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試験に向けて
成功か失敗か?
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爆発は10秒ほど続いたようだ。
メイニィアが作り出した魔法壁は爆発を受けてから9,5秒もったが、5人は少しだけ爆風を受けてしまった。その多少の爆風だけでサンダーは気絶してしまった。
「はぁ、ごめんね。少しだけ耐えきれなかったみたい」
立っているのは、蒼とギガントとメイニィアだが、全員服が少しだけこびりついている。
「リリアはどこだ!」
ギガントがそう叫び、3人が辺りを見渡すが、人影一つすらない。
爆発ごとやられてしまったのか、それとも逃げたのか・・。2つの可能性が考えられるが、前者である可能性は限りなく低い。
「おそらく、逃げられたな」
「だね・・。あれぐらいの爆発なら死体が残る可能性は高いよね。死体が見つからないってことは、そういうことよね」
死体が吹き飛ばされた可能性も考慮し、数十分ほどメイニィアと蒼で捜索をする。ギガントは、サンダーとランツェのことを見ていてくれるようだ
「これだけ探してもないってことは、そういうことよね」
それらのことから、逃げられたと断定し、蒼達はその場を離れることにする。倒れたサンダーとランツェは、ギガントが運んでくれた。
「とりあえず、町の医者のところまで連れて行くよ」
蒼とメイニィアは、数分ほど歩き町まで戻る・・。(ギガントは、二人を抱えながら飛んで、先に行ってくれているようだ。)
「二人とも、ここだよ。二人は先に安静状態にしてもらってるよ」
ギガントが前で手を振りながら待っててくれている。
「一応、蒼も見ておいてもらいな。任務上で負った傷の医療費は協会が負担してくれるようになっているから、所持金の心配は無用だよ。」
蒼は、確かにそのシステムはありがたいと思った。
病院に入ると、すぐに白衣をきた医者が出迎えてくれている。
「君が、蒼だね。一応、診察するから来てくれる?」
蒼は頷き、その医者の案内について行った。
歩いていると、そこまで大きな病院ではないと感じた。待合室と診察室が一つと3人分のベッドが2部屋分あるだけのようだ。だが、それも、町の大きさから考えると妥当であると納得できる。
「あの・・、サンダーとランツェは大丈夫なのですか。」
「全然大丈夫な方だよ。サンダーの方は、1日。ランツェは3日かな。そのくらい安静にしていれば、大丈夫だよ。」
その医者の言葉を聞いた蒼は、ホッと肩の荷が下りたような気分を感じた。
「よかった」
「それよりも・・蒼の診察だよ。見たところ全然大丈夫な方だと思うけど」
その後、診察室に入り診てもらったが、ほとんど何も以上はなかったようだ。しかし、少しだけ爆風を受けたので、薬を飲んでおくようにとだけ言われた。
「はい、分かりました・・んっ?」
蒼は頷いた時、ふと名札が目に入った。よく目を凝らして見てみると、『アクセル』と書かれてある。ルイスが話していた人である。
「どうしたの?」
「・・いえ、何でも。ありがとうございました」
そう言い、一礼をして、病院を出ることにした。
蒼はルイスのことを知っていると知られては、あの隠している変異生物の件も絡んでくる可能性も考えて、避けたほうが良いと感じた。
そして、病院を出た蒼は、すぐにルイスの所に行くことにした。
ールイス家ー
「任務は終わったのか」
ルイスが家の前で待ってくれている。
「終わりました。それで手伝いと言っていた覚えがあるんですけど・・」
「確かに、言ったぞ!その力を最低限使いこなせるまで、観察するってことだ」
ようやく力を使いこなすための訓練ができるようだ。そう考えると、少しだけ楽しみである。
「それじゃあ、よろしくお願いします」
「また中で話す」
ルイスがそう言うと、また家の中に案内された。前とは違い、少しだけルイスも口元が笑っており、観察(?)を楽しみにしているようだ。
ー時をリリアが自爆をさせた時まで戻す。
ドカーンと大きな音を立てながら、高温の熱を辺りにばらまいている。
「(これは、やりすぎよ。このままじゃ、このバリアももたないわよ)クソっ」
リリアのバリアにヒビが入りかけたときだった。
後ろから大きな人影が現れた。それに気づき、振り向いた瞬間・・リリアは誰かに抱きかかえられていた。
「えっ?だれだ・・」
「撤退だ。リリア」
その正体は、赤と白の仮面をつけ、黒色の鎧を着た白髪の男性だった。リリア自身の仲間であることに気づき、すぐに安心できた。
「はいはい・・それで、主神様はなんて?」
「とりあえず、集合だそうだ。この前来れてなかった3人は絶対だそうだ。だから、連れ戻しに来た。ちょうど、タイミングも良かったみたいだ」
「どうせ、私が勝つか、負けそうになるまで、待ってたのでしょ」
白髪の男は何も言わない。どうやら、図星のようだ。
「なら、助けてくれてもいいのに。だって、大佐まで来たんだよ」
「なら、より俺は出ないほうがいい。敵に俺レベルの存在がバレると危うい可能性がでかい・・そういうことだから、助けてもらえただけでも感謝しろ」
