異世界で賢者になったのだが……

加賀 燈夜

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赤夜<レッドナイト>戦愛物語
<アクションラブコメ>

作者:加賀燈弥    
           
西暦3084年1月6日 の冬に俺はある依頼を受け、仕事をしている真っ最中だ。その仕事内容は、息子のお守りである。こいつはとにかく元気が良くて泣きもし無いしクズリもしない。正直こいつは厄介である。嫁からは「私が帰るまでこの子の事よろしくね☆」と言って
家を出て行った。そんな愚痴を脳内で繰り広げながら息子のに*錦*と遊んでいた。息子はまだ2歳だが言葉をはっきり話す。
「す~い~。つまんなーい(プクゥ)」
とまぁこんな感じで。無視するのは可哀想なので構ってあげる。
「錦ー。パパのとこにおいでー」とは言って見るが錦くん 、首を傾げてこう言った。
「パパってだーれ?」
この瞬間俺はかなりのダメージを心に負わされた。実の息子に無邪気な顔で「パパってだーれ?」って言われたら悲しくもなる。それで言い直してみる。
「翠のとこにおいでー」するとこっちに走って来る。
「すいー。なにしてあそぶの?」
逆に聞いてみる。
「錦は何をして遊びたいの?」
「にしきはね!だるまさんがころんだやりたい♪」
この笑顔は破壊力が高過ぎて鼻からケッチャップが出そうになった。冷静になって錦に返事を返す。
「いいねー。やろうか。」
錦はニコニコしながら元気な返事をする。
「うん♪」
取り敢えず、錦を着替えさせて外でだるまさんがころんだをやる事にした。外に出ると白銀の世界が広がっていた。連日降り続く雪のせいである。自慢の黒の愛車はスノウホワイトにカラーチェンジしていた。車に積もった雪を除雪して山の公園に連れていった。
「錦ー。着いたぞ。」
公園は真っ白だったが錦は早く遊びたいのか、暴れていた。
「すーいー!はやく!おそとー!」
泣き出す前にチャイルドシートからベルトを外して錦が抱えて車から降ろした。
「すいー!だるまさんがころんだできないの!」
と怒られた。そこで俺は提案をしてみた。
「錦ー。雪だるま作らない?」
雪だるまと言うのがわからない様子か、首を傾げている。分からない様なのでやって見せる。
「小さな雪玉と大きな雪玉を重ねて木の棒とかで手を作れば。雪だるまの完成!」
錦は御満悦な様子だ。ほっと一息着くと、車の無線電波傍受用の無線機から変な会話が聴こえてきた。
「八咫月様例の能力者です。」
「捕らえて連れて来い!」
よく分からなかったが何やら誰かを誘拐?しようとしている。
そこで無線が切れた。嫌な予感したので雪だるまを12体作り終えた。錦を車の中に入れて
辺を警戒しながら車に戻ろうとしたら、雪の中からどっかの映画の悪者みたいな格好した。兵士が12人出てきた。こう言った。
「手を挙げて後ろを向け!」
アメリカで捕まった事を思い出した。しょうもない事を思い出してこいつらの武器を見ると全員M4A1だった。M4ならM9で殺れるけどこの場合、捕縛が優先なのであえて気絶させることにした。そんな作戦をねっていると隊長的なやつが近づいてきて手錠を掛けようとして来るので。首を締めながら、M4の弾をまいて行く。一人逃亡したが直ぐに捕まえた。それから国家機密異能部隊に連絡を入れた。
「国家機密異能部隊第零戦隊  暁の隊長だ。」
応答があったが、聞き覚えのある声だった。
「あら。すっかりイクメンだね。」
嫁の声だった。どうやら監視してたらしい。
「変態か!そんな事はどうでもいい!謎の誘拐犯12人拘束したからこいつらに事情聴取してくれ。」
「分かった。」
言おうか言うまいか迷ったので思い切って言ってみた。
「それとあと一つ伝えたい事がある。そいつらが襲って来る。前なんだが、傍受用の無線機からこんな声が聴こえてきた。(八咫月様例の能力者です!)この声は多分下っ端だな次が本命だ。(捕らえて連れて来い!)だそうだ。」
すると嫁の声が神条 アリスに戻った。
「ありがとう、貴方のお陰で捜査が進んだわ。」
何を言っているか理解できなかったので聞き直したら答えた。
「反国際テロ組織Crownのマッドサイエンティスト件ボスよ。現在第1特級犯罪者として国際指名手配されているのよ。」
俺は驚いた。息子のお守りがまさか犯罪者一派の端くれと戦闘だなんて口が裂けても言えない。
「所でしーちゃんは元気?」
「車の中で寝てるよ。」
余りにも急だったので答えてしまった。それと同時に耐久組手コースのフラグがビンビンである。
「翠くん。今なんて言った?」
あ、やべぇ。完全に怒ってる。必死に謝る事にした。
「すいません。錦を公園に連れていったらいきなり絡まれたんです。」
と必死に謝った。
「偶然なのね。でも錦が居るから戦闘は回避出来たでしょ?まぁ、翠くんの事だからお遊びていどですんだしょ。これからは気おつけてね。」
天使の言葉の様に聞こえる。いつもなら耐久組手コースだが今日は珍しくお咎めなしだった。
「次からは気おつける。」
「約束よ。」
「あぁ。」
そこで電話が切れた。俺は錦の寝顔を見ながら辺を警戒していた。電話の15分後に装甲戦車に引っ張られて捕縛車両が見えた。気絶しているので簀巻きにされて捕縛車両に乗せられた。関係者がこちらに走ってきて、こう言った。
「お疲れ様です!申し訳ございません。家族みずいらずとこ」
申し訳無さそうに言って来るがこいつの階級は俺より一個下の中将であると同時に実力者でもある。こっちも応対をする。
「いえいえ。こちらこそお手数お掛けしました。アリスによろしく言っといてください。」
と言うと顔が明るくなりこう言った。
「分かりました。ではまた。」
と言って装甲戦車に乗り込んで本部の方へ走り去って言った。俺はある事が頭に浮かんだ。この事件は多分俺に来るだろう。そう言って帰途につくのであった。 

