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「わたくしも、あのときから、お慕いしておりました」
顔が熱くなるのをこらえて告白すると、フェリクスは心底うれしそうにした。
「ほんとうに?」
問いかけながらコルネリアを抱きしめ、首元に顔をうずめる。くすぐったさに首をすくめると、浮き上がった鎖骨にくちびるで触れられた。
「あ……」
あえかな声を聞きとがめて、フェリクスは腕をゆるめる。目を見交わすと、もう、ことばは要らなかった。
くちづけに息があがる。ドレスの布地越しに、熱いてのひらが背にあたる。応えて両腕を首に回して肩に触れ、彼のうなじを辿る。肌の感触さえ愛しくなって、自分からも身を寄せる。
「コルネリア、ダメだ、それ以上は……っ」
上擦った声で制止して、フェリクスはコルネリアの肩を掴み、からだを引き剥がす。うつむく彼の耳は、濃い肌色でも隠しきれないほど真っ赤だった。
失われた体温を取り戻したくてコルネリアが胸に伸ばした指を、彼は手で柔らかくつつむように取った。熱を帯びた青い瞳で、上目遣いに見つめられる。呼吸が荒い。フェリクスのまっすぐな欲求を感じ取って、こちらも顔が熱くなった。
「あなたに触れられると、からだが獣になったみたいに言うことを聞かなくて」
もどかしそうな彼の言いぶんに、首を傾げる。
「──フェリクスさまは、わたくしが触れるのが、いやなのですか?」
「違う、そうじゃない! コルネリアが嫌がっても、やめられないから。あとで、もっと落ち着いて、ゆっくりと」
言わんとすることを察して、コルネリアは座った姿勢で背伸びした。かすめるようにフェリクスの頬にくちづけ、間近で微笑んだ。
「嫌がりなど、いたしませんわ」
いまのコルネリアにできる精一杯の誘いだった。はしたないと思われたら、どうしよう。不安だったが、すぐに思い過ごしだとわかった。
固い長椅子の背もたれに押しつけるように半ばのしかかり、くちびるをあわせ、フェリクスの手は腕をなぞりあげる。背に回って、ドレスの合わせを開く。部屋着のドレスにコルセットはない。内側に縫い付けられた胴衣のボタンを探りあてられ、胸元が一気にゆるんだ。
フェリクスのてのひらが背中に直接はりつく。撫でおろされ、くちづけのさなかにもかかわらず、声が出た。てのひら
はゆるゆると前に戻ってきて、布をまとったままの胸を包んだ。
「んぅ、ん、ンッ」
布がこすれて甘い刺激が生まれ、腰が反る。くちづけがやみ、フェリクスのくちびるが次に触れたのは、襟ぐりのあたりだった。突き出された胸元に向かって、素肌をついばんでいく。そのあいだにも、やわやわと乳房を揉みしだかれて、あられもない声が部屋に漏れていく。
「やぁ、あっ、……あ、んぁ」
吐息のような自分の声に、羞恥が煽られる。同時に、からだの奥の何かが呼び起こされていく。
「コルネリア、やはりあなたはうつくしいな」
いつのまにかドレスははだけ、乳房がまろび出ていた。腰元と手首にまとまった布が、コルネリアの動きを妨げる。ツンと立ち上がった胸の蕾を避け、フェリクスは跪き、腹やくびれた腰に触れ、下から胸を食む。不意に遠のいた刺激に、焦らされているような気になる。
顔が熱くなるのをこらえて告白すると、フェリクスは心底うれしそうにした。
「ほんとうに?」
問いかけながらコルネリアを抱きしめ、首元に顔をうずめる。くすぐったさに首をすくめると、浮き上がった鎖骨にくちびるで触れられた。
「あ……」
あえかな声を聞きとがめて、フェリクスは腕をゆるめる。目を見交わすと、もう、ことばは要らなかった。
くちづけに息があがる。ドレスの布地越しに、熱いてのひらが背にあたる。応えて両腕を首に回して肩に触れ、彼のうなじを辿る。肌の感触さえ愛しくなって、自分からも身を寄せる。
「コルネリア、ダメだ、それ以上は……っ」
上擦った声で制止して、フェリクスはコルネリアの肩を掴み、からだを引き剥がす。うつむく彼の耳は、濃い肌色でも隠しきれないほど真っ赤だった。
失われた体温を取り戻したくてコルネリアが胸に伸ばした指を、彼は手で柔らかくつつむように取った。熱を帯びた青い瞳で、上目遣いに見つめられる。呼吸が荒い。フェリクスのまっすぐな欲求を感じ取って、こちらも顔が熱くなった。
「あなたに触れられると、からだが獣になったみたいに言うことを聞かなくて」
もどかしそうな彼の言いぶんに、首を傾げる。
「──フェリクスさまは、わたくしが触れるのが、いやなのですか?」
「違う、そうじゃない! コルネリアが嫌がっても、やめられないから。あとで、もっと落ち着いて、ゆっくりと」
言わんとすることを察して、コルネリアは座った姿勢で背伸びした。かすめるようにフェリクスの頬にくちづけ、間近で微笑んだ。
「嫌がりなど、いたしませんわ」
いまのコルネリアにできる精一杯の誘いだった。はしたないと思われたら、どうしよう。不安だったが、すぐに思い過ごしだとわかった。
固い長椅子の背もたれに押しつけるように半ばのしかかり、くちびるをあわせ、フェリクスの手は腕をなぞりあげる。背に回って、ドレスの合わせを開く。部屋着のドレスにコルセットはない。内側に縫い付けられた胴衣のボタンを探りあてられ、胸元が一気にゆるんだ。
フェリクスのてのひらが背中に直接はりつく。撫でおろされ、くちづけのさなかにもかかわらず、声が出た。てのひら
はゆるゆると前に戻ってきて、布をまとったままの胸を包んだ。
「んぅ、ん、ンッ」
布がこすれて甘い刺激が生まれ、腰が反る。くちづけがやみ、フェリクスのくちびるが次に触れたのは、襟ぐりのあたりだった。突き出された胸元に向かって、素肌をついばんでいく。そのあいだにも、やわやわと乳房を揉みしだかれて、あられもない声が部屋に漏れていく。
「やぁ、あっ、……あ、んぁ」
吐息のような自分の声に、羞恥が煽られる。同時に、からだの奥の何かが呼び起こされていく。
「コルネリア、やはりあなたはうつくしいな」
いつのまにかドレスははだけ、乳房がまろび出ていた。腰元と手首にまとまった布が、コルネリアの動きを妨げる。ツンと立ち上がった胸の蕾を避け、フェリクスは跪き、腹やくびれた腰に触れ、下から胸を食む。不意に遠のいた刺激に、焦らされているような気になる。
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