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Episode8
しおりを挟む持つべきものは
「そういや最近、彼女が欲しいって言わなくなったよな?」
「え?」
その日の講義を終え、鷹夜と一緒に大学を出た俺は、バイトに向かう鷹夜と別れ、家に帰ろうとしたところで恭一に会った。
『久し振りに飯でも行かね? お前、ここんとこずっと鷹夜と一緒だし』
恭一にそう誘われた俺は、確かにその通りだと思ったから、恭一の誘いに乗ることにした。
最近の俺、すっかり人付き合いが悪くなっちゃってるんだよね。
大学内ではいつも鷹夜と一緒にいるからっていうのももちろんだけど、その鷹夜が全然人付き合いに積極的じゃないことが大きいと思う。
俺以外の人間には興味がないと言い切る鷹夜は、その言葉通り、俺以外の人間と関わるつもりがあまりないように見える。
俺の小学校からの付き合いである恭一になら、多少は仲良くする姿勢も見受けられるけど、それ以外の人間には全然。講義が被るたびに猛アピールしている奈美なんかは、可哀想なくらいに軽くあしらわれている。
もちろん、あからさまに嫌な顔をしたり、酷いことは言われていないんだけど、奈美からの誘いや好意に対し、鷹夜は全くの脈なし反応しか示さない。
まあ……奈美は鷹夜と話せるだけで満足しているようだから、何度誘いを断られたところで、嬉しそうにしているわけだけど。
地元を離れて新しい土地に引っ越してきたんだから、少しは交友関係を広げたらいいのに。鷹夜って友達欲しくないのかな?
そりゃ、無理に友達作れとは言わないけどさ。毎日毎日俺とばっかりいて飽きないの? って聞きたい。
そういう俺も、毎日毎日鷹夜と一緒にいることに、全くうんざりしていないんだけどさ。
恭一と大学近くの定食屋に入った俺は、しばらくは講義の感想なんかを話し合っていたんだけど、一通り話が終わった頃、思い出したかのように言われた言葉にギクッとしてしまった。
彼女……。そういえば、大学に入ったばかりの時は、可愛い彼女を作るんだって燃えてたよね。今はそれどころじゃなくて、出逢いを求めること自体を忘れちゃってたよ。
彼女を作る、作らない以前に、鷹夜とのことを早くなんとかしなきゃいけないって思ってるし。
「まさかとは思うけど、マジで初恋同士で上手くいっちゃってたりする? お前と鷹夜、常に一緒に行動してるし」
「ま、まさか。十三年振りの交流を深めてるだけだよ?」
「ふーん……そのわりには、鷹夜がお前にしか興味なさ過ぎる気がするけど」
「えぇ~? そ、そんなことないよ?」
鷹夜の他人に対する無関心具合は、時々鷹夜と交流している恭一にもわかってしまうらしい。
一体どんだけ人に興味がないんだよ。そこを簡単に見抜かれてしまうのは、鷹夜にとってあまりいいことじゃないような気がする。
「お前に対する甘やかしも酷い気がするし。お前も満更でもなさそうな顔してるように見えるんだけど?」
「や、やめてよ。俺と鷹夜はそういうんじゃないから」
うぅ……恭一の目にはそんな風に映ってるんだ。ってことは、他の人の目にもそんな風に見えるのかな?
確かに、鷹夜は俺に甘いと思う。俺がちょっとでも困った顔をしたらすぐに助け舟を出してくれるし、何かと俺の世話を焼きたがる。鷹夜の家に行った時の俺への世話の焼き方も凄いけど、鷹夜はよっぽど俺の世話を焼くのが好きらしい。
それに慣れてしまっていることは正直認めるけど、“満更でもなさそうな顔”っていうのはよくわからない。それって一体どういう顔? そんな顔してるつもりは全然ないんだけどなぁ……。
「週の半分以上は鷹夜の家で昼飯食ってるっていうし。いくら十三年振りに再会したからって、ちょっとベタベタし過ぎじゃね?」
「ベタベタ……」
どうして急にこんな話をされるのかもよくわからないけど、もしかしたら、始まったばかりの大学生活を同じ人間とばっかり過ごしていたら、他の友達ができなくなるって心配してくれているのかもしれない。
鷹夜ほどじゃないにしろ、俺もそんなに友達が多い方ではないし、人付き合いが上手ってわけでもない。大学に入ってから仲良くなった人間は何人かいるけれど、まだ友達って呼べるほどの交流はないし……。
このまま鷹夜とばっかりいたら、せっかく仲良くなった相手とも疎遠になるかもしれないって、忠告してくれているのかも。
「ま、もともと由依は広く浅くより、狭く深くって感じの人付き合いの仕方だから、大人数と絡むのはちょっと苦手だよな。小中高を通しても、友達はそんなにいなかったし」
「う……」
い……痛いところを……。事実だから何も言い返せないじゃん。
俺は鷹夜と違って、特定の人間以外には興味のない人間でもないんだけど、恭一みたいに誰彼構わず仲良くできるタイプの人間でもなかった。
