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未来編 妖精王と甘い日々~風呂場編~
しおりを挟む「な、なんで!! 一緒に入ってくるんですか!? ここお風呂ですよ!?」
凛音は半泣き真っ赤。
入ってきた不届き者を睨みつけたいが、振り返ると色々さわりが…色々恥ずかしいモノが視界に入るので(見たくない訳ではない、むしろ眼福なので見たい…しかし今はそれどころではない)、背を向けたまま背後にいる美貌の王に叫んだ。
「風呂場であるのは理解している。何故と言われても、一緒に入りたいからだ。
夫婦なんだ、別に構わないだろう?」
柔らかい湯気が立ち上る風呂場に、どこまでも不釣合いな甘く響く声に逆上せそうになる。
「そ、そうではなくて!! 私、今、……せ、せ、生理…中!!」
「…知ってるが?」
「しっ、知ってるなら、なんで入ってくるんですか!! 夫婦でも、せ、生理中に一緒に入ったりしません!! 一刻も早く出てってくださいよ。
もう…どうして、そう!! 嫌っ、うぅぅぅっ、ふぇっ」
目に涙を溜めながら怒る凛音の可愛さにエティエンヌフューベルは癒やされながら、生理中でもなんとも静かな情緒不安定で(妖精族だとかなり攻撃的になる)、凛音には悪いとは思っていても笑いが止まらない。
***
妖精族は両生具有。
大人になると、精液酒を絞れると同時に生理もやってくる。しかし一年に一度のみ、それも生理期間は平均して三日前後。
凛音のように毎月きっちり日付けごとにきて、五日間以上も痛みに耐えなければならないとは、エティエンヌフューベルら妖精族は知らない。
生理中は絶対安静が常の妖精族。この三日間は基本なにもしない、『上司でも使え、そして頼め』と暗黙の言葉があるほど、生理になった同胞は女神や王のように崇められる。
子供をその身に宿すことの出来る印であるから、大切にされて当然であるのに。やはり異世界人の凛音は皆と違う。
生理中でも普通に頼まれた仕事をし、いつもと同じように過ごしていたのだ。
エティエンヌフューベルが無事(?)男の性になり、数ヶ月後。
王妃になると決まっても、与えられた仕事を頑として辞めず。そのまま仕事を続け、今まで通りに仕事仲間の昼食会兼女子トークで、凛音の生理事情は発覚した。
「えっ!? 生理が月一に来るっ!?
ひと月に五日間!? 知りませんよ、いつなっていたのですか!?」
「えっと。それは言わないですよ。わざわざ、私は今、生理中っていう人いません」
「天草様、なんて恐ろしい事を!!
我々の常識は、生理中は絶対安静です!! こちらに来て五ヶ月は経ってますよね?
まさかっ、もう五回分五日間……二十五日も!! 生理中に、仕事をなさって!!」
「生理は病気ではないので、働くのは普通です。エティエンヌフューベル様の、つ、つ、妻…だからと言って。
その…エティエンヌフューベル様は凄い人ですが、私はあくまで普通の人で、この世界の人ではないので働きながらこの世界を学びたい。
どんな会社でもいきなりトップにはなり得ません。入社したては雑用からです。
地道な努力と労働者の有り難みを身に覚えさせて、初めて人の上に立てるのです」
偉そうに話した凛音の言葉に妖精族の皆々様は凍りついた。
「天草様、この事…王は??」
「知りませんよ。そんな恥ずかしくて、言って……ない……(で…す)………エティエンヌフューベル様。こんにちは……」
熱風で灼熱と化した室内。
微笑んで……いない。顔があきらかに怒っているエティエンヌフューベルに、凛音は終ったと。
この会話を偶然聞いたエティエンヌフューベルは、激昂し王宮の一部を紫炎で焼いた。
人の被害は出てないが、目の前で建物が液体のようにドロドロ溶けていく様は、信じがたい光景で凛音は恐怖で失神したのはいうまでもない。
ストッパー凛音が気絶したものだから、後が大変。
エティエンヌフューベルは、生理中にも関わらず仕事を持ってきた皆々を火炙りにすると言い出し、王宮は大混乱に陥っていた。
命の危機に瀕した皆々がその場で涙を流し『さようなら人生』とさめざめ泣いたところで救世主は起きた。
「ヒィ~~!! 炎、恐い!!