次回「不吉な予感」

                                            Next    Time......

家に帰り着いた頃には錦は泥のように眠っていた。嫁はもう帰って来ていた。錦を車から抱っこしてそのまま家の中に連れていった。玄関を開けると私服の嫁が立っていた。
「ただいまぁー。」
帰って来たことを嫁に知らせる。すると嫁は労うかのようにして
「おかえりなさい。」
と優しい声で言って来た。今日は災難な1日だったなーと思いながら自室に戻ると箱が置いてあった。箱にはこう書いてあった。
「貴方様の刀の手入れが終了しました。」
と書いてあった。実家から取り寄せた、先祖代々受け継がれてきた刀である。妖刀  暁
斬った相手は呪いの侵食により絶命するそうだ。刀身は赤色であると同時に不吉なオーラが出てくる。今の愛刀は神器である。名前は一緒だが性能は最高である。神器と妖刀は言わば兄弟刀だ。そんな事を思いながら刀身を眺めていると嫁の声が聞こえてくる。
「ご飯よー。すいー。」
呼ばれたのでリビングに行くと美味しそうなご飯が用意してあった。錦も起きてきていた。
「す~い~。おそい!ごはんさめちゃう。」
どこでこんな言葉覚えたのか分からないが取り敢えず謝っとく。
「ごめんなー。にしき。」
錦は相変わらず食欲旺盛である。まぁ、子供はそれくらいがちょうどいいって言うしな。
そんな事を考えながらテレビをつけると
ニュースが流れていた。
「今日、午前七時頃河川敷に大量の遺体が捨ててある。と近隣住民から通報があったそうです。警察に寄りますと何らかの実験に使われたのではないかという話が上がってきています。」
ニュースが終わろうとすると緊急速報が流れてきた。
「緊急速報です。河川敷の遺体の身元が掴めたようです。国家機密異能部隊第零戦隊のメンバーの斎藤  和馬20歳、赤安 歌恋20歳、アルテミア・カナリス19歳、坂田 朱莉23歳です。遺体は全て頭部裂傷による。大量出血が原因と見られています。ただいま。新たな情報が入ってきました。国家機密異能部隊第一戦隊の隊長の白雪  美結季さんが意識不明の重体だそうです。以上緊急速報をお伝えしました。」
俺と嫁は声が出て来なかった。すると二人の携帯に本部から着信メールがあった、ニュースの情報はでまだと俺の小隊のメンバーは生存が確認されているがアリスの部下の白雪だけが連絡が取れていないようだった。急いで準備をして、錦も連れて本部に緊急走行で
走って言った。本部に着くと緊急会議に呼ばれた。全部隊総司令官の俺の嫁は会議室に着くとこの国の首相から現在の事態について問があった。
「どうしてこんな事が起きているのかね。アリス君。」
アリスは冷静に答えた。
「反国際テロ組織CROWのアジトを発見したので偵察部隊を送りました。まさか全員殺られるとは思いませんでした。」
俺は嫁の悲しそうな表情がよくわかる。あまりにも耐え切れなかったので口を挟んでしまった。
「大臣お言葉ですが。テロ組織をほっといて置けなかったのはこの先こいつらのせいで沢山の命が奪われるからです。総司令はこれを見据えての判断だと私は思います。」
大臣達が俺の方を見て頷ていた。そして首相から俺に向けて話をしてきた。
「翠君、君はこの件に関してどう思うかね?君の部隊のメンバーが被害を受けているんですよ。」
俺は腸後が煮えくり返りそうになった。そして俺は大臣にこう告げた。
「話を聞いた時は悲しみました。だが、今は怒りと憎しみで今すぐにでも潰しに行きたいくらいです。被害を受けたメンバーは幸いにも不老不死の異能者です。」
俺は大臣の言いたいことがわかる。俺にこの件を頼むつもりのようだ。大臣は予想通りの事を言ってきた。
「これは政府からの依頼と言うことで一つ頼む。反国際テロ組織を壊滅してきて欲しい。私は君達が居なくなっては困る。何せ君達は我が家族の同然だから死なないでくれよ。以上で会議を終了する。」
俺はこの人はアリスの父親だ。言い忘れていたがこの人が部屋を出るまでここに立っていた。するとアリスが泣いていた。
「白雪ちゃんが白雪が~!」
どうやら病院から連絡があったそうだ。頭部に弾丸を受け、意識不明の重体だったが懸命な処置のおかけで意識が戻ったようだ。でも
戦う事はもうできないらしい。足が麻痺して動かなくなってしまったようだ。
俺は子供のように泣きじゃくるアリスをそっと抱きしめた。落ち着いた様子で俺にこう言ってきた。
「翠が死んだらと思うと私、どうしていいか分からない。」
俺はこう言った。
「俺が死んだらその時は錦をよろしく頼む!」
すると嫁はまた泣いてしまった。
「翠君、酷いよ。死なないって約束してよ。バカ........」
嫁も抱きしめ返してくる。その約束を守ると俺は心のどこかで思った。

