

 俺のクラスもこんなにしっかりとした接客をしているのだろうか。
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