銀色童話

黒池 火魚

文字の大きさ
15 / 16

15

しおりを挟む
ぎしっと微かにベットの軋む音で眼が醒める。

「んっ?」

ゆっくりと眼を開くと、横に剛が居て…じっと俺を見てた。

その瞳が微かに濡れているようで…

「剛?
 …心配させて、ごめんな。」

手を伸ばし、その浮かんだ涙を取ろうとすると、自分の頬に俺の手を当て擦寄ってくる。
剛はベットの上にうつ伏せの状態のまま…自分を見つめていた。
それから不意に顔を横に動かし、まるで思い出して今も怒っている口調で言い出した。

「本当だよ。
 あのまま居なくなってしまったら…

 どうしようかって…ずっと思ってた。

 光ちゃんが居なくなってしまうのは嫌…
 光ちゃんが好き…

 ご主人様より、誰よりも…」

最後の言葉の時には、じっと俺を見て…呟くように言う。
剛の言葉に嬉しく思う…
だけど俺は…

「剛…だけど、お前は…」

更に言おうとした俺の口を剛は自分の口で塞いだ。
にこぉっと笑いながら剛は軽く首を動かす。

「光ちゃんの言いたい事、判る。
 けど…僕は光ちゃんがいい。
 僕の血を残すとかは…そんな事はどうだって…

 僕は、ただの剛で、小さな頃にご主人様と拓哉さんに助けてもらって…
 この家に住んでるの。

 おとんが偉いひとだったのかもしれないけど…

 そんなのは関係ない。
 会った事も無いから知らないし…
 僕は、光ちゃんが育ててくれたんだよ…毛繕いから何まで…

 光ちゃんがずっと傍にいてくれたら…いいの。

 僕はそれだけで幸せなんだよ。」

にっこりと笑う剛が…凄く綺麗で可愛くて…強くぎゅっと抱き締めた。
ちゅっと自分から剛の口を自分の口で塞ぐ。
ずっと軽く触れるだけの接吻けから、息を吸う為にかすかに開いた口の中に舌を差し込んだ。
一瞬…剛は驚いたように身体がはねたが、両手でしっかりと抱き締めているから、逃げられない。

光の舌が入り込んで、剛の舌を絡めとる。
くちゅくちゅと舌が絡み合う音が響く。

「んっ…くぅん…」

剛の口から甘い吐息交じりの声が零れ落ちる。
互いの唾液が混じり合って剛の喉下を伝う頃、漸く唇を離した。

「はぁ…なぁ、光ちゃん…
 何か、身体が凄くぽかぽかするよ。
 何でぇ?」

剛の言葉にそっと頬に唇を当てる。
ちゅっと再度、剛の唇を塞ぐと…自分の身体の一部がおかしい事に光は気づいた。

既に機能する事の出来ない筈の自身が昂ぶっていたのだ…
このまま…抱けるとしても、きっと子供はできないだろう…
それでも光は剛が欲しかった。
この時だけしか抱けないかもしれない…

「剛…いいか?
 多分…元に戻ったら二度と出来ないと思う。
 だから…今だけ、剛が欲しい…」

ごくりと唾を飲み込んで、光がそう言うと、剛はふわりと光の首に腕を回して、にこっと笑う。

「光ちゃんの好きにしていいんだよ。

 だって…僕は光ちゃんのものだし…

 好きだから…いい。
 今だけじゃ無くて…ずっと一番、傍にいて…

 僕も光ちゃんから離れないから…」

そういうと、瞳を閉じた。

光は剛の服を脱がし…再度、唇を重ねた。思いの丈をこめて…深く激しく…
唇を離すと、うっとりしたかのように剛は潤んだ瞳で、光を見つめていた。剛の赤く染まった頬に唇を当て、ぺろりと頬を舐める。

「んっ…」

人の身体になった剛をじっと見つめて、膨らんだ胸にそっと手を這わせ、掴む。

「あぁ…んっ…」

優しく揉みながら、光の舌は先ほど二人で零した唾液を舐め取ってゆく。ぞくぞくと剛の体が震えて、きゅっと光の背に腕を回す。 
顔を動かし、胸の先端にある果実を軽く噛む。

