11 / 15
第二章
第10話「どうして、仲良くなろうとしてるんだ」
しおりを挟む
無事に新作ゲームを購入することが出来たオレは、すぐさま店を出て最寄り駅へと向かう。お昼間際ということで夕暮れ時のような目が眩みそうになる混雑ぶりは起こっていない様子だった。
寧ろそれでいい。これ以上の混み具合が発生していたら、行きと同じく40分弱徒歩で帰宅する羽目になってしまう。体力に関しては講義で削れているために、そんな追い打ちをされたら逆の意味で精神が削れることになる。……あぁ、空飛びたい。
そんな現実逃避を試みようと思っても、ここは異世界でも無ければ、現実×ファンタジーが入り混じったような世界線でもない。極々普通の世界なため、そんな夢は同じ夢の中に置いてくるとしよう。
下り各駅電車に乗れば2分ほどで駅に到着する。
でなければ朝が徒歩だったとしても大学には通いたくない。通学時間、大事。
『──まもなく、3番線に各駅停車、○○○行きが8両編成で参ります。危ないですので、黄色い線の内側までお下がりください』
「……今から帰るってなると。大体、1時半ぐらいか。だったらお昼作って、それからやるか。……楽しみだな」
ぎゅっと、カセットの入った袋を抱き締める。もしも落としたら買い直しや手続きやらが必要となってまた面倒なことになる。早く帰ってプレイするためにも、出来る限り損傷が出ないようにするには、こうした方が適切だ。
「──そんなに楽しみなんだ~。顔にそう書いてあるよ! 意外と可愛らしいところもあるだね」
「……何なんだよ、お前」
背後から覗き見るかのように顔を突き出してきたのは、またもやYだった。
平然のように話しかけてきたYから距離を取るべく、後方車両の方へと移動する。先頭車両の方が出口近いから出来れば離れたくないが……。仕方がない、これはやむを得ない犠牲だ。……っく!
「その華麗すぎるボケに対しては、つっこんだ方がいいのかな?」
「………………」
独り言には他人が関与するのはNGなんじゃないのか。今ストーカー、思いっきりオレ心の中読んできたんですけど。そっか、これが異世界ファンタジーでの特権ってやつなのか。……反則すぎるだろ、このストーカー。
「……はぁああ」
オレはやがて逃げきれないと確信し、恐る恐る後ろを振り返る。
そこには後ろで腕を組みながら微笑みを向けてくるいつもの顔があった。たった数日の間だけで随分と見慣れた顔となったものだ。家族以外の顔をこうしてまともに見るなんて、いつぶりだろう。
「……あのさ。何でそう着いてくるわけ」
「何でって……。そりゃあ、仲良くなりたいから?」
「な、仲良く……?」
彼の言葉に動揺せざるを得なかった。
大学キャンパス内にかつての知り合いはいない。高校はまだしも中学時代のクラスメイトや同級生に遭遇する恐れもあり、少しでも遠くの、ある程度の偏差値が必要の大学に入った。よってオレの体質を知る人間はどこにもいない。
だからこうして、体質を知らずに友人関係を望まれる可能性は決してゼロじゃない。
ゼロではないが……まさかこいつに言われるなんて、誰が想像出来ただろう。
いつも講堂の真ん中で、誰かしらと対話を繰り広げているような奴が、たった1回、落とし主と拾い主になっただけの関係なのに。……何で。
「……何で──」
その瞬間、会話を遮るように電車が横切る音が響き、同時に声も掻き消される。
「…………ぁ」
「あ、電車来たよ。どうしたの? この電車でしょ、待ってたの」
「そう……だけど」
聞きたい内容が多すぎて、頭の中で整理がつかない。
どうしてオレみたいなのと仲良くなろうとするのかとか、どうしてそんなに必死なんだとか。……たった一度繋がっただけの関係で、どうして、仲良くなろうとしてるんだ。
この際、話してしまう方がいいんだろうか。
一度拒絶したのに、その翌日には何事もなかったかのような対応でオレに再度落とし物を届けてくれた。そんな彼になら話しても……話したら、遠ざかってくれるんだろうか。
「聞きたいこと、あるみたいだから」
「……っ!」
「ほら、乗ろ!」
扉が開き、降りる利用客もいれば残る利用客もいる。運が良いのか真正面の扉からは誰1人として降りる客がおらず、扉付近で歩みを止めた彼はオレの腕を掴もうとしたのか、左手を伸ばしてきた。
俯いて考え込んでいたオレはその声に呼び戻され、不意に目の前を向く。
──瞬間、脳内にふと『悪夢』に出てくる“自身へ伸びてくる手”が浮かんだ。
(怖い……嫌だ……来ないで、もう……許して――)
「────やめろっ!!」
「……っ、……」
言葉は刃物だ。使い方を間違えれば、立派な凶器となる。
5年前──オレはその刃物で、家族を傷つけた。そして、今もまた……知らない誰かを、たった一瞬で傷つけた。そしてそれを理解するのはいつも……言い終わった後だ。
はっ、と意識はすぐに彼へと向けさせられる。
友好関係を築こうとしてくれているようでも、オレからすれば名前さえ聞いたことがないあかの他人同然。いや……もうあかの他人じゃない。知り合いだ。
ほぼ強引だったけど、あいつへ向けていた意識は確実に見知らぬ他人へと向けるようなそれじゃなかった。かつていた友人に向けるような、気を許す心そのものだった。
