神様の桃幻郷

くまだんご

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第一章 平和な国

第3話 お茶会

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城のバルコニーで桜はなぜかお茶をしていた。
桜「ズ…。なんで、こうなってんだ…?」
バサルト「ワシのもてなしだ!」
メイチュ「強引だと思うけど…」
メイチュ。城の図書館司書。まぁ、いつもそこにいるから司書みたいになっているだけだが。
バサルト「ゴクッ…!ゴクッ…!ぷはぁっ!!んで、お前が読んでるその本はどんな内容なんだ?」
桜「これ?…この国の歴史と…他の国についてかな?」
バサルト「えーっと…それを読んでお前の記憶の手がかりになんのか?」
桜「いやぁ…わからない。なんせ、情報がないからさぁ…。」
メイチュ「まぁ、とりあえず読んでみれば?」
桜「そうするけど…」
バサルト「ふーん…」
バサルトは空になったカップに再びお茶を注ごうとした。
バサルト「ん?あ…ネリネ~お茶!」
バサルトはカップを振って誰かを呼んだ。
コツ…コツ…コツ…
声を出したすぐ後に城の中から女性が出てきた…
ネリネ「お待たせいたしました…」
桜「…。ねぇ、ネリネって近衛だよね?なんで、メイドの仕事もしてるの?」
バサルト「あ?そんなの便利だからさ。ネリネも普段は暇だからな」
ネリネ「はい。暇だと逆に疲れますし…」
桜「へぇー…」
………………………。
パラッ…
桜「…。」
桜はまじまじと本を読んでいる…それを見た大王は気になって…
バサルト「なぁ、国の歴史ってどんな事が書いてあるんだ?」
桜「え?まぁ、おとぎ話みたいな物がほとんどかな?“黄楽(コウラク)の鬼ヶ島とか…夢夜(ムヤ)の巨人”とか…」
バサルト「…。桜花はその中で一番地味だなぁ?」
メイチュ「確かに。十四の武器を携えた英雄がいたってぐらい…」
バサルト「その英雄もあちこちの国である伝説だしなぁー」
桜「うーん…」

やはり…比較的平和な国ですよね。
……………………………………………………………………………………。
桜は本を読み進め、いつの間にか日が落ちる時間となった。
桜「がぁーー!だめだぁー!」
桜は後ろへ大きくのけぞって声をあげた。
メイチュ「だめかぁ…」
メイチュは微動だにせずに声を出した。
桜「うぅ…。いろんな本を調べてるけど…手がかりゼロだよぉ…」
メイチュ「難しいものだね…」
バサルト「まぁまぁ…そう気を落とすなって!また、探せばいいじゃねぇか!」
バサルトは桜の背中をバンバンと押して励ました。
桜「大王ぅ…。ちょっと力強い…」
バサルト「あ!わりぃ!」
メイチュ「しょうがない…今日のところは解散だな」
桜「そうだね…それじゃ…また、こんど」
ムクッ…
桜は起き上がった。
メイチュ「あ…本はぼくが戻しておくよ」
桜「いや、いいよ。場所を覚えておいてまた、調べるために自分で戻すよ。」
桜はにこやかに話した。
バサルト「…。おまえは本当にお人好しだなぁ…。」
桜「え?」
バサルト「旅人として初めて桜花に来たときも自分の記憶のためだとかいって、まったく関係無さそうな問題に首突っ込んで…。しかも、解決しちまうんだからよ…!」
桜「…。大王」
バサルト「まぁ!めげずに頑張れよっ!」
大王はそう言って桜の肩をトンっと押して去ってった。
メイチュ「…。なんだ…?カッコつけか?」
桜「…。」
………………………………。
桜は城をあとにし、家へ帰っていたところであった。
桜「…。お人好しか…。」
ガラッ…
家の戸を開けた。
桜「ただいま~…」
ソルフィ「お帰り~。お疲れさまー!」
桜「ソルフィもお疲れさま~」
ソルフィ「お風呂沸いてるよ」
桜「はーい。あ…今晩はなに?」
ソルフィ「ん?今晩?今晩はシチュー。ルーが余ってたし」
桜「やった!シチュー!じゃあ早速入ってくる!」
ドタドタドタ…
桜は楽しそうにお風呂へ向かった。
…………………。

…これが桃井桜である。今回はただの日常だが…。今後、なにやら様々な事件に巻き込まれるようだ…。続く…。 パタンッ…
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