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結婚したくない僕
31 プロポーズ
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まるで恋愛小説のシーンの様に。
美しいプロポーズを繰り出したディサロに、ルカは固まっていた。
頭の中が真っ白だ。
いったいなんでこうなった⁉︎
~~しばらく時間が流れる。
体感的には数十分だが、実際は2・3秒。
あんぐりして乾きかかった口を、すぐぱくんと閉じた。
父様へと視線を飛ばす。
ごっついおっさんなのに、可愛くぶんぶんと首を振ってる。
次にエルメに向いた。
エルメの大きな複眼は、楽しそうに光ってる。
わかってた。
頭の中でこしょこしょと笑いが溢れてるから、エルメは楽しんでる。
ぐぐぐ…
と、必死な思いで視線を戻す。
青空色が、いたずらそうに、興味深げに、真っ直ぐこっちを見上げていた。
うへい!
と、心が叫ぶ。
熱視線だ。
ビームが出そうだ。
焼け尽くされそうに熱い。
こんな目で見られたことは無い。
こっちの都合を考えず。
勢いのままにガードを溶かそうとするその目。
きりきりと内に捩じ込まれそうなその目。
捕食者の様なその目に、びくりと怯えが走った。
ルカの指先が震えたのを、ディサロは察した。
口元の笑が深くなる。
催眠を掛けるようにガン見していた目が、甘く溶けて薫風の青空へと変わった。
「心配しないで。名乗りを上げただけだから」
そう言いながら、ディサロはルカの手を取ったままゆっくりと立ち上がる。
「これから私はアッシュバルトを拝領する。
今まで領主のいなかった領地を立て直さなくてはならないんだ。フェルベーツ伯にもご教授頂いて、領民が困らない様にしなくては、ね。」
そう言ってディサロはフェルベーツ伯に軽く会釈した。
フェルベーツ伯はぎくしゃくとそれに応じる。
「結婚を考えるとしたらそれが落ち着いてから。
~~だからルカとエルメ様は…」
その青空市の目をエルメに向ける。
エルメは楽しそうにディサロを見ている。
ルカの頭の中に、エルメが沸々と湧き上がる楽しみを転がしているのが伝わってくる。
「私の領地に遊びに来て頂いて、私の事を知って頂きたいと思っています。」
ディサロ様ってこんな人だっけ。
なんか、なんかぐいぐい来る。
肉食系というかなんというか…
「私はもっと互いに知り合いたいです。
そしてエルメ様にも認めて頂きたいと思ってます」
「……あ…あのっ、」
掠れる声でルカはディサロの言葉を塞いだ。
「そ、その… "様"は要らないと…
"エルメ"で、いいと…」
その言葉を聞いて。
ディサロの目がふんわりと緩んで幸せそうに笑った。
あまりにも無防備なその顔に、ルカは口を半開きのまま見とれた。
ああ、外堀が埋められていく…
フェルベーツ派はやれやれ、と呟いた。
美しいプロポーズを繰り出したディサロに、ルカは固まっていた。
頭の中が真っ白だ。
いったいなんでこうなった⁉︎
~~しばらく時間が流れる。
体感的には数十分だが、実際は2・3秒。
あんぐりして乾きかかった口を、すぐぱくんと閉じた。
父様へと視線を飛ばす。
ごっついおっさんなのに、可愛くぶんぶんと首を振ってる。
次にエルメに向いた。
エルメの大きな複眼は、楽しそうに光ってる。
わかってた。
頭の中でこしょこしょと笑いが溢れてるから、エルメは楽しんでる。
ぐぐぐ…
と、必死な思いで視線を戻す。
青空色が、いたずらそうに、興味深げに、真っ直ぐこっちを見上げていた。
うへい!
と、心が叫ぶ。
熱視線だ。
ビームが出そうだ。
焼け尽くされそうに熱い。
こんな目で見られたことは無い。
こっちの都合を考えず。
勢いのままにガードを溶かそうとするその目。
きりきりと内に捩じ込まれそうなその目。
捕食者の様なその目に、びくりと怯えが走った。
ルカの指先が震えたのを、ディサロは察した。
口元の笑が深くなる。
催眠を掛けるようにガン見していた目が、甘く溶けて薫風の青空へと変わった。
「心配しないで。名乗りを上げただけだから」
そう言いながら、ディサロはルカの手を取ったままゆっくりと立ち上がる。
「これから私はアッシュバルトを拝領する。
今まで領主のいなかった領地を立て直さなくてはならないんだ。フェルベーツ伯にもご教授頂いて、領民が困らない様にしなくては、ね。」
そう言ってディサロはフェルベーツ伯に軽く会釈した。
フェルベーツ伯はぎくしゃくとそれに応じる。
「結婚を考えるとしたらそれが落ち着いてから。
~~だからルカとエルメ様は…」
その青空市の目をエルメに向ける。
エルメは楽しそうにディサロを見ている。
ルカの頭の中に、エルメが沸々と湧き上がる楽しみを転がしているのが伝わってくる。
「私の領地に遊びに来て頂いて、私の事を知って頂きたいと思っています。」
ディサロ様ってこんな人だっけ。
なんか、なんかぐいぐい来る。
肉食系というかなんというか…
「私はもっと互いに知り合いたいです。
そしてエルメ様にも認めて頂きたいと思ってます」
「……あ…あのっ、」
掠れる声でルカはディサロの言葉を塞いだ。
「そ、その… "様"は要らないと…
"エルメ"で、いいと…」
その言葉を聞いて。
ディサロの目がふんわりと緩んで幸せそうに笑った。
あまりにも無防備なその顔に、ルカは口を半開きのまま見とれた。
ああ、外堀が埋められていく…
フェルベーツ派はやれやれ、と呟いた。
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