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第4話(下)地獄と魔王
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そして、儀式の日が来た。
各国の代表達は兵を待機させ、各々の国が誇る魔法具と精鋭達を連れてノートリアスの中に入った。
万全の状態で挑んだノートリアスの陥落。
エクス・マキナの解析では確実に成功することがわかっていた。
ノートリアスの外に待機している兵達は皆、作戦の成功を信じ、時を待った。
そして、世界は暗転した。
何が起きたのか、何があったのか、作戦は成功したのか、ノートリアス王は殺せたのか……
わからない事だらけだった。
だが、たった1つだけわかることがあった。
ノートリアスは消えた。
いや、沈んだというべきなのか。
壮麗なノートリアスの土地は一瞬のうちに沈み、そこには巨大な奈落が生まれた。
底の見えない暗闇、おぞましい気配。
兵達は皆、震え上がった。
自分たちは何と戦っていたのか?自分たちは神に対して剣を向けていたのか?
だが、それでも兵達は待った。
自分たちを置いて、ノートリアスの中に消えた者たちを。
兵達が夜営を続けて数日経った頃、見張りの1人が助けを求める声を聞いた。
数人の兵が確認に行くとボロボロの姿で穴から這い上がろうとしている男がいた。
兵達は男に手を貸した。
その男はノートリアスの中に入った精鋭部隊の1人だった。
男は酷く衰弱していた。
兵達は大慌てで水や食料を男に与えた。
男は必死に水を口に入れながら話し始めた。
俺たちはノートリアス王の下まで到達した。
作戦は完璧だった。前王を殺し、新王を殺すつもりだった。
前王は魔力が衰えていたし、新王はまだ幼い少女だった。
新王は幼い騎士に手を引かれ逃げた。前王を討った俺たちは新王を追った。
騎士は子供だが強かった。でも俺たちは殺した。
大義の為、家族のの為に殺したんだ。でも泣き叫ぶ新王を前に心が痛んだ。
俺達は新王を殺すのを躊躇ってしまった。
気づけば新王は消えていた。騎士の亡骸もそこには無かった。
残っていたのは点々と続く血の跡。
妙な胸騒ぎがした俺たちは、それを辿った。血の跡は俺たちが前王を討った玉座の間に続いていた。
新王は前王の死体と共にそこにいた。
いや、違う。
新王は前王の死体を喰っていた。
娘が実の父親を喰らう光景は俺たちを震え上がらせた。
殺さなければ。
既に躊躇は消えていた。この少女を殺すことは化け物退治とそう変わりないと思えた。
俺たちに気がついたのか少女はゆっくりと振り向きながら立ち上がった。
少女はゾッとしてしまうほどに美しい顔をしていた。
新雪のように白い顔を鮮血で染めていた。
俺たちは少女に斬りかかった。魔術砲で砲撃する者もいた。
だが、そのどれもが少女の身体を傷つけることはなかった。
「イア、ウソ、トアンア、スビア……」
少女は何かを呟き始めた。
俺達では何を言ってるのか全く理解できなかった。
「スデ、ドルワ、ズイ、スネクダ……」
少女の身体が不気味に蠢き出した。
同時に巨大な地響きも鳴り出した。
どこからともなく誰かの叫び声が聞こえてくる。
「フイ、ツイ、ソ、イア……」
女の身体が脈動を止める。
そこには既に少女の姿は無く、妖艶な女が黒い布を艶やかな肢体に巻きつけて佇んでいた。
気がつくと周囲が暗くなっていた。
「いやぁハッハッ……お疲れ様!」
どこからともなくそんな声が響く。
「ようやく目が覚めたよ……数千年たったかなぁ?まだ数百年くらい?まぁどっちでもいいケドさ……」
その声は上から聞こえてくるように感じた。俺達は上を見た。すると、
「イヨっと……」
何かが上から降りてきた。
それは影だった。
「うん!やっぱり自由っていいなぁ。でも身体が無いと不便不便……」
影はユラユラと蠢きながら仲間の1人に近づいていき、
「ちょいと貰うよん」
仲間の胸を突き刺した。
「ガハッ……!?」
突き刺された仲間は身体を痙攣させている。傷口からどんどんその影は仲間の身体に入っていく。
俺達はそんな光景に微動だにすることができなかった。
「えっとぉ……顔はこうしてこうして……うん大丈夫だな」
振り向いた仲間は既に見たこともない顔をしていた。
「さてと、契約者は……あぁ、そこの可愛らしいお嬢さんか……とりあえず僕のことはそうだな……バティンとでも呼んでくださいね」
笑顔でそう言うとバティンは俺達の方を向いて言った。
「さて、君達……は、さっさと殺しておきたいところなんだけど、今色々と忙しいんだよね……一応僕みたいなのが後71くらいはいるんだけど………」
