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第5話 しらない街へ
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朝の光が、空き地の草むらをそっと照らしました。
ぽちは土管の中で目をさまし、ゆっくりと顔をあげました。
「……もう朝かぁ」
体はまだちょっぴり冷たくて、足もうまく動かない。
でも、それでも立ちあがって、ぽちは小さくのびをしました。
夢で見た、おじさんのぬくもり。
その記憶を、胸の奥にそっとしまいながら、
ぽちはまた、今日という日を歩きはじめました。
•
ガタンゴトン──
遠くで電車の音が聞こえます。
ピーピーとクラクションが鳴り、
朝の街は、いろんな音であふれていました。
ぽちは小さな足で、てくてくと歩きつづけました。
昨日まで見ていた景色とは、どこかがちがいます。
見上げれば、ビルが高くそびえ、
道ばたには車やバイクがずらりと並んでいます。
まわりを歩く人たちも、ぽちに目もくれずに
どんどん先へと急いでいきます。
「……ここ、どこなんだろう」
ぽちは立ち止まって、あたりをぐるりと見回しました。
見たことのない看板。においも、空の色もちがう。
それでも、こわくはありませんでした。
•
それはきっと、昨日のコロッケ屋のおじさんが
ぽちにくれたやさしさのぬくもりが、
まだ体のどこかに残っていたからかもしれません。
「しらない場所でも、きっとだいじょうぶ」
ぽちは、そう思うことにしました。
•
おじさんのにおいは、もうどこにもありません。
でも、ぽちはそれでも歩きます。
もしかしたら、どこかで、まただれかが
「ぽち」とよんでくれるかもしれない──
そんな希望を、ちいさな胸にぎゅっと抱きしめて、
ぽちは今日も、一歩ずつ前へと足を運びました。
•
雲のすき間から朝日がさしこみ、
アスファルトの上に、ぽちの影が長くのびていきました。
その影はまるで、
まだ見ぬ未来へと続いているように見えました。
ぽちは土管の中で目をさまし、ゆっくりと顔をあげました。
「……もう朝かぁ」
体はまだちょっぴり冷たくて、足もうまく動かない。
でも、それでも立ちあがって、ぽちは小さくのびをしました。
夢で見た、おじさんのぬくもり。
その記憶を、胸の奥にそっとしまいながら、
ぽちはまた、今日という日を歩きはじめました。
•
ガタンゴトン──
遠くで電車の音が聞こえます。
ピーピーとクラクションが鳴り、
朝の街は、いろんな音であふれていました。
ぽちは小さな足で、てくてくと歩きつづけました。
昨日まで見ていた景色とは、どこかがちがいます。
見上げれば、ビルが高くそびえ、
道ばたには車やバイクがずらりと並んでいます。
まわりを歩く人たちも、ぽちに目もくれずに
どんどん先へと急いでいきます。
「……ここ、どこなんだろう」
ぽちは立ち止まって、あたりをぐるりと見回しました。
見たことのない看板。においも、空の色もちがう。
それでも、こわくはありませんでした。
•
それはきっと、昨日のコロッケ屋のおじさんが
ぽちにくれたやさしさのぬくもりが、
まだ体のどこかに残っていたからかもしれません。
「しらない場所でも、きっとだいじょうぶ」
ぽちは、そう思うことにしました。
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おじさんのにおいは、もうどこにもありません。
でも、ぽちはそれでも歩きます。
もしかしたら、どこかで、まただれかが
「ぽち」とよんでくれるかもしれない──
そんな希望を、ちいさな胸にぎゅっと抱きしめて、
ぽちは今日も、一歩ずつ前へと足を運びました。
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雲のすき間から朝日がさしこみ、
アスファルトの上に、ぽちの影が長くのびていきました。
その影はまるで、
まだ見ぬ未来へと続いているように見えました。
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