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⒋流石です
しおりを挟むそう言われてはっとしました。
私は自分の野望を叶える事しか考えておらず、事実だけを見て、メデラウス様の浮気相手の皆様方やメデラウス様本人の気持ちを考えていなかったのです。
「知らないかもしれませんわ…」
「もしメデラウス君が婚約の事を言ってなくて、普通に付き合っていると思っているとしたらどうだろう?」
「…」
「その場合メデラウス君が悪いのは確かだが、彼女たちは自分の他に3人も恋人がいて、その上婚約者がいるという事実を突然知らされることになる。しかも自分の好きな人が傷付けられたら、いくら悪い人でも辛い気持ちにならないかい?」
「確かに…」
「もしメデラウス君が婚約の事を言っていて、それでもなお彼女たちは恋人でありたいと願ったとしたら?ルダはメデラウス君の事をどう思う?」
返す言葉がありませんでした。お父様の言う通りです。もしメデラウス様が言ってなかったら、皆様はとても傷つき、悲しむでしょう。言っていたら最初からメデラウス様が悪だと決めつけていた私は自分の無知が恥ずかしくてメデラウス様にあわせる顔がありません。
「ルダはまだ小さいから難しい決断かもしれないね。でも、婚約を破棄するという事は簡単じゃない。もう一度、よく考えておいで」
優しく、でもしっかりたしなめられた私は項垂れ、自分の部屋に帰りました。
これから自分はどうするべきなのか、どうしたいのかを考え直していた時、ドアをノックする音が聞こえてきました。
「だれ?」
「私よ、ルダノーナ。お姉様もいるわ」
「カミーラお姉様?ルナーラお姉様も?」
「ええ。入っても良いかしら?」
「もちろん!でもどうしてここに?」
お姉様たちは顔を見合わせ、口を開きました。
「お父様から話を聞いたのよ」
「ルダの助けになってやって欲しい、とも言われたわ」
カミーラお姉様は次の日の予習があり、ルナーラお姉様は既に結婚して旦那様と暮らしているのに、わざわざ私のために駆けつけてくれたようです。
愛されてるわね、とカミーラお姉様が言うと、そうね、とルナーラお姉様も微笑みました。
「それで、ルダは何について悩んでいるの?」
「本当にこのまま婚約破棄しても良いのかな?って」
「ルダはどうしたい?」
「婚約破棄してみたい。でも、何も知らないままじゃダメだと思う。もっと知らないといけない事がたくさんある」
「なら婚約破棄をする為に何をしたらいいと思う?」
「メデラウス様がどんな人なのか。浮気相手の皆様はどんな人なのか。どういったお付き合いをしているのか…」
「そうね。ここまで考えられたら、ルダのするべき事は見えてきたのではなくて?」
流石お姉様たちです。私が悩んでいる事をすぐに見抜き、解決の手助けをしてくれました。せっかく手伝ってもらったのだから、私も頑張らなくては。
さあ、婚約破棄に向けて再出発ですわ!!
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