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43、平穏な日々
しおりを挟む『エティエンヌフューベル様ぁぁぁ!!!愛してますーーーーー!!!
私の愛する貴方に戻ってぇぇぇぇーー!!!』
35歳からすでに1歳年をとった凛音は36歳。この年齢で、愛を絶叫するなどと思いもしなかった。
はぁ、はぁ、はぁ、と顔を真っ赤にした凛音は、しばし硬直。
地震もおさまり、静かになったのを確認し、いそいそとベッドにあがり布団をめくり、その中に丸まる。
ミミルから「ママね、情熱的なの!!」という言葉をもらい。
ハーブさんの照れながらも慰め「す、素敵ですわ…」の言葉を耳が拾う。
褒めてくれているのだろうが、恥ずかし過ぎる。なんだ、あの「貴方」って、仮にも妖精王エティエンヌフューベルを呼ぶには適さないはず。
布団に丸まった凛音は、まだ股間からヌチャリと湧き出る精液を感じ、恥ずかしさから涙目だ。
(叫んじゃった、叫んじゃったよ。あんな、上から目線で、愛してるやら、戻ってやら。
はーずーかーしーいー、伝わって良かった。伝わって良かったけど、いたたまれないわぁぁぁぁー)
布団に入ったのは、数分だろう。
ミミルもハーブさんも動いてない。足音も聞こえない。こうしていつまでも照れるのは、間抜けだし馬鹿みたいだ。
よしっ! と気合いを入れた瞬間、布団が剥がされ。大きい何かにのしかかられた。
「んっ!? 何!?」
「……凛音、今すぐ抱きたい」
「は? エ、エティエンヌフューベル様ぁ!?」
疑問しかない。体重をかけてのしかかる訳ではないので、若干動ける。チラッと背後を見ると、案の定ハーブさんとミミルの目が驚愕に見開かれている。
それはそうだ。足音もなければ、ドアが開く音もしない。いきなり現れたのだ。
二人がいるにも関わらず、エティエンヌフューベルは凛音のスカートをめくり上げ、下着をずらす。あまりの手早さに下着は剥ぎ取られたが、まずは話をしないとならない。
「ま、まって下さいっ!! 帰ってきたんですか? 人身売買の方達は、どうなったのですか? というか、どうやって帰っきたのですか!?」
エティエンヌフューベルは黙りだ。
変わりに耳に入ってくる音は衣擦れの音。凛音が脱がされた訳じゃない。下着は脱がされたが、上着もスカートも胸当てもそのまま。
では誰の衣の音なのか?現実逃避するも、間違いなくエティエンヌフューベル様の衣服だろう。
まだ凛音の股間はとろみつく状態、朝まで性器を合わせていたし、まだまだ膣内は潤いを保っている。今からくるだろうアレに、思考が完全にアッチに行ってしまう。
「あの、ですね、エティエンヌフューベル様。話を、」
「すまない、今回…だけだ。入れるだけで動きはしない。受け入れてほしい……」
声が泣きそうだ。股に沿って擦りつけられた立派な陰茎も、いつもと違い強度がない。半勃ち状態という奴なのだろう。
この状態は見た事がない。凛音は芯はあるがまだ少し柔らかいそれをそっと右手に添えて膣穴に導く。
辛うじて陰茎を出しはしたが、それしかせず。エティエンヌフューベルは背後から凛音にしがみついている。
震えながら縋られたらノックアウトだ。凛音はこういう強い人の時折りみせる弱さに大変弱い。
「エティエンヌフューベル様、支えますから、腰で中に入れて下さい」
じゅっぷっ……じゅっぷっ…ぢゅぷっ、……
最奥まで埋めて、やっとエティエンヌフューベルの震えが止まった。互いの凹凸を埋めるように重なりあった性器は、静かに埋まったまま。
なんとなく気配を探せば、ハーブさんもミミルもいない。良かった…と凛音は思う。
流石にこの状態のエティエンヌフューベルを拒否は出来ない。二人がいたとしても、彼の身体の大切な一部は埋めるつもりだった。
肉欲ではない繋がりもあるのだ。
時間はかなりたったのではないか? 全く動く気配がないエティエンヌフューベル。
死んでるんじゃないかと不安になるが、凛音の膣内にはドクンッドクンッと脈打つ陰茎、背中にも心臓の音を拾えるから、まだ安心だ。
(でもな、この体勢は好きじゃないんだよね…抱きしめれないし…)
真正面の方がいいに決まっている。少しは落ち着いたかなと思い凛音は、一応の提案を試みる。
「エティエンヌフューベル様、体勢を変えたいです。これでは私から抱きしめられません」
凛音の声に反応したエティエンヌフューベルは、静かに身体を離す。順従だと思ったが前言撤回だ。いきなり片足を掴まれ、ぐるっと180度回される。
「ぃあんっっっっ!!」
膣内で回転したエティエンヌフューベルの巨根が、とても良い具合に刺激となり、膣内は蜜液が溢れ出す。
(回された!? 体勢変えるなら、一度抜いてくださいよ、全くっ!!)