謝ったところでそれは最早過去。流れ去ってしまった時間には逆らえない。
あのときに見た家族の動揺を隠せない顔を、今でも鮮明に覚えてる。
オレはまた、取り返しのつかないことをしたんだ。たとえ他人との関わりがダメになった今でも、良心は健在だ。今オレが何をしたのかを理解出来ないほど、腐ってはいない。
強引だったとはいえ、友好関係を作ろうとしてくれていた人をオレは、その意志さえ否定してしまったのだ。
謝って済む問題じゃない。
けどこのまま電車に乗ったりホームから去ったりするのは……してはいけない選択肢だっていうのはもう、わかってるから。
「ご、ごめ……──」
「あー……なるほど、ね。ごめん、さっ帰ろ!」
「えっ……?」
顔を上げた先に待ち受けていたのは、正午大学の裏庭で見た、まるで何事もなかったかのような真っ直ぐな笑みをした彼だった。
……余計に頭の中が混乱した。
寧ろそれでいい。これ以上の混み具合が発生していたら、行きと同じく40分弱徒歩で帰宅する羽目になってしまう。体力に関しては講義で削れているために、そんな追い打ちをされたら逆の意味で精神が削れることになる。……あぁ、空飛びたい。
そんな現実逃避を試みようと思っても、ここは異世界でも無ければ、現実×ファンタジーが入り混じったような世界線でもない。極々普通の世界なため、そんな夢は同じ夢の中に置いてくるとしよう。
下り各駅電車に乗れば2分ほどで駅に到着する。
でなければ朝が徒歩だったとしても大学には通いたくない。通学時間、大事。
『──まもなく、3番線に各駅停車、○○○行きが8両編成で参ります。危ないですので、黄色い線の内側までお下がりください』
「……今から帰るってなると。大体、1時半ぐらいか。だったらお昼作って、それからやるか。……楽しみだな」
ぎゅっと、カセットの入った袋を抱き締める。もしも落としたら買い直しや手続きやらが必要となってまた面倒なことになる。早く帰ってプレイするためにも、出来る限り損傷が出ないようにするには、こうした方が適切だ。
「──そんなに楽しみなんだ~。顔にそう書いてあるよ! 意外と可愛らしいところもあるだね」
「……何なんだよ、お前」
背後から覗き見るかのように顔を突き出してきたのは、またもやYだった。
平然のように話しかけてきたYから距離を取るべく、後方車両の方へと移動する。先頭車両の方が出口近いから出来れば離れたくないが……。仕方がない、これはやむを得ない犠牲だ。……っく!
「その華麗すぎるボケに対しては、つっこんだ方がいいのかな?」
「………………」
独り言には他人が関与するのはNGなんじゃないのか。今ストーカー、思いっきりオレ心の中読んできたんですけど。そっか、これが異世界ファンタジーでの特権ってやつなのか。……反則すぎるだろ、このストーカー。
「……はぁああ」
オレはやがて逃げきれないと確信し、恐る恐る後ろを振り返る。
そこには後ろで腕を組みながら微笑みを向けてくるいつもの顔があった。たった数日の間だけで随分と見慣れた顔となったものだ。家族以外の顔をこうしてまともに見るなんて、いつぶりだろう。
「……あのさ。何でそう着いてくるわけ」
「何でって……。そりゃあ、仲良くなりたいから?」
「な、仲良く……?」
彼の言葉に動揺せざるを得なかった。
大学キャンパス内にかつての知り合いはいない。高校はまだしも中学時代のクラスメイトや同級生に遭遇する恐れもあり、少しでも遠くの、ある程度の偏差値が必要の大学に入った。よってオレの体質を知る人間はどこにもいない。
だからこうして、体質を知らずに友人関係を望まれる可能性は決してゼロじゃない。
ゼロではないが……まさかこいつに言われるなんて、誰が想像出来ただろう。
いつも講堂の真ん中で、誰かしらと対話を繰り広げているような奴が、たった1回、落とし主と拾い主になっただけの関係なのに。……何で。
「……何で──」
その瞬間、会話を遮るように電車が横切る音が響き、同時に声も掻き消される。
「…………ぁ」
「あ、電車来たよ。どうしたの? この電車でしょ、待ってたの」
「そう……だけど」
聞きたい内容が多すぎて、頭の中で整理がつかない。
どうしてオレみたいなのと仲良くなろうとするのかとか、どうしてそんなに必死なんだとか。……たった一度繋がっただけの関係で、どうして、仲良くなろうとしてるんだ。
この際、話してしまう方がいいんだろうか。
一度拒絶したのに、その翌日には何事もなかったかのような対応でオレに再度落とし物を届けてくれた。そんな彼になら話しても……話したら、遠ざかってくれるんだろうか。
「聞きたいこと、あるみたいだから」
「……っ!」
「ほら、乗ろ!」
扉が開き、降りる利用客もいれば残る利用客もいる。運が良いのか真正面の扉からは誰1人として降りる客がおらず、扉付近で歩みを止めた彼はオレの腕を掴もうとしたのか、左手を伸ばしてきた。
俯いて考え込んでいたオレはその声に呼び戻され、不意に目の前を向く。
──瞬間、脳内にふと『悪夢』に出てくる“自身へ伸びてくる手”が浮かんだ。
(怖い……嫌だ……来ないで、もう……許して――)