エティエンヌフューベル様、恐い!! 恐いです!! 建物が、建物が、溶けて。もうこんな事するなら、離婚です。離婚!!
これ以上、建物溶かしたら、浮気しますからね!!」
大人しく腕の中にいない凛音。離婚だ、浮気だ、と言われ顔面蒼白になったエティエンヌフューベルが、必死に凛音をなだめる。
「やめてくれ!! 悪かった、私が悪かった。建物を溶かしたのは悪かった、恐がらせる気はなかった。すまなない、この通りだ」
左腕に腰かけさせ、右腕は背に添わすように凛音を抱き上げていたエティエンヌフューベル。
今もなお、その姿だが。声だけ聞くと土下座している風、満載である。
命を繋げた妖精族同胞は、一応現状では安心しているが、伴侶を得てパワーアップした王の溢れんばかりの魔力に青天の霹靂。
しかし凛音は絶対にエティエンヌフューベルの斜め上をいく。
「分かりました。では今後建物を燃やしたり、溶かしたり、王宮にいる皆々様を意味なく怒ったりしたら。
えぇ、私は、裸で王宮内を闊歩し視界に入った方々へ、口付けしていきます!!」
勿論やる気はない。それくらい嫌だという気持ちを伝えたかったが、エティエンヌフューベルの踏んではならない地雷を凛音は踏んだ。
「やめろっ!!! 」
ほぼ声を荒げないエティエンヌフューベルが、怒鳴った。
「………凛音。そのような事、冗談でも口に出すな。
言っておくが、先ほど凛音の言った行動を起こした瞬間、私は確実に狂うからな。
私が狂ったら自国全土を、いや、隣国も巻き込んで全てを燃やすだろう。私の肉体が死んでも憎しみから生まれた紫炎は止まらない、まっている未来は焼死体の山だ。焼死体もあればまだいいな。
その覚悟あるなら是非やってみろ。
凛音の肌を見た奴、凛音の肌に触れた奴を、私は絶対に許さない」
ヒィーーーーーーー!!!! 凛音プラス妖精族の皆々様。
涙がちょちょぎれる。
恐怖でハクハクしている凛音には、お仕置きとは名ばかりの快楽という名の地獄がまっていた。
「しばらく、寝室に籠る。私が呼ぶまで誰も入ってくるな」
冷徹冷酷なエティエンヌフューベルの雰囲気に、皆が大きく頷き頭を下げる。
「ギャァァァァァァ!!!!」
内心……いや声に出していた凛音に、うっとりと口付けをしながら歩き出す美貌の王エティエンヌフューベル。
「さようなら、天草様」×皆々様
薄情かもしれないが、皆、命は惜しいのだ。
偉大な王エティエンヌフューベルと異国から落ちてきた凛音の睦音。
室内からは耳を覆いたくなるような、ではなく耳より先。
運良く(運悪く)陸音を聞いた男はイチモツがこれ以上ないほど勃ちあがり、睾丸がギュッと縮む切なさと。
女は流れでる蜜とキュウキュウと伸縮する膣内をどうにかしなければ、真っ直ぐ歩けないという状況に陥っていた。
クチュッ クチュッ クッチュッ
「ァンッ、あんっぅ、アァァァんっっ!」
グチュッッッ…………
「ァンッ、ハッハッ……もう、イきたい…です…。はぁんっンッンッ、はやくッ、ひとりでイクのっ
アァァァんっっっ!!!
ヤッ。 エティ エンヌ フューベル さ ま。許…して…」
クッチュツク ペチャ クチャ チュッ
「ァンッ ………………ァァァァァンッッッ!!!」
「何を許すのだ? 私は怒っていない」
「怒ってるから、入れてくれないんですよね。わたしだけ裸だし、エティエンヌフューベル様は脱ぎもしないでっ。舌でばっかり」
「気持ち良さそうだが?」
「ァンッッッッ!!