「ひゃぁ…」

小さな声に光の顔が上がる。

「どうした?」

その声に剛はふるふると首を左右に振った。

「なっ…なんか…そこ…変なんだもん。」

感じてしまう事がよく判らず、何度も首を左右に振る剛に光は再度、胸の果実を口に含む。片方は指で軽く引っ張っると、剛の身体の震えは大きくなる。

「…あっ…あん。」

くりくりと指先で捏ねたり、押し付けたりを繰り返し、つんと果実が尖った所で、光の舌が徐々に下腹部の方に動く。

「あぁ…んっ…ふぅ…」

剛の弾力のある足を持ち上げ、舌で上から下へと舐めあげる。
秘められた場所をじっと見つめると、そこからは愛液がきらきらと光って零れ落ちてゆく。

じっと見つめられる事が恥ずかしいのか、剛の手が光の頭を押し出す。

「んっ…やぁ…見な…いでぇ…」

ひくひくと襞が動くのを見て、光は更に顔を近づけ、一旦鼻を鳴らしながら匂いを嗅ぎ、そこをぺろりと舐めあげた。

「ひゃぁ…あんっ…」

そこから信じられないほどの快感が剛を襲う。ぺろぺろと舐めあげ、更に奥へと舌を這わせる。それと同時に指をぬぷりと差し込んだ。剛の中は熱く光の指を受け入れた。

既にほぐす必要も無いほどに緩やかな中に、光は一旦顔を上げ、剛の両足を高く持ち上げる。

「あっ…ぁ…こぅ…もぉ…」

震えている剛の頬に唇を当てると、光は昂ぶった自分をゆっくりと差し込んだ。

「んっ…あぁぁ~!!」

ずぶずぶと入り込んでくる光自身に、剛の中は喜ぶかのようにきつく締め付けてくる。
剛の奥へと進むうちにプチッと何かを切るような感触が光に伝わった。
痛みの余り、ポロポロと涙を零している剛に光は涙を舌で拭い、髪をそっと撫でる。

「こぉちゃ…いたっ…いぃ。
 やだぁぁ…」

動くこともせず、じっと待って…剛が光自身に慣れるまでは何度も髪を撫でている内に、剛の涙で潤んだ黒い瞳がぱっちりと開いて、光の背中に腕を回した。

「…こぉちゃ…ん、なんか…むずむず…する。
 あぁ…なに、やぁ…これっ…」

ゆっくりと腰を動かし出すと、剛の声が艶やかに響く。

「剛、平気か?」

光の言葉に、剛は痛みを堪えて小さく頷く。光は微かに笑うと、剛にそっと唇をまぶたの上に当て、自分の動きを激しくした。

「あぁ…んっ…こぉ…ちゃ…ん…
 好き…ぁっ…んっ…」

ぎゅっと縋り付いてくる剛に、光は囁く。

「ああ…俺も剛が好きだ…
 他の奴にはもぉ…渡さないからな。

 お前が逃げ出してしまっても、追いかけて捕まえる。」

嬉しさの余り、剛の瞳からは涙が零れ落ちる。それと同時に光が入ってる中が妖しく動き出す。

「あぁっ…んっ…」

ギシギシとベットの揺れる音と互いに零れ落ちる吐息が混じり合って…光は一際深く剛に差し込むと、思いの丈を開放した。

「くぅ。」

最後の一滴までを絞り込むように動かれて、剛の中がきゅっと締まる。

「あぁぁぁ…んんっ…」

長い時間、剛の中に放ったが…まだ光自身は衰えてはいない。剛の荒い息がある程度治まると、ゆっくりとまた腰を動かし出す。

「んっ…ふぅ…こぉちゃ…熱い…」

剛の首筋を舐め上げていると剛の呟きに、光も答える。

「ああ…凄く熱いな…剛の中…
 キュッキュッって俺を凄く締め付けてくる。
 気持ちいいぞ…」

顔を上げ、剛の唇に光は自分の唇を重ねる。何度も触れ合って赤く濡れた剛の唇は思いの外、甘かった。

「あっん…ほんとに?

 こぉちゃん…が、気持ちいい…と嬉しい…」

ふわりと笑う剛に光はぎゅっときつく抱き締めると、激しく動き出した。

「あぁ…っ…くぅ…ふぅ…ぅ…んっ…」

何度も激しく…剛の中に、自分の思いのままに差し込んでゆく。そして…何度も開放しても、光は疲れることなく、剛を抱いていた。

「あぁ…こぉちゃ…んっ…!」

夜が更けて…漸く、光は全てを…
全ての思いを出し切って剛の身体から名残惜しげにゆっくりと離れた… 

既に意識を失っている剛の中からは、光の放った物と剛の紅い血が混じり合い…トロリと零れ落ちて、シーツの上に二人の欲望の証を残していた…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...