推しのダンジョン配信者を死なせたくないので炎の仮面冒険者始めました~日本初の100層踏破者は毎回コメント欄がツッコミの嵐

煌國粋陽

文字の大きさ
8 / 29

8、アルパカ再び

しおりを挟む
綾覇らの前に現れたのは『アルパカ男』ではなくアルパカそのものだった。

炎のアルパカを前に綾覇らは戸惑う。

:またも想像の斜め上どころか大気圏にロケット発射する展開来たんだけど
:仮面冒険者アルパカ、期待を裏切らない
:またも綾覇ちゃん達困惑してるやん


「久しぶり。清楓ちゃんの要望に甘えて来てしまった」

:炎のアルパカ、普通にしゃべる
:やばいわこの配信カオス


「仮面冒険者アルパカさんですよね?」
「ああ」
「ど、どうしてアルパカの姿に?」

綾覇の問いに対し、一拍置いてアルパカはこう答えた。

「オトコが配信に映るのは君達のファンの人達もやっぱり嫌だろうなと思って」

:視聴者への気配りが出来るアルパカ
:だからって普通の人はアルパカに変身できたりしないんよ


「俺も女の子達が仲良く配信してるところに男が混じってくるの嫌な方だから」

:視点が完全に男視聴者で草
:この人もガチ恋リスナーかもしれん
:アルパカ、ユニコーンだった
:字面だけだと意味不明


「それに頭だけアルパカはキモいってコメント多かったし……」

:メンタル弱そうだぞ。このドラゴンスレイヤー
:エゴサして凹んでるの草
:この一ヵ月どんな気分で過ごしてたんだろうな?
:布団にくるまって叫んでそう。もしくはダンジョン潜って魔物に八つ当たりしてそう
:DV(ダンジョン・バイオレンス)か。魔物も災難だな


「この姿なら【黒猫ハーバリウム】の配信の世界観も崩さずに済むと思う」

:黒竜をアルパカ頭で瞬殺した人間が配信の世界観語り出して草
:急にプロデューサー目線になるのがヘビーリスナー感出てる


「俺の事は彼女……龍美ちゃんの使い魔くらいに考えてくれればいいから。基本何もしない。後方警戒くらいはするが」
「わたしの使い魔?そ、そんな恐れ多いです」

龍美は突然の指名に慌てふためく。

:Sっ気クールビューティーりゅみちゃんもアルパカの前だと翻弄されっぱなし
:そんな可愛い一面も見れるのは配信の醍醐味


「元々わたしも龍美ちゃんもさやちゃんも後衛職なのでアルパカさんが最後列に控えて下さるのはとても心強いです」

治癒や支援能力に長けている聖女職の碧偉はアルパカ加入による戦力的補強を純粋に喜んでいた。

「私達は別にアルパカさんが人間のままでも全然構いませんよ?アルパカの姿のままじゃ不便じゃないですか?」

:碧偉ちゃんアルパカ男モードがいいのか?
:そりゃ黒竜瞬殺した真紅剣士モードの印象が強烈だったんじゃね?
:後方彼氏面ならぬ後方アルパカ面な冒険が今始まるッ!!
:絶対前から考えてただろその言い回し


「まあ。この姿の方がいいかな。アルパカのままの方が深刻な頼まれ事とかされないだろうし」
「そ、そうですか」

:この人やっぱ本当は表舞台に出て来たくはなかったんだろうな
:そりゃ竜種でも脅威度高いブラックドラゴン瞬殺出来るなんて知れたら指名依頼の嵐だもん。しかも国レベルから
:あの50層イレギュラーがなかったら女冒険者パーティーの配信見ながら宅飲みし続けてたっぽいな
:言葉通り『人間やめた』人初めて見たわ


「分かりました。では今日から一緒に配信活動させていただきます。本日残りの探索予定は池袋36層-40層の踏破です。アルパカさんはパーティー最後列での後方警戒お願いします」
「了解した」


綾覇らは休憩時間を終わらせ、36層へと進む。


:いよいよ始まるぞ。【黒猫ハーバリウム第2章withアルパカ】が
:後方彼氏面ならぬ後方アルパカ面な冒険が今始まるッ!!
:絶対前から考えてただろその言い回し

:何層まで潜れるかな?
:まあアルパカ次第だよな。
:後見冒険者からどこかのタイミングで本格参戦するんだろうけどそれでも黒猫ちゃん達を危険に晒すところまでは潜らないだろうな

:36層の探索始まったけどアルパカ映ってなくね?
:撮影ドローンは事前登録した冒険者データを元に動いてるからな
:あれ炎のアルパカって登録できるん?
:無理じゃね?
:たしか人間の体内温度に反応する仕組みじゃなかったか?
:【悲報】アルパカ、ドローンに映らない
:普段の黒猫配信と何も変わらなくて草

:でも前の配信はしっちょう碧偉ちゃん龍美ちゃんが振り向いて後方警戒してたけど今日は全然こっち向いてくれないな
:たしかに……なんか寂しいな
:どんどん前に進んでいくな。35層までの進行と比べても全然違う
:仮に魔物に挟まれてもどうにかしてくれる人間……いやアルパカがいるからな


:あっ清楓ちゃん振り向いてくれた
:なんか驚いてるぞ?
:碧偉ちゃんも何かに気付いたぞ
:龍美ちゃんもあんぐりしてる

綾覇たちは異変に気付き、進行をやめ後方へ向き直る。


:おいおい映ってないところで何が起きてる!!


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。

しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。 しかし―― 彼が切り捨てた仲間こそが、 実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。 事実に気づいた時にはもう遅い。 道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。 “荷物持ちがいなくなった瞬間”から、 アレクスの日常は静かに崩壊していく。 短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。 そんな彼と再び肩を並べることになったのは―― 美しいのに中二が暴走する魔法使い ノー天気で鈍感な僧侶 そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。 自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。 これは、 “間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる” 再生の物語である。 《小説家になろうにも投稿しています》

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

婚約破棄は誰が為の

瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。 宣言した王太子は気付いていなかった。 この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを…… 10話程度の予定。1話約千文字です 10/9日HOTランキング5位 10/10HOTランキング1位になりました! ありがとうございます!!

処理中です...