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セレスタンは、客人の衣装ではなく、正装を身にまとい、手には白手袋までつけていた。その右手が素早く外を指差す。
「いますぐ出て行け」
ふだんより一段低い声で言い放ち、セレスタンは部屋の外を指差す。男は先程までの居丈高なようすが嘘のように狼狽し、服を抱えて飛び出していく。廊下の先で巫女のものらしき悲鳴が上がったが、セレスタンは気にせずこちらを振りかえった。
「怖い思いをさせてしまいましたね」
言いながら、安心させるように微笑んで、寝台の脇に跪くと、セレスタンは手袋をしたまま器用にライラの下着を付け直し、服の裾を元に戻した。
「王太子殿下から、婚姻の許可を得てきました。ご署名もいただいてきましたよ。ごらんになりますか?」
返事もしないうちから、セレスタンは上着の内ポケットから書類を取り出して、ライラの前に広げて見せた。そこには確かに婚姻許可証があり、兄の直筆の署名がなされていた。
「今日から、正真正銘、ララは私の妻だよ」
ライラは目の前に差し出された書面の、いつもは名乗りもしない長々とした自分の正式名を指でなぞり、その下に書かれたセレスタンの名のうえで、手を止めた。セレスタンがライラの手元を見て、説明を加える。
「──ああ、バーデン伯爵位は、オルレアの従属爵位のひとつなんです」
「……ティノだったのね」
「ええと?」
つぶやきの意図を読めずにいるセレスタンを見つめ、ライラは伝わることばを選んで口にした。
「王太子殿下を通して、わたくしに求婚したのは、あなただったのね」
「はい。ララに一目惚れしたその足で、時機も弁えずに申し入れました」
ライラの乱れた髪を撫で付け、セレスタンが視線を合わせてくる。その視線の強さに、息を呑む。
「どんなに嫌だと言われても譲る気はないよ。元々、第二王女殿下との婚姻を打診されていたから、ララが私の名をその文脈で知っていて嫌がるかもしれないとは、求婚する段階で覚悟していた」
「……わたくしが縁談を断ったら、どうするつもりだったの」
「偶然を装って直接会って、どうにか関係を深めようと考えていた。だから一昨日、ララが神殿にいることをすぐに知ることができた。予め、あなたの動向を探らせていたから。私は、そういう男なんだよ、ララ」
手を取られる。甲にくちづけられる。そのしぐさを見て、胸が詰まって何も言えずにいると、セレスタンはライラの手を裏返し、てのひらにもくちびるをつけた。
「気持ち悪いよね、二度と会わないと言った男に触れられるのは」
「ティノ」
「でも、社会的にも身体的にも、あなたはもう、私の妻だ。ぜったいに離さないし、このまま屋敷に連れて帰る」
「ティノ、聞いて」
「何を?」
問いかけながら、セレスタンがこちらを見上げる。ライラは彼の頬を両手で包んだ。
「思い込みで酷いことを言ってしまったわ」
「気にしていないし、ララが私のものになってくれるなら、なんだって許すよ」
「──ティノも、わたくしだけのものになる?」
「もちろん」
請け合ったセレスタンにくちづけをねだろうとして、てのひらで押し留められる。
「ララ、野次馬がたくさんいるみたいだから、ここまでにしよう。……お聞き及びのとおりです。婚姻許可証は、こちらに。妻が神殿を出てもよろしいですね?」
野次馬のなかに神殿長の姿を認めて、セレスタンは立ち上がり、先手を打つように声をかける。彼の発言に、神殿長はライラを見た。うなずくと、険しい表情がすっと和らいだ。
「ええ、構いません。ここまできちんと整えていらした殿方は、きっと貴方様が初めてでしょうね」
「恐れ入ります」
慇懃に返して、セレスタンはライラを横抱きにした。興味津々のようすで居並ぶ年若い巫女たちのあいだを進んで、廊下の奥の出入り口から外に出ようとする。ライラは、セレスタンにおろしてくれと頼んで、床に足をつけると、精一杯の礼をし、こうべを垂れた。淑女の礼しか知らないライラに対して、巫女たちは一斉に手を合わせ、会釈を返してくれる。
側に立つ彼に目配せし、再び抱き上げられて外に出る。神殿の近くに停められていた馬車に乗せられ、ライラが連れてこられたのは、壮麗な屋敷だった。
