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第三章 魔法陣(進展)編
038_ガラクと交渉
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新たな方針で日々を過ごし始めてから3日が経過した。
全体的にガラクの負担を軽減しつつ3人の進捗が滞らないような方向になっているので全体的に順調だ。
パリスはもとより魔力操作の練習時間は今までとそれほどペースが変わっていないため、特段不満が出るわけでもなく変わらず練習をしている。
変化があったのはスクラとクロスタの2人だ。
魔力操作の練習の一部をスクラに任せたことが功をそうしたのか、ガラクが仕事を終えて帰宅してもそれに気がつきもせずに2人で雑談を交えながら楽しげに魔力操作の練習をしている。
その風景は、ガラクが1人で魔力操作の練習を必死にこなしていた時には見られなかった、一般的に見れば10代の少女らしい年齢相応の心が穏やかになる光景だった。
クロスタの魔力操作の練習が終わり、自宅に送っている途中にガラクの端末に登録のない端末からの連絡が入った。
応答してみるとパリスの叔父であるルッサからだった。
「先日の件、決着がついたので一度ビッグマンのビルに顔を出してもらえないかな?」
「今からでも良いですか?」
「もちろんだよ」
どのくらいでビッグマンビルに到着するかと問われたので、1時間はかかりませんと回答すると待っているよとの返答で会話が終了した。
横で話を聞いていたクロスタも一緒にビッグマンビルに行ってみたいと言い出したものの、場所が場所だけに大柄なクロスタを連れて行くことは憚られたため、ガラクはその旨説明した上でクロスタの家を経由して降ろしてからビッグマンビルに向かった。
ビッグマンビルに到着すると受付にいた女性に声をかけてルッサにガラクが受付に到着したことを連絡してもらうよう依頼した。
ビッグマンビルにくる頻度も高かったガラクが地下に向かうのではなく、職員を呼んでくれという今までとは違う行動に疑問を持ちつつもルッサに連絡を入れると事務室に通すようにとの指示があったため、ガラクにエレベーターを使用して事務室に向かうよう伝達した。
ガラクがエレベーターに乗って事務室のあるフロアに到着すると、エレベーターの前でルッサが待ち構えており、そのまま会議室へ案内された。
示された席に着くと早速ルッサが話し始めた。
「時間がかかってしまって申し訳なかったね」
ルッサの話を聞くに時間がかかった理由として相手の親がしゃしゃり出てきてしまい、最終的にロードが直接交渉に出張り、権力で強制的に財産の一部を差し押さえてガラクが買い揃えた備品類を全て新品、いくつかの製品についてはスペックアップして買い揃え直したとのこと。
購入して運び込んで作業を開始する前だったので、くだらない権力者の手垢がついてない方がよかろうというロードの計らいだそうだ。
「ありがとうございます」
金銭的に困窮しているわけではないもののロードの気遣いに感謝していたと伝えてほしいとルッサに回答した。
「什器類についてはそのままガラク君の家に送っても置き場に困るだろう?」
確かに現状では子会社の設立は完了していないものの、建屋が完成すればそれらの荷物の運び込みは可能だが、今すぐ渡すと言われると収納魔法に格納する以外ない。
今までの作業部屋のように情報セキュリティが高い場所であればともかく、出来れば収納魔法を事情を知らない者の前で使用することは避けたかったガラクはルッサにこれまでの経緯と現状を説明した。
「なるほど。それなら、その建屋の資材作成を最優先にするようロードに手を回してもらうよう話を入れておくよ」
この衛星における建築物は基本的にユニットをの組み合わせなのでよほど特殊な建物を建てない限り基礎工事も含めて3日もあれば完成するのが常識である。
ただしそれはあくまでユニットを構成するパーツが揃っていることが前提であり、今回はそれなりに大型の建造物として発注していることからパーツ作成に時間がかかる。
