結婚したい男と、結婚させたい奴等と、結婚したくない僕。の話

たまとら

文字の大きさ
47 / 47
そうして新しい未来

47 エルメの飛翔 後

しおりを挟む
速く飛ぶ。
遠く飛ぶ。
長く飛ぶ。
そして相応しい雄と交尾する。


エルメの本能が、白金の矢となって空に放たれた。
発情をうけて、エルメの体はさらに輝いている。

空を駆ける自由さに、興奮と快感がまとわりついてくる。
ルカの心臓は口元まで飛び上がった気分のままに、自分の顔に叩き付ける風と足元にしがみつく重力を感じた。
エルメと重なって、一緒に空を飛ぶのを覚える。


ディサロは魂の途切れたルカをしっかりと抱きしめて、空の彼方に消えようとしている白金の竜の小さな姿を見上げた。

ルカはディサロの逞しい腕の力を感じながら、心は空中を駆けていた。



エルメは、ルカは、翼を力強くはためかせた。
自分の細胞の一つ一つが思うがままだ。
体中からこんこんと湧き起こる力。
高揚と欲望。



空中で自由に舞いながら、エルメは雄が近づいてくるのを感じた。


エルメは自由な翼を持っている。
他に征服される事は無い。

エルメは頭を片方の翼の下にくぐらせて、鋭い声で彼に挑戦した。



私より速く、強いのなら。
私を捕まえてみるがいい。
私が欲しいのなら、それを示すがいい。
私は簡単には手に入れられない。
発情というモノでも私のプライドは壊せ無い。


エルメは突然翼を畳むと、一直線に下降した。
エルメと同調しているルカは、その目の端に紫紺の雄が近寄っているのを見た。

初めてみる色。
初めてめる竜。

慌てたように方向を変えるその雄に、エルメは優越感で、体がいっぱいになった。


ルカはがくがくと震えた。

エルメの下降と突進。
その乱高下する気流に、心がついていけない。
きりきりと蠢いて、震えが止まらない。
それはディサロと激しく抽出した時に登りつめた時のようで、欲望があさましいほどに湧き上がった。

ズボンの中できつくなったペニスからも。
後孔からも。
ぐずぐずと溢れる愛液が止まらない。
温い液が下衣を濡らし、空気に触れてひんやりすることに、どくんどくんと興奮する。


「ディ…サロ…  ん、んん…ほし、いぃ…」

うわごとのように甘えながら、噛み付くように覆い被さる。
エルメと溶け合ってしまった指は、翼のように感じている。
ズボンを引き摺り下ろすのももどかしく、ひぃひぃと喘ぎながら足を引き抜いた。

ぷるんとした開放感が、ひんやりと下生えを揺する。
それを擦り付けながらディサロに跨ると頭を掻き抱いた。

止まらない。

人の部分が竜の発情に引き摺られて叫ぶ。


欲しい。
挿れて欲しい。
揺すぶって欲しい。



発情に煽られたのはディサロも同じで。
ルカを持ち上げると自分の下衣を、剥ぎ取るように脱ぎ捨てた。

逸物はどくんどくんと脈打ってる。
苛立つように血管が浮いたソレを。
ルカは自分から腰を下ろして飲み込んだ。



肉襞を押し除けてディサロが入ってくる。

自分を埋めていくソレを逃がさないように。
ねとねとと巻き付きながら奥へと進んでいく。



気持ちいい。
気持ちいい。

反り上がって。
隘路をぎゅっと引き延ばしたり。

背中を丸めて。
隘路をを緩めたりするごとに。

にじゃりと粘膜の中で絡み合う。


ルカの愉悦はエルメの心にも響いていく。

欲望と快楽に煽られながら。
エルメは目の端に映る雄の影に、頻欲な目をむけた。


紫紺の雄は。
ひらひらと煽るように旋回するエルメが側を過ぎようとした時に、突然翼を閉じた。

一直線にエルメの脇に流れる。

驚いたエルメが舞い上がろうとした時には。
翼と翼がもつれ合い。
雄は首をしっかりとエルメに絡み付けた。

絡み合ったまま二匹は滑空する。
落下の凄まじいスピードと、その頼り無さにエルメは翼を拡げた。


そのときに

ルカは自分エルメの中に、爆発するような熱が捩じ込まれたのを感じた。


「あっ‼︎  あ…、あ…っ…」


ルカの紅い髪が、頭を振るごとにディサロの視界を染める。
二人だけの甘い世界が、心も視界も染めていく。

ルカの内はひくひくと麻痺して。
ディサロを揉み上げるようにきつく掴んだ。

エルメの絶頂がルカを追い立てる。
乱暴にディサロの体を鷲掴んで。
ルカは喉をそらして叫んでいた。

しおりを挟む
感想 2

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

よんよん5
2023.03.12 よんよん5

マデウス…過去のツケが!www 
ディサロ、裏で色々仕掛けましたね。その腹黒さは嫌いじゃないです。頑張れ!

2023.03.16 たまとら

ありがとうございます。
私もこの腹黒さが好きでござる。
頑張って囲い込んでくれ!
と思ってます。(*^^*)

解除
よんよん5
2023.02.19 よんよん5

更新楽しみにしてます。
これからどうなるのかわからないけど、今のところマデウスは嫌い寄りのキャラ。ルカは好き〜。

2023.02.20 たまとら

ありがとうございます\(//∇//)\

私もマデウス、面倒くさい寄りです。(笑)
なんとかぼちぼちと、完了まで頑張りますので、よろしくお願いします。

ちなみにマルロがお気にです。

解除

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。

月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」 幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。 「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」 何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。 「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」 そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。 僕、殿下に嫌われちゃったの? 実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。

どこにでもあるBL小説の悪役になったけど、BLする気なかったのにBLになった。

了承
BL
どこにでもある内容のビー小説に入った20歳フリーターがいつのまにかBLしてしまった短編です。

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。

志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。 美形×平凡。 乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。 崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。 転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。 そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。 え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。