妖精王の味

うさぎくま

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40、久しぶりの二人の夜

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 借り受けている小さめな家のベッドの上で、凛音は真っ裸のまま(無論、エティエンヌフューベルも裸だ)、エティエンヌフューベルに背後から抱きしめられていた。

 硬い筋肉と熱く肌に吸い付く皮膚を感じながら、ふと凛音は思う。大きな室内ではない部屋では、エティエンヌフューベルの純白の羽根が窮屈そうだ。


「…羽根、痛くないですか? 王宮の寝室は大きいので、ここは狭いですよね」

「痛くない。狭いと凛音の逃げ場がなくなるので、私としては願ったり叶ったりだ」

「なっ!? 逃げた事なんて、」

「あるだろ」

「…ありますね、それは色々あるのですよ。グイグイこられると逃げたくなります」

「それは……私との行為を拒否しているのか?」


 背後から苦しげな発言を聞いて、凛音は頭を掻き毟りたくなった。

「違います!!照れてるだけですぅーーー!!」

「……そうか、ならいい」


(いや、いや、隠す概念ないのが理解できないのですよ!!
 超絶美形の男性が、色々立派な裸体を晒してるんですよ!?
 股間に垂れ下がる…いや、勃ちあがる立派なブツを晒しながら近づいてきたら、逃げますって。
 綺麗過ぎる男性って、美術館の彫像くらいでしか見ないし。あれだって生身でなく所詮彫刻だし、だいたい色ついてないし。
 エティエンヌフューベル様レベルの美貌には免疫ゼロなんですよー全くもぉー)


 脳内で一頻りエティエンヌフューベルに文句を言うが、凛音だけにという文言がつくと、強く出れない。

 凛音と性行為するまで、ガチの童貞だった訳だ。
 それをいうと、凛音は処女ではない。
 エティエンヌフューベルと出会うと分かっていたなら、なんとしても処女は守った。頭がおかしいと思われても貞操帯つけてでも守った。

 で思う。(…初めてでなくて、ごめんなさい)と。



 凛音を確かめるように首の薄い皮を上下に撫で、肩は大きな手ですっぽりと覆う。
 胸は下から持ち上げるように揉まれ、痛くない程度に先端を弾かれる。
 筋肉なんていっさいない腹が珍しいのか(エティエンヌフューベル様の腹は力を入れなくとも筋肉バッキバキ)緩く摘んでくる。
 子宮がある辺りの腹は殊更、優しく触れてくる。

 今からする行為の前戯だろうが、これがまた長い。甘い!! そして蕩ける!!

 蕩ける前に話せばならぬ、と凛音は確認するように身体を撫でるエティエンヌフューベルの腕を掴んで、ひとまず止める。



「エティエンヌフューベル様、ありがとうございます」

「なんだ改まって」


 労わるような深みあるエティエンヌフューベルの声だけで、子宮がキューキュー伸縮してしまう。

「だって本来なら、こんな他国の小さな街のイザコザを、エティエンヌフューベル様自ら前線に出て話をつけるなんて、普通しませんよね?」


 先程入浴をすませた凛音の身体は、ほかほかと湯気が立つ。


 内心は下舐めずりする野獣のごとく凛音を求めているが、それをカケラも出さないのがこの男だ。

 顔は涼しげだが、股には女達が泣いて欲しがるブツがある。

 裏筋には浅黒く血管が浮き出し、腹まで反り返る強度を常に維持しながら、返しの付いたつるっとしたカサ部分は埋め込まれるのを待ち望み膨れ上がる。
 そんなエティエンヌフューベルのイチモツは見目の美麗さと対極に位置し、凶悪としか言えない。

 その状態を知らない呑気な凛音の身体を、エティエンヌフューベルは背後から抱きしめながら返答する。



「確かにそうだが、王が出てはいけないという決まりはないし、前線が好きな王もいる。片っ端から殴り倒していた奴もいたな」

「か、過激な王もいるのですね…んぁっ、そこっはっ……」

「足を閉じるな、凛音、酷くはしない」

「…エティエンヌフューベル様ぁ…」


 ヌチヌチ、プチュ、クチュッ、ヌチャっ、ヌチヌチ。


 ゆっくりと花びらを一枚づつめくるように、エティエンヌフューベルは凛音の陰部を湿らしていく。凛音が今まで受けた前戯の中で、一番優しく、一番じれったい。

 ぢゅぷっ、ぢゅぷっ、ぢゅぷっ、

 凛音の顔を見ながら、丁寧に壊れ物のように、トンットンッと蜜豆を叩き、膣内から溢れ出た蜜液をゆっくりと全体に塗りこんでいく。

 ぢゅぷっ、ぢゅぷっ、ぢゅぷっ、


「はぁ、あ、はぁ、あっ、気持ちぃ、はぁっ」

「ぁぁ、凛音の…良い、香りが…堪らない」


 前戯の合間、エティエンヌフューベルはそう口にしながら、自身の指についた蜜液をそれは旨そうに舐めるのだ。
 視覚の暴力だろう。最初に身体を繋げた日からやめてと言ってるが、やめる気がないらしい。