次回「戦闘開始」

                                next  time.............
それから月日が流れ、白雪は退院して機密部隊も退役して子供を育てる事に専念しているらしい。
西暦30年の冬、今日は反国際テロ組織CROWのアジト奇襲作戦及び殲滅作戦が開始の日である。戦闘が長引きそうなので京都にいるアリスの母のメルファリア・ツヴィーニャに錦を預けできた。錦は大丈夫だろうか。と思い錦当てに手紙を残した。内容はこうだ。

錦へ


西暦3094年 冬。私は、反国際テロ集団「C」のボス、八咫月・C・士郞を撃つ。
しかし、八咫月は能力開発、能力者の能力向上更に一般人を能力者へ進化をさせる人体実験をしている。だが、能力者への進化を遂げるには、能力者が必要不可欠なようだ。そして八咫月の研究所件アジトが、京都府の岳山の奥深くにあることが、政府の調査報告を受け、依頼がきた。
この手紙は、錦が15齢かな?うん。それくらいなら、早くお前の未来の嫁を見せてくれよ。まぁ、生きてたらな。体には、気を付けろよ。アリス、そして錦!母さんを頼んだぞ。
                        
              神条  翠
なんか恥ずかしかったので机の中に入れて置いた。それで京都へ向かった。異能部隊が先攻で奇襲作戦を開始する。軍は後攻で殲滅作戦を開始する。手はずとなっているが異能部隊で殲滅作戦まで行きそうな気がする。どうしてか?って嫁の部隊がアジトの半分を突破したからである。俺の部隊はカラスの親玉を潰しに別働隊として行動していた。