そう言われ、リリアは何も言い返せなくなった。
メイニィアが作り出した魔法壁は爆発を受けてから9,5秒もったが、5人は少しだけ爆風を受けてしまった。その多少の爆風だけでサンダーは気絶してしまった。
「はぁ、ごめんね。少しだけ耐えきれなかったみたい」
立っているのは、蒼とギガントとメイニィアだが、全員服が少しだけこびりついている。
「リリアはどこだ!」
ギガントがそう叫び、3人が辺りを見渡すが、人影一つすらない。
爆発ごとやられてしまったのか、それとも逃げたのか・・。2つの可能性が考えられるが、前者である可能性は限りなく低い。
「おそらく、逃げられたな」
「だね・・。あれぐらいの爆発なら死体が残る可能性は高いよね。死体が見つからないってことは、そういうことよね」
死体が吹き飛ばされた可能性も考慮し、数十分ほどメイニィアと蒼で捜索をする。ギガントは、サンダーとランツェのことを見ていてくれるようだ
「これだけ探してもないってことは、そういうことよね」
それらのことから、逃げられたと断定し、蒼達はその場を離れることにする。倒れたサンダーとランツェは、ギガントが運んでくれた。
「とりあえず、町の医者のところまで連れて行くよ」
蒼とメイニィアは、数分ほど歩き町まで戻る・・。(ギガントは、二人を抱えながら飛んで、先に行ってくれているようだ。)
「二人とも、ここだよ。二人は先に安静状態にしてもらってるよ」
ギガントが前で手を振りながら待っててくれている。
「一応、蒼も見ておいてもらいな。任務上で負った傷の医療費は協会が負担してくれるようになっているから、所持金の心配は無用だよ。」
蒼は、確かにそのシステムはありがたいと思った。
病院に入ると、すぐに白衣をきた医者が出迎えてくれている。
「君が、蒼だね。一応、診察するから来てくれる?」
蒼は頷き、その医者の案内について行った。
歩いていると、そこまで大きな病院ではないと感じた。待合室と診察室が一つと3人分のベッドが2部屋分あるだけのようだ。だが、それも、町の大きさから考えると妥当であると納得できる。
「あの・・、サンダーとランツェは大丈夫なのですか。」
「全然大丈夫な方だよ。サンダーの方は、1日。ランツェは3日かな。そのくらい安静にしていれば、大丈夫だよ。」
その医者の言葉を聞いた蒼は、ホッと肩の荷が下りたような気分を感じた。
「よかった」
「それよりも・・蒼の診察だよ。見たところ全然大丈夫な方だと思うけど」
その後、診察室に入り診てもらったが、ほとんど何も以上はなかったようだ。しかし、少しだけ爆風を受けたので、薬を飲んでおくようにとだけ言われた。
「はい、分かりました・・んっ?」
蒼は頷いた時、ふと名札が目に入った。よく目を凝らして見てみると、『アクセル』と書かれてある。ルイスが話していた人である。
「どうしたの?」
「・・いえ、何でも。ありがとうございました」
そう言い、一礼をして、病院を出ることにした。
蒼はルイスのことを知っていると知られては、あの隠している変異生物の件も絡んでくる可能性も考えて、避けたほうが良いと感じた。
そして、病院を出た蒼は、すぐにルイスの所に行くことにした。
ールイス家ー
「任務は終わったのか」
ルイスが家の前で待ってくれている。
「終わりました。それで手伝いと言っていた覚えがあるんですけど・・」
「確かに、言ったぞ!その力を最低限使いこなせるまで、観察するってことだ」
ようやく力を使いこなすための訓練ができるようだ。そう考えると、少しだけ楽しみである。
「それじゃあ、よろしくお願いします」
「また中で話す」
ルイスがそう言うと、また家の中に案内された。前とは違い、少しだけルイスも口元が笑っており、観察(?)を楽しみにしているようだ。
ー時をリリアが自爆をさせた時まで戻す。
ドカーンと大きな音を立てながら、高温の熱を辺りにばらまいている。
「(これは、やりすぎよ。このままじゃ、このバリアももたないわよ)クソっ」
リリアのバリアにヒビが入りかけたときだった。
後ろから大きな人影が現れた。それに気づき、振り向いた瞬間・・リリアは誰かに抱きかかえられていた。
「えっ?だれだ・・」
「撤退だ。リリア」
その正体は、赤と白の仮面をつけ、黒色の鎧を着た白髪の男性だった。リリア自身の仲間であることに気づき、すぐに安心できた。
「はいはい・・それで、主神様はなんて?」
「とりあえず、集合だそうだ。この前来れてなかった3人は絶対だそうだ。だから、連れ戻しに来た。ちょうど、タイミングも良かったみたいだ」
「どうせ、私が勝つか、負けそうになるまで、待ってたのでしょ」
白髪の男は何も言わない。どうやら、図星のようだ。
「なら、助けてくれてもいいのに。だって、大佐まで来たんだよ」
「なら、より俺は出ないほうがいい。敵に俺レベルの存在がバレると危うい可能性がでかい・・そういうことだから、助けてもらえただけでも感謝しろ」
そう言われ、リリアは何も言い返せなくなった。
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