環境の変化なんかもちょっと苦手なところがあるから、いろんな友達を作って、どんどん新しい世界を開く……なんてことにもちょっと消極的だった。人付き合いに消極的って面では、俺と鷹夜はたいして変わりがないのかもしれない。
でも、大学に入ったらもっと社交的になろうと思っているし、彼女を作るため、出逢いの場にも積極的に参加した。思うような出逢いはなかったものの、連絡先を交換した人間は何人かいるし、会えば会話を交わすような相手もできた。多少は対人スキルがアップしたと思う。
だけど、そんな矢先に鷹夜と再会し、鷹夜に独占されている状態になってしまった俺は、昔の自分に戻りつつあるのかもしれない。
鷹夜とは五歳の時にたった一週間を一緒に過ごしただけで、友達と呼べるほどの深い交流はなかったと思う。でも、旅行先で知り合って仲良くなった相手っていうのは、やっぱりちょっと特別な感じがするし、すぐに仲良くなれた相手だから、十三年経った今も付き合いやすかった。
そもそも、初恋の相手ってこと自体が俺の中では既に特別だし。だから、なんだかんだと鷹夜と一緒にいてしまうのかもしれない。
エッチなことをされるのは困るけど、そこを除けば鷹夜はとても優しくていい奴だ。あまり気を遣わせない性格をしているから、一緒にいるのも居心地が良かった。
故に、その環境に落ち着いてしまっている気がする。
「由依が鷹夜と仲良くするのは別に構わないんだけどさ。たまには俺ともこうして飯とか食えよ。寂しいだろ」
「へ?」
値段のわりには量の多い味噌カツ定食をペロリと平らげてしまった恭一は、唐揚げ定食の半分も食べ終わっていない俺をジッと見ながら、少し拗ねたように言ってきた。
あれ? 俺の偏った人付き合いを心配してるわけじゃないの? ただ単に、鷹夜とばっかり一緒にいて、それまで何かと行動を共にしていた恭一と疎遠になりがちになっているのが面白くない?
「履修登録も勝手に決めて出しちまうしさ。俺、時間割は由依と一緒に考えようと思ってたのに」
「ご……ごめん……」
「ま、半分くらいは被ってるからいいっちゃいいけど」
履修登録がとっくに終わった今になって言われても……な話ではあるけれど、恭一がそんな風に思っていたとは知らなかった。
だって恭一、俺とはただの腐れ縁って言ってたし、俺に手を焼かされて迷惑してるって言ってたじゃん。自ら進んで俺の世話を焼く鷹夜の出現により、俺の面倒を見る役を鷹夜に譲ったのかと思ってた。鷹夜と再会したあの日、俺を鷹夜に押し付けて、自分はさっさと帰っちゃったし。
あの時、初対面の鷹夜にも気さくに話しかけていた恭一は、人付き合いがとても上手な人間だと思う。同じ講義で席が近くなった相手にも、物凄く自然に話し掛けて、あっという間に仲良くなっちゃうのは特技だとも思う。
昔からそんな調子だから、恭一の交友関係はとても広い。違う大学に進学した高校の同級生とも、今でも交流が続いている。そんな恭一が俺と一緒にいてくれるのは、俺が鈍臭くて、頼りなくて、ほっとけないからなんだと思っていた。
俺以外にいくらでも仲のいい友達がいる恭一は、俺がいなくなったところで、あんまり気にも留めないかと思っていたんだけどな。
「俺が鷹夜といることで、恭一が寂しがるだなんて思わなかった。むしろ、面倒なのがいなくなって良かった、くらいに思われてるのかと思ってたのに」
「あほか。こちとら十二年間も一緒にいるんだぞ? お前が面倒なのも知ってるし、今更厄介払いみたいなことするかよ」
「面倒だとは思ってるんだ」
俺がいなくて寂しいと思ってくれる気持ちはありがたいけど、俺のことを面倒臭いと思っているのは嬉しくない。そこはちょっと複雑。
ま、実際ことあるごとに恭一にすぐ泣き付いていた俺は、面倒臭い以外の何物でもなかったのかもしれないけどさ。
「十三年振りの再会もいいけど、十二年間の付き合いってもの大事にして欲しいわけよ。お前に対する鷹夜のご執心っぷりにも、ちょっと心配してるところもあるしよ」
「心配?」
どうやら恭一は、この一ヶ月ほどで着実に怪しい関係になっている俺と鷹夜に、何かしらの疑惑を抱いているらしい。
実際、俺と鷹夜は今現在、友達と呼ぶには怪しくて、おかしな関係に発展しているわけだけど、それをそう簡単に見破られるとは思っていなかった。恭一だって、まさか俺と鷹夜がそんなことになっているとは夢にも思っていないだろう。
ただ、友達にしては近すぎる距離だったり、鷹夜の俺に対する甘やかしが酷い姿なんかは、“本当にただの友達か?”と疑われてしまうところはあるのかもしれない。
いくら恭一がなんでも話せる相手だからと言っても、さすがに鷹夜とのことは話せない。鷹夜との危ない関係は、俺と鷹夜だけの秘密でなくてはならないんだ。
「週末にはよく鷹夜の家に行くって言ってたよな?」
「う……うん。フランス語の勉強見てもらいに行ってるんだよ」
