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第67話 墓参り
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お盆の朝、彼女とシバを連れて、山の中腹にある祖父の墓へ向かった。
車の窓を開けると、蝉の鳴き声が風に乗って吹き込んでくる。
駐車場に着くと、シバは鼻をひくひくさせながら周囲をきょろきょろ見渡している。
いつもと違う場所だとすぐに気づいたらしい。
石段を上り、墓地の奥へ進む。草の匂いと線香の香りが混ざり合って、どこか懐かしい空気になる。
「ここだよ」
手を合わせると、彼女も隣で静かに目を閉じた。
シバは最初、辺りを歩き回っていたけど、やがて墓の前にちょこんと座り込んだ。
まるで、黙って空気を読んでいるようだった。
「……賢いね」
そうつぶやいた彼女の声に、思わず笑みがこぼれる。
線香の煙がゆっくりと空へ昇っていく。
風が吹いて、草の葉が擦れ合う音が耳に心地よい。
「帰ろっか」
そう言って立ち上がると、シバがこちらを振り向いた。
そして、ほんのわずかに頭を下げるような仕草をした。
「……いま、挨拶した?」
彼女がそう言って笑う。
俺も苦笑いしながら、「たぶんな」と応える。
墓前に手を合わせ直して、もう一度、心の中でつぶやいた。
「元気でやってます。ちょっと変な犬と、いい感じの彼女と。」
車の窓を開けると、蝉の鳴き声が風に乗って吹き込んでくる。
駐車場に着くと、シバは鼻をひくひくさせながら周囲をきょろきょろ見渡している。
いつもと違う場所だとすぐに気づいたらしい。
石段を上り、墓地の奥へ進む。草の匂いと線香の香りが混ざり合って、どこか懐かしい空気になる。
「ここだよ」
手を合わせると、彼女も隣で静かに目を閉じた。
シバは最初、辺りを歩き回っていたけど、やがて墓の前にちょこんと座り込んだ。
まるで、黙って空気を読んでいるようだった。
「……賢いね」
そうつぶやいた彼女の声に、思わず笑みがこぼれる。
線香の煙がゆっくりと空へ昇っていく。
風が吹いて、草の葉が擦れ合う音が耳に心地よい。
「帰ろっか」
そう言って立ち上がると、シバがこちらを振り向いた。
そして、ほんのわずかに頭を下げるような仕草をした。
「……いま、挨拶した?」
彼女がそう言って笑う。
俺も苦笑いしながら、「たぶんな」と応える。
墓前に手を合わせ直して、もう一度、心の中でつぶやいた。
「元気でやってます。ちょっと変な犬と、いい感じの彼女と。」
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