きぃちゃんと明石さん

うりれお

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この先、イチャつくだけです(番外編Ⅰ?)

⑧〇〇〇〇〇なんて聞いてません!※

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「ぎゅってしてもいい?」

ぎゅって……ぎゅって……可愛い……。
最近私の口調が少しずつ伝染ってきているようで可愛い。

「う、ん…。ぎゅって、して?」

赤子のように手を伸ばしてせがむと、抱き上げるように持ち上げられて、彼の膝にすとんっと座る形になる。
すると、必然的に奥までアレを迎え入れる事になるわけで。

「……っぁぁあああ!!…あッふかいッ!
  んッひッ、はぁーっ、はぁーっ、あうっ……」

深いっ、硬いっ、熱いッ。
自重でいつもより深いところまで挿入りこみ、少し体勢を整えようとしただけでイッてしまい、チカチカと視界に火花が散る。
がっしりとした筋肉質な身体に抱きついて、彼の肩口にぐりぐりと額を押し付けると、強い力で抱き締められて、
 
「季衣、……俺の事好き?」
 
私のうなじに鼻をうずめながら、今更過ぎる質問をしてきた。
もちろん答えは決まっている。

「すきっ、だいすきぃっ。
  ……すきに決まってるやん。ばかっ。」

人生で初めて好きになったけど、これが最初で最後だと確信できる。
彼を知ってしまった自分は、もう彼なしでは生きられない。
柊真にもそう思ってほしいなと思いながら。
恥ずかし過ぎて、顔を上げるなんて無理だったけれど、せめて気持ちが伝われと、抱きつく力を強くする。

「あははっ、もー、ばかってなに。
  可愛すぎるんだけど。
  ……ありがと。あーー、嬉しい。
  あははっ、めちゃくちゃ嬉しいな。
  はあぁーーっ、もう、なんでそんなに可愛いの?
  毎度毎度、俺の理性を試してるの?
  会社の奴らがみんなきいちゃんの事好きに
  なっちゃわないか心配だよ。」

ため息をつきながら、さらにぎゅーっと抱き締められて正直ちょっと苦しいけれど、
愛されてるって実感できる嬉しさでどうでも良くなってしまった。

親バカならぬ彼バカだろうか。
こんなこと言ってくれるのは彼だけである。
美沙だって言わない。
それに、どんなに女に飢えてるうちの営業二課でも、こんな絶壁地味女は眼中に無いだろう。
まぁ、あんな奴らに変に目を付けられるのも御免だが。

「それは、こっちのセリフっ。
  はぁーっ、そのっ、カッコ良さでっ、
  モテへんわけないっ。はぁーッ、」

変な言いがかりを付けられてばかりでは悔しいので、たまらず季衣も言い返す。

たまに季衣の方が早く仕事が終わって、柊真の働く会社のビルまで迎えに行くのだが、毎回のようにしつこく飲み会に誘う女子をあしらいながら出てくるのである。
そして、その後輩らしき女子は柊真が季衣に気付いて駆け寄っていくのを見て、ものすごい嫉妬の目をこちらに向けてくるまでがセットだ。
 
そりゃぁ、こんな人懐っこくて甘い優男フェイスが同じ職場におられたら、惚れへんわけないわなぁ。

「……否定はしないけど、俺がモテたいのは
  きぃちゃんにだけだから、ね?」

きゅんっ。
そんなんきぃも一緒やしっ。
反論したいのに、柊真の仕草の威力が高すぎて口が上手く動かない。
どこまで人たらしなんだこの人は。
どこまで好きにさせたら気が済むのだろうか。
 
「柊真は……きぃの事好き……?」
 
全然今更な質問じゃなかったと、自分も聞いてみて思う。
自分の事を好いてくれていると分かっていても、その言葉を相手の口からを聞きたいと思ってしまう。
人間とは強欲で贅沢な生き物である。

「一回しか言わないから、聞き逃さないでよ。」

「……ん」

 

「季衣のこと、心の底から愛してる。」


 
「へ」
 

なにそれ。
ずるい。
ずるいずるいずるいずるいずるいずるい!
ずる過ぎる!
なにそれっ! 
明石さんの方が私の事好きみたいやん!
絶対、きぃが明石さんを好きな気持ちの方が勝ってるのにっ!
あっあいしてるとかっ!
 
きゅうぅぅぅんっ。
え?この効果音は何かって?
私の心のときめきついで膣内も締まっちゃった音だよ。
なんか文句ある? 
脳みそがパニックを起こして色んな感情がぐるぐると渦巻いている間に、あろうことか身体の方が先に反応してしまった。
それはもちろん、柊真にもバレる訳で。

「ふふっ。季衣、こっち向いて?」

「いややっ。ずびっ、はずかしいっ。
  ぐすっ、ひっくッ。」

間違いなく今の私の顔はぐちゃぐちゃで、耳の先まで真っ赤で、とてもじゃないが見せられたのもではない。
何だか分からない衝撃と、どうしようもない喜びで涙がぼろぼろと溢れて、しゃっくりが止まらなくなる。

もう幸せすぎてむりぃ……。

「お願いっ。顔上げて、キスさせて?ね?」

ずるいっ。
そんなに可愛くお願いされたら、こっちが折れるしかないやんっ。
恥ずかしいのを我慢しながら、ゆっくり顔を上げる。

「……あんまり、見んとってっ。」

「無理だよ。ねぇ季衣、今自分がとんでもなく
  可愛い顔になってるの気づいてる?」

そう言いながら、柊真はすぐに背けてしまいそうな季衣の顔を、両手で優しく包んで、二人の目が合う位置に固定する。

「…ひっくッ、絶対っ、うそっ。…ずびっ、
  うぅーー、ひッ、かわいく、…ないッ!」

顔を真っ赤にして、涙でびしょびしょで、鼻水も出てるし、嗚咽を我慢してる顔なんて、ブサイク以外の何物でもない。

「俺にとっては世界一可愛いよ。
  この顔は俺しか知らないんだって思うと、
  雄叫びあげそうなレベルで可愛い。」

「……雄叫び?…ひっくッ、えへへっ、
  明石さんが、雄叫びってっ、ひあっ、あははっ」

柊真が崖の上から大きな声で叫んでいる様子を想像して、あまりの似合わなさに、泣き笑いになる。













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