「なんで週末なんだ? フランス語の授業があった日じゃダメなのか?」
「平日は鷹夜がバイトしてるから。それに、土日にまとめて教えてもらった方が、頭にも入りやすいかなって……」
「泊まり?」
「えっと……うん……」
な……なんだろう。この質問責めは。まるで尋問されてる気分なんだけど……。
鋭い目つきで俺をジッと見詰めてくる恭一に、俺は落ち着かなくてそわそわしてしまう。まるで、俺と鷹夜の秘密が少しずつ暴かれていくような……そんな感じがする。
気を付けなくちゃ。俺、ポーカーフェイスとか苦手だし、嘘を吐くのも下手だから、動揺するとすぐボロとか出しちゃいそう。
少しでも平静を保とうとした俺は、うっかり止まっていた手を動かし、少し冷めてしまった唐揚げに箸を伸ばした。
平常心、平常心。勉強を教えてもらうために鷹夜の家に行くのは変なことじゃないし、そのついでに鷹夜の家に泊まるのだって変なことじゃないんだから。俺と恭一だって、高三の時にはよくお互いの家に行き来して、泊まりで一緒に受験勉強をしたことが何度もある。それと同じようなものだもん。
「風呂は?」
「え?」
「一人で入ってんの?」
「……………………」
な……何? その質問。ちょっと意味がわからないんだけど……。
「えっと……うん。もちろん一人で入ってるけど?」
質問の意図がよくわからないけど、そこは戸惑いながらも正直に答えておいた。
俺にエッチなことをしてくる鷹夜ではあるけれど、さすがにお風呂までは一緒に入っていない。いつも俺を先に入れてから、鷹夜が入っている。
「ふーん……じゃあ寝る時は? 鷹夜の家には客用布団の一式があんの?」
「いや……ないけど……」
「じゃあ一緒に寝てんの?」
「そ……それは……」
質問の方向がどんどん意味不明な方向に向かっているのは気のせい? 仮に俺と鷹夜が一緒のベッドで寝ていたとして、そこに何か問題があるのだろうか……。
この問いの返答には迷ってしまう。こういう質問をしてくるということは、俺と鷹夜が一緒のベッドで寝ていると答えると、おかしいと思われるってことだよね?
でも、全くの嘘を吐くとバレる可能性もあるし……。
「た……たまに。でも、大体はどっちかがソファーで寝てるよ」
迷った挙句、そう答えることにした。事実と嘘を織り交ぜることによって、嘘ってバレにくくなるっていうし。全くの嘘をついてるわけでもないから、後ろめたさも少しは軽減されるよね。
「たまに……ね」
「うん……」
恭一は少し面白くなさそうな顔をしたけれど、頑張って恭一の目を見る俺に、フンッと鼻を鳴らした。
「ま、嘘は吐いてないみたいだから信じるぜ。でも、あんま油断すんなよ? どうも俺、鷹夜がお前をただの大学の友達だと思ってるだけじゃないような気がするから」
「そ……そうかなぁ?」
鋭い。やっぱり恭一、将来は探偵にでもなったらいいと思う。大学内での俺と鷹夜を見るだけで、そこまで気付いてしまうだなんて。
これは、鷹夜にも忠告しといた方がいいのかもしれない。ついでに
『恭一が俺達の関係を疑ってるから、これ以上エッチなことするのはやめようよ』
とか言ってみてもいいかもしれない。
果たして、鷹夜がどんな反応をするのかは謎だけど。
「それにしても、週末のたびに鷹夜の家に行くとかさ……。お前は通い妻か?」
「通い妻っ? そんなんじゃないよっ!」
どうも俺と鷹夜の仲を疑っている様子の恭一は、冗談なんだろうけど、俺と鷹夜を夫婦扱いとかしてくる。
確かに鷹夜の家に通ってはいるけれど、妻扱いされるようなことは何もしてないよ。家事の一切は全部鷹夜がやってるし。
俺はただ、鷹夜に勉強を見てもらって、ご飯をご馳走になって、お風呂に入れてもらってるだけ。その代償として、鷹夜にエッチなことはされてるけれど、それももういい加減にしなきゃって思ってるんだから。
「ま、なんかあったら遠慮なく言えよ。鷹夜はいい奴だと思うけど、お前に手を出すようなことがあったら、俺も黙ってねーから」
「う、うん……。ないとは思うけどそうするよ」
とりあえず、この場では疑いも晴れた様子だけど、既に鷹夜に手を出され放題だと知ったら、恭一はどんな顔をするんだろう。
急にご飯になんか誘ってくるからびっくりしたけれど、恭一がここまで俺思いだとは知らなかった。
俺、なんだかんだと大事にしてもらってるんだな……。
もし、この先鷹夜との関係が益々おかしなことになり、自分ではどうしようもできなくなってしまったら、俺はきっと恭一を頼ることになるんだろう。
今はまだ何も言えないし、自分でなんとかしようと思ってもいるけれど、最後に頼るのは、十二年来の友達である恭一なのかもしれない。
持つべきものは友。って言うしね。
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