ひどい、指も嫌です。…舌は気持ちいいけどエティエンヌフューベル様の綺麗な顔が見えないし、指は…物足り……ない……。
熱くないし、わたしの身体が…気持ち悪いのかってっ。ひくっ……ひくっ…」
「これを入れて欲しいなら、私にふざけた冗談を今後言わないと約束してくれ」
血管が浮き上がり凶悪なまでに勃ちあがるエティエンヌフューベルの素晴らしい男根を、どろっどろに蕩けた凛音の密口あてがいプチュッと性器が触れ合う密音をわざと聞かす。
「じ、冗談じゃなくて…。その。炎で燃やすのはダメですって、嫌ですって伝えたくて、例えばを」
「笑えない例えを出すな」
グリッッッッ!!!!!
「アァァァァァッッッーーー………」
「ンッ、まだ慣れないのか?
膣内なかがキツイっ。…ッンッッ。…ンッッ。凛音……早く、私の形を覚えくれ。
ンッッ…ハァァ……引きちぎられそう…なんだ…が。…ンッッッ」
「ァンッ。ンッアッ、お、おっきいよ…ハァンッ!! まだ? まだ、はいって…くるの? ……
いやンッ、まだァァァッッッ!!!」
「いい加減 ンッッ…長さも覚えてくれっ、ンッッ…ンッ」
「全部…はっ…入った……?……」
「全部入った」
「……………動かないんですか?」
「しばらく馴染ましてからだ。
はぁぁぁ~…かなり慣らしても、いつまでもギチギチと膣内の伸縮がきつい。
無理に膣内を押し広げている状態で、子宮を打つと凛音の身体が心配だ。
辛いがしばらくは動かない」
「心臓の鼓動より、わたしの膣内にある方の脈打ちが凄いです。ふふっ」
「余裕だな。さっきまで泣いていたのに」
「い、意地悪を言わないでくださいっ!!」
「ンッ、揺するな。出る」
「そんなっ!! ……………出して下さいよ……」
「ふっ、煽る余裕があるなら。早く私のイチモツの長さと太さに慣れてくれ。
毎度拒否されているみたいで、正直 堪えるんだ」
キュるんっ。
男の性になったエティエンヌフューベルは、肉体の迫力も、声も、話し方も、凛音の理想そのものになり。
初めて会った可愛い姿がまるで幻だったかのように思うが、性格だけは変わらず。
懇願系タイプのエティエンヌフューベルは、年増の凛音を軽くノックアウトさせてくる。
それからは ドロッ ドロッ 快楽の始まりとなった。
***
という事が数日前にあって。エティエンヌフューベル様といったい何日『ァンッ、ァンッ』いってたのか記憶にない。
すでに凛音の身体と精神はエティエンヌフューベルから〝半骨の儀式〟を受けていて、妖精族となんら変わりなく、数日ならば飲み食いしなくとも生きていけた。
いつまでも終わらない快楽地獄は、凛音の生理が始まりストップしたのだ。
そして時は、風呂場に戻る。
「何故泣く?」
「お願いします、お願い、生理中は嫌っ。気持ち悪いから…お腹が痛いから…お願いしますっ…終わったら、またすぐしていいですから。
今は嫌なんですっ、うぅぅっ。見ないで、嫌っ、ふっえ、嫌っ」
エティエンヌフューベル様に冗談は決して通じないと、今更ながら学んだ。
でもエティエンヌフューベル様が嫌いな訳では決してない。快楽地獄も………好きだ。
凛音の好きな男性の好みは妄想の中でしか存在しなかった。
〝狂気な溺愛は嫌いじゃない、むしろ好き〟
〝残念な中二病の奴らも腹をかかえて笑うレベルの美形で、絵に描いたような騎士タイプが好み〟
〝たまに、たまに、酒に酔って同僚に自分の理想をベラベラ話した後、ネタだと思われ爆笑されるほど理想が高すぎる好み〟
エティエンヌフューベルはそれを丸っっと再現されたあり得ないほど完璧な姿なのだ。
だからとて、そう!! 物凄く 物凄く 物凄く 物凄く 物凄く凛音のタイプだからとて、自分の侵されたくない領域というのは存在する!!
