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学園の欺瞞工作
1 ルゥティル ちゅう♡に眩む
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「愛してるよ。」
ちゅっ
「愛してるわ。」
ちゅっ
ベンチで膝抱っこする二人は世界を築いていた。
ルゥティルが直ぐそばでそんな二人をガン見しているが、気付いていない。
それはちゅうに夢中だと言うこともあるが、ルゥティルの隠匿のおかげだった。
ゴージャスな金髪が解けて滝のように流れ落ちている。
学生らしい色付きリップは桃色を頬に伸ばして筋になっていた。
蕩けた瞳のイヴァニス嬢に、ルゥティルはうんうんと頷いた。
一週間前に片膝を付いての告白タイムがあった。OKしてもおずおずもじもじと手を握る事さえ出来なかったのに、5日前の16時23分に初キッスした途端にこうだ。
膝抱っこで人目も憚らずちゅっちゅの嵐だ。
あのツンな彼女は何処に消えた。
むしろチョロすぎじゃないのか?
いいじゃん。
すっごくいいじゃん。
ガードきつめなコが、恋の一本道で進むか戻るか悩むのって好き。
戸惑いながら流されちゃうのも好き。
我を忘れて突っ走っちゃうのって、もおぉぉっと好き♡
その度にドキドキしてワクワクして心が乱気流する。
あ”あ”あ”ぁ~っ♡
この学園に入って良かったあぁ♡
恋愛遊戯を見守るのはルゥティルの趣味だ
その無駄に高い隠匿能力で、今日も呆れる程近くで臨場感たっぷりにハラハラドキドキのてれてれを見守っている。
うっとり見惚れていたら、男はちゅうの最中に身体を離し、笑える程シリアスな顔を作った。
「長期休暇は野営訓練に行くんだ。」
シリアス顔なのに手は忙しなくイヴァニス嬢を弄っている。
「そう…あの生きて帰るのが難しい西辺境に行くんだ…」
思わず叫びかけたルゥティルは悪くない
あっぶなっ‼︎
動揺で隠匿が切れるトコだった!
アウトォッ‼︎
心の中で叫ぶ。
学園の行事の野営訓練に命のやり取りなんかねぇんだよっ‼︎
ちゅっ
「愛してるわ。」
ちゅっ
ベンチで膝抱っこする二人は世界を築いていた。
ルゥティルが直ぐそばでそんな二人をガン見しているが、気付いていない。
それはちゅうに夢中だと言うこともあるが、ルゥティルの隠匿のおかげだった。
ゴージャスな金髪が解けて滝のように流れ落ちている。
学生らしい色付きリップは桃色を頬に伸ばして筋になっていた。
蕩けた瞳のイヴァニス嬢に、ルゥティルはうんうんと頷いた。
一週間前に片膝を付いての告白タイムがあった。OKしてもおずおずもじもじと手を握る事さえ出来なかったのに、5日前の16時23分に初キッスした途端にこうだ。
膝抱っこで人目も憚らずちゅっちゅの嵐だ。
あのツンな彼女は何処に消えた。
むしろチョロすぎじゃないのか?
いいじゃん。
すっごくいいじゃん。
ガードきつめなコが、恋の一本道で進むか戻るか悩むのって好き。
戸惑いながら流されちゃうのも好き。
我を忘れて突っ走っちゃうのって、もおぉぉっと好き♡
その度にドキドキしてワクワクして心が乱気流する。
あ”あ”あ”ぁ~っ♡
この学園に入って良かったあぁ♡
恋愛遊戯を見守るのはルゥティルの趣味だ
その無駄に高い隠匿能力で、今日も呆れる程近くで臨場感たっぷりにハラハラドキドキのてれてれを見守っている。
うっとり見惚れていたら、男はちゅうの最中に身体を離し、笑える程シリアスな顔を作った。
「長期休暇は野営訓練に行くんだ。」
シリアス顔なのに手は忙しなくイヴァニス嬢を弄っている。
「そう…あの生きて帰るのが難しい西辺境に行くんだ…」
思わず叫びかけたルゥティルは悪くない
あっぶなっ‼︎
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アウトォッ‼︎
心の中で叫ぶ。
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