攻略対象者【Ｄ】は、重めの愛にへこたれない

攻略対象者【Ｄ】の戸惑い

4 Ｄ-思い付く

デュークになった三笘は、自慢じゃ無いが一般人だ。
ラノベにあるような井戸作ったり、石鹸作ったり、果ては車作ったりなんて勿論出来ない。

普通のお気楽高校生だったわけで。

幼い頃に通ってたヤ○ハ音楽教室も、2年と続かなかった。
そんな訳で誇れるものは何も無い。

そんな自分が何が出来るのか。
と、ひたすら考えてみた。

まぁこの世界の設定を知ってることぐらい？
超ラッキーだった事に、まだ幼児期！
ユアンに至っては新生児。
巻き返しはオールオッケーだ！

とりあえず。
と、気持ちを切り替えた。

本来深く考える事はしない三笘は、何が何だかわからないからデュークとして生きると自己暗示思い込むした。
豪に入ったら郷に従いますから。
長いものに巻いて欲しい。
案ずるよりもやってみるべきね。
～～うん。
大丈夫！
見かけは幼児、中身は高校生。
なんとかなるさっ！


気を失った事と、母親死亡のダブルパンチに、周りの侍従達は気を遣ってくれてる。
挙動不審に思われないうちに、なんとかこの世界の仕組みを覚えよう。

ゲームの知識はある。
しかもゲームは製作者のおかげでジャパニーズテイストだ。
西洋のお貴族様は、そんな事はしないだろう。
って感じのわりといい加減な世界だったから、ありがたかった。

とにかく、世話してくれる従者と仲良くなって味方を増やすぞ！


デュークはその可愛い見た目を利用して、まずおねだりを覚えた。