結婚したい男と、結婚させたい奴等と、結婚したくない僕。の話

たまとら

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結婚が降りかかってきました

6 その後は

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マデウスはぐったりと横たわるルカを抱きしめていた。

激しく抽挿の後、ようやく放ったら、ほっとしたように沈んだのだ。

少し隈が浮かんだ目の下はクリーム色で。
陽に焼けて微かにそばかすが浮いている。
半開きの唇はぽってりと桃色で。
噛み付いてやりたい程に可愛い。

陽に晒されていない体は白く、無駄な肉がついていない。
細いけれどこれは筋肉だ。
きっとバネのある闘い方をするのだろう。

ゆっくりと顔に被った髪を掻き分ける。
左耳にピアスが二つ。
それぞれに付与が付いている。

そのうち一つは竜が金とラピスラズリで出来ていて、その身分がバレバレだ。

マデウスはくすりと笑った。

隠してるつもりで髪を染めても、下まで気が及んでいない。装飾品も然りだ。
なんて可愛いお間抜けさんだ。

久しぶりに楽しくて。
しっとりと汗ばんだ体に指先を這わせていると、むぅ。と、唇がとんがって眉がちょっと寄った。

額にちゅっとキスをする。

ああ、まだまだ貪りたい。
この初めての中を、俺のモノで形作って覚えさせたい。

そんな欲が湧いて来て、べろりと頬から首筋へと舐め降りた。




トントン。


ノックの音がした。


マルロは果実水を二つ乗せたトレーを持っていた。
中に入るとマデウスに差し出す。

「お疲れ様でした。」

目が笑っていない。

終わったらさっさと出て行け!と目が言っていた。
その戦闘力の気配を隠す気も無い。
不穏な気配がダダ漏れだ。

こりゃ、普通の冒険者ならちびる感じだな。


トレーには金貨が五枚。
ここらで相手を買った時の相場の3倍以上だ。
口止め料も混みってわけだ。

その有無を言わさない態度に、ぴくりとマデウスは眉を上げたが、果実水をぐいっと煽ってカップをトレーに置いた。

金を取らずに立ち上がる。

べとべとでねとねとだ。
互いの匂いが体中に塗り込まれている。
それを歩きながらクリーンを掛けたら、マルロの目が丸くなった。


クリーンを掛ける程の魔法力がある者は、貴族か上級冒険者だ。
相手を調べずに部屋にしけ込んだから、内心驚いただろう。

意趣返しをしてやった。とほくそ笑みながら服を着る。

「楽しかった。また会おうと言っといてくれ。」

色男をきどって、そう言ってから部屋を出た。

ゆっくり階段を降りて一階に行く。
カウンターにいた仲間の隣にするりと収まると、
『調べろ。』
口を動かさずに命じた。




マルロはルカに浄化を掛ける。
避妊薬は飲ませていたが、万に一つもあってはいけない。
あの男のぴちぴちした種を根絶やしするつもりで、何度も掛ける。

ルカはあどけない顔で横たわっている。
ぴすぴすと寝息まで聞こえる。

……いい気なものだ。

待ってる間、生きた心地がしなかった。



領地で。
王都への出発は別行動で。と言った時。
伯爵は
「ん”?」と、疑うように睨んだ。

その目と圧にしれっと出来るのはルカぐらいだと思う。

「いいじゃん。
マルロと一緒だし。
父様達と一緒だとショッピングも出来ないじゃんか!」

ほら、途中のグルブスタンで鎧飾りを買うんだ。
サリナガで、僕の服を買うんだもの。
ちゃんと王都に行くから、そのぐらいいいでしょう?
と、ルカはゴネた。

当たり前だが、伯爵はルカに勝てない。


そしてそれぞれの町で買い物をして。
男を物色した。
でも納得できる相手が見つからず。
明日が王都だし、今日が最後のチャンスだったわけで。

そしてチャンスを物にしたわけだ。


はあぁぁぁ…
マルロはがっくりと項垂れた。

なんか伸ばし伸ばししてたのに、結局こうなってしまった。

一度決めた事を、ルカは決して諦めない。

わかってた。
わかってたけどね。

……領主様。
すいません。


マルロは心の中で頭を下げた。
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