次回「父が戦死」

その頃錦は岳山に遠足出来ていた。山の奥の方は危険だが。手前の方は大丈夫な用でそこで遠足をしていた。
「遠足なんて詰まらない事をよく出来るな。」
錦が呟いていた。
「錦ーまたお前はそんなこと言ってー少しは楽しめや。」
横でうるさい奴は影道   刃(かどう やいば)親友である。京都府立影山小学校1年の最後の遠足だ。バスの中は静かである。すると先生からお知らせがあった。
「みなさーん。後5分で岳山自然公園に到着しますよー。」
先生が楽しそうな雰囲気で言うが皆静かである。バスの中は静寂そのものである。無理もない。国家機密異能部隊が山の奥の方で作戦中だからバスにも護衛が付いている。
「ちっ!最悪だ。」
思わず言ってしまった。すると隣のやいばが
ニヤッと笑ってみんなに向かってこう言った。
「あんれぇー。錦君はいつからお口がわるくなったんでちゅかー?」
と言って俺をいじってきた。親友だか流石にきれそうになる。拳をギチギチと音が出るまで握りしめていた。すると静寂だったバスの中が笑いの渦になった。
「え!あの錦くんが!」
「辞めてあげろよ。やいばwww」
「錦が悪口ですか。興味深い。」
俺は皆無視して窓の外を眺めていると父が見えた。作戦中の為築かないが公園の方に向かっている。するとバスが止まった。また先生からお知らせがあった。
「みなさーん。公園に行く道が通行止めになって行けなくならりました。」
とその瞬間出会った。後方の護衛車両が爆発した。爆発と同時にバスに無数の弾丸飛んできた。周りの護衛車両から護衛隊が出てきて応戦していた。銃声がやんで外を見ると
護衛隊は全滅していた。銃撃者の気配はない。割れた窓から飛び出て護衛車両に積んである無線機で救援要請をした。
「メーデーメーデーこちら国家機密異能部隊第零戦隊隊長の息子です。救援要請をお願いします。」
すると無線の向こうから母の声がした。
「しーちゃん!しーちゃんなの?!」
慌ててる母さんにこう言った。
「僕は大丈夫。皆が危ないから助けて欲しいんだ。」
と言うと母は落ち着きた様子で言ってきた。
「現在地はどこ?」
「岳山自然公園に行く途中の道だよ。」
と言うと母はまた慌てだした。
「しーちゃん!早くそこから逃げて!」
この声を最後に無線が切れた。
バスに戻るとみんな気絶していた。運転手も気絶していたので運転手をどかしてバスを安全な場所まで移動さしてからまだ使えそうな
護衛車に乗って父さんが走って言った。公園の方に車を走らせた。護衛車の割にはスポーツカーみたいなスピードが出る。公園の入口が見えてきた。スンテレス製看板が血で染まっていた。そこで車を止めて護衛車の中の装備を来て外に出た。護衛車の割には装備がかなりいい。G36Cに弾を込めて車から降りて
辺を警戒しながら進んでいくと研究所みたいな所の入口にアルテミアがいた。アルテミアの方へ行くとアルテミアは驚いた顔をして通信機で誰かと連絡をする。その隙に中に入った。研究室から銃声がしたので走っていくと父と敵みたいな人が共倒れしていた。俺は父の方に走って言って譲った。
「父さん!起きてきて!目を覚ましてくれ!」
すると親父がこう言ってきた。
「に…しき…か?」
苦しそうに答えた。俺も父に問いかけた。
「父さん!一緒に帰ろ。母さんとまた笑って夕飯食べよう。だからまだ行かないで……」
「錦…父さんからの…贈り物だ。」
父さんの手が俺に触れた瞬間に閉じていた何かが開いた気がした。その後に父さんはこう言った。
「錦…母さんを頼んだよ。ごはぁ!」
ものすごい量の血を吐いて最後にこう言った。
「アリス…約束…守れなくて…ごめん」
おの顔から手が地面に落ちていく。それから一言も言葉の発する事は無かった。
「父さん!目を開けてくれ!まだ話したい事が沢山…あるのに…」
俺の目から大粒の涙が溢れてきた。泣いて死んだ父さんを抱きしめた。数分後に母が来た。父さんを見ると泣き崩れた。ほかの場所で戦闘していた。父さんに部隊の人達もきて泣いていた。母は父さんに駆け寄りこう言った。
「翠!起きて!約束したよね。絶対に死なないって何で先に行っちゃうの!うぁーーー
翠の馬鹿ーーーー」
父さんの意識が少し戻ったようだ。そして父さんこう言った。
「アリス…ごめん。先に行ってるよ。もう…駄目みたいだからね。最後…ぐらい二人とも笑ってよ。」
「翠は最後まで翠ね。」
「パパ元気でね!」
「錦はやっと…パパって…言えたね。もう疲れたから寝るね。おや…す…み…」
父さんはぐったりしていた。翠の隊の1人が脈を測る、そして母と俺に向かって首を横に振った。それを見てた隊の全員が泣いた。
「翠さん!ありがとうございました!」
「翠隊長お元気で」
「翠。元気でね」
「翠隊長お疲れ様でした。」
感謝の言葉を父さんに言っていた。それから30分後に救援隊と白夜戦隊が到着して、
父さんの遺体は本部にヘリで運ばれた。そして作戦の全てが終了した。次の日は父さんのお葬式だった。沢山の人が来た。総理大臣、各国の首相、部隊のメンバー、父さんの父母
が、皆涙を流していた。イギリスのエリザベス女王から感謝の意と勲章が送られた。
「神条  翠、貴殿は世界を脅かすテロ組織に対してかかんに立ち向かい。世界を守り抜いた。貴殿にイギリス王朝より国家英雄賞並びに平和十字勲章を授与します。そして貴方が守り抜いた未来を世界を私達はこれからも守り抜いて行きます。」
過去に何があったのかも分からないし、どうしていたのかも分からない。ただ思う事は
エリザベス女王の言葉に感動していたことだった。この後に法律が改正され、異能者が不便なく生活する世の中になって行ったのであった。


次回「京都府立聖都学園高等部」




式のから2日がたった頃に遺品の整理が始まった。まずは本部の方から取り掛かった。
机の中に手紙があった。錦へって書いてあった。中身は見ずにポケットの中に入れたそして遺品の整理が終わった昼ぐらいに手紙を読んだ。

錦へ。

西暦3094年 冬。私は、反国際テロ集団「C」のボス、八咫月・C・士郞を撃つ。
しかし、八咫月は能力開発、能力者の能力向上更に一般人を能力者へ進化をさせる人体実験をしている。だが、能力者への進化を遂げるには、能力者が必要不可欠なようだ。そして八咫月の研究所が、京都府の岳山の奥深くにあることが、政府の調査報告を受け、依頼がきた。
この手紙は、錦が15齢かな?うん。それくらいなら、早くお前の未来の嫁を見せてくれよ。まぁ、生きてたらな。体には、気を付けろよ。アリス、そして錦!母さんを頼んだよ。
                 神条 翠

俺は泣いていたそしてこう呟いた。
「父さん。母さんの事は任せてくれ。そして父さんの様に立派な人になるから」
そう言って涙を拭いで遺品整理を始めた。遺品整理を終えた帰りの事だった。銀行によってお金を下ろしていると、強盗集団が入ってきて銃を店員突きつけてこう言った。
「死にたくなかったら金を出せ!」
一人の女の子が恐怖のあまり叫んでしまった。
「キャーー!」
すると強盗 は
「うるせぇ!喋るなー!」
と言って投げ飛ばした。その姿を見た俺は
完全に切れてしまった。母もその時いて
母も2丁あるカスタムマグナムを抜いていた。そして母さんに俺はこう言った。
「母さん。手は出さないでね。ここは僕がやるよ。」
すると母さんは少し驚いた表情でこう言った。
「分かったわ。ただし危なくなったら撃つからね。」
そして強盗共に俺はこう言った。
「おい!下民の分際で強盗とは見過ごせねーな。しかも女の子を投げ飛ばすなど糞のやる事だ。まぁ、お前らは野糞以下だけどなー。」
強盗は一斉に俺に向かってガバメントぶっぱなして来るが今の俺には弾道すべて見えている。腰に隠してた妖刀  暁を抜刀せずに鞘で全員を気絶させた。そして投げ飛ばされた女の子の方に行き声をかけた。
「大丈夫かい。もう安心だよ。」
すると女の子は涙目になって抱きついてきて、俺に対してこういった。
「お兄ちゃん。ありがとう!」
銀行の人やお客さん達から拍手を浴びた。
そして警察が来た時には強盗共は簀巻きにされていた。そして母さんが警察に事情を説明すると警察も納得したようで強盗共を連れて警察署に帰って行った。そしてさっき助けた女の子と母親がこっちに来た。すると母さんが母親の方を見てこう言った。
「白雪!白雪なの?!」
すると向こうの方も気づいたらしく
「アリスさん!?」
向こうも驚いていた。そして白雪さんが僕にこう言ってきた。
「錦君、さっきはありがとう。娘を助けてくれて。」
錦は頭を下げてこう言った。
「お礼なんて僕に余るお言葉です。」
すると白雪さんが笑った。
「親子って似るものね。」
すると母さんがすねた感じで言ってきた。
「余計なお世話よ。」
それから近くの喫茶店「春風」によって
お茶をしながら会話していると父さんと母さんの昔話が始まった。
「錦君こう見えてアリスもね。元は普通の女の子だったのよ。」
すると母の顔が真っ赤になって少し怒った様子で
「うるさいわね。元はって何よ!」
女子高生か!ってツッコミを入れたくなるほどだった。
「翠君との出会いはね。アリスが銀行で強盗に襲われた時に翠君がアリスを助けて上げたんだよね。そこからアリスがベタ惚れしちゃってね。」
すると母さんは耐えきれずに口を挟んで来た。
「や、辞めなさいよ。聞いてるこっちが恥ずかしいじゃないの」
母さんは相変わらず反応が若いのであった。
だがからかうようにして話を続ける。
「それでね。異能部隊に入隊して翠君を追いかて言ったらいつの間に翠君を追い越しちゃってね。今の地位にいる訳のよ。」
母さんは自分話し始めた。
「翠を追いかてたのはほんとよ。だけど追い越すとは思ってなかったのよね。」
白雪さんがニヤニヤして母さんを見ていた。
「それでプロポーズの言葉がね。拍手喝采だったわ。(君を一生幸せにする。もしまたあんな事があったら守って見せる。だから俺と結婚してくれ。)と翠が言ったらアリスはこう言ったのよ。(守られてばかりはもう嫌だから貴方が私が守る。だから貴方のそばにいさして)とドラマみたいだったはうふふ。」
母さんの方を見ると顔を真っ赤にして今にも蒸気が出そうだった。
「白雪!も、もうそ、その話辞めにしない。もう恥ずかし過ぎて死にそうだからね。」
すると白雪さんが俺の方を見てきてこう言ってきた。
「錦君まだ聞きたい?」
母さんは涙目で訴えてくるが僕は母の戦闘スタイルを聞いてみた。
「あのー白雪さん、母さんの戦闘スタイルを教えてください。」
すると白雪さんは答えてくれた。
「アリスの戦闘スタイルはね。2丁マグナムを使った。破壊系の攻撃を多様とするね。通り名もあったけ。双銃の悪魔だったわね。私はスナイパーライフルだったけどね。静寂のスナイパーだったけ。私の通り名。そう言えば、アリスのマグナム何か変じゃない?」
すると母さんは
「私のマグナムは先祖代々受け継がれているのよ。時代事に姿を変えて行くけど中身は変わらないし、能力も変わらない。」
そんな話をしていると若い男の人が出てこう言った。
「美結季ーまだ話すのか?そろそろお店閉めたいんだけど」
「閉めていいわよ。私の友達だから。あ、紹介するね。白雪 祐樹(しらゆき ゆうき)私の旦那よ。」
「紹介がありました。祐樹です、今の時間は表向きの仕事ですから。裏の仕事はアサシンやってます。」
「これはどうも。国家機密異能部隊総司令官の神条   アリスです。以後お見知り置きを。」
「俺は神条錦です。よろしくお願いします。」
「はっはっ、これはお偉いさんでしたか。翠先輩はお元気ですか?」
「この間任務中に亡くなったわ。」
「これは失礼しました。では錦君に渡したい物があるので少し待っていて下さい。」
そう言って店の奥に言ってしまった。コーヒーを飲みながら待っていると戻ってきた。
「お待たせしました。錦君。貴方のお父さんから預かっていたものです。これは貴方のお父さんが唯一使っていた銃です。」
すると母さんの顔が曇った。
「祐樹さんその銃は危険なのよ。どうしてしーちゃんに渡すの。」
すると表情一つ崩さずにこう言った。
「貴方様の旦那様がこう言って私に預けてきました。俺が死んだら錦にこの銃を渡してくれと。あ、そうそうこんな事も言っていました。それは俺には使えない。錦ならきっと使えるはずだと。」
母さんが理解した様子でこう言った。
「翠もドジね。翠の使う属性みたいなものがあるのよね。多分その銃の器にわ合わなかったんじゃないのかしらね。」
俺は理解が出来なかったので聞いてみた。
「何で合わないの?」
すると母さんは答えてくれた。
「翠の属性は闇そしてその銃の属性は光対になる属性だから互いに打ち消しあっちゃうのよね。逆にどっちかの力を強めちゃうと侵食して銃の属性自体が変わっちゃうのよね。」
話を聞いた俺は何故こう言ってしまった。
「祐樹さん!射撃場ありますか?」
「店の奥にあるよ。」
「その銃貸してください。」
射撃場に走っていって一発だけたまを込めた。そして銃の名前を開放した。
「銃よ。我が命によりそなたの名を解放する。聖銃   トワイライト!天の裁きを受けるがいい!シュート」
ものすごい勢いで弾丸が飛んでいった。マネキンは金色の光を放ち蛍のようにちって行った。そして錦はこう言った。
「これは俺にも使えない。だけどこの子は俺を認めている。俺はこの子を貰いますが。多分使う事態にはならないと思います。」
俺を見た祐樹さんは僕にこう言ってきた。
「錦君、翠先輩が行っていた。学校に行かないかい?」
母さんが俺に対してまたこう言った。
「しーちゃんをあそこには行かせたくない。同じ道は決して歩ませない。」
だけど俺は父さんが歩んだ道を歩いて見たくなったので行くことに決めた。
「母さん僕その学校に行くよ。」
母さんは諦めた様子で言って来た。
「しーちゃんがそこまで言うなら私は止めない。」
それを聞いた祐樹さんが言ってきた。
「それではアリス様私が錦君家庭教師をします。錦君が受かるまでは裏稼業を休業します。」
白雪さんがニヤニヤしていると。
「決まりね。これから厳しくなるけど頑張れる?」
俺は白雪さんにこう言った。
「俺は父さんを超えてみせる。だからよろしくお願いします。」
「いい意気込みね。」
それからと言うもの忙しい毎日だった。早朝に起きてセバスと格闘術をやらされて次は剣術を一通り教えられて忙しい毎日だった。
中学校に入学してもずっと続いた。月日が流れて受験のシーズンがやってきた。俺は父さんが行った。京都府立聖都学園高等部に。