「やだぁ、……汚いし、舐めないでくださいぃ」

「汚くない、直接がいいのに泣いて嫌がるから、それはしないだろう?」


(当たり前だ!? 貴方の綺麗な顔を股につけてたまるか!? 神への冒涜にしか感じられませんよ!!)

 軽く睨んでやるが、愛おしいそうに微笑むから、そこですぐにノックアウト。


 ぢゅぷっ、ぢゅぷっ、ぢゅぷっ、浅い場所しか弄らないエティエンヌフューベルに、なかなか先に進まないやり方に、胸が潰れそうだ。

「うんッッッン!!…はっ、はっ、ぁぁぁぁぁぁん!!(イクゥぅーーーー)」

 優し過ぎてむず痒く膣内はドロッドロッだ。極めつけ尻から背に当たる立派な巨根の熱が、より凛音を責め立てる。

 背中にヌルッとした感触があるから、エティエンヌフューベルも凛音の身体に興奮し、先走り汁を出しているのだと感じ、それがさらに凛音を官能の沼に落としていく。

 ヌチヌチ、プチュ、クチュッ、ヌチャっ、ヌチヌチ。


「ぃやぁぁぁ、もぅ…んぁっ……はぁっ」

「こんなに濡らして、そんなに私が欲しかったか?」

「…んんっ」

(エティエンヌフューベル様の意地悪!!)


 涙目で睨む凛音に、エティエンヌフューベルは苦笑いだ。

「……久しぶりだからな、しっかり慣らしてからでないと。
 私のコレは少し大き過ぎる。凛音の身体に負担はかけたくない。…もう少し解してから、一つになろう」

(あぅ!? 無理っ!?)



 あぁもう、なんだこれは。キュン死にさせる気か。そうなのだ、過去の男達よ、エティエンヌフューベル様を見習え!!

 凛音はそう叫びたい。

 濡れもせずの相手に自分の快楽だけ求め、穴にガツガツ入れ。
 射精したら「はい、スッキリ」という自分本位な男としか経験のない凛音は、エティエンヌフューベルとの性行為は、まさに天国。過去のどれとも違う。

 そう男と女は違う。

 他の女性は知らないが、凛音は今までの性行為で感じて幸せになれたのは前戯まで。それもほぼありはしなかったが…。
 ガツガツ出し入れされるより、女性器をソフトタッチで触れ、身体を撫でられるのが一番気持ちいい。


 ぬちゃっ、にぃちゃっ、「…はぁぁんっっ」
 ぬちゃっ、「あぁんっ、はっ、」


 声が止まらない。恥ずかしくて唇を噛んだら、エティエンヌフューベルからの口づけが降ってくる。

「んんっ……」

 唇をがっつり付けたまま話し出すエティエンヌフューベル。


「私を意識してくれている証拠だ。叫ぶのは負担になるから止めるが、声を殺す必要はない」

「……入れ、て、…もう。大丈夫…で、す」

(って入れて、早くエティエンヌフューベル様を感じたい。埋められたいのにぃぃぃ)