バティンはまるで身体が自分に馴染むのを愉しんでいるかのように身体を捻る。
「そこでさ、君達の何人かを僕の仲間の物件にしてしまって、残りは咎人として労働力になって貰おうかなって思ってるんだけど……あぁ、別に咎人っていうのは奴隷みたいなもんじゃないよ?人間じゃなくなるだけで基本的には今と変わらないからね」
まぁ、物件になっちゃった人は普通に死んでもらうけどね。
バティンはそう続けた。
「あ、ちなみに率先して咎人やりますって言ってくれた奴は優先して咎人にしてやるよ?」
つまるところ率先して敵の傀儡になれば命は助かるということだった。
だが、俺達はそんな中でも信じていた。
自分達をここまで連れてきた魔法具使いである代表達が、それに率いられた別働隊が必ずやこの状況を解決してくれると。思っていたのに……
「あ、そうそう、一応言っとくと君達以外にノートリアスに居たノートリアスの臣民じゃない奴らは皆んな死ぬか咎人になってるからな」
バティンはその希望を嘲笑った。
「まぁ、てなわけで生き残りたいならさっさと咎人になった方が身の為だぜ?」
誰もが震えていた。ありえない。そんなわけがない。負けたのか?彼らが……そんな……
そんな中、仲間の中の1人がバティンの方に歩いて行った。
「ん?お前どうするんだ?」
「ふ、ふざけるな!!」
そいつは剣を抜きはなち、猛然と斬りかかった。
「誰が!誰がお前らみたいなバケモンになるかよッ!シネェェェェッ!!」
ノースランドの魔法で鍛えられた剣がバティンに襲い掛かる。だが、
「バカだなお前」
仲間は首を飛ばされていた。
いや、仲間が振るった剣はバティンではなく仲間自身の首を切り飛ばしていた。
「あのさ、僕とお前とじゃ格が違うの?解る?」
一体何をしたんだ。これがヤツと俺達の差なのか?
「やれやれ、これだから雑魚の相手は嫌なんだよな。僕は立場的にあんまり目立ちたくないんだけど」
肩をすくめ、首が飛んだ死体を踏みつけバティンは面倒くさそうに振る舞う。
「んで、お前らはどうするわけ?」
バティンがこちらを睨む。俺達は既に戦う意思を失っていた。
「よっし、んじゃ、お前らも咎人ね。でも何人かは俺の仲間に身体を献上してもらうけど、うーん、やっぱりさっきの奴らからも選んだ方が確実かな?ていうか何でノートリアスの人間の身体には結界が張ってあるんだよ……これじゃ依り代に出来ないじゃないか……」
バティンはブツブツと呟きながら歩き回る。
国を裏切るのは辛かったが、自分達の命が何よりも大切だった。
俺達は皆、自分の命だけでも助かるかもしれないというこの状況にどこか安心していた。
その時だった。
「殺せ」
まるで地の底から響くような恐ろしい声が響いた。
新王だった。
バティンは笑いながら返した。
「……えっと契約者様?悪いけど今は労働力が足りないんだ。キミの願いを果たすためにも今はこんな雑魚でも労働力に……」
「黙れ」
新王は言った。
「コイツらは私の騎士を奪った。私の未来を奪った……殺してやる……永遠に……」
新王が手を上にかざすとそこに黒い穴が空いた。
「殺し続けてやるッ!!」
そこから先は、まさに地獄だった。
仲間達の悲鳴。断末魔。何かが裂ける音。ひしゃげる音。
プチン……プチン……プチン……
俺だけはその騒ぎに乗じて逃げることができた。
部屋から出る時、一瞬だったが新王と目が合った。
あの顔は絶対に忘れない。
新王は嗤っていた。涙を流しながら、仲間達の血と断末魔を浴びながら。
俺は夢中で走った。夢中で走って壁をよじ登って気がつくとお前達に引っ張り上げられていた。
新王は……アイツはもう人間じゃない。いや、もしかすると生まれた時からああだったのだろうか。
そうだ、最後に見たあの光景。
魔法と血と怯声に塗れたあの姿。
あれこそまさしく……
「魔王だ……」
男はそういうと気を失い、二度と目を覚まさなかった。
各国の代表達は兵を待機させ、各々の国が誇る魔法具と精鋭達を連れてノートリアスの中に入った。
万全の状態で挑んだノートリアスの陥落。
エクス・マキナの解析では確実に成功することがわかっていた。
ノートリアスの外に待機している兵達は皆、作戦の成功を信じ、時を待った。
そして、世界は暗転した。
何が起きたのか、何があったのか、作戦は成功したのか、ノートリアス王は殺せたのか……
わからない事だらけだった。
だが、たった1つだけわかることがあった。
ノートリアスは消えた。
いや、沈んだというべきなのか。
壮麗なノートリアスの土地は一瞬のうちに沈み、そこには巨大な奈落が生まれた。
底の見えない暗闇、おぞましい気配。
兵達は皆、震え上がった。
自分たちは何と戦っていたのか?自分たちは神に対して剣を向けていたのか?