春 あの日から、何年経ったのだろう。
今日、父と母の母校「京都府立聖都学園高等部」通称「セイコー」。今から、セイコーの中でも、極めて珍しい学科「特殊異能学科」の入試試験を受ける。合格者数は、過去最高で8/10である。そして、今、試験内容が発表された。そこには、「男女の2人ペアを作り、最後までいたペアを合格とする。」と書いてあるだけ。そして、試験監督者が現れた。
「初めまして、皆さん。私は、試験監督の『織田信彦』だ。君たちの前にあるホワイトボードに書いてある通り、この試験を開始する。そして、ペアはくじで決める。制限時間は、2時間。どちらか一方が、倒れたらそこで、試験終了だ。何か質問は、無いか?無いなら、くじを引くように。君たちの健闘を祈る。それでは、30分後に始める。以上。」
そう言うと、男の方は、織田試験監督がくじの入った箱を持って回る。女の方は、メガネを掛けた女の人が回っている。
突然後ろから、声を掛けられたら。
「なぁ、あんたはなんで、異能科受けるの?」
「うん?俺は、父さんの意志を継ぎたいだから受ける。そう言うお前こそ、どうなんだ?」
「自分は、特に理由はないな。ただ、あんたは周りの人間とは、全くオーラが違ったから聞いてみただけだ。それと自分は、影道刃だ。」
「俺は、神条錦。よろしく」
そうこう話しているとくじは、俺の元へ。
そして、俺のくじは…『2』だ。
「ぁ…あの!」
「は、はい!」
なんともまぁ、ぎこちない返事だ。しかし相手は、生まれたての子鹿のように震えている。
「な、何番で、すか?」
「俺は、2なんだけど君は?」
「わ、私も…2です…」
「ほんと!?よかった。よろしくね。え~と…」
相手は、何とも貧弱そうな美しい白い肌。髪は、肩より少し長く色はライトグレーである。
水色の瞳に、とても小柄で可愛らしい容姿をしている。
「し、白雪亜莉沙です…よ、よろしくお願いします。」
「神条錦です。こちらこそよろしくお願いします。」
(なんだ、この娘。小学生か?だとしたら最悪だ…ロリコン扱いされる。いや、しかし…もしかしたら、同い年かもしれない…だが…)
「失礼ですけど、お歳はおいくつですか?」
(馬鹿か、俺は~!白雪さん、顔真っ赤じゃねーかよ!馬鹿か!?)
「ふぇ!?えっと…15です…」
(ヘ~、15か。……15!?)
「俺も15だよ、頑張ろうね。」
「は、はい!」


こうして、無事パートナーの亜莉沙を見つけ、試験に望む錦だった。…のちに、亜莉沙が生涯をともにする、パートナーとは知らずに…。
次回、今だにぎこちない2人に戦いの幕が開く!


次回「ファーストバトル」

             Nextto continue…

ファーストバトル

「に、錦君。私はあっちの建物に行ってるね。」
と少しオドオドしている。それより気になるが武器の方である。クロスボウを持っていた。何とも古風なと思いながも建物まで護衛してやる事にした。
「分かった。護衛するよ。」
「ほ、本当に!ありがとう。」
でも少し驚かせたい錦は悪戯心からお姫様抱っこをして屋上まで飛ぶことにした。
「ひゃっ!い、いきなり何するですか?!」
顔が真っ赤になり、少し怒っている。
「少し怖いけどしっかり捕まっといてね。(能力開放。身体強化)」
錦の赤い瞳が青色に変わる。そして踏み込んで地面から足が離れた瞬間。物凄い速さでビルの上まで飛んだ。
「きゃーーー!な、何してるですか!お、下ろしてください!」
錦は亜莉沙ちゃんの方を見てこう言った。
「亜莉沙ちゃん大丈夫だよ。ちゃんと着地するから」
「そう言う問題じゃないですぅーーー!」
錦はニヤニヤ笑ってはいるが周りに敵がいないか見ている。すると目的のビルの屋上には
2組敵がいる。
「亜莉沙ちゃん。あのどっちか撃てる?」
「この距離じゃ、矢が飛ばないですぅー」
錦は仕方が無いので母のマグナムを使って
一組潰した。2組目の方は気づいたらしく上空へ向けて軽機関銃で撃ってくる。それが亜莉沙ちゃんに当たりそうになる。今の強化じゃ防げないと判断した俺は部分的に反応速度を上げて玉を弾きながら屋上に着地するや否や抜刀して気絶させた。
「大丈夫かい。亜莉沙ちゃん。」
と俺は空中散歩を終えた亜莉沙ちゃんに声をかけた。亜莉沙ちゃんは怒った様子で言ってきた。
「だ、大丈夫です!べ、別に怒っ出ませんからね!」
すると後ろからショットガンで撃たれた。反応が少し遅れたがペアを守る事が出来た。
「に、錦君。肩から血が!」
「ショットガンっていてーな。気にするな大丈夫だ。」
すると敵が喋ってきた。
「早く死ねー!」
「実力が無いならここで散りなさい!」
錦はブチ切れモードに突入してこう言った。
「弱い?実力が無い?それはてめぇらの方だ!」
錦の左手に赤い魔法陣が現れた。そして錦は
刀を取り出した。
「今!ここに限界せよ。妖刀  暁!」
錦の後ろで今にも泣きそうな表情の亜莉沙ちゃんに向かってニコッと笑い敵さんにこう言った。
「お前らは隙だらけだな。」
「な、何を言って…」
ほんの刹那の瞬間だった。敵の二人は気絶させられていた。何が起こったのか私にも分からなかった。そして錦君は刀を鞘に収めてこう言った。
「大丈夫峰打ちだ。」
いや、大丈夫じゃないですよね。って言いたくなりました。すると下の方からAK47で銃撃されていた。私は今度は私の番だよ。と思いながらクロスボウに手を掛けてこう呟く。
「私の通り名を教えて上げる。静寂の弾丸」
こう言った亜莉沙の弾丸と言うより矢は次々と命中している。
「私に撃たれたい。子達は何処かしら?」
正直ビックリするほど性格が変わっている。
今気づいたのだが瞳の色が白に近い水色になって白い炎見たいのが出ている。そして俺は
負けじとビルの上から飛ぶ降り、下に着いた。
「負けてられねーな!戦場の優しき鬼
いざ参る!」

