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好き。って気持ちは最強
6 日は朝。朝は7時。
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「「盗賊が他の領地から渡ってきたぁ‼︎」」
その報告を受けた時。
二つの頭が同時に上がった。
そう、ほとんど同時だ。
その反動で髪がふわりと動いて、額に垂れるまでの動きさえシンクロしていたので。
エルダスは腹の中で「うっわぁぁ。」と思った。
もう、こいつらのシンクロ率に血を吐きそうだ。
いちゃラブ夫夫はシンクロしている。
ひたすらキリル様を愛でてついて回るアルベルトに、胸焼けしそうだ。
ありがたい事にキリル様にはガルゼ様が付いているので、アルベルトのような子供脳にはなっていない。
二人は同時に立ち上がり、アルベルトがエルダスを見た。
領民に被害が及ぶ前に討伐するのは基本だ。
アルベルトの目から、
① 領主自らが出る場合。
② 兵を派遣する場合。
③ 近隣の村で自警団を任命する場合。
を、読み取らなくてはいけない。
まぁ、アルベルトがキリル様にかっちょいい姿を見せない筈は無い。
だから勿論①が正解だ。
ついでと言うなら
① アルベルトが単騎で出る
② キリル様と一緒に出る
ソレによって準備も変わる。
「そろそろルーアも戦いに慣れさせよう。
執事にルーアの用意を命じてくる。
子供達に言い含めてから、庭で合流だ。」
はい。③でしたー
キリル様の言葉になるほどと思う。
ルーア様は狩や戦闘訓練は充分しているが、人を殺傷することは未だ体験していない。
キリル様の言葉になるほどと頷いたのはアルベルトもだ。
アルベルトは人の話を良く聞く様になった。
マウント取りは、確実に疑問の余地無くキリル様の圧勝だった。
でもソレはアルベルトを喜ばせている。
もうアルベルトにとって視界の中にキリル様がいる事こそが、一番嬉しいことなのだ。多分。
「兄しゃま、行ってらっしゃい。
父しゃま、行ってらっしゃい。」
フォレア様の激励のキス&ハグを受けて。
凛々しい若獅子になりはじめたルーア様が鮮やかに笑う。
キリル様はガルゼ様の腕にいらっしゃる赤ん坊の頭にキスを落として、馬に跨った。
従者達も手を振っている。
あちこちに笑顔が咲いている。
キリルは大きく手を振った。
時は春。
全てこの世はこともなく。
【終わり】
*************
読んで頂き、ありがとうございました。
私のキャパはちっさかわいい物なので、めこっと新しい話が生えたらもうソレに夢中になってしまって、なかなか【完】に行き着けないのでございます。
「家に帰るまでが遠足よ!」
と先生に言われても。
校門を出た途端にふらふら寄り道する様な、困った奴なのでございます。
そんな私にとって【完】は、遥かに輝く一番星のごとく
このたび【完】が打てたのも、
正気に戻る様に感想まで頂いたおかげでございます。
本当にお付き合い、ありがとうございました。
何処かで目に留まりましたら、どうぞ声をかけてやって下さいませ。
その報告を受けた時。
二つの頭が同時に上がった。
そう、ほとんど同時だ。
その反動で髪がふわりと動いて、額に垂れるまでの動きさえシンクロしていたので。
エルダスは腹の中で「うっわぁぁ。」と思った。
もう、こいつらのシンクロ率に血を吐きそうだ。
いちゃラブ夫夫はシンクロしている。
ひたすらキリル様を愛でてついて回るアルベルトに、胸焼けしそうだ。
ありがたい事にキリル様にはガルゼ様が付いているので、アルベルトのような子供脳にはなっていない。
二人は同時に立ち上がり、アルベルトがエルダスを見た。
領民に被害が及ぶ前に討伐するのは基本だ。
アルベルトの目から、
① 領主自らが出る場合。
② 兵を派遣する場合。
③ 近隣の村で自警団を任命する場合。
を、読み取らなくてはいけない。
まぁ、アルベルトがキリル様にかっちょいい姿を見せない筈は無い。
だから勿論①が正解だ。
ついでと言うなら
① アルベルトが単騎で出る
② キリル様と一緒に出る
ソレによって準備も変わる。
「そろそろルーアも戦いに慣れさせよう。
執事にルーアの用意を命じてくる。
子供達に言い含めてから、庭で合流だ。」
はい。③でしたー
キリル様の言葉になるほどと思う。
ルーア様は狩や戦闘訓練は充分しているが、人を殺傷することは未だ体験していない。
キリル様の言葉になるほどと頷いたのはアルベルトもだ。
アルベルトは人の話を良く聞く様になった。
マウント取りは、確実に疑問の余地無くキリル様の圧勝だった。
でもソレはアルベルトを喜ばせている。
もうアルベルトにとって視界の中にキリル様がいる事こそが、一番嬉しいことなのだ。多分。
「兄しゃま、行ってらっしゃい。
父しゃま、行ってらっしゃい。」
フォレア様の激励のキス&ハグを受けて。
凛々しい若獅子になりはじめたルーア様が鮮やかに笑う。
キリル様はガルゼ様の腕にいらっしゃる赤ん坊の頭にキスを落として、馬に跨った。
従者達も手を振っている。
あちこちに笑顔が咲いている。
キリルは大きく手を振った。
時は春。
全てこの世はこともなく。
【終わり】
*************
読んで頂き、ありがとうございました。
私のキャパはちっさかわいい物なので、めこっと新しい話が生えたらもうソレに夢中になってしまって、なかなか【完】に行き着けないのでございます。
「家に帰るまでが遠足よ!」
と先生に言われても。
校門を出た途端にふらふら寄り道する様な、困った奴なのでございます。
そんな私にとって【完】は、遥かに輝く一番星のごとく
このたび【完】が打てたのも、
正気に戻る様に感想まで頂いたおかげでございます。
本当にお付き合い、ありがとうございました。
何処かで目に留まりましたら、どうぞ声をかけてやって下さいませ。
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ありがとうございました\(//∇//)\
ファンタジーサイコーー!!!キリルとアルベルトのすれ違いドキドキしましたー、最後まで一気に読みましたぁー、なんて幸せなのでしょう?!(私)本当に良いお話でした。これは読んだものにしか分からない至福の時間です
面白かった!!
そして、あっちこっちで、眼福、眼福。
義兄弟やガルぜとエルダスとか、ちょっと後日談があったらいいなあって思いました。
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ありがとうございます!
すっごくすっごく嬉しいです!
機会があれば是非読んで頂きたいです(*^^*)