だが、それでも兵達は待った。
自分たちを置いて、ノートリアスの中に消えた者たちを。
兵達が夜営を続けて数日経った頃、見張りの1人が助けを求める声を聞いた。
数人の兵が確認に行くとボロボロの姿で穴から這い上がろうとしている男がいた。
兵達は男に手を貸した。
その男はノートリアスの中に入った精鋭部隊の1人だった。
男は酷く衰弱していた。
兵達は大慌てで水や食料を男に与えた。
男は必死に水を口に入れながら話し始めた。
俺たちはノートリアス王の下まで到達した。
作戦は完璧だった。前王を殺し、新王を殺すつもりだった。
前王は魔力が衰えていたし、新王はまだ幼い少女だった。
新王は幼い騎士に手を引かれ逃げた。前王を討った俺たちは新王を追った。
騎士は子供だが強かった。でも俺たちは殺した。
大義の為、家族のの為に殺したんだ。でも泣き叫ぶ新王を前に心が痛んだ。
俺達は新王を殺すのを躊躇ってしまった。
気づけば新王は消えていた。騎士の亡骸もそこには無かった。
残っていたのは点々と続く血の跡。
妙な胸騒ぎがした俺たちは、それを辿った。血の跡は俺たちが前王を討った玉座の間に続いていた。
新王は前王の死体と共にそこにいた。
いや、違う。
新王は前王の死体を喰っていた。
娘が実の父親を喰らう光景は俺たちを震え上がらせた。
殺さなければ。
既に躊躇は消えていた。この少女を殺すことは化け物退治とそう変わりないと思えた。
俺たちに気がついたのか少女はゆっくりと振り向きながら立ち上がった。
少女はゾッとしてしまうほどに美しい顔をしていた。
新雪のように白い顔を鮮血で染めていた。
俺たちは少女に斬りかかった。魔術砲で砲撃する者もいた。
だが、そのどれもが少女の身体を傷つけることはなかった。
「イア、ウソ、トアンア、スビア……」
少女は何かを呟き始めた。
俺達では何を言ってるのか全く理解できなかった。
「スデ、ドルワ、ズイ、スネクダ……」
少女の身体が不気味に蠢き出した。
同時に巨大な地響きも鳴り出した。
どこからともなく誰かの叫び声が聞こえてくる。
「フイ、ツイ、ソ、イア……」
女の身体が脈動を止める。
そこには既に少女の姿は無く、妖艶な女が黒い布を艶やかな肢体に巻きつけて佇んでいた。
気がつくと周囲が暗くなっていた。
「いやぁハッハッ……お疲れ様!」
どこからともなくそんな声が響く。
「ようやく目が覚めたよ……数千年たったかなぁ?まだ数百年くらい?まぁどっちでもいいケドさ……」
その声は上から聞こえてくるように感じた。俺達は上を見た。すると、
「イヨっと……」
何かが上から降りてきた。
それは影だった。
「うん!やっぱり自由っていいなぁ。でも身体が無いと不便不便……」
影はユラユラと蠢きながら仲間の1人に近づいていき、
「ちょいと貰うよん」
仲間の胸を突き刺した。
「ガハッ……!?」
突き刺された仲間は身体を痙攣させている。傷口からどんどんその影は仲間の身体に入っていく。
俺達はそんな光景に微動だにすることができなかった。
「えっとぉ……顔はこうしてこうして……うん大丈夫だな」
振り向いた仲間は既に見たこともない顔をしていた。
「さてと、契約者は……あぁ、そこの可愛らしいお嬢さんか……とりあえず僕のことはそうだな……バティンとでも呼んでくださいね」
笑顔でそう言うとバティンは俺達の方を向いて言った。
「さて、君達……は、さっさと殺しておきたいところなんだけど、今色々と忙しいんだよね……一応僕みたいなのが後71くらいはいるんだけど………」
バティンはまるで身体が自分に馴染むのを愉しんでいるかのように身体を捻る。
「そこでさ、君達の何人かを僕の仲間の物件にしてしまって、残りは咎人として労働力になって貰おうかなって思ってるんだけど……あぁ、別に咎人っていうのは奴隷みたいなもんじゃないよ?人間じゃなくなるだけで基本的には今と変わらないからね」