「────やめろっ!!」
「……っ、……」
言葉は刃物だ。使い方を間違えれば、立派な凶器となる。
5年前──オレはその刃物で、家族を傷つけた。そして、今もまた……知らない誰かを、たった一瞬で傷つけた。そしてそれを理解するのはいつも……言い終わった後だ。
はっ、と意識はすぐに彼へと向けさせられる。
友好関係を築こうとしてくれているようでも、オレからすれば名前さえ聞いたことがないあかの他人同然。いや……もうあかの他人じゃない。知り合いだ。
ほぼ強引だったけど、あいつへ向けていた意識は確実に見知らぬ他人へと向けるようなそれじゃなかった。かつていた友人に向けるような、気を許す心そのものだった。
謝ったところでそれは最早過去。流れ去ってしまった時間には逆らえない。
あのときに見た家族の動揺を隠せない顔を、今でも鮮明に覚えてる。
オレはまた、取り返しのつかないことをしたんだ。たとえ他人との関わりがダメになった今でも、良心は健在だ。今オレが何をしたのかを理解出来ないほど、腐ってはいない。
強引だったとはいえ、友好関係を作ろうとしてくれていた人をオレは、その意志さえ否定してしまったのだ。
謝って済む問題じゃない。
けどこのまま電車に乗ったりホームから去ったりするのは……してはいけない選択肢だっていうのはもう、わかってるから。
「ご、ごめ……──」
「あー……なるほど、ね。ごめん、さっ帰ろ!」
「えっ……?」
顔を上げた先に待ち受けていたのは、正午大学の裏庭で見た、まるで何事もなかったかのような真っ直ぐな笑みをした彼だった。
……余計に頭の中が混乱した。
0
あなたにおすすめの小説
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
【完結】アイドルは親友への片思いを卒業し、イケメン俳優に溺愛され本当の笑顔になる <TOMARIGIシリーズ>
はなたろう
BL
TOMARIGIシリーズ②
人気アイドル、片倉理久は、同じグループの伊勢に片思いしている。高校生の頃に事務所に入所してからずっと、2人で切磋琢磨し念願のデビュー。苦楽を共にしたが、いつしか友情以上になっていった。
そんな伊勢は、マネージャーの湊とラブラブで、幸せを喜んであげたいが複雑で苦しい毎日。
そんなとき、俳優の桐生が現れる。飄々とした桐生の存在に戸惑いながらも、片倉は次第に彼の魅力に引き寄せられていく。
友情と恋心の狭間で揺れる心――片倉は新しい関係に踏み出せるのか。
人気アイドル<TOMARIGI>シリーズ新章、開幕!
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?
perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。
その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。
彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。
……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。
口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。
――「光希、俺はお前が好きだ。」
次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
孤毒の解毒薬
紫月ゆえ
BL
友人なし、家族仲悪、自分の居場所に疑問を感じてる大学生が、同大学に在籍する真逆の陽キャ学生に出会い、彼の止まっていた時が動き始める―。
中学時代の出来事から人に心を閉ざしてしまい、常に一線をひくようになってしまった西条雪。そんな彼に話しかけてきたのは、いつも周りに人がいる人気者のような、いわゆる陽キャだ。雪とは一生交わることのない人だと思っていたが、彼はどこか違うような…。
不思議にももっと話してみたいと、あわよくば友達になってみたいと思うようになるのだが―。
【登場人物】
西条雪:ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。
白銀奏斗:勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。
学校一のイケメンとひとつ屋根の下
おもちDX
BL
高校二年生の瑞は、母親の再婚で連れ子の同級生と家族になるらしい。顔合わせの時、そこにいたのはボソボソと喋る陰気な男の子。しかしよくよく名前を聞いてみれば、学校一のイケメンと名高い逢坂だった!
学校との激しいギャップに驚きつつも距離を縮めようとする瑞だが、逢坂からの印象は最悪なようで……?
キラキライケメンなのに家ではジメジメ!?なギャップ男子 × 地味グループ所属の能天気な男の子
立場の全く違う二人が家族となり、やがて特別な感情が芽生えるラブストーリー。
全年齢
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる