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壊れたものは戻らない

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学生時代から使っていたHUNTER×HUNTERのシャーペンが壊れた。ペン回しを失敗して床に叩きつけられて。凄く気に入っていた。何度ペンケースを変えても常に入っていた。言わば、1番ショート石井琢朗くらい欠かせない存在だった。(じゃあ、なんでペン回ししたん。笑)
同じものを買おうにも、買ったのは恐らく20年くらい前だ。あれ?大塚に買ってきて貰ったんだっけな。アニメイトで。
※後日調べたら、週刊少年ジャンプの応募者全員サービスでした。

まぁいい。(よくないのだけれど。)
実は人生初のシャーペンだった。
普通のシャーペンより長くて重くて。
その割にグリップとかクリップは付いていなかった。カーキに近いグリーンのなかなかイカしたヤツだった。

どんなに大切なものも、いつかは壊れてしまう。(今回は壊してしまいました。涙)
だから、大切にするように教えられてきたはずなのに、いつのまにか馴染んで、雑に扱ったりしてしまう。

物は壊れたらなかなか元通りにはならない。見た目が元通りにはなったとしても、完全な元通りにはならない。
人間関係もそうだということに、最近になって漸く気付けてきた。

僕はずっと”絶対に分かり合えない人など居ない”そう思って生きてきた。
どんなに関係が悪化しても、いつかは分かり合えるだろうと。でも違った。
僕は昨年、人生で初めて嫌いな人が出来た。苦手な人ではなく、嫌いな人。

最初は普通に話をしていたし、どちらかというと仲が良かった。(と思っていた。)
一緒にご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりもしていた。
しかしながら、何度会っても相手の人間性や本質が全く見えてこなかった。
結局はただ利用されていただけだった。

それからというものの、同じ空間に居るだけで息苦しくなる。一刻も早くその場を立ち去りたくなる。つまりは、きっとこれは嫌いなんだなと思った。顔も見たくないんだなと。

一度壊れたものはなかなか戻らない。
恐らく僕はもう彼とは分かり合えない。
なんとなく寂しい気もするが、出逢いと同じだけ別れがある人生だ。
これから出逢う人を大切にすればいい。
あとは、人を見る目を早急に養わなければな。

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