3階建ての左右対称の建物で、さほど大きくはない。ライラの住んでいた離宮よりは広いが、貴族の一家が長期間住めば次第に手狭になるだろう。基本的に、オルレア家は、王都で過ごす期間が短いのかもしれない。議会と社交の期間だけ、こちらにやってくるのが常なのだろう。
出迎えたのは、壮年の男性使用人だった。横抱きにされたライラを見るや、周囲に小声で指示を飛ばすようすで、執事などの上級職だとわかる。
「お帰りなさいませ、旦那様。お連れ様はどちらにお通しいたしましょうか」
「ライラ第三王女殿下、私の妻になる方だ。ヴァレリー、寝室の用意は、どの程度整っている?」
「奥様のお部屋につきましては、壁紙を貼り替えたばかりで、お通しできる状況にはございません。客間をお使いいただくのが適当かと存じます」
「わかった。──ララ、客間と主寝室とどちらがいいですか?」
ライラは迷った。客間では心細いが、主寝室でははしたなく思われるかもしれない。
「私は主寝室に来て欲しいな。隣に書斎があるから、すぐにようすを見に行けるし」
「でも、わたくしが寝室を使ってしまったら、あなたはどうするの?」
「いっしょに寝たいのは山々だけど、王太子殿下に釘を刺されているからなあ。書斎に寝椅子でも置こうかな」
ライラは流されるように主寝室に通され、たらいの湯でからだを清められた。髪を洗われ、何度も布で水気を取って梳られると、それだけの手入れで髪は艶を取り戻した。やわらかな絹の寝間着にくるまれ、毛先につけられた香油の香りを聞いていると、世話をしてくれていた若い下女のひとりと目が合った。
見る間に真っ赤になって辞そうとする彼女を引き留め、飲み物を頼む。温かい茶を待っていると、部屋のなかに漂う香りがセレスタンのものだと気づいた。あたりまえだ、彼の寝室なのだから。
立ち上がり、整えられた広い寝台を見て、ここでひとりで寝るのはさみしいかもしれないと思った。セレスタンの残り香に包まれて、彼なしで眠るなんて。
寝台の端に腰掛け、ライラは敷布を手で撫でた。セレスタンの妻になったという実感は、いまだ乏しい。これから婚儀の支度を整えるうちに、段々と気持ちが追いついていくものなのだろうか。
考えていると、扉が叩かれた。室内に残っていた下女がこちらを見る。
「開けてちょうだい」
指示に従って扉を開けた下女の横顔が、驚愕で強張る。何事かと、ようすを窺ったライラの視界に入ってきたのは、茶器の載った盆を携えたセレスタンだった。
彼はまず、円卓までまっすぐ進むと、盆を置き、ぐるっと部屋のなかを見回した。
「……!」
寝台のうえにライラの姿を見つけたセレスタンは、一気に平静を失った。耳まで紅潮させてライラに背を向けると、下女に命じる。
「ヴァレリーを呼んできてくれ、直ちに、だ」
下女が走り出ていく。彼女が閉めようとした扉を外に向けて開け放って、セレスタンは上着を脱いだ。後ろ手でこちらに差し出して、声を張る。
「ララ、これを羽織ってください。このままだと、まともにあなたと顔を合わせられない」
「どういうこと?」
問いかけながら、寝台を下りて、上着を受け取る。だいぶ大きいが、袖を通して前の合わせを閉める。
「ララの寝間着姿がこんなに目に毒だとは思わなかったんです。せめて、婚儀まではあなたに手を出すなと厳命されているのに、理性を失いそうだ」
「まあ。いつ執り行うつもりなの?」
「その話をしたいので、執事が着くまで、私から離れていてくれるかな」
理解して、ライラが円卓の周りに置かれた椅子に腰を据えると、ちょうど外に気配があった。扉が鳴らされ、セレスタンが応対に出る。
「すまないな。話が終わるまで、扉の脇に控えていてくれないか。中は見なくていい。ただ、音には敏感でいてくれ。私が不埒なことをしそうになったら、全力で止めてくれると助かる」
「承知いたしました。しかし、これほど旦那様が取り乱されるのを拝見いたしますと、いささか楽しくなって参りますな」
「ヴァレリー」
「お役目はしかと承りましたので、旦那様も私の出番が来ないよう、お気を確かにお持ちください」
やりとりを終えたセレスタンは、ライラのところまでやってくると、茶の世話をして、ライラの真向かいの椅子に腰を落ち着けた。まだ赤みの残る頬をてのひらで冷やしながら、青い瞳はようやくこちらを見た。
