なぜか側妃に就職しました。これは永久就職じゃございません。

たまとら

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7 お呼び出しでござる。

王宮の下働きの人達とも仲良くなった。
厨房の人とももうマブダチ♡
ジュノの包囲網に死角は無い。

そうやってウキウキワクワクしていたら、宰相閣下に呼ばれた。

はっ!
そろそろ辞令が降りる頃!

これって、これって、なのかしら!

何気に鏡で身嗜みを整えて、ちょっと髪を耳に掛けてにこって笑ってみる。
……うん、いける。
大丈夫。
ドキドキしながら宰相閣下の執務室に向かう。


壁一面本がいっぱい。
両脇に並べられた机に書類が一杯。
そこにコメ付きバッタのように、紙に埋もれた人。
しゃかしゃかとペンの走る音がする。

ああ、忙しそう。
うん、お手伝いしたい。
はじめは片付けだけでも、お手伝いがしたい。

ぜひさせてください。
出来たら個人的なお世話も‼︎

早る気持ちを抑えながら、その奥の宰相閣下の部屋に向かう。

「宰相閣下。ジュノ殿が参りましたよー。」

疲れた顔の補佐官が扉をトントンして、入れの声。

お邪魔しまーす。



入った途端に目が眩む。

だってそこに宰相閣下が。
笑顔の宰相閣下が。
いつものキリッとしたんじゃ無く、笑顔の宰相閣下が。


『脳味噌の沸点を遥かに突破いたしましたっ‼︎』
『鼻の奥に熱い固まりが上がって参りました‼︎危険であります!』

脳内で慌てた指令が飛び交う。
と、同時にたらりとしたのが鼻の下を伝った。


「き、君っ!大丈夫か⁉︎」

宰相閣下の驚き顔。
……いい。
凄くいい♡


近寄って来る。
近寄って来る。


ふんぎゃあぁぁぁっ‼︎
目の前にっ!


真っ赤で固まるジュノの真前で、宰相閣下はハンカチを差し出した。


そう、ジュノは鼻血を噴いていた。

頭の中はぐるぐるパニック……


だが当てられたハンカチのふんわり漂った香りと。
しみひとつ無い純白に、みるみる赤いものが広がる事に、一気に頭が凍った。


赤から青に変わる顔色を、口元をにまにまさせて宰相閣下が覗き込んでいる。

~~天国か‼︎
いや、地獄かも~~
ダメじゃん俺っ!


羞恥と焦りであわあわしながらソファに座らされ、ジュノはティッシュを鼻に詰めながら話を聞く事になった。
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