当然、発注はR/R社以外からの発注が常にあって順番待ちな上に、発注元に支配者層が関わっていればその順番も後回しにされるのが通常だ。
そこに支配者層であるロードが口利きすれば、順番を飛ばされることは無いし場合によってはルッサの言う通り最優先も可能だろう。
「副社長と相談しますので一旦保留にしてもらっていいですか?」
「わかった。貨物はビッグマンビルの鍵付き倉庫に運び込んでおくから安心して。私に声をかけてくれればいつでも運び出せるよう手配しておくからさ」
もうすぐ書類的には会社の設立が完了する現状で早く建屋が完成することはありがたいのだが、支配者層では無い経営者の会社が伝手を使って建材作成などの順番飛ばしをして、横紙破りとして爪弾きにされて業績を落とす事例は社会経験の少ないガラクですらわかるほどよくあることなのだ。
この衛星における一次産業である資源の採掘は役所との間で資源の売買が完了するので収入自体に影響は少ないものの、資源回収に必要な装備類を売ってもらえなくなるよう手を回されたりなど、後々に問題が発生することが目に見えているのだ。
R/R社が直接的に支配者層とコネがある状態なら問題ないが、今回繋がりがあるのはあくまでR/R社に雇用されている従業員であるガラクの個人的な繋がりであるため、その繋がりで今回便宜を図ってもらったとしても、それ以降どの様な対応をされるか見通しが立たないため、ガラクの一存で迂闊に了承できる話では無い。
「まぁその辺の事情は僕もわかってるつもりだから無理にとは言わないよ。他に何か協力できることは無いかな?」
そう話を促されて、もうすぐ立ち上げの子会社に経理がおらず副社長にも当てがないのでガラク本人も伝手があれば当たるよう言われていたことを思い出した。
「これから設立する子会社で経理を担当できるような人に心当たりはありませんか?」
想定していなかった質問にルッサ片眉を上げたが、社会人としての経験の長いルッサはそれ以上には驚きを表情に出さずガラクに質問した。
「子会社で働くメンバーにはパリスが入っていたよね?」
ガラクから見たパリスは現状では仕事以外で付き合いのある貴重な友人だし、魔法を覚えてもらうべく魔力操作の練習もかなり進んでいる貴重な人材でもある。
以前、子会社で働かないか声をかけた際に了承をもらっているので返答として首肯した。
「ガラクくん、一つ社会人としての経験が長い大人からのアドバイスをしてあげよう」
突然そんなことを言い出したルッサにガラクはまたも首肯して返す。
「今回の子会社に限らず、新たに組織を立ち上げるときはね、外部からの横槍ができるだけ入らないよう、最初は可能な限り身内で固めるもんだよ」
話している内容は一理ある納得のいくものだったが、現状ではそれが出来なくて困っているガラクが回答できずにいるとルッサはそのまま話を続けた。
「例えばパリスの叔父である僕とか、ね」
今度はガラクが意表をつかれた形になり、経験の浅いガラクは驚きをそのまま表情に出した上に回答もできずにいた。
驚きで固まってしまっているガラクに微笑みかけながら、ちょっと話が長くなるけど僕の売り込みを聞かないかい?と問いながら話を続ける。
「子会社を任せられる人材なんてR/R社なら自社の従業員として抱えてるなか、経験もないガラク君に話が行ったのは、才能も去ることながら運も相当によかった結果だと思うんだよね」
「しかも、流れでとはいえロードにも覚えが目でたい君が人を募っているという。」
「パリスの話だとシーカーとしての業務中に崩落に巻き込まれた中から生き残ったとも聞いている」
「今は小さな会社のさらに子会社ではあるが、おそらく君は何かのタイミングで大きな運気を手繰り寄せたのだろう」
「僕はね、そう言う流れには乗ることに決めているのさ」
「そのポリシーのおかげでビッグマンで職員として経理の業務の一端を担うに至っている」
「それは、自分で言うのも何だがロードにもそれなりに信用されていないと付けない担当だし、仕事を任せてもらえる程度には誠実な人間なつもりだよ」
もしルッサが子会社の経理として働いてくれるのであればありがたい話だ。
それに、ルッサの言うことを間に受けるわけでもないが、パリスの普段の態度を見れば信用できる身内と見てとれるし、そんなルッサであればわざわざ労力を割いて採用活動を行う必要もなくなり万々歳と言える。
だが、社会経験の長そうなルッサを雇おうとすれば立ち塞がる最大の問題点がある。
「あの、もし働いてもらうことになった場合、こういったケースではお給料はどのくらいお支払いするものでしょうか・・・」
ガラクの個人資産だけ言えばルッサの現状の収入がどれほど高かろうと雇用することはそれほど問題ないだろうが、あくまでも子会社の収入の中から支払いを行う必要がある。
子会社立ち上げの資金については現状、ガラクの借金と言う形で買い取り子会社の資産として借金を子会社へ移すことになっているが、R/R社とガラクに借金を返済しながら経営しなければいけないことになっている。
あまりにも高いようであればR/R社に卸す資源の量を増やした状態で最初の契約をする必要があるかもしれない。
「まぁ、本来のヘッドハンティングとなれば現在の給与の二割り増しくらいが相場だとは思うが、今回はこちらから売り込んでいるんだから七割ももらえればいいよ」
と言いなが現在の俸給額を示してきたが、七割であれば給与の支払いが滞ることもなさそうだ。
「とはいえ、会社の業績が上がったら給料を上げてほしいとは思うけどね」
立ち上げ初年度のR/R社との契約金額は副社長との話で、口約束ではあるがおよそ決まっているので、来年度以降の契約金額についてはルッサに交渉してもらえれば昇給分くらいは稼げそうではわる。
「業績を上げる方は頑張りたいと思います。もし雇用することになったら何時から働いてもらえますか」
「今、ここで雇用することを決めてくれるなら、このあとロードに報告して明日からでも大丈夫だよ」
流石に今日の明日では副社長との話やパリスにルッサの話を聞いてみるなどしてからじゃないとガラク側が対応仕切れないため、雇用を前提として3日後に再度会うことを決めた。
それ以外にビッグマンに要望があれば纏めておいてほしいとルッサいに言われ、まだ便宜を図ってくれるつもりなのかとかと思いながら今日のところは別れを告げた。
全体的にガラクの負担を軽減しつつ3人の進捗が滞らないような方向になっているので全体的に順調だ。
パリスはもとより魔力操作の練習時間は今までとそれほどペースが変わっていないため、特段不満が出るわけでもなく変わらず練習をしている。
変化があったのはスクラとクロスタの2人だ。
魔力操作の練習の一部をスクラに任せたことが功をそうしたのか、ガラクが仕事を終えて帰宅してもそれに気がつきもせずに2人で雑談を交えながら楽しげに魔力操作の練習をしている。
その風景は、ガラクが1人で魔力操作の練習を必死にこなしていた時には見られなかった、一般的に見れば10代の少女らしい年齢相応の心が穏やかになる光景だった。
クロスタの魔力操作の練習が終わり、自宅に送っている途中にガラクの端末に登録のない端末からの連絡が入った。
応答してみるとパリスの叔父であるルッサからだった。
「先日の件、決着がついたので一度ビッグマンのビルに顔を出してもらえないかな?」
「今からでも良いですか?」
「もちろんだよ」
どのくらいでビッグマンビルに到着するかと問われたので、1時間はかかりませんと回答すると待っているよとの返答で会話が終了した。
横で話を聞いていたクロスタも一緒にビッグマンビルに行ってみたいと言い出したものの、場所が場所だけに大柄なクロスタを連れて行くことは憚られたため、ガラクはその旨説明した上でクロスタの家を経由して降ろしてからビッグマンビルに向かった。
ビッグマンビルに到着すると受付にいた女性に声をかけてルッサにガラクが受付に到着したことを連絡してもらうよう依頼した。
ビッグマンビルにくる頻度も高かったガラクが地下に向かうのではなく、職員を呼んでくれという今までとは違う行動に疑問を持ちつつもルッサに連絡を入れると事務室に通すようにとの指示があったため、ガラクにエレベーターを使用して事務室に向かうよう伝達した。