それがこれだっ。
セックスはいい。気持ちがいいし、エティエンヌフューベルの綺麗で見事な肉体美を瞳いっぱいに入れて堪能できる。
恥ずかしながら色々…口では言えないレベルで凛音も楽しんでいる。
日本では味わえなかったピロートークもたっぷりだ!! いや…ピロートークは失神していて記憶になく。
意識が浮上してからのトークがピロートーク、すでに朝が多い。なのでモーニングトークになっている……だが凛音には、これが一番幸せだった。
シミ一つない美しい眼福の肌に、文句無しのデカさのイチモツ(何度エッチしてもなれないデカさ)、デカイが使いこまれてないので(セックスは凛音が初めてだから)綺麗な桃色なのだ。
その究極の美の体現者エティエンヌフューベル様が切なげに「何度、繋げたら私の形(イチモツの長さと太さ)を覚えくれるのだ?」と言われる度、じわじわと凛音の乾いた心が満たされていく。
どれほど前戯をされても、前戯の効果で全く痛みは感じなくとも、エティエンヌフューベルの存在感たっぷりの開いた亀頭と、極太の男根には慣れない。
強めにねじ込まなければ一つになれないのは、初めて身体を繋げた時から一向に変わらない。
(いぇいぇ、エティエンヌフューベル様の股間に生えたのが立派過ぎてですね。私の膣内は感覚が日々壊されてまして、覚えれません。
それに、そんな立派なモノを早々と覚えたら、私。淫乱真っ逆さまですから)
と脳内で言い返したのは昨日か、一昨日か、いつだったか!?
さめざめ泣く凛音に、エティエンヌフューベルは何度めかの、やるせなさに心臓を抉られていた。
「………凛音。私をなんだと思っているんだ。
獣じゃないんだ、大事な妻の生理中に、身体の中に圧を加えようとする訳がないだろう」
「…えっ…?……しないん…ですか?」
心底驚いた風の凛音に、ガクッと肩を落とす。
「しない。身体が怠いだろうから手伝いに来ただけだ。生理に痛みがない訳ではなく、我慢をしているのだろう」
優しく頭をなでられて、さらに驚く。驚き過ぎて仇のようにガン見してくる凛音に呆れながらエティエンヌフューベルは微笑み返す。
「一度シャワーを止めるぞ」
そう言って、エティエンヌフューベルは原動力となる魔石に手を触れた。
彫刻のように荒々しくそれでいて陶器の肌をもつエティエンヌフューベルの美しい裸体を視界に入れながら、凛音の思考は ぼやぁ~~ぁ~~と彷徨い出す。
「凛音? 風呂場で意識トラップはやめろ。倒れる」
「……はい。あの……エティエンヌフューベル様っ…て……」
「うん? なんだ?」
慈しむ甘く甘く響く声に、凛音の思考回路はまだ夢の中だ。
「綺麗です。本当に綺麗。信じられないくらい綺麗。
〝水も滴るいい男〟って言葉を此れ程まで体現しているのは奇跡です、奇跡。
エティエンヌフューベル様は、嘘みたいに綺麗です…これは夢?…はい。
……夢みたいに綺麗で、やっぱりまだ幸せな夢を見てるのかなぁ……」
「……………。」
唐突にもらった凛音からの大絶賛に、エティエンヌフューベルの意識は朦朧。
もちろんビッグな股間にも正直な熱が溜まり出す。
凛音に精液酒キャラメルマキアートを飲ませる為、イチモツを勃たせ絞るつもりだったが、それは今ではなく(まだキャラメルマキアートの正体を知らせていないから)一人で凛音に見えない場所で出すつもりだった。
「頼むから無意識に煽らないでくれ………」
「あっ、綺麗な人が喋ってる。声も素敵…いい夢だわ」
「…やり過ぎたか? 凛音? 大丈夫か?」
心ここにあらずで、陶酔のように見つめてくる妻を一度ギュッと抱きしめ、反省する。
「凛音に早く睡眠をとらそう。六日間連続のセックスは今後無しだな…」
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