「いますぐ出て行け」
ふだんより一段低い声で言い放ち、セレスタンは部屋の外を指差す。男は先程までの居丈高なようすが嘘のように狼狽し、服を抱えて飛び出していく。廊下の先で巫女のものらしき悲鳴が上がったが、セレスタンは気にせずこちらを振りかえった。
「怖い思いをさせてしまいましたね」
言いながら、安心させるように微笑んで、寝台の脇に跪くと、セレスタンは手袋をしたまま器用にライラの下着を付け直し、服の裾を元に戻した。
「王太子殿下から、婚姻の許可を得てきました。ご署名もいただいてきましたよ。ごらんになりますか?」
返事もしないうちから、セレスタンは上着の内ポケットから書類を取り出して、ライラの前に広げて見せた。そこには確かに婚姻許可証があり、兄の直筆の署名がなされていた。
「今日から、正真正銘、ララは私の妻だよ」
ライラは目の前に差し出された書面の、いつもは名乗りもしない長々とした自分の正式名を指でなぞり、その下に書かれたセレスタンの名のうえで、手を止めた。セレスタンがライラの手元を見て、説明を加える。
「──ああ、バーデン伯爵位は、オルレアの従属爵位のひとつなんです」
「……ティノだったのね」
「ええと?」
つぶやきの意図を読めずにいるセレスタンを見つめ、ライラは伝わることばを選んで口にした。
「王太子殿下を通して、わたくしに求婚したのは、あなただったのね」
「はい。ララに一目惚れしたその足で、時機も弁えずに申し入れました」
ライラの乱れた髪を撫で付け、セレスタンが視線を合わせてくる。その視線の強さに、息を呑む。
「どんなに嫌だと言われても譲る気はないよ。元々、第二王女殿下との婚姻を打診されていたから、ララが私の名をその文脈で知っていて嫌がるかもしれないとは、求婚する段階で覚悟していた」
「……わたくしが縁談を断ったら、どうするつもりだったの」
「偶然を装って直接会って、どうにか関係を深めようと考えていた。だから一昨日、ララが神殿にいることをすぐに知ることができた。予め、あなたの動向を探らせていたから。私は、そういう男なんだよ、ララ」
手を取られる。甲にくちづけられる。そのしぐさを見て、胸が詰まって何も言えずにいると、セレスタンはライラの手を裏返し、てのひらにもくちびるをつけた。
「気持ち悪いよね、二度と会わないと言った男に触れられるのは」
「ティノ」
「でも、社会的にも身体的にも、あなたはもう、私の妻だ。ぜったいに離さないし、このまま屋敷に連れて帰る」
「ティノ、聞いて」
「何を?」
問いかけながら、セレスタンがこちらを見上げる。ライラは彼の頬を両手で包んだ。
「思い込みで酷いことを言ってしまったわ」
「気にしていないし、ララが私のものになってくれるなら、なんだって許すよ」
「──ティノも、わたくしだけのものになる?」
「もちろん」
請け合ったセレスタンにくちづけをねだろうとして、てのひらで押し留められる。
「ララ、野次馬がたくさんいるみたいだから、ここまでにしよう。……お聞き及びのとおりです。婚姻許可証は、こちらに。妻が神殿を出てもよろしいですね?」
野次馬のなかに神殿長の姿を認めて、セレスタンは立ち上がり、先手を打つように声をかける。彼の発言に、神殿長はライラを見た。うなずくと、険しい表情がすっと和らいだ。
「ええ、構いません。ここまできちんと整えていらした殿方は、きっと貴方様が初めてでしょうね」
「恐れ入ります」
慇懃に返して、セレスタンはライラを横抱きにした。興味津々のようすで居並ぶ年若い巫女たちのあいだを進んで、廊下の奥の出入り口から外に出ようとする。ライラは、セレスタンにおろしてくれと頼んで、床に足をつけると、精一杯の礼をし、こうべを垂れた。淑女の礼しか知らないライラに対して、巫女たちは一斉に手を合わせ、会釈を返してくれる。
側に立つ彼に目配せし、再び抱き上げられて外に出る。神殿の近くに停められていた馬車に乗せられ、ライラが連れてこられたのは、壮麗な屋敷だった。
3階建ての左右対称の建物で、さほど大きくはない。ライラの住んでいた離宮よりは広いが、貴族の一家が長期間住めば次第に手狭になるだろう。基本的に、オルレア家は、王都で過ごす期間が短いのかもしれない。議会と社交の期間だけ、こちらにやってくるのが常なのだろう。