ガラクがエレベーターに乗って事務室のあるフロアに到着すると、エレベーターの前でルッサが待ち構えており、そのまま会議室へ案内された。
示された席に着くと早速ルッサが話し始めた。
「時間がかかってしまって申し訳なかったね」
ルッサの話を聞くに時間がかかった理由として相手の親がしゃしゃり出てきてしまい、最終的にロードが直接交渉に出張り、権力で強制的に財産の一部を差し押さえてガラクが買い揃えた備品類を全て新品、いくつかの製品についてはスペックアップして買い揃え直したとのこと。
購入して運び込んで作業を開始する前だったので、くだらない権力者の手垢がついてない方がよかろうというロードの計らいだそうだ。
「ありがとうございます」
金銭的に困窮しているわけではないもののロードの気遣いに感謝していたと伝えてほしいとルッサに回答した。
「什器類についてはそのままガラク君の家に送っても置き場に困るだろう?」
確かに現状では子会社の設立は完了していないものの、建屋が完成すればそれらの荷物の運び込みは可能だが、今すぐ渡すと言われると収納魔法に格納する以外ない。
今までの作業部屋のように情報セキュリティが高い場所であればともかく、出来れば収納魔法を事情を知らない者の前で使用することは避けたかったガラクはルッサにこれまでの経緯と現状を説明した。
「なるほど。それなら、その建屋の資材作成を最優先にするようロードに手を回してもらうよう話を入れておくよ」
この衛星における建築物は基本的にユニットをの組み合わせなのでよほど特殊な建物を建てない限り基礎工事も含めて3日もあれば完成するのが常識である。
ただしそれはあくまでユニットを構成するパーツが揃っていることが前提であり、今回はそれなりに大型の建造物として発注していることからパーツ作成に時間がかかる。
当然、発注はR/R社以外からの発注が常にあって順番待ちな上に、発注元に支配者層が関わっていればその順番も後回しにされるのが通常だ。
そこに支配者層であるロードが口利きすれば、順番を飛ばされることは無いし場合によってはルッサの言う通り最優先も可能だろう。
「副社長と相談しますので一旦保留にしてもらっていいですか?」
「わかった。貨物はビッグマンビルの鍵付き倉庫に運び込んでおくから安心して。私に声をかけてくれればいつでも運び出せるよう手配しておくからさ」
もうすぐ書類的には会社の設立が完了する現状で早く建屋が完成することはありがたいのだが、支配者層では無い経営者の会社が伝手を使って建材作成などの順番飛ばしをして、横紙破りとして爪弾きにされて業績を落とす事例は社会経験の少ないガラクですらわかるほどよくあることなのだ。
この衛星における一次産業である資源の採掘は役所との間で資源の売買が完了するので収入自体に影響は少ないものの、資源回収に必要な装備類を売ってもらえなくなるよう手を回されたりなど、後々に問題が発生することが目に見えているのだ。
R/R社が直接的に支配者層とコネがある状態なら問題ないが、今回繋がりがあるのはあくまでR/R社に雇用されている従業員であるガラクの個人的な繋がりであるため、その繋がりで今回便宜を図ってもらったとしても、それ以降どの様な対応をされるか見通しが立たないため、ガラクの一存で迂闊に了承できる話では無い。
「まぁその辺の事情は僕もわかってるつもりだから無理にとは言わないよ。他に何か協力できることは無いかな?」
そう話を促されて、もうすぐ立ち上げの子会社に経理がおらず副社長にも当てがないのでガラク本人も伝手があれば当たるよう言われていたことを思い出した。
「これから設立する子会社で経理を担当できるような人に心当たりはありませんか?」
想定していなかった質問にルッサ片眉を上げたが、社会人としての経験の長いルッサはそれ以上には驚きを表情に出さずガラクに質問した。
「子会社で働くメンバーにはパリスが入っていたよね?」
ガラクから見たパリスは現状では仕事以外で付き合いのある貴重な友人だし、魔法を覚えてもらうべく魔力操作の練習もかなり進んでいる貴重な人材でもある。
以前、子会社で働かないか声をかけた際に了承をもらっているので返答として首肯した。