次回「もう一人の俺!」






一人で次々とペア潰していく。すると屋上方で銃声がしたので急いで戻った。
「亜莉沙ー!」
とビルの壁を垂直に登っていく。
「ハハッ!ここまでだな。」
私は終わりを覚悟していた。私は狙撃に集中し過ぎて後から来る敵に気づかなかった。
(ここで終わりなんてやだ。)
するとしたから錦君が飛んで来てこう言った。
「俺の亜莉沙に手を出すなー!」
そして錦君は刀を2本召喚して一人また一人と薙ぎ倒して言った。
「くっ!やるな!おめぇ」
「雑魚に本気を出すほど子供じゃない。」
「言ってくれるじゃねーか。俺の能力で貴様を倒す。リミットアップ」
錦君の能力に違いが少し違う。すると相手の方は力を圧縮していた。一撃で終わらせるつもりだ。すると錦君はこう言った。
「くふふ!あはは!いいだろう僕を倒してみてよ。倒せたらな。」
すると相手は怒った様子でこう言った。
「馬鹿にするなー!!」
光の帯が錦君に飛んで行くが錦君は動かない。そして手に持っている刀を振る前に何が呟いていたが聞こえなかった。そして刀を振った瞬間に光の帯が消えた。そして敵の方は驚いた様子で
「な、何故だ!?俺のあの攻撃は弾けないはずだ!」
と言うと錦君はニヤリと笑い、敵に向かってこう言った。
「君の攻撃は威力は強いが雑な動作をして逆に威力を殺してしまっている。技を放つ時は相手をよく見る。手本を見せるからやってみよう。」
すると錦君は赤い光の帯を別の場所放った。
すると2キロ先のビルが吹き飛んで行った。
威力も破壊力違う。そして相手に要求をし始める。
「その技をもう1回僕に放って欲しいな。」
すると相手は力を再圧縮し始めた。そしてさっきよりも精密さが増してる光の帯を放ってきた。だが呆れたかのように錦君は光の帯を斬り裂いたてこう言った。
「君はまだまだ伸びるだが加減は程々にね。」
と言い時計を見ると三十分しかなかった。
そしてもう一人の方が錦君の父親なのだろうか?それを使って煽り始めた。
「錦君。君のお父さんは馬鹿だよね。命を無駄にしてゴミ見たいな世界をこの国を守る為に死んだんだよね。政府の犬にとっては名誉なことなんだろうけどさぁ」
「だ…れ…」
「なんだって聞こえないなー?」
「黙れー!」
錦君から黒いオーラが出ている。そして錦君はこう言った。
「俺の父さんはこの国そして世界を未来を守り抜いて死んで行った。別にやりたくてやった任務では無かったが母さんを守る為に俺を守る為に命を掛けて死んだんだ!そんな誰よりも強い父さんを侮辱するな!今更謝ったて俺は許さない。貴様が父さんを侮辱した事を悔いて散れ!」
刀をギチギチ音がするまで握り締めていた錦君が苦しみ出した。何故か能力が使えなかった。
「あっ、がア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!うア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
次の瞬間別の場所にいた。周りを見渡しても白い世界が広がっているだけだった。そしておれに似た黒い髪の俺が歩いてきた。そしてこう言った。
「もう一人の俺よ。まだ君には僕の力は早すぎるが助けて欲しいなら助ける。だが拒むのなら君を乗っ取る。さぁ、どうしたいかは自分で決めるといい。ちなみに僕はもう一人の君だよ。」
笑っていた。黒い俺はニヤニヤしながら俺を待っている。そして俺はこう言った。
「力を貸してくれ。」
ニコニコしながら俺に手を当てる。そしてこう言った。
「この力は君を変えてしまうかもしれない。あまり多様しない事だ。」
気が付くと元に戻っていた。すると目の前で亜莉沙ちゃんが俺を守っていた。
「に、錦君に手を出さないで!」
すると相手はこう言った。
「貧弱な奴に何が出来る?」
その言葉に俺は腹の底から切れた。そしてクロスボウを片手持ちしている亜莉沙ちゃんに向かってこう言った。
「亜莉沙ちゃん。僕のせいで怖い思いをしたね。そしてありがとう守ってくれて。ここからは俺がやるよ。」
振り向いた亜莉沙ちゃんはこう言った。
「に、錦君!わ、私、心配したんだからね…」
綺麗な水色の瞳から涙がこぼれ落ちる。そして俺は立ち上がり亜莉沙ちゃんにこう言った。
「後は任せて、すぐ終わらせるから。」
相手は待ちくたびれたかのように俺に言ってきた。
「やっとお前を相手に出来る。」
と言ってきたが。極限強化状態を止められるのは母さんか父さんくらいだった。そして俺は忠告をした。
「試験では身体に傷はつかない様に細工してあるが今の俺にはその細工が通用しない。それでも残るのなら、ここがお前らの終着地点になるけどな。逃げるなら今の内だぞ。」
諦めて逃げる様子では無いので終わりにしてあげることにした。
「随分と舐められた物ですね。貴方一人で何が出来るんですか。」
「俺一人か…笑わせるな。俺は二人で1人だ。」
「何をふざけているのです。」
「さようなら強敵(とも)よ」
抜刀する瞬間も見えなかった。


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