まぁ、物件になっちゃった人は普通に死んでもらうけどね。
バティンはそう続けた。
「あ、ちなみに率先して咎人やりますって言ってくれた奴は優先して咎人にしてやるよ?」
つまるところ率先して敵の傀儡になれば命は助かるということだった。
だが、俺達はそんな中でも信じていた。
自分達をここまで連れてきた魔法具使いである代表達が、それに率いられた別働隊が必ずやこの状況を解決してくれると。思っていたのに……
「あ、そうそう、一応言っとくと君達以外にノートリアスに居たノートリアスの臣民じゃない奴らは皆んな死ぬか咎人になってるからな」
バティンはその希望を嘲笑った。
「まぁ、てなわけで生き残りたいならさっさと咎人になった方が身の為だぜ?」
誰もが震えていた。ありえない。そんなわけがない。負けたのか?彼らが……そんな……
そんな中、仲間の中の1人がバティンの方に歩いて行った。
「ん?お前どうするんだ?」
「ふ、ふざけるな!!」
そいつは剣を抜きはなち、猛然と斬りかかった。
「誰が!誰がお前らみたいなバケモンになるかよッ!シネェェェェッ!!」
ノースランドの魔法で鍛えられた剣がバティンに襲い掛かる。だが、
「バカだなお前」
仲間は首を飛ばされていた。
いや、仲間が振るった剣はバティンではなく仲間自身の首を切り飛ばしていた。
「あのさ、僕とお前とじゃ格が違うの?解る?」
一体何をしたんだ。これがヤツと俺達の差なのか?
「やれやれ、これだから雑魚の相手は嫌なんだよな。僕は立場的にあんまり目立ちたくないんだけど」
肩をすくめ、首が飛んだ死体を踏みつけバティンは面倒くさそうに振る舞う。
「んで、お前らはどうするわけ?」
バティンがこちらを睨む。俺達は既に戦う意思を失っていた。
「よっし、んじゃ、お前らも咎人ね。でも何人かは俺の仲間に身体を献上してもらうけど、うーん、やっぱりさっきの奴らからも選んだ方が確実かな?ていうか何でノートリアスの人間の身体には結界が張ってあるんだよ……これじゃ依り代に出来ないじゃないか……」
バティンはブツブツと呟きながら歩き回る。
国を裏切るのは辛かったが、自分達の命が何よりも大切だった。
俺達は皆、自分の命だけでも助かるかもしれないというこの状況にどこか安心していた。
その時だった。
「殺せ」
まるで地の底から響くような恐ろしい声が響いた。
新王だった。
バティンは笑いながら返した。
「……えっと契約者様?悪いけど今は労働力が足りないんだ。キミの願いを果たすためにも今はこんな雑魚でも労働力に……」
「黙れ」
新王は言った。
「コイツらは私の騎士を奪った。私の未来を奪った……殺してやる……永遠に……」
新王が手を上にかざすとそこに黒い穴が空いた。
「殺し続けてやるッ!!」
そこから先は、まさに地獄だった。
仲間達の悲鳴。断末魔。何かが裂ける音。ひしゃげる音。
プチン……プチン……プチン……
俺だけはその騒ぎに乗じて逃げることができた。
部屋から出る時、一瞬だったが新王と目が合った。
あの顔は絶対に忘れない。
新王は嗤っていた。涙を流しながら、仲間達の血と断末魔を浴びながら。
俺は夢中で走った。夢中で走って壁をよじ登って気がつくとお前達に引っ張り上げられていた。
新王は……アイツはもう人間じゃない。いや、もしかすると生まれた時からああだったのだろうか。
そうだ、最後に見たあの光景。
魔法と血と怯声に塗れたあの姿。
あれこそまさしく……
「魔王だ……」
男はそういうと気を失い、二度と目を覚まさなかった。
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