「ガラクくん、一つ社会人としての経験が長い大人からのアドバイスをしてあげよう」
突然そんなことを言い出したルッサにガラクはまたも首肯して返す。
「今回の子会社に限らず、新たに組織を立ち上げるときはね、外部からの横槍ができるだけ入らないよう、最初は可能な限り身内で固めるもんだよ」
話している内容は一理ある納得のいくものだったが、現状ではそれが出来なくて困っているガラクが回答できずにいるとルッサはそのまま話を続けた。
「例えばパリスの叔父である僕とか、ね」
今度はガラクが意表をつかれた形になり、経験の浅いガラクは驚きをそのまま表情に出した上に回答もできずにいた。
驚きで固まってしまっているガラクに微笑みかけながら、ちょっと話が長くなるけど僕の売り込みを聞かないかい?と問いながら話を続ける。
「子会社を任せられる人材なんてR/R社なら自社の従業員として抱えてるなか、経験もないガラク君に話が行ったのは、才能も去ることながら運も相当によかった結果だと思うんだよね」
「しかも、流れでとはいえロードにも覚えが目でたい君が人を募っているという。」
「パリスの話だとシーカーとしての業務中に崩落に巻き込まれた中から生き残ったとも聞いている」
「今は小さな会社のさらに子会社ではあるが、おそらく君は何かのタイミングで大きな運気を手繰り寄せたのだろう」
「僕はね、そう言う流れには乗ることに決めているのさ」
「そのポリシーのおかげでビッグマンで職員として経理の業務の一端を担うに至っている」
「それは、自分で言うのも何だがロードにもそれなりに信用されていないと付けない担当だし、仕事を任せてもらえる程度には誠実な人間なつもりだよ」
もしルッサが子会社の経理として働いてくれるのであればありがたい話だ。
それに、ルッサの言うことを間に受けるわけでもないが、パリスの普段の態度を見れば信用できる身内と見てとれるし、そんなルッサであればわざわざ労力を割いて採用活動を行う必要もなくなり万々歳と言える。
だが、社会経験の長そうなルッサを雇おうとすれば立ち塞がる最大の問題点がある。
「あの、もし働いてもらうことになった場合、こういったケースではお給料はどのくらいお支払いするものでしょうか・・・」
ガラクの個人資産だけ言えばルッサの現状の収入がどれほど高かろうと雇用することはそれほど問題ないだろうが、あくまでも子会社の収入の中から支払いを行う必要がある。
子会社立ち上げの資金については現状、ガラクの借金と言う形で買い取り子会社の資産として借金を子会社へ移すことになっているが、R/R社とガラクに借金を返済しながら経営しなければいけないことになっている。
あまりにも高いようであればR/R社に卸す資源の量を増やした状態で最初の契約をする必要があるかもしれない。
「まぁ、本来のヘッドハンティングとなれば現在の給与の二割り増しくらいが相場だとは思うが、今回はこちらから売り込んでいるんだから七割ももらえればいいよ」
と言いなが現在の俸給額を示してきたが、七割であれば給与の支払いが滞ることもなさそうだ。
「とはいえ、会社の業績が上がったら給料を上げてほしいとは思うけどね」
立ち上げ初年度のR/R社との契約金額は副社長との話で、口約束ではあるがおよそ決まっているので、来年度以降の契約金額についてはルッサに交渉してもらえれば昇給分くらいは稼げそうではわる。
「業績を上げる方は頑張りたいと思います。もし雇用することになったら何時から働いてもらえますか」
「今、ここで雇用することを決めてくれるなら、このあとロードに報告して明日からでも大丈夫だよ」
流石に今日の明日では副社長との話やパリスにルッサの話を聞いてみるなどしてからじゃないとガラク側が対応仕切れないため、雇用を前提として3日後に再度会うことを決めた。
それ以外にビッグマンに要望があれば纏めておいてほしいとルッサいに言われ、まだ便宜を図ってくれるつもりなのかとかと思いながら今日のところは別れを告げた。
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