 ダラダラと汁を溢し、軽くイカされながらも埋まらない胎内が焦ったい。浅い部分を行き来しかしない愛撫に、凛音の秘部は膨れ上がっていた。

 こうして凛音から乞われるのは、大変嬉しいらしい。
 当たり前のようにエティエンヌフューベルは限界まで凛音を高めてくる。


「入れるから、力を抜いてくれ」

「はぃっ、ふぇっ!?」

 一気に体勢を変え、凛音を組み敷いたエティエンヌフューベルは、巨根を手で添えることなく目的地を目指し侵入していく。

 ぐぽっ、ずぶぶぶ…ぐっぽっ、ぢゅぷっ、

「ふわぁ、っ」


 限界まで膨れ上がった巨根が膣道を広げながら、最終到達地点を目指す。

 決して早急ではないが、止まる選択をせずゆっくりだが確実に媚肉を広げていく。最終地点の子宮口の入り口を穿ち、最初の目的を果たす。


「ぃきぁぁぁ!!ッぁぁ、ぁぁ、んっ、ぁっ、ぁっ」

 奥までみっちり満たされた瞬間に、凛音はイッた。

 この一体感は身体が震える。神経が張っているからこそ、エティエンヌフューベルの巨根のサイズに身体が押し開かれるのが感覚として生々しく植え付けられる。

 ずぷっ……ぐぽぽっっっ、上手くイケたのを確認した後は、浅い出し入れに変えてくる。痙攣している凛音に、追い討ちの甘い声が攻めてくる。


「大丈夫か? 凛音?」

「しゃべっちゃ、やぁんっっ、声ッンァァァァァァア!!!」



 ちょっとイキ過ぎる凛音に、エティエンヌフューベルは不安になり腰を引き、イチモツを膣内から出そうとする。

 じゅぽっ…ぐぽっ、…

(だめ、抜いちゃ嫌だ! 離れたくないっ!)

 痙攣する腰は力が入らない為、凛音は思いきり腕を伸ばしエティエンヌフューベルにしがみつく。

 肌に吸い付くような妖精族らしい滑らかな陶器肌に、さらさらと流れる薄紫の髪と柔らかな羽根の感触が、手に腕に感じる。

 エティエンヌフューベルの細部まで磨きつくされた抜群の裸体。その感触を手に感じれば麻薬のようにやめれなくなりそうだ。



「凛音…?」

「はな、れ、ないで、ください、膣内なかに…いて……嫌、です……抜か、ないで………はなれ、…嫌…」

 自分でも何がいいたいのか、サッパリだ。凛音の懇願を聞き、目を見開くエティエンヌフューベル。

 その直後。


「…ッッッ…(でるっ)…ッ」

 ビュルルルルぅぅぅ、びゅくびゅゅ、ビュルルルルぅぅぅ、びゅっーーーーっー。

 ドピュッッッ ドピュ ドピュッッッ ドピュ ドピュッ!!


 凛音の中に熱い飛沫が飛び散る。

 ドクンッドクンッと力強く脈打つ、凛音の身体の中にあるエティエンヌフューベルの身体の一部。結合部分から流れ出る白濁液が幸せで、凛音の意識は朦朧とする。


「っぁっ……凛、音……っ……止ま、ら…」

「あぁんッッッン!!(エティエンヌフューベル様っ、熱いッッッン)」


 ドピュッッッ ドピュ ドピュッッッ ドピュ ドピュッ!!

 凛音の止まらない若干の痛みを伴う締め付けに、先程まで余裕があったエティエンヌフューベルも、頼み込むしかない。

「た、たのむ。凛音、締める、なっ…止まらッなッッン」



 びゅるるるっっっ、ビチュッっ…ビチュッっ…

 ビュルルルルぅぅぅ、ビュルルルルぅぅぅ、


 一度の出す量が半端ない。エティエンヌフューベルの腰が痙攣している。

 量が異常で、頭の端でエティエンヌフューベルの身体が、心配になる。

 互いの身体が合わさると、抱き合うともう何も考えられなくなるから仕方ないし「締めるな」など今まで言われた試しがない為、不可抗力だ。


「大丈夫、です…か?」

「…ぁぁ。…ン………ッッ……凛、音…ッ…」


 エティエンヌフューベルの上気した顔の破壊具合が半端ない。

(エティエンヌフューベル様が、気持ち良さ、そう…気持ち、いいんだ、私の身体で、気持ちよくなってる……嬉しい、嬉しいっ)



 ぐぽっ、ぐぽっ、ずぶぶぶ、ぐぽぽっっっ、萎えない巨根はまだ強く硬さを保ち、凛音の体内を穿ち続ける。

 優しく気遣う挿入とピストンは、凛音の膣内の襞を撫でてイカす。少しのスライドでイキ続けてしまう。
 締めるなとエティエンヌフューベルに言われても、身体が自分では支配出来ない為、凛音には分からない。

 ぐぽっ、ずぶぶぶ…ぐっぽっ、ぢゅぷっ、


「…凛音、締め、るのを…ッ……」

「…気持ち、いいっ、…し、締め、て、ないっ、…キャァァァァァーーーんっ、」

「ぐっ…………っ………っン……」



 ドピュッッッ ドピュ ドピュッッッ ドピュ ドピュッ!!

 ドピュッッッ ドピュ ドピュッッッ ドピュ ドピュッ!!