下半身を繋げたまま凛音は仰向けに、エティエンヌフューベルは膝立ちの状態となる。長く生きているはずなのに甘えた過ぎる。
余裕がないのは分かっている。互いが服を着用したまま性行為をするなんて一度もなかったからだ。
(はい、はい、存分に甘えて下さいな)
「エティエンヌフューベル様」
凛音は名前を呼びながら、両手を広げた。エティエンヌフューベルはゆっくりと上体を傾け、凛音の身体を真正面から抱きしめる。
そして腕を背に添えて抱き起こす。胡座をかいた上に凛音の身体をのせ、隙間なく身体を密着させた。
(ぐえっ、デカいッ、この体勢は内臓にくるっっ)
小さな、聞き逃しそうなほどの小さな声で、エティエンヌフューベルは、ボソッと一言。
「…膣内なかがキツイ」
はじめに言うことがそれか!?ジワジワと怒りがわく。平常心になったのは良かったが、キツイとか当たり前だろうと、あまり慣らさず挿入しそのままだ。
でっかいタンポンだと思いたいが、そうは思えない。
「なら抜いてください」
「いやだ」
「エティエンヌフューベル様は、わがままですねー、全く。私の膣内が気持ち良くて堪らないのでしょう」
意地悪に羽根の付け根を引っ張れば、またポソッと一言。
「切り離して埋めておきたいほど気持ちいい」
「………切り離すのは、やめて下さいね。後こんな立派なの挟みながらは、歩けません」
軽口を叩けるまでになり、凛音は全体重の力を抜いてエティエンヌフューベルにもたれる。危なげなく抱きしめくるのは安心しかない。
「…で、何があったのですか? 教えてください」
ビクッと身体が固まったのを感じた凛音は、背中をゆっくり撫でる。密着したまま、ポツポツと何があったか語りはじめた。
全て聞き終えた時には、凛音はエティエンヌフューベル様の可愛さに、胸もキュンキュン、子宮もキュンキュン。
所々恐いところもあるが、全て凛音を失うかもしれないという恐怖からくる言動なのだ。この重過ぎる《愛》が心地よい。
身体がうずきはじめてしまう、冗談なく一発イカしてもらたい。
もう凛音の膣内はどろどろと蜜が溢れている。エティエンヌフューベルは射精してないので、間違いなく全て凛音の体液だ。
「…エティエンヌフューベル様200歳なんですね。ちょっと、いえ、かなり……全ての話の中で、それが一番驚きです」
「そこか、気にするとこは?」
「紫炎が恐ろしいのは、最初の出会いで体験済みですし。昆虫獣人は見たくないです。見なくて良かったですよ」
凛音は人ほどある昆虫を想像し鳥肌がたった。
「エティエンヌフューベル様は、そんな軽口とただの妄想でも、嫌なのですか?」
「……妄想ではない、彼奴は本気で凛音と性行為するつもりだった」
「もし、そうなればエティエンヌフューベル様は私を嫌いになりますか?」
「やめてくれ!!!」
「汚れた私を捨てますか?」
「凛音っっっ!!!!!」
エティエンヌフューベルの怒号が室内に響き、魔力だろうか、部屋がミシミシと軋み悲鳴を上げている。
絶対に凛音を痛めつけたりしないと確信があるから言える。
「何があっても、またこうして上書きしてください」
「………」
エティエンヌフューベルから返事はない。それでも溶かされたくない。凛音は生きたい。
「全てを溶かして、なくしてしまう選択は絶対にしないで下さい」
「………」
一切目を合わせてこようとしないエティエンヌフューベルの頬を掴み、無理矢理瞳を合わせた。
「せっかく理想の人に会えたんです。少しでも長く側にいたい。いつまでも、こうしてエティエンヌフューベル様を感じたい。
燃やさないでください。溶かさないでください。
エティエンヌフューベル様は、長く生きたかもしれないですが、私はまだまだ足りません。
まだまだ貴方と一緒にいたいんです」
「……凛、音…っ」
宝玉のような紫色の瞳から、涙が流れていく。
流れた涙はシーツの上でガチの宝石になり転がっていく。
美しいエティエンヌフューベルの甘い泣き顔よりも、元は涙だったものが宝石に変わる事実に凛音は驚愕。
「は?」
いきなり身体を逸らした凛音。膣内で陰茎を曲げられ刺激を与えられたエティエンヌフューベルは、色欲を放つ甘やかな声を漏らす。
「ぁっ、……っ…凛、音っ…」
元は涙だった宝石を手にし凛音は興奮中。
「まって、まって、涙が宝石!?おかしいから、エティエンヌフューベル様の身体って、宝石で出来ていますか!?」
そうだと言われても納得する。
大興奮の凛音は何故か落ちつかないのか、腰を上下左右に揺らす。
官能を引き起こすものではなく、これは喜びを我慢できない状態だ。
それをエティエンヌフューベルも理解があるからこそ、説明をするが膣内が気持ち良過ぎ、脳内が揺さぶられる。
「…ンッ、…妖精族でも、とくに…ンッ……力ある者は、ンッ……だいたい涙は、宝石に……ンッ、なるから、珍しくは…ンッ……ない」
「うわぁ、強烈」
はい、きた異世界の常識は凛音には非常識。転がった宝石三つを大事に握りしめている凛音を、ゆっくりとベッドに倒す。
「動いても、構わないか?」
「…どうぞ、…」
凛音は恍惚な表情で腰を振るエティエンヌフューベルを下から見上げながら、向こうの世界に住む大好きな家族と友人に想いを馳せる。
(…私の旦那様、想像以上に素敵です。心配しないでね。私は…めちゃくちゃ幸せです)
後書き
いよいよ、次がラストです!!
最終話は明日アップ致します。お楽しみに!!
うさぎくま
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