出迎えたのは、壮年の男性使用人だった。横抱きにされたライラを見るや、周囲に小声で指示を飛ばすようすで、執事などの上級職だとわかる。
「お帰りなさいませ、旦那様。お連れ様はどちらにお通しいたしましょうか」
「ライラ第三王女殿下、私の妻になる方だ。ヴァレリー、寝室の用意は、どの程度整っている?」
「奥様のお部屋につきましては、壁紙を貼り替えたばかりで、お通しできる状況にはございません。客間をお使いいただくのが適当かと存じます」
「わかった。──ララ、客間と主寝室とどちらがいいですか?」
ライラは迷った。客間では心細いが、主寝室でははしたなく思われるかもしれない。
「私は主寝室に来て欲しいな。隣に書斎があるから、すぐにようすを見に行けるし」
「でも、わたくしが寝室を使ってしまったら、あなたはどうするの?」
「いっしょに寝たいのは山々だけど、王太子殿下に釘を刺されているからなあ。書斎に寝椅子でも置こうかな」
ライラは流されるように主寝室に通され、たらいの湯でからだを清められた。髪を洗われ、何度も布で水気を取って梳られると、それだけの手入れで髪は艶を取り戻した。やわらかな絹の寝間着にくるまれ、毛先につけられた香油の香りを聞いていると、世話をしてくれていた若い下女のひとりと目が合った。
見る間に真っ赤になって辞そうとする彼女を引き留め、飲み物を頼む。温かい茶を待っていると、部屋のなかに漂う香りがセレスタンのものだと気づいた。あたりまえだ、彼の寝室なのだから。
立ち上がり、整えられた広い寝台を見て、ここでひとりで寝るのはさみしいかもしれないと思った。セレスタンの残り香に包まれて、彼なしで眠るなんて。
寝台の端に腰掛け、ライラは敷布を手で撫でた。セレスタンの妻になったという実感は、いまだ乏しい。これから婚儀の支度を整えるうちに、段々と気持ちが追いついていくものなのだろうか。
考えていると、扉が叩かれた。室内に残っていた下女がこちらを見る。
「開けてちょうだい」
指示に従って扉を開けた下女の横顔が、驚愕で強張る。何事かと、ようすを窺ったライラの視界に入ってきたのは、茶器の載った盆を携えたセレスタンだった。
彼はまず、円卓までまっすぐ進むと、盆を置き、ぐるっと部屋のなかを見回した。
「……!」
寝台のうえにライラの姿を見つけたセレスタンは、一気に平静を失った。耳まで紅潮させてライラに背を向けると、下女に命じる。
「ヴァレリーを呼んできてくれ、直ちに、だ」
下女が走り出ていく。彼女が閉めようとした扉を外に向けて開け放って、セレスタンは上着を脱いだ。後ろ手でこちらに差し出して、声を張る。
「ララ、これを羽織ってください。このままだと、まともにあなたと顔を合わせられない」
「どういうこと?」
問いかけながら、寝台を下りて、上着を受け取る。だいぶ大きいが、袖を通して前の合わせを閉める。
「ララの寝間着姿がこんなに目に毒だとは思わなかったんです。せめて、婚儀まではあなたに手を出すなと厳命されているのに、理性を失いそうだ」
「まあ。いつ執り行うつもりなの?」
「その話をしたいので、執事が着くまで、私から離れていてくれるかな」
理解して、ライラが円卓の周りに置かれた椅子に腰を据えると、ちょうど外に気配があった。扉が鳴らされ、セレスタンが応対に出る。
「すまないな。話が終わるまで、扉の脇に控えていてくれないか。中は見なくていい。ただ、音には敏感でいてくれ。私が不埒なことをしそうになったら、全力で止めてくれると助かる」
「承知いたしました。しかし、これほど旦那様が取り乱されるのを拝見いたしますと、いささか楽しくなって参りますな」
「ヴァレリー」
「お役目はしかと承りましたので、旦那様も私の出番が来ないよう、お気を確かにお持ちください」
やりとりを終えたセレスタンは、ライラのところまでやってくると、茶の世話をして、ライラの真向かいの椅子に腰を落ち着けた。まだ赤みの残る頬をてのひらで冷やしながら、青い瞳はようやくこちらを見た。
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