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21.挨拶は大事
しおりを挟む当日の朝、私は学年集会に着ていくドレス選びをしてから、婚約破棄の最終確認をしました。
「よし!頑張ろう!」
そう言った所で、ヴェーラが昼食の準備が出来たと言いに来ました。
「すぐに行くわ!」
そう返事をして、私は場所が書かれた紙を片付け、食堂へ向かいます。
「ルダ、準備は整ったかい?」
全員が昼食を食べ終えた後、お父様が私に尋ねました。
「うん!ちゃんと計画も頭に入れたし、皆様も手伝ってくれたから!」
「そうか。簡単な事じゃないけれど、成功するように祈っているよ」
「ありがとう、お父様!」
「私も応援しているわ」
「ルダならきっと大丈夫よ」
カミーラお姉様もお母様も声をかけてくれます。
「ありがとう、カミーラお姉様、お母様!」
こうして、家族の応援を一身に受けた私はルンルンで部屋に戻りました。
「相変わらず広いホールね…」
ホールに到着し、馬車から降りた私は感嘆の声をあげました。
「この間も来たでしょうに」
カミーラお姉様が私を見て微笑を浮かべます。
「あ、改めて思っただけ!行きましょ!」
こうして家族全員で会場へ向かいます。受付を済ませた後、静かな音楽と共に入場します。
「わあ…人がたくさん!」
「すごいでしょう?これからもっといらっしゃるわよ」
色とりどりで華やかな正装に身を包んだ男女が挨拶を交わしたり談笑をしたりしています。
「こんなに人がいるんだ…」
「さて、私たちも挨拶に行こうか」
人の多さと豪華さに圧倒されていた私に声をかけ、お父様が歩きだします。貴族の挨拶は今後の付き合いにも影響してくるので、すごく大切な事は私も分かっています。だから、粗相のないように気をつけようと考えてからお父様の後を追いました。
「ご無沙汰しておりますバレンタ伯爵。お変わりございませんか?」
「こちらこそ、ご無沙汰しておりますカミラーネ侯爵。お陰様で元気に過ごせております」
私が皆様に協力してもらう事を知っているお父様は真っ先にバレンタ様の所に挨拶に行ってくれました。これは感謝しなければいけませんね。
「こんにちは、カミーラ様、ルダノーナ様」
「こんにちは、バレンタ様」
「こんにちは、バレンタ様!」
私たち子供も挨拶を交わします。この様子では、両親には婚約破棄を手伝う事を言っていないようですね。
「…」
無言で目を合わせ、頷きあった後、次の方の所へむかいました。
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