 ビュルルルルぅぅぅ、ビュルルルルぅぅぅ、



 抜かずに何回射精するのか?流石という量の精液だ。
 生臭くなく、キャラメルマキアートの香りしかしないエティエンヌフューベルの精液は、凛音を夢の世界に引きづり込む。

 ぐぽっ、ずぶぶぶ…ぐっぽっ、ぢゅぷっ、

 もう凛音は半分寝ながらだが、エティエンヌフューベルは気にしない。膣内はしっかり起き射精を促すように、巨根をうにうにと揉んでくるからだ。



「…胎内のうねりが凄いな……ふっ…凛音、好きなだけ、絞りとれ…」


 ぐぽっ、ずぶぶぶ…ぐっぽっ、ぢゅぷっ、

 夢うつつ。

 愛しい凛音の身体全てが眠りにつくまで、エティエンヌフューベルは、激しく揺することなく優しく膣内を蹂躙する。


 ぐぽっ、ずぶぶぶ…ぐっぽっ、ぢゅぷっ、ぐぽぽっっっ、 
 ぐぽっ、ずぶぶぶ…ぐっぽっ、ぢゅぷっ、


 絶倫のエティエンヌフューベルは、日が昇るまで、ゆっさ、ゆっさ、と腰を動かし続けた。




 ***




 朝の時分。雑貨屋の朝はゆっくりだ。

 パン屋やカフェ、食事処とは違い、朝に雑貨屋はあまり必要ないからだ。

 普段ならもう少し寝ているはずの雑貨屋の店長ハーブは、目の醒める美貌を見せられ強制的に起こされた。


「朝早くからすまない」


「いえ、こちらこそ申し訳ございません。しっかり護ります」

「ミミルも、ママみとくの」


 いきなり激しい性行為を見せるのも…となり、ハーブがミミルを預かっていたのだ。
 聡い子で、すんなり言う事を聞く。

 雑貨屋の上にあるハーブの住居。客間のベッドに寝かされた凛音は全く起きる気配がない。
 ぐっすり眠る凛音の血色の良い寝顔に、ハーブは何をしていたか理解しているが、ここまで爆睡は羨ましいを超えて恐い。

 エティエンヌフューベルはミミルの頭を撫でながら、ハーブに伝える。



「朝まで繋がっていたからしばらくは起きないだろう。凛音がいると殺しがしにくい。他言無用だ、分かっているな」


 背中に汗を流しながらハーブは硬直しているが、ミミルは普通。



「うん、ママは殺す嫌いなの。ミミルも内緒なの」

 しぃ~。と手を口に合わせ、エティエンヌフューベルを見る。


「やはり殺しをしていたのか?」

「うん、でも、もうしないの。ママが泣くから」

「そうだな、死体を消すのが上手く出来るまで殺しはするな。それは追々教えていく」

「うん! ママには内緒なの。パパ、いってらっしゃい!」


 拾った子なのに、何故かエティエンヌフューベル系だ。容赦無い感じが薄ら寒い。



 エティエンヌフューベルが雑貨店を出ると、すでにハクリもハーベストもおり、他屈強な騎士、ハーベストの部下ら傭兵が集まっていた。

 ざっとその数50名。

『昨日の奴らがこの街に来る前に片付けておく』エティエンヌフューベルは、ハクリとハーベストだけにこれを伝えていた。

 武器を持たない一般人を巻き込むのは、色々と後片付けが面倒なのだ。


 あらかじめ聞いていた騎士と傭兵達だが、初めて目にする妖精族の王エティエンヌフューベルに息をのむ。

 それは絶世の美男、麗し過ぎる見目だが、その纏う魔力の強さと滲み出る残忍さに震えを堪えるのに必死。



「ずいぶんと引き連れてきたな」

「妖精王、我々の国です。全てを任せるのは、あまりにも失礼かと思い、王からもくれぐれも失礼のないようにと、」

 エティエンヌフューベルはハクリの言葉を途中で遮る。


「かまわない。凛音を保護してくれた礼だ。どれだけ礼をしても足りないくらいだ。
 私一人で動くから手を出すな、巻き込んで殺してしまう」

「…かしこまりました」



 ハクリもハーベストも、引き連れた軍隊らも、一同に頭を下げた。


「案内を頼もう」


 エティエンヌフューベル一行は、敵のアジトに真正面から入る。



 ありとあらゆる種族をまとめた、曰く付きの団体。彼らも馬鹿ではなく、エティエンヌフューベルの恐さを知っている。
 だからこそ、妖精族フェア国より一番遠くに位置するこのシェルバー国を拠点とし、人身売買を手広く運営していた。

 決して妖精族だけは手を出さなかったのだが、究極に運が悪かった。
 まさかエティエンヌフューベルの伴侶がこの国にいるとは露知らず。


 この世から残らず消されるとは、まだ誰も思っていなかった。



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