15 / 18
社交シーズンのドタバタ
1 お出掛け
しおりを挟む
兄ちゃんに、ぴょん☆と飛びつけば。
あうんの呼吸で、片手ですいっと掬い上げてくれた。
兄ちゃんの首に腕を回して抱き付く。
兄ちゃんは、呵呵々と笑いながら。
テミスを片手で抱き上げたまま、ずんずん歩いた。
ああ、この抱っこ歩き、久しぶり♡
すんごくうきうきしちゃう‼︎
ちょっと目線が上からだから周りがよく見える。
門番の、商人の、従者の、観光客の。
たくさんの目が見事にかっぴらいて、こっちを集中してガン見している。
テミスはあっと顔を赤くした。
いけない‼︎
ここは国の中枢、王都。
しかも行政の中心、王宮だ。
ど田舎とは違うっていうのに、何も考えずモモンガになって飛び付いていた。
……ま、いっか。
尻の下の太い腕は筋肉で硬くて柔らかい。
りっぱな胸筋はぱん!と張って。
首なんて両腕で抱えてちょうど良い。
やっぱりタイナ兄ちゃんはゴリマッチョだ。
好き♡
安心感にうっとりする♡
かなり涼しい、いや寒い季節になりましたが皆様お変わりございませんか?って感じ。
季節はもう冬。
テミスもペーペーから、ぺーが一つ取れた感じのベテランに近づいた。
冬といえば社交のシーズンだ。
領地の実りの秋を終えて、王都目指しての貴族の民族大移動が始まる。
つまり王宮も、気の休まらない程に忙しくなる。
テミスにも一週間前に、送配の従者さんが封筒を届けてくれた。
ペルセポネ伯の蝋封印だ。
そう、アフロディ兄ちゃんがお嫁に行った家だ。
『王都に行くから、タイナ兄ちゃんと来てね』
っていう招待状で、もう、もう、気分は爆上がりだった!
もう喜びが溢れ過ぎて、"お得意さん"に不審がられるわ、(やっぱりまだ名前を覚えていない)ハウスさんに拉致による事情聴取されるわ、とてんやわんやだった。
で、当日でーす。
いつものようにタイナ兄ちゃんと門で待ち合わせして飛び付く‼︎
今日は一番いい服。
兄ちゃんもシュッとした服で格好良い‼︎
あ、皺とか考えずに飛び付いてたよ。
てへっ☆
今日はお互い正装だ。
ペルセポネ伯爵家は、『港を牛耳るお金と力のある家』だとハウスさんが教えてくれた。
領主夫人の兄と弟の訪問だから、ちゃんとしなさい。って諭された。
まぁ本来なら馬車でぐんと乗りつけるのが、使用人の手前カッコいいとは思うけど。
そんな無駄なお金、ナッシング。
テミスが侍従で働いてるのは知ってるし。
滅多に見れない世紀末覇王のタイナ兄ちゃんの正装だから、もう良いよね。
金持ちのペルセポネ伯爵の屋敷は王宮に近い。
貴族街は地位とお金で場所が決まる。
王宮に近いほどお偉いさんなワケ。
どうせ社交シーズンにしか使わない屋敷なのに、どーんとデカくてゴージャスだった。
王宮の門から、辻馬車を拾わなくても直ぐ着く。
赤ちゃんの時から抱っこ歩きされてたから、疑問も持たずに楽ちんしてた。
そして二人はペルセポネ伯爵のどでかい門で、門番に声を掛けていた。
あうんの呼吸で、片手ですいっと掬い上げてくれた。
兄ちゃんの首に腕を回して抱き付く。
兄ちゃんは、呵呵々と笑いながら。
テミスを片手で抱き上げたまま、ずんずん歩いた。
ああ、この抱っこ歩き、久しぶり♡
すんごくうきうきしちゃう‼︎
ちょっと目線が上からだから周りがよく見える。
門番の、商人の、従者の、観光客の。
たくさんの目が見事にかっぴらいて、こっちを集中してガン見している。
テミスはあっと顔を赤くした。
いけない‼︎
ここは国の中枢、王都。
しかも行政の中心、王宮だ。
ど田舎とは違うっていうのに、何も考えずモモンガになって飛び付いていた。
……ま、いっか。
尻の下の太い腕は筋肉で硬くて柔らかい。
りっぱな胸筋はぱん!と張って。
首なんて両腕で抱えてちょうど良い。
やっぱりタイナ兄ちゃんはゴリマッチョだ。
好き♡
安心感にうっとりする♡
かなり涼しい、いや寒い季節になりましたが皆様お変わりございませんか?って感じ。
季節はもう冬。
テミスもペーペーから、ぺーが一つ取れた感じのベテランに近づいた。
冬といえば社交のシーズンだ。
領地の実りの秋を終えて、王都目指しての貴族の民族大移動が始まる。
つまり王宮も、気の休まらない程に忙しくなる。
テミスにも一週間前に、送配の従者さんが封筒を届けてくれた。
ペルセポネ伯の蝋封印だ。
そう、アフロディ兄ちゃんがお嫁に行った家だ。
『王都に行くから、タイナ兄ちゃんと来てね』
っていう招待状で、もう、もう、気分は爆上がりだった!
もう喜びが溢れ過ぎて、"お得意さん"に不審がられるわ、(やっぱりまだ名前を覚えていない)ハウスさんに拉致による事情聴取されるわ、とてんやわんやだった。
で、当日でーす。
いつものようにタイナ兄ちゃんと門で待ち合わせして飛び付く‼︎
今日は一番いい服。
兄ちゃんもシュッとした服で格好良い‼︎
あ、皺とか考えずに飛び付いてたよ。
てへっ☆
今日はお互い正装だ。
ペルセポネ伯爵家は、『港を牛耳るお金と力のある家』だとハウスさんが教えてくれた。
領主夫人の兄と弟の訪問だから、ちゃんとしなさい。って諭された。
まぁ本来なら馬車でぐんと乗りつけるのが、使用人の手前カッコいいとは思うけど。
そんな無駄なお金、ナッシング。
テミスが侍従で働いてるのは知ってるし。
滅多に見れない世紀末覇王のタイナ兄ちゃんの正装だから、もう良いよね。
金持ちのペルセポネ伯爵の屋敷は王宮に近い。
貴族街は地位とお金で場所が決まる。
王宮に近いほどお偉いさんなワケ。
どうせ社交シーズンにしか使わない屋敷なのに、どーんとデカくてゴージャスだった。
王宮の門から、辻馬車を拾わなくても直ぐ着く。
赤ちゃんの時から抱っこ歩きされてたから、疑問も持たずに楽ちんしてた。
そして二人はペルセポネ伯爵のどでかい門で、門番に声を掛けていた。
14
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
美澄の顔には抗えない。
米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け
高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。
※なろう、カクヨムでも掲載中です。
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
病弱の花
雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる